IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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「箒のやつ、大丈夫かな…」

 

部屋に戻った俺は箒の心配をしていた。束さんに会ったことは瑛斗にしか話してない。

 

「飯は食ったのか? 俺飯の時アイツのこと見てないんだけど」

 

隣のベッドに座る瑛斗が顔を向けてくる。今年の部屋割りは俺とコイツは相部屋だった。全然それに異論はないんだけれども、

 

「わかんね……なあ、瑛斗」

 

「なんだよ」

 

「……いつまでそのゾンビでいるつもりだよ」

 

腕を組んで神妙な表情をしている瑛斗の頭には斧と矢が刺さっている。もちろん飾りだけどな。部屋に戻ってからこっち、まだその化粧も落としていないんだ。

 

「結構な完成度だろ? 有り合わせでつくった即席だけど」

 

ドヤ顔してくるゾンビは首から下は普通のTシャツでなんかシュールだった。

 

「完成度は高いぞ。バリ高だ。でももういいだろ。取ってくれ」

 

「ちぇ、わーったよ」

 

瑛斗は立ち上がると頭の被り物を外して洗面所の方へ向かった。水が流れる音が聞こえ始める。

 

「篠ノ之博士がこんなところにまで来るとはなー」

 

バチャバチャと顔を洗いながら瑛斗がつぶやいた。

 

「去年の臨海学校では、箒に紅椿を渡したんだよな。今年もなにかしに来たのかな」

 

「どうだろう。明日の特別演習でわかるんじゃないか」

 

今日、夕食を食べる時に伝達があった。明日は普段学園ではできないような特別な状況下での訓練をするらしい。

 

「紅椿の新しい武装とか持ってきてたりして」

 

「それはそれで俺はすっげー楽しみだ。しっかしなかなか落ちないなこのゾンビメイク・・・」

 

瑛斗はそのまま顔を洗うのに集中しだした。俺はベッドに横になる。

 

(アイツ、束さんに何を見せられたんだ……後で様子を見に行くか)

 

 

コンコン

 

 

『きりり〜ん。いる〜?』

 

ノックの後にやけに間伸びしたのほほんさんの声が聞こえた。

 

『かんちゃんが遊びに――――もがふっ!』

 

ん? なんだ? 急に声が途絶えたぞ?

 

「のほほんさん?」

 

ドアの穴ガラスで廊下を覗くとのほほんさんがいた。……簪に羽交い絞めされてたけど。

 

「なにしてんだ? お前ら」

 

ドアを開けて問いかけると簪は慌ててこっちを向いた。

 

「な、なんでもないっ」

 

簪はそういうけど拘束を逃れたのほほんさんはダルダルの袖を揺らしながら答えてくれた。

 

「かんちゃんはね〜きりりんに会いに来たので〜す」

 

「瑛斗に?」

 

「ほ、本音! なんでっ、言うのっ…!」

 

簪はのほほんさんの肩を掴んでユッサユッサと揺らす。だがのほほんさんには効果がないようだ。

 

「瑛斗なら今―――――」

 

「簪、そこでなにをしている」

 

「簪ちゃん、そこでなにしてるのかな?」

 

すると今度はラウラとシャルロットがやって来た。

 

「ふ、二人とも…」

 

「らうらうとでゅっち〜もきりりんに会いに来たの〜?」

 

「うん、そうだよ」

 

「そんなところだ。で、一夏。瑛斗はいるか」

 

「い、いるっちゃいるけど、今はまだ……」

 

「そうか」

 

俺が言い終わる前にラウラが部屋に入ってきた。それを追う形でシャルロットとラウラも部屋に入る。

 

「あ、お前ら待てって。今瑛斗は―――――」

 

「一夏ぁ? さっきからなに騒いでんだよ?」

 

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悲鳴が、あがった。

 

 

 

 

 

 

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「…こ、この私がここまで恐怖するとは……!」

 

