酒!恋姫無双~鬼の御子使い~ 0話 |
「殿!!豊久殿関ヶ原にて敗退!生死は不明!」
「うむ、ご苦労。」」
関ヶ原の戦いに敗れ、息子の豊久も死んだだろう・・・
「豊久よ・・・父より先に逝くとは親不孝者め・・・」
悲しい・・・悲しいはずなのに涙は出ない・・・
外を見上げると雪が降っていた・・・
「雪か
わしは涙を流さぬ
それゆえ、この息子の最期にも
戦国の最後にも泣くことができぬ
それが、無性に悲しい」
そして、最後の最期まで博打と酒、それに戦三昧の人生だったと振り返る。
「ふっ、儂らしいではないか・・・それでこそ「 」だというのに。」
「殿!徳川勢が攻めてきました!その数10万!!!」
ほう、それは楽しい博打になりそうだ・・・
「皆の者!これが最後の博打になるだろう!!!酒は飲んだか?妻に別れは?それが済んだ者から準備しろ!」
全員が慌てた様子もなく準備に入る。ここにいるのは最初からずっと儂についてきた猛者たちだ。
この程度に騒ぎはしない。
全員が準備を終え、儂の言葉を待っている・・・よし、最後の博打だ!
「
我らは鬼島津!
我らこそが鬼!
地獄と化した戦場は我らのものぞ!
敵にも地獄を見せてやろう!
敵の中央を突破する!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォオ!!!!!!!!!!
まるで、戦に勝利したような声が上がる・・・
相手の兵数10万、それに対して島津軍2万・・・誰しもが徳川軍の圧勝を予想した。
しかし、その予想は裏切られ結果は辛勝・・・もとの兵数さは8万から2万まで減り多くの将を失っていた。
その時、前衛にいた本多忠勝は後にこう語る・・・
「あの島津義弘は鬼そのものだった。
もし、一騎打ちをしていたら、負けていたのはそれがしの方かもしれん。」
そして、その日戦国の博打将軍島津義弘はこの世を去った・・・」
とうとう、始まりました「鬼の御子使い」!
作者自身、島津義弘は好きなキャラなのでこうして作品にできたのはとても嬉しいです。
まぁ、まだ恋姫の外史に介入してないんですけどねw
それでは次回から恋姫に介入させるつもりです!
ひとりでも多くの方に読んでもらえれば嬉しいです!
感想&アドバイス待ってマース!!!!
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