真・恋姫無双 天下統一伝 第十一話 |
〜夜〜 村の会議場
「で、どうしましょうか?」
永久が、話しかけてくる
どうする、とはもちろん賊のことだ
「向こうは30000、こっちは義勇軍合わせて9000
士気的、錬度的には問題ないんじゃが…」
「数の暴力は厳しいものがありますよね〜」
初陣よりかは、楽な戦ができそうだけど
でも、初陣と違って今回は
できるだけ損害を無くしておきたいんだよ
黄巾の乱の最終決戦に向けて
「失礼します」
一人の兵が駆け込んだ
「どした?」
「ハッ、?徳殿が、李通様にお会いしたいと
お連れの方を連れてこちらに来ておられます」
連れ… 誰だろう?
「分かった、会おう」
「御意」
3分後
「李通殿…」
神妙な面持ちをした?徳が入ってきた
一人の男を連れて
「?徳、どした?」
「いえ、先ほどの無礼に関しての謝罪に参りました」
「無礼?」
…あ、まさか
「仕合のことか?」
「そのとおりです」
「別に良い、俺だってお前の実力が測りたくて賛同したのだ
無礼でも何でもない」
「それでは、私の気が収まりません
その詫びと言っては何ですが、私の真名を受け取ってもらいたいのです」
「いいって、言ってるのに…」
「私の真名は、紅です
これを忠誠の証として…」
「あれ、忠誠って?」
そう聞くと、?徳は意外そうな顔で
「言ってませんでしたか?
私はあなたの武勇に惚れ込み、このお方に仕えようと思う所存ですと」
「いや、今までの会話中にそんな言葉
無かったよ…」
「そうでしたか …まぁ、それはいいとして」
((((話逸らしやがったよこいつ))))
この場にいる全員がそう思った
「で、?徳、その隣にいる男は?」
そう聞くと…
「この男は、私の義勇軍の軍師だった者です
政」
「分かってますって、?徳様じゃないんですから…
李通殿、お初にお目にかかれて光栄です」
その後、男が放った言葉に、俺らはしばらく唖然とする
それはそうだ、その男が
「私は?何と言うものです、以後、お見知りおきを…」
前漢時代の三傑の一人なのだから
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」
大声あげてしまっても、仕方ないよね
だって、こんなところに紀元前時代の人がいるんですから…
ここからは、刃と神の会話です…
(おい、自称神(笑))
(なんなんですか、急に呼び出して
今、テレビがいいところだったのに〜)
(それどころじゃねぇよ、なんでこの時代に?何がいるんだ?
おかしすぎるだろ!!)
(あ、まさか、本当にあの人やっちゃったんですか!?
も〜、無駄に部下に苦労させて〜)
(…どういうことだ?)
(いや、せっかく転生するんならもう少し
陣営を面白くしてやってもいいだろう
ってうちの上司が言って
昔の人、適当にそこに送っちゃったんですよね〜)
(すると?何は)
(単純に巻き込まれた人と考慮してかまわないですよ〜)
(マジかよ・・・、んで、他に誰送ったか分かんないの?)
(ちょっと待ってください…
あ、やっぱりあの人
神として崇められている人まで送ってんじゃん
何やってんの…)
(分かったか?)
(現時点では3人です、そこにいる?何
知の張良・武の韓信です)
(何やっちゃってんの、あんたの上司)
(これ以上は介入させませんしその努力もします!、それに全員あなたの味方になるよう設定したので
そこんトコロ、それじゃぁ)
(お、おい) プツン
「あの野郎…、やりすぎだろ」
何、漢の三傑とかおくっちゃってんの…
馬鹿なの、死ぬの?
ま、まぁ偽物の可能性も否めないし、とりあえず
「んで、?何」
「はい、何でしょう?」
「お前、どこかで役人してなかった?」
「はい、沛で下役人をしておりました」
…やべぇ、でも、この質問が外れれば…
「韓信のことをどう思う?」
「はぁ… 国士無双の武だと」
あ、だめだ、こいつ本物だ(詳しくはwikipediaへ)
「…ま、まぁ、それはいいとして
どうしましょうか?」
永久が唖然としすぎて、逆にかまずにすらすらと物事を言えた
…ショック療法?
「…これでいくか」
そんな中で俺が考え付いたのは…
「蛇頭断尾の計」
劉備が、初陣、程遠志戦で使ったとされる策略だ
「蛇頭断尾の計、ですか?」
「ああ、烏合の衆である黄巾賊を蛇に例えると
蛇という生き物は
頭、つまり顔は恐ろしいが
しっぽをみると貧弱
そこで、烏合の衆の恐ろしさを保つ頭
つまり総大将を迅速に討ち取り
敵の統率を乱すという策だ」
と?何に説明した
「理にかなってますね
ですが、迅速に相手を倒せる武と速さ
そして、逃げないようにする包囲網が必要
ということは…」
頭を畝って考えている?何
それを見つめている俺たち
なんか、シュールだな…
「そうです!!
奇襲です」
うわ、ビックリした
?何は叫んだ
嬉しそうな顔で
「相手の総大将が倒れてからの奇襲か?」
「そうですね、さすれば相手の士気も落ち
なおかつ、魚鱗の陣を敷けば
敵を確実に包囲できます」
確かにな・・・
「よっしゃ、分かった
それでいこう
皆、驚くこともあるかも知れんが
今は、とりあえず明日の決戦に備えて英気を養ってくれ
それじゃ、解散!」
そう言って会議は幕を閉じた
〜次の日〜
俺たちは?何の言うとおりに布陣し
決戦に備えた
左翼に紅 右翼に緑 中央に水仙
奇襲の包囲網は完成し
あとは、俺が大将を倒せば、一気にゲームセットだ
「李通殿、敵が来ました」
「んじゃ、手筈通りに頼むよ、?何」
「了解です!」
そういって、俺は陣から出た
「我が名は、李 優行
この軍の討伐者にして、張慢成が首をとるものなり
俺の首をとりたいやつは…」
押し寄せる敵の前で、俺は…
「この俺を力づくで止めるんだな!!
疾風!!」
風のごとく、駆けた
そして…
「敵大将、李 慢成
御覚悟!!」
一気に大将のところまで行った
「げ、嘘だろ!?何故、こんな速さで…」
「あいつ人の皮かぶった化物か何かか?」
「言い残すことはないな
今までに自分の犯した罪を
償いながら天に召されよ!!」
そして、頭から一刀両断にすると
奴が一瞬にして二つに割れた
「敵軍大将、李 慢成
討ち取ったり!!」
もう話さない亡骸の上で
俺はそういった…
もう少し続きます
本当に申し訳ございません
感想、意見等 よろしくお願いします
説明 | ||
今週はニ回投稿します 本当に申し訳ございません |
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総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
6493 | 5919 | 6 |
コメント | ||
誤字報告ありがとうございます!!(yukky) 読ませていただいてます。誤字報告ですが敵将の名前が李曼成になってますよー(quarter) さぁ、どうでしょう・・・ 今は伏線にしておきますね(yukky) 「現時点では4人」ってまさかこれ以上来るのか?(ken) |
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