「ゾンビ……本物のゾンビだよぅ…!」

 

「……! ………!」

 

「ゆ、夢に出てくるぅ〜…!」

 

ラウラ、シャル、簪、のほほんさんが座り込んでめっちゃガクブルしている。

 

「みんな最後まで人の話は聞こうぜ。まあ途中で顔出した瑛斗も瑛斗だけどさ」

 

「わ、悪かったって」

 

タオルで顔を拭いて洗面所から出てから一夏に謝る。ようやっとゾンビメイクを落としきったぜ。

 

「ていうかそんなに怖かったのか」

 

「なかなか迫力あったぜ。ほら」

 

一夏が携帯を操作して俺に見せてきた。

 

「ひいっ!?」

 

そこには自分の顔の写真のはずなのにとてもこの世のものとは思えない恐怖画像があった。

 

血色を悪く見せるために塗った白塗りが水に溶けて爛れたみたいにグズグズになって顔に張り付き、目のあたりからはクマを表現する黒い絵の具が同様に水に溶けて目の周りを黒くしていて、目にぽっかりと穴が空いたみたいだ。

 

ようするに…

 

「こ、怖え。これはマジで怖い」

 

いまだに復活できていない四人にも納得がいく。

 

「ごめんみんな。怖かったなこれは」

 

「「「「…バカ」」」」

 

うがぁ、非難の目×4。ここは話題を変えるに限るな。

 

「そ、それでみんな俺になんか用があるのか?」

 

「えっ!? えーっと…」

 

なぜかシャルは困ったように顔を逸らした。

 

「と、特に用があるわけじゃない、けど……」

 

「?」

 

首を捻るとラウラが口を開いた。

 

「今日は簪がお前と同じ班で一日一緒だっただろう? 私たちにも構え」

 

「は…は?」

 

「ら、ラウラ! はっきり言い過ぎだよ!」

 

シャルがなにやら慌てているが、その横に座るのほほんさんも答えてきた。

 

「かんちゃんもね〜、きりりんともっとお話ししたくて〜。でも全然尻込みするから私が連れてきたの〜」

 

「本音…! だからっ、なんで言うのっ!」

 

簪がのほほんさんの頬をぐい〜っと引っ張る。

 

「い〜ふぁ〜い〜」

 

「な、なんかよく分からないけど、遊びに来たってことでいいのか?」

 

「う、うん…」

 

顔を赤くして頷く簪。

 

「まあ簪、とりあえずのほほんさんの頬から手を放そう」

 

「あ…はい」

 

「あ〜う〜」

 

簪のほっぺぐにぐに攻撃から解放され、のほほんさんはダルダルの袖で自分の頬をさする。

 

「最近かんちゃんがお姉ちゃんみたい〜」

 

「本音が…悪い」

 

「う〜」

 

まあ、のほほんさんは簪のメイドになるそうだから、頑張ってもらわないと簪も大変だろうな。

 

「一夏! 入るわよ!」

 

「り、鈴さん! ずるいですわ!」

 

「私も私も!」

 

いきなり扉を開けて鈴とセシリアとマドカが入ってきた。一夏のやつ、鍵かけてなかったのかよ。

 

「お、おう? どうした三人とも」

 

「アタシは別に用は無いけど、アンタどうせ暇してるだろうから来てやったのよ。ありがたく思いなさいよねっ!」

 

「わ、わたくしだって特に理由はありませんけど…鈴さんに先を越されるのは癪ですわっ!」

 

「い、言ってることがまったく理解できねえな……まあいいか」

 

部屋にいたメンツを見てからマドカが一夏に顔を向けた。

 

「ねえお兄ちゃん、箒は? 来てないの?」

 

「え…」

 

「?」

 

一夏の表情が少し強張る。無理もないか。

 

「そういえばいないわね、箒。ま、別にいいけど」

 

「確か…先ほど夕食の時お見かけした時も顔色が優れてませんでしたわ。まあ、別に構いませんが」

 

