ガンダム仮面ライダーディケイド in 真・恋姫†無双 篠崎柾棟伝 外史編
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‐あらすじ‐

 

 

 

これまでの「ガンダム仮面ライダーディケイド」は・・・・・・・

 

 

 

柾棟「また明日な、努・仁」

 

 

努「おう! 柾さん、仁」

 

 

仁「また明日な、お二人さん」

 

 

いつも通りの日常を友人達と過ごしていた篠崎柾棟。

 

 

母「柾棟? 今日、貴方宛の荷物が届いたわよ」

 

 

柾棟「俺宛の荷物?」

 

 

そんなある日、柾棟の下に身に覚えの無い荷物が届いた事から彼の日常は変わって行く。

 

 

柾棟「俺……確かに自分の部屋で寝た筈なんだがな」

 

 

自分の部屋で届いた荷物を確認してから寝た筈が、次に目覚めて見れば其処は真っ白な空間だった。

 

 

そんな柾棟の前に現れた、謎の人物

 

 

柾棟「誰だ、アンタ?」

 

 

唯香「初めまして、篠崎柾棟さん。 私は「外史の管理者」で「上級管理者」の「管路」真名を『唯香』と申します 以後、お見知り置きを」

 

 

柾棟は「外史の管理者」で「上級管理者」の「管路」こと真名を『唯香』に出会い、彼女からある依頼をされる。

 

 

唯香「篠崎さん、貴方に行って貰いたい外史があるのです」

 

 

柾棟は管路から、ある外史で起きた出来事が原因の影響で「特殊な外史」に変化した「外史」に行き天下統一をして欲しいと頼まれる。

 

 

柾棟「……わかった。 その依頼、引き受けさせて貰おう」

 

 

唯香「ありがとうございます。 それでは、『コレ』をお渡ししますね」

 

 

依頼を引き受けた柾棟に管路は、『ある物』を柾棟に渡す。

 

 

柾棟「これって……「ディケイドライバー」に「ライドブッカー」が二つ?」

 

 

管路から手渡されたのは、柾棟が考えた「ガンダム仮面ライダーディケイド」に変身する為に必要な「ディケイドライバー」と「ライドブッカー」だった。

 

 

唯香「それでは、「外史」へ通じる道を開きますね」

 

 

――――――パチン!

 

 

唯香が指を鳴らすと、「外史」へ繋がる『銀色のオーロラ』と「マシンディケイダー」が同時に現れる。

 

 

唯香「この「オーロラ」を通り抜ければ問題の「外史」に行けます」

 

 

――――――コク。

 

 

柾棟は頷き、バイクに跨る。

 

 

柾棟「それじゃ、『真・恋姫†無双』の外史に行きますか!?」

 

 

柾棟は「マシンディケイダー」を走らせ、問題の「特殊な外史」へと向かうのだった。

 

 

 

 

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作られた外史――――――

 

 

 

 

終焉を迎えた物語も――――――

 

 

 

 

望まれれば、新たな始まりとなる。

 

 

 

 

「新たな外史」が、どの様な物語を紡いで行くかは――――――

 

 

 

 

ひとえに、貴方の心次第――――――

 

 

 

 

さあ、外史の突端を開きましょう。

 

 

 

 

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始まる場所は同じなのに、何か違う始まり。

 

 

 

 

柾棟side

 

 

 

五台山の麓の荒野に『銀色のオーロラ』が現れるのと同時に・・・・・・

 

 

ブオオオーーーーーーン!!

