魔法少女リリカルなのは〜幸せを運ぶ蒼き魔導師〜
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第一話.二人の魔法少女

 

門をくぐり、未来の世界に転生した僕は、すでに六歳だった。

 

生まれたときの僕は父親と母親の三人家族らしい。

 

そして、隣に幼馴染の高町美由記がいる高町家のみなさんととても仲がいい。

 

なぜかは知らないが僕の母親と美由希さんの家が同時に妊娠した。

 

それからはたまに翠屋を手伝ったりなどをした。

 

色々とありながら十四歳になったある日...

 

「今日時間はある?秋樹君」

 

「はい。とても時間はありますよ」

 

「それじゃ今日遊ばない?」

 

「ええ。いいですよ」

 

僕は美由希さんを待たせないためにささっと鞄に荷物を詰め、席を立った。

 

「それでどうしましょうか?」

 

「そうだね〜。じゃあ家に来ない?」

 

「そうですね。そうしましょう」

 

そう言って僕と美由希さんは学校を出て、翠屋に向かった。

 

その道中奇妙な声が頭の中に走った。

 

(だれ………たすけ………だれ……か)

 

その声は、かすかに聞こえるぐらいだったが、僕には聞こえたが、そのときの僕は幻聴かと一瞬思ったが、美由希さんに変な心配させると思いその声をレイナに探すように頼んで、頭を切り替えた。

 

しかし、妙に美由希さんがウキウキしているのだが、わからない。

 

けど聞いてしまうのもあれなので、あえて知らない振りをすることにした。

 

「そういえば今日試しに作ったケーキがあるのだけど、食べてもらっていいかな?」

 

「ケーキですか。わかりました。しかし、初めてですね。美由希さんがケーキを作るのは」

 

「えへへ……実は私料理をするのはちょっと苦手だったんだ。でもちょっと頑張ってみようって!思って作ってみたの。味は保障できないと思う」

 

「それでも食べますよ。美由希さんが頑張って作ったんですから。努力したんですから、大丈夫ですよ」

 

僕がそう言うと美由希さんは照れ笑いをして、少しスキップしながら先に翠屋に入った。

 

さて、僕も入りますか。

 

僕が入ると士郎さんの挨拶が迎えてくれた。

 

「いらっしゃい秋樹君」

 

「はい士郎さん。あそこの席いいですか?」

 

「いいよ。もう少ししたら美由希がケーキ持ってくると思うよ」

 

「わかりました。それじゃ、コーヒーを頂いてもいいですか?もちろんお客としてですが」

 

「わかった。いつものブラックでいいね」

 

「はい。お願いします」

 

僕は、コーヒーの注文をしてからいつも翠屋に来たときに座る席に座った。

 

するとすぐに桃子さんがコーヒーを持ってきてくれた。

 

なぜかその表情には、面白いものを見つけたときの子供みたいな顔をしていた。

 

(何かを企んでいるのでしょうかね。レイナ)

 

(そうだね。けどシュウキは結構な天然って事がわかったよ)

 

(天然?何の事でしょうか?)

 

(いいませんよ。言ったら面白くないじゃないじゃないですか。そろそろ読書の続きをしますので私は戻ります)

 

(わかった。邪魔してすみませんねレイナ)

 

(いいですよ)

 

そう言って僕達は、念話を切り上げてそれぞれの世界に戻った。

 

世界といっても繋がっていますがね。

 

「秋樹君。ありがとうね」

 

「何の事でしょうか?さっぱり」

 

「あらあら嘘言っちゃって〜。ふふっ♪美由希ももっと頑張らなくちゃね♪」

 

桃子さんはそう言って戻っていった。

 

しかしなにを頑張るのでしょうか。皆目検討がつきませんね。

 

そう考えていると美由希さんがケーキを持ってきた。

 

「これが私がつくったケーキなの。形は悪いけど味は良い思うんだ」

 

「チョコケーキですね。しかし、大丈夫でしょう。頑張って作ったのですから美由希さんが」

 

僕はそう言ってフォークでちょっと形の悪いチョコケーキを一口に訳ながら口に運んだ。

 

「うん。おいしいですよ美由希さん」

 

「本当!?」

 

「はい。お世辞ではありませんよ。素直においしいですよ」

 

僕はそう言ってにっこりと微笑んだ。

 

美由希さんも安堵の表情を浮かべて、それから微笑んだ。

 

