真・恋姫†無双〜絆創公〜 第二十一話 【人に酔わされ】 |
第二十一話
冥琳「燎一殿、先程から何をなさっているのです?」
雪蓮「何? そのちっちゃい箱」
燎一「ああ、デジカメで皆さんの写真を……アルバムを作ろうと思いまして……」
冥琳「でじかめ? あるばむ?」
燎一「あ、えっと……これはですね……はい、見て下さい」
雪蓮「わぁ! 皆がいる!」
冥琳「北郷の持っていた、“けぇたい”と似ているな」
燎一「あ、携帯をご存知ですか! このデジカメは、このように人物や景色を映す事に特化した物なんです」
冥琳「ふむ。して……“あるばむ”というのは……」
燎一「この映した物を、“写真”という小さな紙にして、それを何枚も収めた冊子です。私達の世界では、それを個々の思い出の記録として使用しています」
雪蓮「へぇ〜、面白そう!」
燎一「私はこうやって、景色の写真を撮るのが趣味でして、休日には遠くの地へ赴き、様々な風景を写真に収めていました。宜しければ、後でお持ちしましょうか?」
冥琳「ふむ、なかなか興味深いな……」
燎一「私個人としては、この世界の星空を見るのが楽しみなんですよ! 私、天文学にも興味がありまして、関係書物も読み漁っていたくらいで…………」
穏「いま本と仰いましたか〜〜!? しかも、天文学とお聞きしましたが〜〜!?」
燎一「は、はい。そう、言いましたよ……?」
冥琳「まずいな…………」
穏「その本は〜、今こちらに持ってきていますか〜!?」
燎一「ええ、時間が空いた時に、読もうと思って……」
穏「是非私にも読ませて下さ〜〜〜い!!」
燎一「か、構いませんが、私達の言葉は読めないかと……」
穏「一刀さんに〜本の内容を解説してくれるようにお願いして下さ〜〜〜い!!」
燎一「わ、解りました。後で一刀に頼んでおきます……」
穏「出来るだけ早くお願いしま〜〜す!!」
燎一「は、はい」
穏「は〜〜楽しみです〜〜〜!!」
燎一「……一体どうしたんですか? 穏さんは」
雪蓮「一刀も大変ねー♪」
冥琳「ハァ……」
燎一「…………?」
紫苑「さぁ、佳乃ちゃん。早く……!」
佳乃「あ、あの、自己紹介ならもう皆さんにしたんですけど……」
祭「ん? 紫苑と……佳乃か」
桔梗「どうした紫苑? 嫌に嬉しそうじゃないか」
紫苑「二人にね、佳乃ちゃんが凄くいい子だって教えたくて……!」
桔梗「お館様の御家族が人間が良いのは、とっくに知っておるが?」
祭「うむ、特に佳乃に関して言えば、若齢ながらにして芯の強いものを感じるぞ?」
紫苑「まあ、見てて? 佳乃ちゃん、挨拶してくれる?」
佳乃「ハ、ハイ……あ、あの……」
桔梗「ん?」
祭「何じゃ?」
佳乃「桔梗お姉ちゃん、祭お姉ちゃん、これから宜しくお願いします」
桔梗「……何と」
祭「……ほぉ」
紫苑「ねっ! 凄くいい子でしょ?」
桔梗「成る程な…………」
祭「確かに、良く解っているようじゃな……」
佳乃「あ、あの……何か……?」
祭「うむ、佳乃よ! こちらに来て共に呑むぞ!」
佳乃「エッ!? あ、あの、私まだお酒は飲めないんですけど……」
桔梗「そう堅いことを言うな、ホレ! ここに座れ!」
佳乃「そ、それに、私お酒は匂いだけでも……!」
紫苑「もう、二人とも。可愛い“妹”を困らせないのよ……?」
−続く−
説明 | ||
妹は苦労人体質が一刀と似ているんだろうな、という話。 | ||
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コメント | ||
姉ね〜・・・ふ〜n(ビーン!)・・・・・・;(スターダスト) 可愛い“妹”って・・・・・ハイ皆様そのっとおりでございます。ガクブル!!(きたさん) |
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