「具合……悪いのかな」

 

「箒って一夏と同じ班だったよね? その時はどうだったの?」

 

「え…えっと……」

 

一夏はシャルロットの質問に狼狽した。直後その視線を俺に向けてきて、目だけで

 

『な、なあ瑛斗…どうする……』

 

と助けを求めてきた。

 

(どうしたもんかな…)

 

一夏と箒が篠ノ之博士と会ったことは二人以外にはまだ俺しか知らないでいる。タイミングを逃して織斑先生にも話せていないんだ。

 

 

けど、一夏から話を聞いた瞬間、それよりも信じられないことに俺は気づいた。気づいてしまった。今でも信じられないでいる。

 

 

「…………………」

 

(やっぱり、まだやめておいた方がいいか)

 

そう判断して俺は首を横に振った。けど、それに反応するヤツが一人いた。

 

「二人でなにを示し合せている」

 

そう、ラウラだ。眼帯をしていない方の目がジトーっと俺と一夏を凝視する。

 

「なにか隠しているな」

 

ラウラに睨まれた一夏が少し身を引く。

 

「い、いや、別に隠してなんかは…」

 

「嘘だな。見抜けない私ではないぞ」

 

「う、うーん…」

 

鈴とセシリアがラウラに加勢した。

 

「何よ、アンタ達、アタシたちになにか隠してるわけ?」

 

「白状しなさいな!」

 

「や、だから……」

 

「きりりんとおりむ〜は二人の間で人には言えない秘密を抱えてるんだね〜」

 

「「!」」

 

ちょ!? のほほんさんなに妙な言ってんだよ! お前の両サイドの二人の目が攻撃色になっちまったじゃねえか!

 

「「…瑛斗……」」

 

ゆらり、とシャルと簪が俺に迫ってきた。ひぃっ!?

 

「な、ななななんでございましょうか?」

 

「瑛斗ぉ…一夏との間に、なにを隠してるのかなぁ?」

 

「ちゃんと、教えて…」

 

ああああ怖い怖い怖い! さっきの俺のゾンビ写真じゃねえけどマジで怖い! 怖いからその『ゴゴゴオーラ』やめてください!

 

「お、お兄ちゃんと瑛斗の秘密…ふわぁ///」

 

「マドカ!? なにか変な勘違いをしてないかマドカ!?」

 

頬をポッと染めたマドカに一夏がシャウト。

 

「そら、観念して吐け」

 

「…瑛斗」

 

ラウラがそう言ったところで一夏がややげんなりした目で俺を見てきた。

 

「はあ〜…まぁ、のほほんさんはアレとして、箒以外の専用機持ちが揃ってっからいいか。実はな―――――――」

 

直後、大きな揺れが俺たちを襲った。

 

「なに? 地震?」

 

「結構大きいですわ」

 

「全員倒れてきそうな物から離れろ!」

 

ラウラの言葉に従って全員部屋の中央に集まる。それから十数秒してから揺れは収まった。

 

「と、止まったみたいだね」

 

「みんな大丈夫か?」

 

確認すると全員頷いた。

 

「しかし大きかったな。震源はどこだ」

 

「今確認する」

 

ラウラが携帯端末を操作する。

 

「む…?」

 

ラウラの表情が曇った

 

「どうした?」

 

「おかしい…日本周辺では地震が起きていない」

 

「なんだって?」

 

端末の表示を見ると、確かにこの数分の間に地震が起きた箇所はどこにも見当たらない。

 

「どういうこと? あれだけ大きな揺れだったのに」

 

マドカが俺たちの総意を言ったところで、部屋のドアが乱暴にノックされた。

 

「誰かしら?」

 

「先生ではないでしょうか? 安全確認のために巡回に来たのでは?」

 

「にしては早すぎるんじゃないか? ちょっと見てくる」

 

一夏がドアを開けに立ち上がろうとした時には、その訪問者は部屋に駆け込んできていた。

 

「鷹月さん? どうかしたのか?」

 

やって来たのはクラスメイトの鷹月さんだった。しかし様子がおかしい。肩が上下している。走ってきたのか?

