「そして少女は魂を振るう」 |
何処までも蒼い空間の中、少女は白き刃を手に、異形なる魔物達と闘っていた。
何故、闘っているのか?
何時から闘っているのか?
それは少女には((理解|わか))らない((事象|こと))。
ただ((理解|わか))るのは((之|これ))が神の((悪戯|わるふざけ))であると言う事だけ。
((召還|よびだ))されてから数日経ったのか、数ヶ月経ったのか、数年経ったのか。
いや、もしかしたら数分かもしれない。
少女は神に((問|と))い((糾|ただ))した。
《何故、自分を((召還|よんだ))のか》と。
《何故、自分は闘わなくてはならないのか》と。
神は笑みを浮かべながらその問いに答える。
《適当に((召還|よん))だらお前が来ただけ》だと。
《お前と言う駒を使った((只|ただ))の遊戯》だと。
((永遠|とわ))の((刻|とき))を生きる神の単なる暇潰し。
その為だけに少女は((召還|よば))れ、遊戯板の上の駒として弄ばれる。
その魂を抜かれ、抜かれた魂は剣にされ、その瞳は金色の光を宿す。
全てを凍て付かせる炎の様な憎しみの視線を受けて神の笑みは更に増し、神は少女へと語り掛ける。
《我が憎いか。憎ければ我が元へと来い。我が元へ来たりて、その((剣|魂))で我の((心臓|魂))を貫け。((然|さす))ればお前は在りし場所へと還る事が出来るであろう》と。
虚空の彼方へと消える神を見送りながら、少女もまた笑みを浮かべて神へと言い放つ。
《必ずお前の元へと辿り着く。そして必ずその((魂|心臓))にこの((魂|剣))を突き立てる》と。
少女は((嗤|わら))い、神もまた((嗤|わら))う。
それからどれだけの((刻|とき))が過ぎ去ったのか。
少女は今日も((魂|剣))を振るう。
あれから数十年経ったのか、数百年経ったのか、数千年経ったのか。
いや、やはり数十秒しか経っていない気がする。
神は少女を待ち続けている。
((永遠|とわ))の((刻|とき))を終わらせてくれるであろう少女を。
少女は闘い続ける。
もはや思い出す事すら出来ない、在りし場所へと((還|かえ))る為に。
少女は((魂|剣))を振るい続ける。
あとがき
とまあ、こんな話でした。
短いですが久々に小説が書けました。
駄文でキャラクターをお貸しいただけたSiriusさんには申し訳ないですね。
書きたい、停滞中の小説も続きが書きたいんですがモチベーションが上がらないのでどうも筆が進みません。
最近は一姫伝再開の為に色々修正などをしています。
説明 | ||
Siriusさんが書かれたオリキャラを見て、話が思いついた。 Siriusさんの許可をいただいて投稿します。 まあ、駄文なんであまりご期待は無しの方向で…… 元となるイラスト→http://www.tinami.com/view/538395 |
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Siriusさん 主人公的な女の子 二次創作 | ||
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