「ねえ秋樹君」

 

「なんですか?」

 

「今日夕食家で食べて帰らない?」

 

「美由希さん家でですか?」

 

「うん。良かったら」

 

「そうですね。せっかくの誘いですのでそうしましょう」

 

僕はそう言って早々と携帯でメールを打った。

 

内容は『飯 いらない 高町家』というキーワードになっている。

 

これだけでわかる両親をもって僕はとてもよかったと思う。

 

そう思っていると返信

 

『了解 お礼 早めに』

 

僕はそれを見て、携帯を閉じて、夕食を頂くから少しでも手伝おうと思って翠屋の手伝いを始めた。

 

それから夜となり、夕食をご一緒した。

 

夕食を頂いて家に帰ると妹の真那が走ってきた。

 

「お帰り兄さん!」

 

「はい。ただいま真那」

 

僕は真那の頭をクシャクシャと撫でてから抱き上げて、リビングに向かった。

 

「お帰り秋樹」

 

「お帰りなさい秋樹君」

 

「はい。ただいまです」

 

僕は両親にそう言ってから少しの間話して、真那を部屋に連れて行ってから、部屋に行こうとした瞬間大きな魔力反応を感じた。

 

(レイナ!この反応は!?)

 

(とてつもない魔力です。場所は海鳴市の動物病院です!!)

 

(わかった!寝ている分身を作ってから急ごう!)

 

(わかりました!作りました!)

 

そうして僕は窓から音を出さずに空を飛んだ。

 

いちようデバイスを出さなくても飛行ができる。

 

だから、こういうときに役に立つ。

 

僕は、空の上でデバイスをセットアップした。

 

「レイナ!セットアップ!!」

 

『セットアップ!!』

 

僕は蒼と黒の騎士甲冑を着て動物病院に向かった。

 

動物病院の前につくと結界が張ってあるのが感じ取れ、僕は結界を破壊せずに中に入った。

 

するとそこに居たのは、美由希さんと妹のなのはちゃんだった。

 

しかしこの反応はどこかしっている反応ですかね。

 

「この反応は……わかりますかレイナ」

 

『この反応はジュエルシードだよ』

 

「へえ。実に興味深いものが落ちているようですね」

 

僕が生きていた古代ベルカでもジュエルシードがあった。

 

その効果を使って幾度となく争いが起きたが。

 

あれは確か封印したはずです。となると何かのはずみで封印がとけましたか。

 

僕が少し冷静に観察していると二人がバリアジャケットを展開していた。

 

「おや?突然二人から魔力反応が……となると二人ともリンカーコアを持っていたようですね」

 

『そうだね。しかし基とは違うね』

 

「違う?」

 

『うん。ほらあそこに転生者が一人いるのわかる?』

 

「確かに居ますね。尋常じゃない魔力を待っていますが……戦い方を見ていると使い切れていませんね」

 

『そう。やっぱり変化があるんだ。そう言えばまだ説明していなかったね。この世界の基となった世界について』

 

そうレイナがいうと僕の頭の中に新しい情報が流れてきた。

 

どうやらこの世界の基は『魔法少女リリカルなんとか』という世界らしいですね。

 

しかしなぜ最後の部分を教えてくれないのでしょうか?気になりますがそろそろ行かないと二人が危ないですね。

 

僕はそう思うと、蒼炎の剣ブレイブを手にした。

 

「ではまず、あちらの標的をこっちに向けます!カートリッジ!」

 

『カートリッジ』

 

剣の柄の部分から薬莢が一つ落ちましたが、消えるので大丈夫なはずです。

 

「サファイヤイーグル!」

 

僕がブレイブを縦に一閃すると剣から飛び出た蒼炎が鷹に変わり、ジュエルシードによって姿が変わった何かに命中した。

 

攻撃を食らったやつは上空にいる僕の方をみるといなや、身体から触手をいくつも出して、僕に反撃してきた。

 

どうやら僕の作戦通りですね。

 

「さて、このまま二人の元に向かいます」

 

『了解シュウキ』

 

僕は、いったんやつを蒼炎の陣で囲んで時間を稼ぐ事にした。

 

「どうも二人とも。お怪我は?」

 

「しゅ、秋樹君!?」

 

「秋樹さん!?」

 

二人は突然現れた僕に驚いた。

 

「いけませんよこんな夜中に出歩いては」

 

