仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 14 |
黄巾党壊滅! 隠された真実 Bパート
そして、黄巾党がいる陣地。数万の敵を相手に一人で戦い続ける少女がいた。
そうこの少女こそ公孫軍の客将「趙雲」だ。
星
「ふっ・・・やはり数だけの連中だな 我を恐れる者はこの場を去れ! 恐れぬ者は
かかってこい! 我が名は趙雲子龍。 我が身これ刃なり!」
趙雲がそういいながら迫り来る敵を次々倒していった。
星
「はいはいはいはいっ!」
「がっ!」
「ぐぎゃあ!」
敵を次々倒し続ける趙雲であったが、長時間に渡る戦闘による疲労と倒した敵で足場が狭
くなっていき、次第に動きが鈍くなってくる。
星
「チッ! 数ばかりの雑魚の分際で・・・私を手こずらせるとは・・・・
おまけに疲労と倒した敵で動きが・・・・」
とうとう、自分の動きが鈍くなっている事に気づいた一人の黄巾党の兵は傷を負いながら
も立ち上がりそして・・・・
「こいつ動きが鈍くなっているぞ! 取り囲んでなぶり殺しだ!」
合図と同時に多くの敵兵が趙雲に襲いかかってきた。
星
「己っ! 私は唯では死なんぞ!」
趙雲は死を覚悟して、敵に向かおうとしたとき
???
「待ていっ!」
突如、後ろから聞き覚えのある声がしたと思い敵兵が見つめる方向をみるとそこには
黄巾党を討伐しにきたと思われる大軍がいたのだ。
「げっ! あんなに義勇軍がっ!」
「嘘だろ!? 奴らあんなにいやがったのか!?」
黄巾党は通常より倍の敵の旗手を見て、大軍が迫ってきたとうろたえ出す。
これが最近、義勇軍に入った二人の天才軍師の策だと知らずに・・・・。
愛紗
「行けっ! 義勇軍の勇者達よ! 今こそ我らの力を天下に見せつけるときだ!」
鈴々
「全軍突撃なのだ!」
桃香
「私達は天に守られた誇り高き戦士なり!」
「うおおおおおおおっ!」
そして義勇軍は敵に突撃してくる。
星
「こ、これは一体!?」
趙雲は自分を助けに来たと思われる義勇軍に驚いていると、自分の近くに黒髪の武将が
近づいてきた。
愛紗
「全く・・・・一人で敵に向かうとはなんて無茶をする。 まあその心根こそまさに
武将の鏡ともいえる。」
星
「!・・・その青龍刀・・・もしや武勇の誉れ高き関羽雲長殿なのか?」
愛紗
「いかにも・・・我ら義勇軍は本郷猛様の命により貴方を助けに来ました。
共闘願えますか?」
星
「・・・よかろう。貴方に背中を預けられるなら私も本気を出せる。」
愛紗
「頼もしい。ご主人様が貴方を必要な人間というのも理解できます。」
星
「そうか・・・。」
愛紗
「では・・・・」
星
「うぬ・・・」
星
「我が名は趙雲子龍!! この名を聞いてまだ恐れぬなら我が命を奪ってみせろ!」
愛紗
「我が名は関羽雲長!『天の御遣い』本郷猛の家臣! 我が命欲しければかかってこい!」
「な、なんだって!? 『天の御遣い』の家臣!?」
敵は『天の御遣い』の名を聞くと同時に狼狽え始める。
そして、戦闘が始まってある程度時間が過ぎ、公孫賛の軍が到着した事を知った
朱里は一時後退の合図を愛紗達に送った。
朱里
「今です! 愛紗さん達に合図を!」
(ゴーン!ゴーン!ゴーン!)
