魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録 |
「おら、自己紹介しろ」
と半ば脅され気味に言われる
「えーと、クロヴィ・ユリエラ・ディーフェンベーカー・ロロット・オミ・ドゥ・ラ・パトリエール・アデレード・アルバート・アクセルロッド。よろしくな」
「でぃ…でぃーふえん?」
"ふえん"じゃなく"ふぇん"な
「どっかの貴族みたいな名前だな…………」
確かにそれは思った
「長ぇからクロヴィかクロもしくはアクセルロッドと呼んでくれ」
アクセルロッドは早く慣れないといけねぇからなぁ…………
「おら、拍手しろ」
相変わらず脅すような口調で言う鬼断先生
皆若干引き攣った顔で拍手する
なんかすげぇ申し訳無さが…………
「で、アクセルロッドの席は…………月村の隣が空いてんなそこいけ」
「いやいや、名前で言われたって…………月村?」
「月村 すずかだよ、あそこの紫髪だ」
ああ、すずかか
「さっさと行けよ、テメェの席みかん箱にすんぞ」
アンタ、いつか訴えられたりしても知らねぇぞ…………
俺は黙ってすずかの隣の空いている席に座る
「おす、同じクラスになったな」
「そうだね、よろしくねクロ君」
と話していると
「「「(<●><●>)」」」
という感じで昨日の少女三人がこっちを見る
思わずこっちみんなと言いそうになった
「信じられねぇ…………」
未だに先程の授業が信じられない
何がって?
授業のレベル?否だ
確かに小学校にしてはレベルの高い授業だったと言える。
なら授業の内容?これも否だ
内容は時間きっちりまでしっかりとした授業だった。授業開始の鐘と同時に挨拶から出席をとり、その後先生の無駄話などもなくすぐ授業が始まった。そして終了の鐘とほぼ同時に授業が終わるという最初から最後までほとんど無駄なく進む授業だった
なら何がって?
簡単だ
それが鬼断先生の授業だということだ
しかも口は悪いが物凄く分かり易いように説明する
わからないとこがあると挙手する奴が居ればしっかりと教えわかるようにする。それも短時間で
正直言ってあまりにも授業前の鬼断先生との差が凄すぎて信じられなかった
すずかに聞くと
「あはは…………まぁ仕方ないよね。鬼断先生って見た目も態度も怖いから」
と生徒には慣れた光景みてぇだ
「アクセルロッド君」
と後ろから声をかけられる。そちらを見ると
「昨日の少女か」
車椅子ごとこけた関西少女が居た
「失敬な!」
声に出てたのか…………
「名前も知らねぇんだから仕方ねぇだろうが」
「あ」
今気づいたのかよ…
「や、八神 はやてやで、はやてって愛を込めて呼んでな」
「よし、憎しみを込めて呼んでやろう」
「…………私、憎まれるようなことした?」
引き攣った顔で聞いてくるので
「冗談だ」
そう答えた
「まぁ、冗談言う子って事わかったからええけど。ごめんこの前の話聞かせて欲しいねんけど、ええ?」
この前?
この前…………
「ああ、お前が車椅子ごと盛大にこけた話か?」
「ちゃうわ!その後の事やこのアホンダラ!」
ものすっげぇキレられた
「流石に2回しか会ってない奴にアホンダラはねぇだろ…………」
「そう言わせるアンタのせいやろ!」
理不尽じゃねぇか?
「その後…………あぁ、あれか」
「そうそれや!」
「お前が銀髪美人と百合の花を咲かせてた」
「ボケェ!このボケェ!近づいたと思ったらめちゃくちゃ離れたわボケェ!」
3回もボケと言われるとは…
「八神って百合なのか…………」
「銀髪美人さんって事は年上?」
「八神さんって年上キラーなんだ…………」
おおう、なんか変な方向に…………
「アンタのせいで私に百合疑惑が湧いてしもたやないか!どうしてくれんねん!!」
「いや、わりぃ。狙ってやった(わざとじゃねぇんだ)」
「言ってることと思ってること逆じゃアホォ!」
ミスった…………
「はやて、落ち着いて」
「そうだよ、はやて落ち着こう?」
「はやてちゃん、お礼言うんじゃなかったの?」
と茶髪1人と金髪2人が落ち着かせる
「というか始業の鐘なるぞ?それにここじゃ話しにくい事なんじゃねぇか?」
と後半を小声で聞こえる程度に言う
「放課後、ついてきて欲しい場所あるから帰らんといてな」
「了解」
今日の能力特訓は遅くなりそうだな
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4話 再会? | ||
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