ショートストーリー 〜彼がくれたもの〜 |
これは、恋姫の話とは全く関係のない話です。
一話完結のショートストーリーで、友達の体験に基づくほろりときた話です。
今日は、私の誕生日だ。
私は、今19歳。今日,20歳となった。
私には、今付き合っている彼氏がいる。今年で3年目。
私は高校で彼に知り合った。
彼は何でもできて、いわゆる私にとって、いやみんなにとってあこがれの存在であった。
そんな彼が、高校3年のとき、私に交際を申し込んできた。
私はどっちかといえば、地味なタイプで、正直言って、
なんで彼が好きになってくれたのかわからなかった。
そして、私自身もあまり彼のことを知らなかった。
クラスの友達にそのことを話すと、友達はみんな揃ってよかったじゃない!
といい、付き合ったほうがいいって!といった。
だから、私は彼と交際を始めたのだ。
付き合い始めのころは普通にやっていたと思う。
たまにデートに行き、時間があったら、家に一緒に学校から帰り、
正直、私も彼といる時間が楽しくなりつつあった。
卒業式を迎えた時も、彼は私と交際を続けたいといってくれ、
わたしも肯定した。
しかし、このごろ彼はデートに行こうといっても、やることがあっていけない
という。
最初私は、大学生だから、お互い大変だよね、と言っていたが、
だんだんと、彼はもう私のことをすきじゃなくなってしまったんじゃないかと
思うようになっていた。
でも、そんな考えが強くなるたびに全力で否定する自分がいた。
泣いてしまった時もあった。
彼のことが、ものすごい大好きになってしまっていたのだ。
だから、私は友達にこういわれた時はなんで!って思ってしまった。
「ねー、そういえば、Aの彼氏、この間の夜、BB公園に入っていくの見たよ〜
A、夜の公園でデート?デート?」
私は、すっかり訳が分からなくなってしまった。
そして、高校の友達からは、
「ねー、Aの彼氏、首元赤かったよ。あれってキスマークだよね!!」
と聞かれたりもした。
BB公園というのは私の住むマンションからさほど遠くなく、
彼の大学からはあまり近いとはいえない。
そしてこの前の夜といえば、彼が、試験勉強で学校の図書館で夜遅くまで勉強したいから
あえないといってきた日だった。
好きなのに、もう意味が分からなくなってしまった。
そして、そんな感情を抱いたまま、今日、私は誕生日を迎えた。
彼とどこかいけることを期待していたが、彼からのメールはなし。
私は、もう、だめだ、という思いがだんだんと強くなっていった。
午後になっても彼からはメールが来なかった。
もうなんで!と私は泣き始めた。
彼は私の誕生日も忘れちゃったんだ、と思って私は悲しくなった。
いっそのこと、今日、私の誕生日なんだよーみたいな軽いノリで
メールを送ればいいのではないかと思ったりもした。
そんな時だ、彼からメールが来たのは。
「A!! 屋上に上がって、BB公園のほうを見てくれ!」
私は訳が分からなかったが、とにかく彼の言うことに従った。
そして、屋上に来たとき、私は彼についたよ、とメールをした。
彼からの返信はなかったが、私は確かに見たんだ。
夜の公園に一瞬ではあったけど、浮かび上がるメッセージを。
“A, 誕生日おめでとう。これからも一緒にいさせてください。”
私は駆け出した。
彼のもとに。
BB公園につくと、わーきちゃだめだー
とあわてている彼がいた。
それでも、私は彼に近づいた。
彼は壊れた、イルミネーションライトをなおしているところだった。
「あー、カッコ悪い姿、みせちゃったな」
彼は、そう照れながらいった。
「ううん、ちゃんと、伝わったから、いいたいこと、ちゃんと心に届いたから」
私は泣いた。
確かに彼の首元は赤かった。
でも、そこだけじゃなかった。彼の指には切り傷があったし。顔にもあった。
それは、木などにライトをつけているときについたものなんだろう。
「え?あの、A?なんでないてるんだ?」
私が泣いたのに驚いたのか、彼はあわてていた。
「ありがとう、ありがとう」
私は、ただ、泣き続けた。
今日は、私の誕生日。
私の彼は、勉強もできて、スポーツもできるけど、
恋にはちょっと、不器用で。
でも、私はそんな彼が大好きです。
今日、私はまた、彼に恋を始めました。
説明 | ||
一話完結のショートストーリーということで、これまで書いていた恋姫とは全く関係ないですが、少し感動する話や、ほろりとくる話、おもしろい話を書いていきます。 | ||
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コメント | ||
えーと、あー。つまりあれだ、生まれてこのかた女性と手を握ったこともない俺にとっては「リア充爆発しろ!!!≡≡≡≡≡≡゚゚・(>_<;)・゚゚・。(くやしくなんてないんだからな)(イリヤ・エスナ) きたさん、そーですねー^^;(白雷) まあ。不器用な2人ということで。ご馳走様(笑)(きたさん) |
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