魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者
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俺は、リニスを連れて家に戻ってきた

 

とりあえず、なんでリニスがあそこに倒れていたのか・・・・それを聞かないと・・・

 

夕也「じゃ。まず、リニスはなんで主であるプレシアさんとの契約を打ち切ったの?」

 

リニス「はい。プレシアの魔力ではもう私を生き永らえさせるには足りずプレシアは無理をしていました。それに気づいたからこそ私は契約を打ち切ったんです・・・それとこちらも質問していいですか?」

 

夕也「いいけど・・・いったい?」

 

リニス「あなたは、なぜ私を助けたのでしょうか?私はあと少しで消えるのを待っていたのに・・」

 

夕也「俺は、自分に関わりがある人間は幸せになってほしいって思っています。たとえそれで自分が不幸になったとしても・・・」

 

リニス「夕也・・・・・・」

 

リニスは押し黙ってしまった

 

だが、少しして口を開き

 

リニス「わたしが、あなたの傍にいます。だからそんな悲しいこと言わないでください・・・」

 

夕也「えっ?」

 

そういってリニスは人間形態で俺を抱きしめてくれた

 

夕也「・・・・・・ありがとう」

 

俺はそう言ってリニスの胸の中で深い眠りに落ちた

 

リニスSIDE

 

夕也は眠ったようですね・・・

 

私は失礼ながら夕也の寝室に入り彼をベッドに横たえた

 

私はリビングに戻ったらセイバーさんが椅子に座って待っていた

 

セイ「すまない。迷惑をかけた」

 

リニス「大丈夫ですよ。あれくらいなら今までなんどかありましたから・・・それよりも・・」

 

セイ「?なんですか?」

 

私は聞かずにはいられなかった

 

リニス「なんで、彼はあんなにも自分を蔑ろにしているんですか?普通あんな・・・自分の夢である「幸せ」の中には聞いている限りでは彼は入っていないようにも聞こえます。あれは一体?」

 

セイ「そのことか・・・」

 

セイバーさんは途端に苦しい表情になった

 

セイ「このことは誰にも話さないと約束できますか?」

 

そう問いかけられ私は

 

リニス「わかりました。約束します」

 

そう、答えた

 

セイ「わかった。これから話すことは全て真実だ」

 

セイ「まず、大前提として前園夕也という人物には前世の記憶があるんだ」

 

リニス「前世と言うと・・・今生きている前に生きていた記憶があるということですか?」

 

セイ「そうだ。そしてユウヤは前世の記憶にあまりいい記憶がない・・・」

 

リニス「それってどういうことですか?」

 

私は聞いてみた

 

すると私の予想を超えた答えが返ってきた

 

セイ「ユウヤには前世の親の記憶がない・・・というよりもわからないんだ。だれが親なのかも」

 

リニス「えっ・・・それってどういう・・・ッ!?まさか・・・」

 

私は答えに気がついた

 

セイ「お前の思ってる通りだ。ユウヤは生まれて五ヶ月の頃孤児院の前に捨てられていたのを発見され、孤児院に入れられたのだ。さらに、その孤児院を管理していた奴はギャンブルに明け暮れろくに世話をしなかった。しかも管理人は金が足りなくなると孤児達を無理やり働かせて得た金で再びギャンブルに明け暮れていたのだ」

 

リニスはそれを聞いて驚愕した、普通の子供が歩むような道ではないとさえ思っていた

 

リニス「それからどうなったんですか?」

 

セイ「ユウヤが孤児院を出てからは比較的に大丈夫だった。それから不幸の事故で死んでしまいこの世界で生をうけた、と言うことだ」

 

リニス「・・・つまり。親や近くの大人から「愛」というものを受けなかったからあんなにも自分のことは幸せになれないと思ってるんですね・・・」

 

セイ「そうだ。私はユウヤも幸せになってほしいと思った。だからこそユウヤのデバイスとしてサポートすることに決めたのだ。」

 

リニス「・・・わかりました。私も全力でサポートすることに決めました」

 

私はあの子にも幸せになってほしいと思った

 

セイ「一緒にがんばってくれるか?」

 

リニス「はい。かならず彼も幸せの一部に加えてもらいましょう」

 

私達は固く誓い合った

 

SIDE OUT

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・・・朝か・・・

 

どうやらあのまま眠ってしまったようだ

 

とりあえず、顔を洗って朝食を食べよう・・・

 

俺が顔を洗ってリビングに入ると

 

リニスが朝食の準備をしていた

 

夕也「・・・リニス?なんで?」

 

リニス「起きましたか、夕也。もうすぐ朝食の時間ですよ」

 

夕也「いや、それはわかってるけど・・・なんで?」

 

リニス「何を言ってるんですか。私は夕也の使い魔ですよ?私がいたらおかしいんですか?」

 

夕也「いや・・・ごめん。ありがとう。」

 

そういって心の中で静かにリニスに感謝しながら俺は静かに泣いた。

説明
説明 そして夕也の過去
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