 

「どうしよう…どうしよう……!」 

 

そのままへたりこんだ鷹月さんは顔を覆った。

 

「篠ノ之、さんが…篠ノ之さんがぁ…!」

 

鷹月さんの言葉を聞いた瞬間、俺はざわり、と身体が総毛立つのを感じた。

 

「箒がどうかしたのか!?」

 

一夏が鷹月さんの肩に手を乗せた。

 

「い、いきなり、黒いのが、来て、それで…それで……! わあぁぁぁん!」

 

「鷹月さん! 箒がどうしたんだ!? 鷹月さん!!」

 

いつもの雰囲気からは想像つかないほど混乱している鷹月さんに一夏が問い詰める。

 

「落ち着け一夏。鷹月は混乱している」

 

ラウラが一夏を鷹月さんから離した。そして片膝をついて鷹月さんと目線の高さを合わせて彼女の手を持つ。

 

「鷹月、一度深呼吸だ」

 

「う……うん…すぅ……はぁ……」

 

鷹月さんが深呼吸するのを確認してラウラは問いかけた。

 

「よし、それで、なにがあった」

 

「し、篠ノ之さんが…連れて、行かれちゃったの」

 

「一体誰にだ?」

 

一夏の問いに鷹月さんは首を横に振った。

 

「わからない…でも……」

 

「でも?」

 

「なんだか、篠ノ之さんに似てた。頭がポニーテールみたいで……それと、顔の真ん中が、赤く光っていて、だけど、それよりも、怖かったのは…」

 

なぜか鷹月さんは俺を見てきた。

 

「き、桐野くんが使ってた真っ黒なISみたいに…腕が四本だった……!」

 

「………!」

 

「篠ノ之さんと少し話をして…篠ノ之さんに付いて来るように言ったの。それで篠ノ之さんはISを展開してそれに付いて行って……私、どうしたらいいかわからなくて…!」

 

今まで、そんなはずはないと疑念を持っていたことが確信に変わった。

 

そうだ…やっぱり……やっぱりあの人は…篠ノ之博士は!

 

「瑛斗?」

 

体中から嫌な汗が止まらない。

 

「みんな…聞いてくれ」

 

でも、俺はこの事実をみんなに伝えなくちゃならない。

 

「なによ瑛斗」

 

「篠ノ之…博士は……」

 

「束さんが…なんだよ」

 

 

「篠ノ之博士は……俺たちを襲ってきた、無人ISの発明者だ…!」

 

 

数秒間、全員が黙り込んだ。

 

「む、無人ISって…去年のクラス対抗戦の時と、タッグマッチの時に来たあの黒いISのこと…よね?」

 

鈴がその沈黙を破って質問してくる。

 

「ああ…」

 

「それを、送り込んできたのが……篠之野博士…?」

 

「……そうだ」

 

「で、ですが、どうしてそのようなことがわかるのですか?」

 

「今日のサバイバル演習の時、俺と簪は妙な洞窟に迷い込んだ」

 

「かんちゃんと?」

 

「うん…そこでは、ISが展開……できなかったの。瑛斗のG−soulも、私の打鉄弐式も」

 

「ISが展開できなかっただと?」

 

「それには原因があった。一夏、お前小さな女の子に会ったんだろ?」

 

「ああ。あった。束さんは、『くーちゃん』とか呼んでた」

 

「俺と簪もそのくーに会ったんだよ、洞窟の奥にあった秘密基地・・・いや、地下施設でな」

 

「…! でも、それとISが展開できないのとどう繋がるんだよ」

 

「くーは、多分人間じゃない」

 

「は?」

 

「アイツの腕には、銃が埋め込まれてた。それを見せられた時、俺と簪はISを展開できるようになったんだ」

 

