真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #69 |
〜 第69話 †3英傑+御使い2† 〜
俺は今2本の角が生えた鬼の面を被り、真っ黒の髪にしている
張白(ちょうはく)として天幕の前にいる
周りの警護する兵士達には寝てもらってる、さて、いくか
「お話中すまないがお邪魔するよ」
俺の言葉に一番下座の場所にいた劉備(りゅうび)の護衛をしている関羽(かんう)
やや、離れた位置にいた孫策(そんさく)が反応して
俺の首元に青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)と
南海覇王(なんかいはおう)が突きつけられる
夏候惇(かこうとん)は曹操(そうそう)の前に、夏候淵(かこうえん)は矢をこちらに向けている
張遼(ちょうりょう)も顔に笑みを浮かべながらいつでも攻撃できるように構えてる
予想通りの対応だな、だがこの程度じゃ何の問題も無い
「我は一応落し物を届けにきたのだがね・・・
こちらの子が死んでも構わないならそのまま攻撃するといいが?」
鬼の面をつけた顔で肩に抱えてる少女を見る
この場にいる全員がそれを見て、呉の二人の表情が強張り唇を噛んでいる
「とりあえず、この子を持ち主に返したいが動いてもよろしいか?」
その問いに関羽が劉備と北郷(ほんごう)に視線を送り、二人は頷く
孫策も武器を少し離すが、いつでも斬れる態勢だ
関羽も孫策のように少しだけ離れるが臨戦態勢
他の連中もおおよそそんな感じだが、曹操だけは愉快そうに笑みを浮かべながら見てる
「では、持ち主に返そう・・・かっ!」
肩に担いだ少女を呉の二人の方に投げる
それに皆目をやった一瞬の隙に、関羽に近づく
「くぅ!まさ・・・か!」
流石関羽というべきがすぐに攻撃をするが、遅い
俺の手刀が先に関羽の首に当たり倒れて気絶する、倒れた関羽の上に足をおいて動きをとれなくする
「動くな!!」
夏候惇と夏候淵が動こうとしたのを静止させ、張遼も静止させた
孫策と周瑜は俺が投げた少女の介抱してるようだ
劉備と北郷は俺を睨んでいるだけだ
「さて、話し合いをしたいのだが・・・いいかね?」
俺の言葉に曹操・孫策・劉備が張遼を見る
3人に見られた張遼は首を横に振りながら
「ウチが確かに官位一番上やけど、残念ながら交渉事には向かへん
おたくら3人にまかせるからたのむわ」
と丸投げをして、椅子に座った
相変わらず面倒は嫌うんだなと変わってないなと心の中で溜息をつく
丸投げされた曹操・孫策・劉備を苦笑いをしている
コホンと咳払いをして曹操がこちらを向く
「とりあえず、そこの関羽の為に話を聞きましょう
どうすればいいかしら?」
「そうだな、狭いが全員張遼側にいってもらおうか
全員が移動したら関羽は解放しよう・・・武器は預からせてもらうがね」
「分かったわ、皆それでいいかしら?」
納得はいってない顔がチラホラいるが、とりあえずは従ってくれた
全員天幕の奥へ移動して座るのを確認すると、踏んでた足をどけて関羽を起こす
「お嬢さん、すまなかったね」
と言ってあちらへ行くように言った、こちらを睨んでいたので小声で
「関麗(かんれい)お兄さんの墓参りさせてもらったよ」
俺の言葉に驚いたがすぐに元の表情に戻って睨みながら小声で
「兄も喜びます、ありがとうござます」
と言ってすぐに劉備達の所に行く
劉備が「愛紗(あいしゃ)ちゃん大丈夫!?」と声をかけ
北郷が「愛紗、何を言われたんだ?」と聞いてるようだったが
「桃香(とうか)様、大丈夫ですよ。ご主人様、気にするほどでないので大丈夫です」と言ってた
北郷がそれでこちらを睨んでくるが・・・やっぱりまだまだ高校生かと残念な気持ちになった
気を取り直して、椅子に座る
向こうも夏候惇や夏候淵や関羽は立っているが、他は皆座った
それを見てから俺は話し合いを始める・・・
「話し合いといっても簡単な事だ
我達は洛陽に住む天を退治し、民を解放させたいだけ
別にお前達と事を構えたいわけじゃない・・・だから1万の民を見逃してもらえないか?」
ここでいう1万の民というのは砦に篭ってる黄巾賊だ
「ふざけるな!お前達黄巾賊は今まで何をした!
我々から食料を奪い、民を奪い、平和まで奪ったではないか!」
机を叩きながら立ち上がったのは周瑜
「そうね、貴方達黄巾賊は許されるはずがないわ
だからそんな虫の良い話受け入れる事はできないわね」
つまらないと言った感じで髪をイジリながら曹操が言う
「そうです、貴方達は私達から色んな物を奪いました
民を守る為に賊の人達は許せません・・・!」
劉備も立ち上がりそういって拒否の態度を見せる
「そもそも、お前が扇動しなければ大きな事にならなかったはずだ!」
北郷も憤慨といった感じで立ち上がる
俺は全員を見ながら、露骨に溜息をつく
「確かに我々は奪いましたが、奪うしかない状況まで追い込んだのは誰だろうな?
