「さて…」

早く帰って特訓したいし帰るか

と帰ろうとすると

「あれ？クロ君この後はやてちゃん達とお話があるんじゃないの？」

「ん？」

…………

…………

…そういやそうだ

正直言ってそれ以上に特訓したかったから忘れてた

「もしかして忘れてた？」

「Of course」

あえて英語で言う

「このボケェェェェェェェ！」

と言ってはやてが突っ込んできた

止める気も起きねぇな

さっと避けるとそのままはやては進んで机に激突

しかもその先にあった机とかも巻き込んでの大クラッシュ

スゲェな

「見事なクラッシュだな(笑)」

「(イラッ！)」

プルプル震えてこっちを見る

「で？一体どこで話すんだ？」

「なのはの家が喫茶店だからそこで、かな」

と活発そうな金髪が言う

そういえばずっとツッコミたかったんだ

「お前ら似すぎじゃねぇか？」

と金髪二人を見て言う

「え…えと…」

「あはは…はは」

と双子っぽい金髪が答えにくそうにする

「どうでもいいでしょ、さっさと行くわよ。ほらはやても起こしてあげるから」

「ゴメンなアリサちゃん、どっかの外道とは大違いや」

と俺を見て言うはやて

にしても凄いなこいつら

金髪3人に紫髪1人おまけ程度で茶髪が1人

結構浮くぞ？

「何か失礼なことを思われた気が…………」

と茶髪が呟く

心でも読めるのかよ…………

「ふむ」

考えてみるとすずかとはやて以外は名前知らねぇから呼べねえのか

「どうかした？」

とすずかが不思議そうに話しかけてきた

「ん？ああ、今更なんだがこいつら誰だ？って思ってな」

「そういえば自己紹介してなかったわね。私はアリサ・バニングス、アリサでいいわ」

「ん、よろしくアリサ」

「アリシア・テスタロッサだよ、アリシアって呼んでね♪」

「OK、アリシア」

「フェイト・テスタロッサ、私もフェイトでいいよ」

「おうよろしくフェイト…………ん？」

二人共テスタロッサ？

「双子か」

「う…う〜んちょっと違うけど」

「感覚的にはあってる…かな？」

と苦笑いの二人

何かワケアリか

「私、高町 なのは、なのはって呼んで欲しいかな」

「…………」

何故だろうか

この子は魔王と呼ぶべき気がするのは

まあいいか、忘れよう

「((なのは|魔王))か、オーケィ了解だ」

「何か違う気が…」

む？

そういえば確かこの世界の名前は…………

『でだ、君には多くの能力を持って世界名【魔法少女リリカルなのは】に行ってもらうことにした』

って言ってたなあのオッサン

つーことはだ

この間抜けそうな幼女が主人公ってことか…………

「シグナム達にも連絡したし、はよ翠屋行こか」

といつの間に復活したのかはやてがそういう

「あいつ居ないといいわね」

と嫌そうにアリサが言った

「あいつ？」

「うん、『君たちは僕の嫁に相応しい！』とか言う変な子が…ね」

すずかもどこか嫌そうだ

「それに私達に男の子が近寄ろうとすると『近寄るな下郎共！貴様ら程度が僕の妻達に近寄ろうなど頭が高い！』とか言うし」

なのはが辛そうな顔で言う

そんな奴が居るのか

『貴方だけを愛しているし他の男には興味もない、私は貴方だけを見て貴方だけを愛する、私の体も魂も記憶も何もかも全て貴方の物、だから貴方も私だけを見て、私だけに貴方の全てを頂戴』

ゾクッ！と背筋が凍った

嫌なものを思い出した…………

似て非なる物なのに何故思い出したし…………

セリフは良さそうに聞こえるのにあの時のあいつの表情が…………

忘れよう…………

一刻も早く忘れよう…………

「まぁ、居たとしても仕方ないと割り切れ」

俺もそうしてた

「ここが翠屋か」

「そうだよ。じゃ入ろっか」

と言ってドアを開けるアリシア

それと同時に

「待っていたよ僕の妻達」

と言ってきた銀髪オッドアイな奴が居た