IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 天才の妹ーGenius's younger sister ー |
さてと
四時限目が終わり、昼休みの教室は騒がしくなる。
「一夏、食堂行こうよ。」
一夏に優しい笑顔で話しかけたシャルロットを一夏は手を合わせて断った。
「悪いな、シャル。今日ちょっと用事があるんだ。」
「そ、そうなんだ。じゃあ、どうしようかな・・・・・・」
「でゅっちー、私達と行こうよ〜。」
シャルロットに話しかけてきたのはのほほんさん達だった。相変わらず絶対に長すぎる袖をだらりとしたまま、その腕をブンブン振っていた。
「でゅ、でゅっちー?」
「行こうよー。えへへ〜。」
無茶苦茶遅い動きで、のほほんさんは戸惑うシャルロットの腕に腕を回す。それを避けようとしない点に一夏はシャルロットをいいやつだと思う。
「それじゃあ、れっつごー。」
教室のドアの前で待っている谷本さんをはじめ数名の女子と合流したのほほんさんは、未だに戸惑っているシャルロットを引っ張って学食へと向かっていった。
さてと、改めて四組に行くか。
一夏は廊下を歩いて四組に向かった。
「ああっ!一組の一夏君だ!」
「え!うそうそ!なんで!?」
「よ、四組に御用でしょうか?」
女子達が一気に集まってくる。参ったな。
「あのさ、四組の更識さんっている?」
『え・・・・』
女子一同の声がハモった。
「更識さんって・・・」
「あの?」
海割りよろしく女子の壁が開く。その直線上、クラスの一番後ろの窓側の席に彼女はいた。
購買のパンを脇に避け、空中投影ディスプレイを凝視しながらその手はひたすらキーボードを叩いていた。
暗いとは言ってたけど案外その反対な気がするな。
「もしかして、朝のSHRで説明された、専用機持ちタッグマッチの相手として更識さんを選んだ・・・・・・・・・とか?」
「まあな。」
そう言った途端にざわざわと波紋が広がった。
「え・・・・・だってあの子、専用機もってないじゃん。」
「今までの行事、全部休んでいるしさ。」
「それにあの子が専用機持っているのって、お姉さんの――」
「まあこっちにも色々と責任があるから。」
そう言って群集から抜け出すと、一夏はまっすぐ簪の席に向かった。
「ちょっと隣邪魔するな。」
一夏は近くにいた女子に椅子を借りて簪の正面に座った。
「初めまして、織斑一夏です。」
簪は手をピタリと止めた。
「・・・知ってる。」
「そうか。」
「・・・私には、あなたを・・・・殴る権利がある・・・・・・。けど、疲れるからやらない。」
「その件に関してはすまない。そのお詫びとして一緒に組んでくれないか?」
「・・・・いや。第一アナタには十分と言っていいほど人が揃っているじゃない。」
「そうだな。だが俺は自分の罪滅ぼしとしてアンタと組みたい。」
「罪滅ぼしって・・・・・偽った言葉でごまかさないでよ。・・・・どうせ、そんなこと思ったこともないんでしょ。」
「・・・・・・いや。」
「え・・・・・・」
「・・・・二回ある。一方は力がなかったとき。もう一方は助けられなかったときだ。どっちとも忘れたらいけない記憶だ。」
「・・・・・・・・・・・」
その時授業五分前のチャイムが鳴り響く。
「っ!悪い。暗くさせちまって。また来るから。」
そう言って一夏は椅子を返して教室から出て行った。
なんだったんだろう?の時の表情は。それにあの言葉。
『もう一方は助けられなかったときだ。』
・・・・・・・力がないのは多分誘拐かなんかだと思うけど・・・・・・・・前に本音に頼んで資料を見せてもらったし。でももう一方の方はわからない。何の話なんだろう?
説明 | ||
四時間目が終わった昼休憩。一夏は四組に行こうとしていた。 | ||
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コメント | ||
何度も言うようですが漢字の間違っているところを教えてください。私は高校生でまだまだ未熟者です。自覚性がないのでわかんないのです。お願いします。(ザルバ) また、漢字の間違いがあります。(駿河) |
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