「サイボーグ…だよ」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ。束さんが連れてた女の子がサイボーグ? 言ってる意味が―――――」

 

「百聞は一見にしかずだ」

 

俺はG−soulを部分展開して織斑先生に見せたように例の画像をみんなに見せた。

 

「これが、証拠だ」

 

「そんな…!」

 

「嘘でしょ………」

 

「なんてこと…」

 

「このようなことが……」

 

みんなの表情がみるみる蒼ざめる。

 

「無人ISの残骸をくーが運んでたってことは、くーは無人ISと関係しているのは確実。そしてくーは博士と関係している。つまり…博士が無人ISを造ったと考えて間違いない」

 

「…確かに、いままでの話を聞く限りではそう考えるのが自然だ」

 

ラウラが顎に手をやって考えるようにつぶやいた。

 

「だが、不可解な点がある。なぜ篠ノ之博士は私たちを…ひいては学園を襲うようなことを?」

 

「それは………」

 

それに関しては俺もいまいちわからない。どうしてなのかと言われたら返答に窮してしまう。

 

「…じゃあ、よ」

 

「一夏?」

 

「箒を連れて行ったのは、その無人ISの一つって言いたいのかよ…瑛斗は」

 

「ああ」

 

「…ッ! お前!」

 

一夏は俺の胸倉を掴んだ。

 

「なんでもっと早く言わなかったんだよ…!」

 

「言って…信じたか?」

 

「それは……」

 

一夏は手を離した。

 

「悪い…掴みかかったりして……」

 

「いや。俺もお前に話してもらった時点で伝えておくべきだったんだ。すまない…とにかく、俺たちがいまやるべきことは箒を追うことだ。のほほんさん、俺たちは今から箒のところに向かうけど、緊急事態だから先生たちに報告している時間がない。頼めるか?」

 

「わかったよ。伝えておく」

 

いつもは眠たそうなのほほんさんの目がいつもとは違って鋭かった。

 

「鷹月さん、この話は内密にしておいてくれ。他のみんなが混乱しちまうと思うから」

 

「う、うん」

 

「よし…みんな行くぞ!」

 

俺たちは窓から飛び降りると同時にISを展開し、最大速度で箒の紅椿のシグナルを追った。

 

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瑛「インフィニット・ストラトス〜G−soul〜ラジオ!」

 

一「略して!」

 

瑛&一&鈴「「「ラジオISG!!」」」

 

瑛「読者のみなさんこんばどやぁー!」

 

一「こんばんわ」

 

鈴「どもー」

 

瑛「…なあ一夏。前々から言おうと思ってたんだけど、お前さりげなく『こんばどやぁ』って言ってないよな」

 

一「げ、ばれたか」

 

瑛「気づかない俺だと思ったか? 前々回くらいにはもう気づいてたぜ?」

 

一「割と最近なのな…」

 

瑛「ちゃんと言ってくれないとラジオっぽくないだろ? 次回からちゃんと言ってくれよ。言ってくれないとクラスター爆弾飲ませちゃうぞ☆ 今のシャルと楯無さんから引用な」

 

一「ウインクしてそんなこと言われても可愛くねーし怖いだけだから」

 

鈴「ちょっとアンタ達! なんでアタシをスルーしてんのよ! ゲストで呼んだんでしょ!?」

 

瑛「結構マジなテンションで言ってるぞ俺は」

 

一「わ、わかったよ。ちゃんと次回から言うから」

 

鈴「聞きなさいよっ!! 龍砲っ!」ドッッ!!

