IS〜蘇りし幻[ゲシュペンスト] 第二話〜尋問/理解〜 |
IS〜蘇りし幻《ゲシュペンスト》
どうもKANNBARUです。
今回もIS〜蘇りし幻[ゲシュペンスト]第2話です。
今回も短いです。
どうぞ
ラウラ達が連絡を受ける数十分前………
医務室
鼻につく医務室独特の薬品の匂いがする。
恐る恐る目をゆっくり開けてみると、見たことのない真っ白な天井だった。
(あ、あれ……俺………生きてる?)
体全体に包帯を巻かれている感覚があり、五感も問題ない。
最も問題なのは………
(馬鹿な、俺は死んだ筈……なのにどうして)
そう、死んだ筈の俺がどうして生きているのか。
可能性は二つある。
1つ目は異世界に迷い混んだ、二つ目は死んで転生したか、その二つだ。
正直言って前者か後者かと言われれば、前者のほうだろう。
ウチの所にそんな体験をした奴がいたのを覚えている。
アイツ、いつも唐揚げと大学芋ばかり頼んでいたなぁ……
死んで転生しました(`・Д・´)キリは、さすがにごめんこうむりたい。
いい思いはしないだろう。
頭の中でそんな事を考えていると、病室のドアが空いた。
入って来たのはナースだった。
「あ、目が覚めたんですね?」
「は、はい」
「ちょっと待って下さいね、今兵士さんを呼びますから」
そう言ってナースは先生を呼びに行こうとした。
「すいません」
俺はナースに声をかけた。
「なんでしょうか?」
「すいません、いちようお伺いしたいのですが」
「今、西暦ですか?それとも新西暦ですか?」
その質問にナースは唖然としていた。
「えっと……今は西暦ですが?」
その答えに俺は満足した。
「分かりました、ありがとうございます」
「は、はい」
ナースは颯爽と病室から出ていった。
(あぁ〜〜〜マジか)
ナースは西暦と言った、俺がいたのは新西暦、つまり……
(どうやらマジで異世界に来ちまったようだ)
その後、そんなのんびりとしていられなくなるとは、まだ思っていなかった。
ナースが病室から出ていって数十分後、何もないので天井を見ていたら急に病室のドアが空いた。
ここの人はノックはしないのか?
「失礼する」
ドアから入って来たのは、銀髪で左目に眼帯をした少女と、いかにも厳しそうなこちらも左目に眼帯をしたスレンダーな女性が入ってきた。
「これから、貴様を尋問する、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐だ」
「同じく、クラリッサ・ハルフォーフ大尉です」
成る程、少女の方が上官とは、恐れ入る。
「これから私が言う質問に答えて貰う、まず貴様の名前、年齢、職業、何故あれに乗っていた、あれはなんだ」
「ちょ、ちょっと待った、そんないっぺんに言われても答えられないから」
「む、そうか」
いきなり過ぎだろ、この子は。
「俺の名前は織斑一夏、歳は22だ、軍人をしていた」
「軍人?、所属と階級は?」
「調べても何も出てこないぞ」
「何故だ?」
はぁ……言わなきゃならないか
「この世界の人間じゃないんだ、俺」
「なんだと、馬鹿にしているのか!!!」
ボーデヴィッヒ少佐が俺の胸ぐらを掴んで問い詰める。
「事実だ」
「何故言い切れる!!!」
「少し前に来たナースで確かめた」
「何?」
胸ぐらを掴んでいたボーデヴィッヒ少佐の手を放した。
「俺のいた世界は新西暦と呼ばれていた、君達の世界は西暦、つまり俺は異世界に飛ばされた事になる」
「だが、もしそうだとしても、そんなに平然としているのだ?」
ボーデヴィッヒ少佐が最もな事を聞いてきた。
「俺の世界は異世界から襲撃されたり、別の星から侵略を受けたりしていたからな、もう慣れたんだよ」
ボーデヴィッヒ少佐とハルフォール大尉は信じられないと言わんばかりに驚いていた。
「それで、どうなったのだ?」
「ん、信じてくれるのか?」
「あぁ、だがすべて信じたわけではないぞ!!」
そりゃそうだ直ぐ信じる訳がない。
「なんとか守り切れたよ………沢山の人が死んだがな」
「……すまない」
ボーデヴィッヒ少佐が俺に頭を下げた。
「何故俺に頭を下げる?」
「お前の気持ちを知らないで酷い事を言ってしまった、すまない」
未だに頭を下げたままのボーデヴィッヒ少佐の頭を乱暴に撫でた。
「な、何をする///」
「そんな顔すんな、もう終わった事だ、悔やんでも仕方がないさ」
「織斑……」
少佐にしては、やっぱり若いなぁ
「織斑さん」
声を掛けられたので、ハルフォール大尉を見てみたらそれは凄い顔をしていた。
話しを戻せと目が語っている。
「あ、すみません、では続きを」
わざとらしく咳払いをし、話を戻した。
「俺は地球連邦軍極東方面軍第2独立特殊戦隊"鋼虎戦隊(こうこせんたい)"所属サマー大隊隊長、及び地球連邦軍第1特殊戦闘戦術部隊"ファントムバレット"所属、織斑一夏准将です」
「!!!失礼しました!!!」
准将と言った瞬間、二人が俺に敬礼をした。
「待てよ、この世界だと俺は軍人じゃないんだ、気にしないでくれ」
「了解です」
だから堅いって………
その後、俺の乗っていたロボットについて説明し、俺の体調を考えて尋問はここまでとなった。
「では准将、失礼しました」
「うん、准将って呼ばなくていいから」
「了解です、准将」
本当に分かったのかねぇ。
「そうだ、ハルフォール大尉」
病室を出ようとする、ハルフォーフ大尉を呼び止めた。
「何でしょうか?」
「俺のリッターは今どこに?」
「戦闘機のハンガーに一時的に置いています」
「有り難う、呼び止めてすいません」
ハルフォール大尉は病室から出ていった。
喋り疲れたのかその後数分に眠りについた。
今回も短い文章でしたがいかがでしたか。
また次回も宜しくお願いします。
2013年8月5日に年齢を変更しました
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どうもKANNBARUです。 今回もこちらです。 ウルトラマンの方はぼちぼち書いていくので、こちらを重点的にやっていこうと思います。 ヒロインは未だに未定です。 |
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