超・次元R大戦 第一章、一話。 |
何も無い荒野。ただひたすら広い道路が続き、枯れ木と低い木がただあるだけ。
その、何も無い荒野をただ、ひたすらバイクが走る。バイクに乗ってる少女はひたすらバイクを走らす。
目的は、次の街を目指してる訳では無い。少女は、ひたすら三台のジープから逃げていた。
ジープに乗ってる男達は少女を追い掛け回しながらも、《ガガガ》と3マシンガンが鳴り響かせ、バイクに乗った女の子の横をかすっていく。
「ちょと、ちょとマシンガンで撃つなんて、私が目的じゃないのぉ〜」
「フン、お前の頭脳さえ無事なら、あとで機械の体をプレゼントしてやるぜ。」
「ああ、むしろそうした方が、逃げれないし裏切る心配もないぜ〜」
「それはいいぜ、ギャアハハハ」
「そんな〜」
少女は男達の予想外の返答に嘆きながらも、必死に逃げていた。その時、大きい影が4台の上を通って行く。
「おっ、今日ウチに配備された新型機か〜」
「 組織オリジナルのBT(バトルトルーパー)か〜」
「確か、まだ一台しかウチにないだろう?何故ここに?」
少女一人の為に機動兵器を使うのは少々オーバーではないか?とリーダー格の男はは考えたが、
「どうせ、ボスが試運転がてら来たんだろう。」 「違いない、ボスは女ならだれでもいんだからな。」 「言えてるぜ、ワハハハ。」
とのんきなこと言ってる部下に、そんなものかと思ってたが、さらに、可変型機動兵器・ファルザス(バードモード)が四台通って行く。
「あの、女一人に、オーバーじゃあないか?」
「確かに。」
いくらなんでもおかしすぎる・・・いくら捕まらないとはいえ、5機も出すのは少々、いや、おおげさ過ぎると考えてると・・・
「兄貴、ボスから通信です。」
「!いそいで繋げ」
「はい」
機動兵器が5機も出てる・・・このおかしな状況を聞きたかったリーダー格の男は丁度いいと思いつつ、通信機を部下から受け取る。
「ボス、どしたんですか?いったい?」
「どうも、こうも無い!新型機のバルランスが何者かに強奪された。ワシ用に改良したばかりにな!」
「なんですって!?」
案の定、ただごとでは無かった。というより、予想斜め上の回答に男は驚いた。
いくら、軍警察ほどの警備では無いとはいえ、警備は厳重にしてたはず。
リーダー格の男は一瞬だが、頭痛を感じた。
「しかも、本店に特注で、バルランス用に作ってもらった、日本刀装備もだ!」
「!!」
「いいか、ワシらは最悪の場合バルランスを壊す!。」
「しかし、・・・」
「しかしもカカシも無い!いいか、てめえらはバルランスの事はいいから、あのミサリアとか言うガキを捕まえろ!いいな?」
「ハイ!」
上の組織から支給された、兵器が盗人に盗られた、しかも、壊すしかないという状況。
仮に破壊に成功して、上に偽りの情報を上げても、いずれはバレる。
しかし、詳細は不明だがわざわざ自分達のところに送られた物、
それも、ブラックボックスの塊だ。
取り返そうが、このまま盗まれようが、上からの何らかのペナルティが来る・・・
そんなことを考えてたせいか、しばらく沈黙が続いたが部下の一人がその沈黙を破った。
「兄貴てへんだ、あの女の進路はボス達と同じですぜ!」
「ちっ、やべえな〜おい、みんなとっと終わらすぜ。」
こっちのターゲットと機体泥棒が同じ方に向かってる。非常に厄介なことになったと思い、
部下に急がせることにした。
「解ったぜ。」
「あいよ。」
その頃四機のファルザスの内二機は人型に変形して、もう二機はBM(バードモード)のままでバルランスを追い越した。
「いいか、G2とG4はエネルギーライフルの発射用意してバルランスの前に、G3はワシと高圧縮粒子砲の発射用意じゃ。」
「G2了解」
「G3解ったぜ。」
「G4解りました。」
「むぅ〜ん、こんな奴らに負けたら恥だな・・・いっちょやりますか。」
4機がフォーメンションを支持したかっと思った瞬間、突如止まるバルランス。
「今だ!」ボスが好機と思ったその瞬間、バルランスが前屈みになったかと思うと、背中からミサイルらしきものが4発撃たれた。
「野郎ども引け、引くんだ!」
しかしボスの指示は遅かった。真正面にいた、二機のファルザスのコクピットに、ミサイルがヒットした。
「G4,G4,応答しろ、G3も・・・」
「むだだ、あれは組織の作った新兵器、ナパームホーミングミサイル弾じぁ・・・」
「くそぉぉぉ」
敵が反撃してくるにしても、大したことはまだできないだろうと、完全に油断していた。
捕まえるどころか反撃に遭い、こうなっては、本気で破壊を決断するボス。
・・・その頃地上では、
「なにあれ、仲間割れ?でも、ちょいピンチって感じ〜」
そう、爆破された二機の破片が凶器となって空から降り注ぐ。
「みんな、気をつけr、ギァアー」
「おい、ケン、ケン、応答sうぁあ〜」
「オイ、ケン、ジョン、返事をしろ返事を。」
「兄貴・・・」
「とっとと、あの女捕まえて逃げるぜ!」
「はい!」
予想外の事態に、自分達の身の安全と、仕事を終わらせないといけない、ジレンマに挟まれながらも、
仕事を選び、早く終わらせようとする兄貴だった。
・・・再び空・・・
「くっ、ここは一旦引くぜ・・・オイ、ハリー、止めろ、止めろぉぉぉぉ!」
「二人の仇ぃぃぃぃ!」
仲間を殺されて、完全に頭にきた、ファルザスに乗っていた男(ハリー)は、
敵を打つために、レーザーブレードで切りかかろうと、特攻に近い攻撃をしだす。
と、バルランスは近ずくファルザスを、ギリギリまで避けず、
「殺れる!」
ハリーがそう確信した瞬間、
「甘いね〜」
バルランスが、右に少し、避けたかと思うと、ぶつかるかどうかのすれ違いで、居合斬りで、
ファルザスを横一閃に斬り倒した。
「はぁ〜い、おっさん、後残ってるはアンタだけだぜ〜カモ〜ン♪」
完全に調子に乗ってるバルランスのパイロット。
普通なら、啖呵の一つや二つを切りたいたい所だから、
余裕がない。機体の性能差が激しい。とにかく、もう逃げることしか考えられなくなったボス。
「くっ、悔しいが今は撤退するしかないの〜」
と後ろを向き、逃げようとするボス。しかし、
「逃がさないぜ!」
手に持った日本刀を素早く、、逃げるボスのファルザスにに投げつけた。
「ぐぎぁぁぁぁぁ」
投げつけた日本刀は背後からコクピットを貫き、墜落していくボスのファルザス。しかも、
「兄貴ぃぃぃぃぃ!」
「逃げろぉぉぉぉぉぉ!」
ミサリアを追いかけた二人の上にボスの機体が堕ちていき、下敷となってしまった。
「 とんだ、ご都合主義ね〜。とりあえず、礼を言わないとね、でもどうしょうかしら?」
そう思っていた時、後ろからバルランスがゆっくりと降りてきた。
「本当、ご都合主義ね〜。まっ、礼は言えるはね〜」
・・・・つづく。
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いよいよ、第一話を、UPです。楽しみにしていた人(いるかな?)も、楽しみにしてない人(大多数の人がこっちだろうな〜)も、見ていってくださいね〜 | ||
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