真・恋姫†無双×三国伝 暗黒玉璽再臨 プロローグ表
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真・恋姫†無双×三国伝 暗黒玉璽再臨

  恋姫†無双のプロローグ「三個之夢」

 

 

 

 夢を見た。

 そこは、自分達がかつて義兄妹の契りを結んだ場所に、とてもよく似ていた。

 その広場は桜が咲き誇り、まさに桃園と呼ぶに相応しい代物である。

 ……しかし、それが"契りを結んだ場所にとてもよく似ていた"と思ったのには理由がある。

 何故ならば、そこにいたのは、かつての自分達ではなかったからだ。

 

──俺達はいつでも一緒だぜ、アニキ!

 

──左様。我ら契りを結びしからは、生きるも死ぬも同じですぞ、──殿

 

 そこにいたのは、三人の侠。

 赤の鎧を身につける侠。緑の鎧を身につける侠。そして……

 

 

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 夢を見た。

 その戦場は、かつて自分達が戦っていた場所にとてもよく似ていた。

 水面は炎によって赤く染まり、炎と黒煙渦巻くその戦場では二つの軍が対峙していた。

 

──そんなやり方が果たして正義と言えるのか!?

 

──我らの迷いが太陽の陰りとなる事は許されぬのだ!

 

 対峙する二つの軍は、互いに正義を示し、衝突していた。

 片や、自分達の国の未来の為、国に住まう民の為。片や、覇道を貫き、三つからなる一つの国を統一する為……

 

──我が魂は、正義と共にありぃッ!

 

──成すべき正義は、我が覇業こそッ!

 

 そして、炎と黒煙の舞う空では二人の侠が対峙していた。

 紅き鳳凰と蒼き煌龍は、互いに異なる正義を掲げ、剣を弾き合う。

 

──民も国も関係ない! 本当の正義はたった一つのはずだ!

 

──綺麗事をほざくなッ!

 

──綺麗事の何が悪いッ!

 

 衝突の瞬間、眩き光が上空を、この戦場を包み込む。同時に鳳凰の咆哮と、龍の咆哮が戦場に響き渡った。

 その眩しさについ、目を覆ってしまう。

 ……そして数刻の後に光は晴れた。しかし……

 

──さん……

 

 ……先程まで浮かんでいた鳳凰と龍は、空から消失していた。

 

 

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 夢を見た。

 自分のいる場所がどんな所かははっきりしていない。

 しかし、それが大きく拓けた山であるということだけは、辛うじてわかる。

 自分の今立っているその戦場では、十数名の侠がいた。

 ……だが、その殆どは一人の赤黒き煉獄の王によって倒され、立ち向かう事が出来ているのはたったの四人しかいなかった。

 

──この身に宿る正義が!

 

 一人。

 蒼と龍を模した金色の鎧に身を包み、その手には鎧と同じく龍を模した剣を持つ、天翔ける戦神。

 

──理想が!

 

 一人。

 鳳凰を模した紅の鎧に身を包み、その手には孔雀を模した剣を持つ、紅蓮の焔神。

 

──勇気が!

 

 一人。

 虎を模した碧眼の鎧に身を包み、その手には鎧と同じく虎を模した剣を持つ、碧眼の獣神。

 

──魂が!

 

 一人。

 玄武を模した黒と金の鎧に身を包み、その手には大きな矛を持つ、黒燿の闘神。

 

──すべての意思が天と呼ぶべきチカラを作るのだ!

 

 四人の侠は各々の手に玉璽を持つ。

 玉璽は光り輝くと、四人の侠にそれぞれ異なる鎧を与えた。

 天翔ける戦神には、青龍を。

 紅蓮の焔神には、朱雀を。

 碧眼の獣神には、白虎を。

 黒燿の闘神には、玄武を。

 光り輝く四人の侠は、全てをなぎ倒す赤黒き煉獄の王に向けて突撃する。

 自分をも上回る四人の気迫に、赤黒き煉獄の王は一歩も動く事ができなかった。先ほどまで、自分が彼らを圧倒していたはずなのに。何故、その体は一歩も動かないというのだろうか。

 

──な、なぜ…… 何故だ……! 神である我が何故…… 人間ごときにぃぃぃぃぃぃ!

 

 神に等しき力を得、世界をも作り変える力を発揮した赤黒き煉獄の王は嘆く。

 

 

──い、否……

 

 そして四人の侠の突撃を受け、悟った。

 

──私も…… また、人であったか──

 

 煉獄の王を消滅させた四人の侠は四つの神となり、空へと高く、高く上がっていく。

 青龍を先頭に朱雀、白虎、玄武と続けて高く舞い上がり、やがて、四神は──

 

 

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〜あとがき〜

 始動いたしました、暗黒玉璽再臨。

 この恋姫†無双のプロローグでは、三国伝を知らない方の為にあのイベントは三国伝ではこんな感じでしたよーといった感じで記しています。

 最後の夢は演義でも恋姫でもない三国伝オリジナルの展開なのですが、ぶっちゃけていえば最終決戦はこんな感じでした。割と暑っ苦しいノリです。でもそれがSDガンダム。

 

 三国伝のプロローグを投下した後に、本編を始動させたいと思っています。ではでは、もう一つのプロローグでお会いしましょう。

 

 …このキャラクターの絡みが見てみたいなぁというのがありましたら、是非書き込んでくださいな。

説明
三国伝で新企画始動だと…!? …ってあれ、なんか凄いデジャヴ。

さて、予告編を書いておりました真・恋姫†無双×BB戦士三国伝、とうとう始動致します。
なんとなーく長編になりそうではありますがなるたけ短くまとめていきたいなぁと思ったり。
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コメント
三国伝名場面の数々…ああ、アニメで見たかったなぁ。 暑苦しいなんてレベルじゃないですよね、SDガンダムシリーズの「光と闇の戦い」って…恋姫だと、すんなり受け入れられるのは華佗ぐらいかも。(ノワール)
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真・恋姫†無双 三国伝 クロスオーバー 

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