「ごめんね秋樹君。けど、なのはが言っていたフェレットが気になって二人で出てきたの」

 

「そうでしたか。となるとこの小さな魔力はフェレットからでしたか」

 

『え!?僕のことがわかるんですか!』

 

「はい。これでもね」

 

僕は、フェレットの頭を撫でていると、どうやら時間が来たようでした。

 

やつを囲んでいた蒼炎が消えるとやつはこちらに向かって突撃してきた。

 

それを僕は二人を抱えて避けると、男の子がデバイスを向けてやつに立ち向かっていった。

 

「いけません!」

 

僕は咄嗟に二人を降ろして、彼のチェーンバインドで引き寄せた。

 

するとさっきまで彼が居た場所にもう一体のジュエルシードの反応がするやつが現れた。

 

「どうやら二体ですか。二人ともバリアジャケットを展開していますが、このさいです。素人ですが、戦ってもらいます」

 

僕がそう言うと二人は驚いた。

 

「ちょ、秋樹君!私たち戦い方知らないよ!」

 

「そうなの!」

 

「大丈夫です。二人が持っているデバイスが教えてくれます。それにどうやら封印が出来るのは二人だけらしいですね」

 

僕は、突撃してきた一体の攻撃を剣で弾き、蒼火を飛ばした。

 

「さあ!急いで!時間がありません!」

 

僕がそう言うと決心を決めたのか、二人は頷いてくれた。

 

「それでは僕が時間を稼ぎますので二人は少しでも覚えてください!!」

 

僕は、ブレイブを腰の位置で持って、距離を詰めた。

 

僕に攻撃をさせまいとやつらは僕を触手で捕まえようと必死に触手を伸ばしてきた。

 

「生憎そのような趣味は持ち合わせてはいません!」

 

僕がそう言って触手を切り落としているとさっきの彼が、また一直線に飛び出した。

 

だが、彼は右からきた触手の攻撃をまともに食らってどこかに飛んでいった。

 

(ナイスショット)

 

と、レイナから聞こえたがそんなはずがないと思って、やつらの攻撃を防いだり、反撃をした。

 

そうしているとどうやら封印魔法だけでも覚えた二人から合図が来た。

 

「大丈夫だよ秋樹君!」

 

「大丈夫なの!秋樹さん!」

 

そう言った二人のほうをみると杖を持って構えていた。

 

なら行きますか。

 

「すべてを燃やせ蒼炎!そして唸れ雷光!!」

 

僕がそう言うとブレイブに蒼いイナズマと蒼炎で包み込まれた。

 

「蒼雷!!」

 

僕がそう言って突きを突き出すとさきから破壊光線みたいな二つの蒼火と雷光が剣を覆ったまま突き刺さった。

 

運が良かったのか。二体ごと貫かれた。

 

そしてジュエルシードが静かに地面に落ちた。

 

そしてそれから二人が手分けして、封印魔法を使った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

戦闘が終わり、結界が解けるとすぐさま二人の無事を確認した。

 

「大丈夫ですか二人とも」

 

「大丈夫。でもなんだかとても疲れた〜」

 

「そうなの」

 

「仕方がないです。しかし夜遅いですね。あしたまた聞くとして、今日は送っていきますよ」

 

僕がそう言うと美由希さんは嬉しそうな顔をしていた。

 

まあ、なのはちゃんもですが。

 

それからすぐに二人を家に送ると、玄関に恭也さんが立っていたが、フェレットを出すと何とか乗り越えた。

 

それから少しお茶を頂いて、そっと自分の窓から部屋に戻った。

説明
古代ベルカ時代を生きた蒼き魔導師 彼は幸せを運ぶ事で有名だった。 だが、彼は不治の病に犯され若くして亡くなった。
多くの人と四人の家族に見守られて墓で眠った。

途中原作とかけ離れていますが、大丈夫だと思います!
感想お待ちしております。
来ないと思いますがあまり批判はしないでください
メンタル弱いので……
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コメント
はい。実子です。まあ、IFですからね。とらはともリリなのともかけ離れていく可能性なくはないですし(蒼崎夜深)
そういえば美由紀は養子じゃなく、士郎よ桃子の実子という設定ですか?(クライシス)
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蒼き魔導師 高町美由希魔法少女化 ハーレム リリカルなのは 魔法少女リリカルなのは 

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