好き好んでや・・・るやつは全く居ないとは言わない
少なくとも我々全員が好きで身を落としたわけじゃない
そもそも、そういった人間を最初に守るべきじゃないか?
それとも一度獣に身を落とした奴等は守る価値すらないゴミとでもいうのかね?」
俺の言葉に、ぐっ・・・と苦虫を潰した顔をする連中
特に劉備は俺の言葉がよほどだったのか下を向いて震えている
一人・・・いや二人か、俺の言葉を聞いても全く怯んでない
「そうね、その通りだと私も思うわよ?
でもね、守るにも限りがあるっての
それにね一度獣に身を落とした奴を救いたいって思うほど
私は暇じゃないの、この程度の事で私は歩みを止められないのよ」
「孫策の言うとおりだわ、全員を守るほどの力なんて私にもないもの
私には私ができる範囲でしか無理だわ、それ以外は悪いけど切り捨てさせてもらう
それに・・・ね私の覇道の邪魔するモノは誰であっても許すつもりないの」
曹操と孫策の二人は笑みを浮かべながら、怖い事を言ってくれる
その言葉に劉備が顔をあげて問いかけた
「私は・・・皆を救いたいです!
皆を笑顔にするっていうのは駄目なんですか!?」
その言葉に曹操と孫策は溜息をつく
俺はその言葉を聞いて笑う
「何がおかしいんですか!?」
「すまないねお嬢さん・・・お嬢さんの理想はあまりに甘い言葉でね
悪くはないよ、むしろそんな理想を持ってくれる事に嬉しさがこみ上げるね
ただね、お嬢さん勘違いしてはいけない
お嬢さんの理想は万人とってとても素晴らしく映る
しかしそれは叶える事ができない理想だ
現実を見て、それに近づける為に努力はできても・・・ね」
「でも・・・!」
「落ち着け桃香、俺達は今は力すら持ってない
だから今は理想に近づく為の努力をしてる最中なんだ焦っちゃいけない」
北郷が劉備の頭を撫でながら宥める
なんだまだ未成年だと思ったが意外にちゃんと自分達を見ているか、面白いね
曹操と孫策も俺と同じ心境なのか獰猛な笑みを浮かべている
まっ話がそれかけてるから戻すか
「とりあえず、交渉は決裂ということでいいか?」
「そうね、残念ながらさっさと帰ってもらえるかしら?」
「それじゃ最後に1つだけ・・・
1万の民の命と引き換えに我が一人で戦おう」
「「「えっ・・・?」」」
まぁ元々連れてきた1万は手塩にかけて秘密裏に育てた部隊だからな
はっきりいって今いるここの連中相手でも勝ててしまう
それじゃ駄目だからな、この機会に1万の兵士達は漢中(かんちゅう)に戻しておきたい
というか今こうしてる間にも少しずつ離脱していってるからな
そして、砦に篭ってた本物の賊達も始末済みだし
ここらで一つもっと動きやすくしたいからな・・・
こうして、向こうの将全員対俺という対決がここに決まった・・・
あとがきっぽいもの〜
おかしい、どうしてこうなった?!
もっと簡単にさくさくと進めて終わらせる予定が
思った以上に会話が長引いたってのと種馬君のイケメンパワーに負けました
次回はかなり短く終わる予定で、黄巾党編ラストにいきたいと思います・・・
こんなイケメンに負けてる駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
説明 | ||
この物語はオリ主メインの外史です 視点は基本オリ主となっています その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています 苦手な人はご遠慮ください 大丈夫な人は駄文にお付き合いください 毎回の閲覧・支援・コメント感謝感謝です! さて、白ちゃんが取った行動とは・・・? |
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コメント | ||
牛乳魔人さん>足が沈む前に次の足を出せば沈まないという原理と一緒ですねw(tokkey) namenekoさん>白ちゃんならいくらでもチャンスが・・・っ(tokkey) 東文若さん>ワンチャンですめばいいんですが・・・(tokkey) アルヤさん>時間稼ぎをしつつ、タイマンでも大丈夫という絶対的自信があるのです・・・(tokkey) 不知火観珪さん>そうです!何か策があるからこそのタイマン宣言です!(tokkey) 某地上最強の生物が「同時に四方の敵を倒せりゃ作戦なんか関係ねぇ」と言ってたから大丈夫・・・・か?(牛乳魔人) ワンチャンあるんじゃね(VVV計画の被験者) 白君なら…あるいは…one chanかな?(東文若) 時間稼ぎくらいなら・・・・・・いや、ブラフで白の下の中でも選りすぐりを出すのか?・・・・・・白の性格考えたら無いな。(アルヤ) 白くんなんてヤツだww ひとりで挑むとか、普通にやったら勝てない……と思うけど、なんかあるんだろうな。 期待してますよ、白くん!(神余 雛) |
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