 

 

瑛&一「「そげぶっ!?」」ドカーン

 

 

しばらくお待ちください

 

 

瑛「え…えぇと、では改めて、本日のゲスト、凰鈴音さんです」

 

鈴「そうそう。最初からそうしてくれればいいのよ」

 

一「な、生身に衝撃砲撃ってくるなって…いててて」

 

鈴「出力押さえたんだから、死にゃしないわよ」

 

瑛「そういう問題じゃねえ気がすっけど……」

 

鈴「なんか言った?」

 

瑛「いえ、なにも」

 

一「し、質問行こうぜ。瑛斗、質問」

 

瑛「そ、そうだな。えー、カイザムさんからの質問! 鈴に質問です! 中国では昆虫を食べる風習があるそうですが、鈴の生まれ故郷には昆虫を食べる風習はありましたか? あったとしたら鈴の好きな昆虫(食用)は何でしょうか? だって」

 

鈴「す、すごい質問来たわね」

 

瑛「あー、なんかテレビで見たわコレ。セミとかタガメとか食うんだろ?」

 

一「日本にもイナゴの佃煮とかあるけど、似たようなもんなのかな」

 

鈴「それはどうか知らないけど…地域によっては、ハチなんかも食べるそうよ」

 

瑛「そうよって…お前、なんでそんなふわふわした言い方なんだ?」

 

鈴「だ、だってアタシ食べたことないし、そんなこと言われてもしょうがないじゃない」

 

一「え? ないのか?」

 

鈴「なんでアンタが驚いてんのよ。アタシが中国から来たばっかりのころ同じようなこと聞いてきたでしょ」

 

一「そうだっけ?」

 

鈴「そうよ」

 

一「うーん…ああ! 思い出した! そんなこともあったなぁ。あ! そういえばその後によ、弾が…」

 

鈴「あはははっ! あったあった! そんなの! それでさ、そこに蘭も来て…」

 

一「はははははは! 出たー! あれはマジで笑った!」

 

瑛(あ、アレ? なんだろこの疎外感…)

 

鈴「あははは…ん? 瑛斗、なんでそんな端っこで体育座りしてんの?」

 

瑛「…いえ、まあ、うん、楽しそうなの邪魔したらあれかなーって」

 

一「ちょ、ちょっと身内話に盛り上がり過ぎたかな?」

 

鈴「そ、そうみたいね」

 

瑛「いいよいいよ。気にしてないから…じゃあエンディング」

 

一&鈴「「絶対気にしてる!!」」

 

 

流れ始める本家ISのエンディング

 

 

一「ほ、本当にエンディングなのか」

 

瑛「今日はそこで知り合った女の子に歌ってもらったぞ。なんでも道場に居候してるとか」

 

鈴「な、なんかパンダ近づいてきたわよ」

 

瑛「でけえパンダだこと。それじゃあ!」

 

一「みなさん!」

 

瑛&一&鈴「「「さようならー!」」」

 

バシャアッ!

 

???「あっちぃっ!? こらクソパンダ親父! いきなりお湯かけんじゃねえ!」

 

バシャアッ!

 

???「うわっちゃあっ! このバカ息子! 父親に熱湯かけるやつがあるか!」

 

???「あんだとぉっ!?」

 

???「なんじゃぁっ!?」

 

一「な、なんか…お湯かけられたら女の子、男になったぞ」

 

鈴「パンダも、お湯かけられておじさんになっちゃった……」

 

瑛「不思議なこともあるんだな」

説明
知りたくなかった、知られざる事実
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コメント
>lieさん ご指摘ありがとうございます! とんでもなミスでした(^_^;) 久しぶりに名前を書いていたら変換の誤りに気づけませんでした。以後気をつけます(ドラーグU)
初めまして。作品を読んでて気になったのですが、篠之野ではなくて篠ノ之じゃないですか?間違ってたらすいません。(lie)
会長に質問。「ハヤテのごとく」をみていて思ったのですが会長ってシステマ(ロシアの格闘術)できますか?もしできるのなら熊倒せますか?なんか会長ならできそう(竜羽)
セシリアに質問です!!イギリスではウサギを食べるそうですが、もし食べたことがあるなら一番好きなウサギ肉料理はなんでしょうか?(カイザム)
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