愛紗
「合図か!! 趙雲殿 一旦引くぞ!」
星
「承知!」
愛紗、星は味方の方まで撤退していき、敵を誘い出してきた。
「チッ! 逃がすか! 追うぞ!」
黄巾党は誘い出されているとも知らずに、愛紗達を追跡し始める。
しかし、それが諸葛亮の策だと知らずに、そして罠だと知った時は
既に手遅れであった。
「しまった!」
朱里
「今です! 愛紗さん達が退いたと同時に兵を展開 敵の先陣を半包囲して下さい!」
雛里
「後は公孫賛軍と共に前後から挟撃を開始して下さい!」
「おおおおおおおおおおっ!」
そして公孫賛と義勇軍により完全に周囲を囲まれた黄巾党は次第に弱まり、やがて
その数が徐々に減っていき、ついにその数はわずか数百のみになった。
「こ、こりゃ溜まらん!」
「に、逃げるぞ! 突破口を開け!」
一部の黄巾党兵は死力を振り絞って、自分達の後方の敵をなぎ払うと
そのまま撤退し始める。
偶然愛紗達の近くまで来ていた本郷猛はこれを見ると
本郷猛
「待てっ! 追うぞ愛紗、鈴々! 奴らを逃がすわけにはいかない!」
愛紗
「はいっ!」
鈴々
「応なのだ!」
本郷猛
「そして君が趙雲か?」
星
「いかにも・・・あなたが『天の御遣い』か?」
本郷猛
「そうだ・・・・・ん?・・・君はもしや」
星
「何か?」
すると、本郷は彼女の耳元でこうつぶやく。
本郷猛
「君はあの華蝶仮面なのか?」
星
「・・・・・・・何の事でしょう?」
趙雲は最初は否定していたが、次に本郷がこう言うと彼女は
本郷猛
「隠さなくてもいい。私はあの時、トラゾウガメと戦っている最中、君に助けられた
あの「仮面ライダー」だ」
星
「なっ? 貴方があの・・・・・」
本郷猛
「訳あって今は義勇軍の指導者をしている。まさかこんなに早く君と再会するとは
思わなかった。」
星
「私もです。あの時公孫賛軍の所に向かっている最中、偶然貴方と化け物の
戦いを目撃しましてな。 事情を知った後、貴方が倒されそうになったので
手をかしたのだ」
本郷猛
「そうだったのか・・・おっと今は黄巾党を追うぞ!」
星
「承知!」
そして本郷、星は愛紗達と合流すると逃走する黄巾党を追撃する。
逃走している黄巾党の一人はこんな事を口にする。
「はぁ! はぁ! でも逃げていいんですかい!? ここで逃げたら
俺達命ありませんよ! 逃げたってばれたらきっとあの化け物が!」
どうやら、ここの黄巾党は何かの役割をゲルショッカーに与えられていたようだ。
「馬鹿野郎! 今逃げなきゃ義勇軍に殺られるだけだ! それにここまで
くればあの化け物だって追ってこれないはずだ!」
???????
「ア〜ブラ〜! 俺が何だって? 黄巾党の諸君!」
「うわあああっ!」
黄巾党の兵士達が一斉に驚き始める。声がした崖の上にはトンボにカエルが混ざった様な
怪人がいたのだ。
そうその怪人は優れた人間を捕獲してはこの場所まで運び、管理を黄巾党兵に任せていた
ゲルショッカーの怪人「カエルトンボー」だったのだ!
カエルトンボー
「俺がちょっと目を離している隙に、敵に負けたばかりでなく、あの場所から
逃げようとするとはっ! あの場所の管理は貴様らに任せていたはずだ!」
「ま、待ってくれ! いくら何でも敵が手強すぎるんだよ! あの数を相手にどう
戦えと!」
カエルトンボー
「馬鹿者っ! 貴様らはホントに奴らが大軍だと思ったのか? あんなもん旗を使った
はったりだ!」
「えっ?」
黄巾党は怪人からこの事を聞くと自分達が敵にだまされたと知る。
カエルトンボー
「まあどの道、負けた貴様らは俺が殺す事になるがなっ!」
「ひ、ひいいっ! ま、待ってくれよ! 金ならある。 だから命だけは・・・」
一人の黄巾党はその怪人に命乞いしようとするも、それを聞き入れるゲルショッカー
ではなく・・・・
カエルトンボー
「ア〜ブラアアアアアアアアアッ!」
その怪人が何か液体を黄巾党の男達に吹き付けると
「あ・・・ああああああ・・・」
その液体を浴びた男達は地面に倒れて苦しみだし、そして動かなくなってしまう。
その男達の顔色は緑色になり赤い模様が入っている。
カエルトンボー
「見たか俺の猛毒液の威力を! 俺の猛毒を浴びた人間はのたうち回り、死んでいくのだ
ア〜ブラ〜!」
その時、戦闘員がトンボガエルに何かを伝える。
ゲルショッカー戦闘員C
「本郷猛と関羽雲長達がこちらに向かっています。」
カエルトンボー
「何ッ? そうか、こいつらを追ってきたのか。 一旦隠れるぞ!
