魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録 |
転生と言う物をはたした俺はまず第一の異変に気づいた
「視点が低い…………」
数分前までは180cmはあったからだが推測だが小学生程度のサイズになっている
「というか寒い…………」
真冬だった
雪が降っていた
来ている服は長袖だが薄いのでそれほど暖かくない
というよりも寒い
どうすべきか考えていると
「痛っ!」
すぐ傍で車椅子ごとこけた少女がいた
「大丈夫か?」
「うぇ?」
車椅子を立て少女を乗せる
「何を急いでんだ?」
と聞くと
「!…お願いします、私をあそこに連れて行ってください」
関西弁を思わせる喋り方で言う
指差した方向を見ると公園らしきものの存在が見えた
けれど車椅子で行くのは無理があるだろ?
「早くしないとリインフォース…………家族がいなくなるんです!」
泣きそうになりながら言ってくる
…………
苦手だ…………
子供の頃からずっと苦手な物があった
それは誰かの泣いてる顔だ
どうもあれだけは苦手意識が抜けない
そんでどうも
泣いてる奴を見ると柄にもなく助けたくなっちまう
「あそこだな」
「え?」
俺の言葉に驚く少女
「連れて行ってやるっつってんだ、あそこでいいんだな?」
「!…はい!」
「しっかりつかまってろ」
俺は車椅子を後ろから押し、走り出した
「ッ!ッ!」
子供になっているせいか身体能力が格段に落ちていて段々辛くなってきた
最初は確かに速かったがだんだん遅くなってきた
それでも少女が動くよりも速く動けるので押し続ける
「だ…大丈夫?」
「問題……ねぇ」
息が切れそうな俺をみて心配そうに声をかけてくる少女
疲労が隠せないのに問題ないなどといっても意味ねぇよな
「!…リインフォース!!」
と少女が唐突に叫んだ
どうやらやっと見えてきたあの銀髪の人がそうらしい
「あかん!やめて!破壊なんかせんでえぇ!私がちゃんと抑える!」
少女が叫ぶ
それを見る銀髪さんと他の女性陣
「こんなん、せんでえぇ!」
状況がわからん
が、何故だろうか?
俺にはこの状況を
BetterではなくBestで終わらせることができる
という確信があった
その確信が何から来るのかわからない
が間違いなく俺以外の誰もが望む形で終わらせる事ができる
そう思っていた
「少女」
「なんや!?」
泣き叫ぶまま俺の方を向く少女
「破壊ってなんだ?」
と聞くと
「私が答えよう」
と銀髪…リインフォースだったか?が言った
「私には重大なバグが存在する。それは暴走の危険性を孕み何時起きるかもわからない」
「だから破壊する…………か」
「そうだ」
バグ…ねぇ
と思いながらポケットに手を突っ込むと紙の感触がありそれを取り出す
それには文字の羅列が書かれていた
黙ってそれを読んでいく
「これか…」
確信の理由がやっとわかった気がする
「貴方を守る為の最も優れたやり方を私に選ばせてください」
どうやら読んでいる間にかなり話が進んでいたようだ
「あぁいいぜ」
と言うと
少女含め周りにいるやつのほとんどが怒りのこもった目で見てきた
俺は黙って近づいて行く
リインフォースの目の前で立ち止まり手を本とリインフォースにかざす
「?」
なにを?と言うような視線を向けてくる
「…………」
あの表記が正しいなら…………
このバグとやらも…………
取り除けるはず…………
俺の手から光が出る
その光がリインフォースと本を包む
「何してやがる!」
と赤い髪の子供が言う
黙ってろ
「……………………ふぃ〜」
手を下ろし集中をやめる
手応えのような者はあった、恐らく大丈夫だろう
「何をしたのだ?」
「さぁね?んじゃ少女よ俺は帰るぞ」
「え?え?」
俺はそのまま去ってゆく
「リインフォース!なんともねぇのか!」
ヴィータが心配してか話しかけてくる
「わからない…………」
自分には特に異変は無い…
と確認していると
「!?」
あることに気づいた
「どうした!?」
ザフィーラが駆け寄ってくる
「私の中のバグも防衛プログラムの残滓も、全て消えている…………」
『え!?』
周りにいた皆が驚いた声をあげた
「あらゆるものを治す(直す)能力…………対象は生き物だけじゃねぇみてぇだな」
「そういえば家ってどこだ?」
説明 | ||
1話 最初の行動 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5067 | 4790 | 6 |
コメント | ||
いろんな介入時期ありますけど何となくでこのタイミングを選びました。後悔はしていない(`・ω・´)キリッ(空飛ぶコーヒーゼリー) なんと!?A'sの終わりからスタートですか!斬新ですね〜(頭翅(トーマ)) |
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