ア〜ブラ〜!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
怪人と戦闘員が隠れたちょうどその時、本郷猛達がその場に到着し、
そこに倒されている黄巾党兵に驚愕した。
本郷猛
「なっ? こ、これはっ!?」
愛紗
「ご主人様これは一体!?」
本郷は倒れている黄巾党兵に近づき、脈があるか確かめたが、反応がなかった。
本郷猛
「死んでる・・・・毒で殺されたな・・・」
本郷は黄巾党兵の顔色を見て毒殺だと判断した。
鈴々
「一体誰がやったのだ?」
本郷猛
「こんな毒を用いた殺し方ができるのはゲルショッカーしかいないっ!」
カエルトンボー
「その通りだ!」
本郷達は声のした方向をみると、そこにゲルショッカーの怪人と戦闘員がいた。
(挿入曲:ショッカー襲来!)
鈴々
「はにゃ! 本当にゲルショッカーが出たのだ」
本郷猛
「ゲルショッカーの怪人め!」
カエルトンボー
「俺はアマゾンに住む猛毒を持つカエル、ヤドクガエルと南米のハンター、ハビロイトトンボの合成改造人間、その名もカエルトンボー! ア〜ブラ〜!」
本郷猛
「こいつらを殺したのはお前か!」
カエルトンボー
「その通り! こいつらはせっかく我々が与えてやった役割を果たせなかっただけでなく、貴様らに敗れ、逃げた。だから処刑したのだ!」
愛紗
「役割? お前達はこいつらに何をさせていた!」
カエルトンボー
「それを貴様らが知る必要はない! かかれえええっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
ゲルショッカーの戦闘員達はトンボガエルの指示が出ると、一斉に武器を持ち
ジャンプして、空中で反転すると本郷達の所に降りてきた。
それと同時に本郷達は戦闘員達に向かっていく。
本郷猛
「ふんっ! トオッ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
本郷は迫り来る戦闘員を殴り払い、そして蹴り飛ばしていき
愛紗
「はあっ!」
愛紗は戦闘員を青龍偃月刀でなぎ払い
鈴々
「おりゃおりゃなのだ〜!」
鈴々はその小さい体からは想像もできない力で丈八蛇矛を振り回し、戦闘員を蹴散
らしていった。
星
「はあっ! はあっ!」
星は自分の武器である龍牙を振り回し、そして突く、斬るの攻撃を繰り広げる。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイッ!」
愛紗達が戦闘員と戦っているなか、本郷猛はトンボガエルに接近した。
本郷猛
「カエルトンボー!答えてもらおう!ゲルショッカーは黄巾党に何をさせていた!?」
カエルトンボー
「ア〜ブラ〜! それを貴様が知る必要はない。なぜなら貴様はここで死ぬのだからな!」
そしてトンボガエルは本郷に殴りかかってきたが、彼は敵怪人の攻撃を受け止め、地面に
投げつける。そして怪人が起き上がった時、連続で蹴りをお見舞いした。
本郷猛
「トオッ!トオッ!」
カエルトンボー
「ア〜ブラ〜!」
そして本郷は今度はパンチを怪人にお見舞いするが、怪人は攻撃を受け止め、蹴り飛ばし
てしまう。
本郷猛
「アアッ!」
本郷はとっさに起き上がると
カエルトンボー
「死ねっ! ア〜ブラ〜!」
トンボガエルは口から何か緑色の液体を吐き出してきたのでとっさに避けるとその液体は
戦闘員に命中した。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイッ!」
液体を浴びた戦闘員はのたうち回り、やがて動かなくなった。
本郷猛
「なるほど・・・・これが黄巾党兵を殺した猛毒だな」
カエルトンボー
「チッ! 運のいい奴め!」
これ以上人間の姿で戦っても勝てないと判断した彼はここで変身することにした。
本郷猛
「・・・・フンっ!」
(ピュイイイイン!)
本郷猛
「ライダー・・・・」
本郷は左手を腰に当て、右腕を左側に持ってきてポーズをとると、
右腕をまた右側に持ってきて、今度は右腕を腰に当て、左腕を右側に持っ
てきた。
本郷猛
「変身っ!」
(ゴウン!)
すると本郷の腰から赤い風車のついたベルトが現れ、
本郷猛
「トオッ!」
本郷がそのままジャンプすると、ベルトから発した凄まじい光が彼を多い光が晴れると
仮面ライダーになった彼が着地してきた。
(ピュイイイイン!)
カエルトンボー
「仮面ライダー! 貴様を倒せば、俺はゲルショッカーでの地位が上がる
その為に死んでもらうぞ!」
仮面ライダー一号
「やれる者ならやって見せろ! だが、そんな目的では私を倒すことはできん!」
カエルトンボー
「小癪な! ア〜ブラ〜!」
カエルトンボーは右手からライダーに攻撃するが、攻撃を受け止められてしまう。
カエルトンボー
「アブラッ!?」
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(バキッ! バキッ!ボゴッ!)
連続で殴られ、そして蹴り飛ばされてしまう。
カエルトンボー
「アブラッ!」
そして起き上がったカエルトンボーは今のままではライダーに勝てないと判断したのか
カエルトンボー
「ええいっ! まあ、いい。本当なら俺が貴様と戦うのはもっと後の予定だった。いずれ決着をつけてやる!覚えていろライダー! ア〜ブラ〜!」
カエルトンボーがトンボの羽を羽ばたかせると、大空高く飛び上がり、どこかへと飛んで
いった。
鈴々
「こら〜! 逃げるななのだっ! 正々堂々戦うのだ!」
鈴々は飛び去っていくカエルトンボーに叫ぶが、敵にはその言葉は届かなかった。
鈴々は後を追おうとしたが、本郷、そして愛紗に止められる。
鈴々
「止めるなお兄ちゃん。愛紗」
本郷猛
「やめろ鈴々。むやみに怪人を追うのは危険だ」
愛紗
「ご主人様の言うとおりだ。もし罠があったらどうするんだ?」
鈴々
「くっ! 分かったのだ・・・・」
鈴々は渋々、二人の言うことを聞いた。
本郷猛
「さあ、とりあえず帰ろう。本来の目的は趙雲の救出だったからな。」
星
「その前に猛殿。ゲルショッカーが奴らに何をさせていたか一度調べた方が良いと
思いますぞ。」
本郷猛
「ああ・・・・分かっている。」
本郷は趙雲もとい星の言うとおりにし、黄巾党があそこで何をしていたかを調べる為
奴らが根城のしていた洞窟を調べてみることにした。
すると・・・・
「た、助けてくれ〜!」
「お〜い!」
「誰か〜!」
洞窟の奥から助けを求める声がしたので驚いた本郷達は奥の方までいってみると
そこには牢屋に入れられていた人々がいたのだ。
愛紗
「なっ? まさか黄巾党はこの人達を捕まえてこの檻に・・・・」
鈴々
「すぐに助けるのだ!」
本郷猛
「ああすぐに助ける」
この時、本郷達はこの人々を助けた時、本郷達は黄巾党に隠された真実を知ることになることを
まだ知らないでいた。
(ル・ル・ル〜ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)
説明 | ||
後の蜀の英雄の一人、趙雲子龍が一人敵地に向かっていた。 その事を知った本郷猛は彼女を救うべく、軍に出陣を命じ 敵地へと向かっていった。 この時彼は彼女が華蝶仮面である事をまだ知らないでいた。 |
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確かに彼なら見抜けるでしょうね(T−REX) まあ本郷なら星が華蝶仮面だとすぐに見抜けるわな。(BLACK) |
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