 

 

バイクのエンジン音が広い荒野に響く。

 

 

すると、『銀色のオーロラ』を突き抜け「マシンディケイダー」に乗った柾棟が現れた。

 

 

柾棟「おお〜、此処が管路の言ってた問題の「外史」か。 どうにか、無事に来れたみたいだな」

 

 

バイクを止めて降りた柾棟は辺りを見渡しながら首に吊るしたデジカメで写真を撮り始めた。

 

 

――――カシャ、カシャ、カシャ。

 

 

柾棟「う〜ん、良いねぇwwww。 「外史」に来て早々、こんな良い景色を撮れるなんて今日は運がいいのかな?」

 

 

柾棟はそう言いながら、写真を撮り続けた。

 

 

すると・・・・・・・・

 

 

??「ほお〜、「流星」が落ちたのが見えたから試しに見に来てみりゃ……こいつは運が良いな」

 

 

柾棟「ん?」

 

 

柾棟が声のする方に顔を向けると、まるで狙っていたかの様に「恋姫†無双」シリーズでお馴染みの三人組が柾棟の前に現れた。

 

 

??「よ〜お、兄ちゃん? 中々、良い服を着てるじゃねぇか?」

 

 

??「アニキ〜、アイツの着てる服なんか光ってますぜ?」

 

 

??「きっと、金持ち貴族の坊ちゃんなんだな〜」

 

 

柾棟「(ハァ〜、……やっぱり最初に出てくるのはコイツらかよ。 というか、今アニキの奴『「流星」が落ちて来たのを見たから此処に来た』って言っていたな? って事は俺が「銀色のオーロラ」を通ってこの「外史」に来る少し前に「流星」が落ちて……その落ちた場所に俺が現れたって事か?)」

 

 

毎度お馴染みの「アニキ・チビ・デク」の登場に柾棟は内心、呆れながら冷静に状況を把握していた。

 

 

柾棟「(まあ、取り敢えずはコイツらの相手をするか)誰だ? アンタら? 俺に何か用か?」

 

 

柾棟は特に慌てる事もなく写真を撮るのを止めて、三人組に声を掛けた。

 

 

アニキ「ああ、用ならあるぜ? 兄ちゃんが着てる、その上物の服にな?」

 

 

チビ「へへ、アニキ? コイツ、俺達にビビってる見たいですぜ?」

 

 

デク「お、大人しく言う事を聞けば痛い目に遭わずに済むんだな」

 

 

三人組は柾棟が呆れている事に気付いていないのか、自分達に対して怯えていると勘違いをしていた。

 

 

アニキ「そういうこった、兄ちゃん? 痛い思いをしたく無かったら、その服を俺らに渡しな? 兄ちゃんもこんな所でくたばりたくねえだろう?」

 

 

そう言いつつ、アニキは剣を取り出しながら柾棟に近づき剣を顔に突きつける。

 

 

柾棟「……悪いが、『コレ』を渡す気はさらさら無いね。 他を当たるか、今すぐに賊をやめて真っ当な仕事を探した方がアンタらの為だと思うぜ?」

 

 

柾棟はアニキに武器を突きつけられながらも「聖フランチェスカ」の制服を指で摘みながら「渡す気は無い」っと三人組に対してハッキリと告げた。

 

 

アニキ「おいおい、誰に口聞いてんだ? 貴族の兄ちゃんよ〜? 自分の置かれてる立場が分かっていねぇ様だな〜?」

 

 

チビ「アニキ〜、コイツ生意気ッスよ。 一度、痛い目に遭わせた方が良く無いですか?」

 

 

デク「そうなんだな〜、チビの言う通り生意気なんだな〜」

 

 

柾棟の言葉を聞き、三人組はヘラヘラした表情から一変して怒りの表情に変わった。

 

 

アニキ「そうだな、メンドクセーからさっさと終わらs…「剃」…って! 消えた!?」

 

 

柾棟「フッ!」

 

 

――――ドガ!

 

 

チビ「あが!」

 

 

柾棟「ハッ!」

 

 

――――バキ!

 

 

デク「ぐえ!」

 

 

アニキ「ッ! チビ! デク!」

 

 

「メンドクセーからさっさと終わらせるか」っと言い終える前に柾棟が自分の目の前から消えた事にアニキは驚く。

 

すると、後ろ居たチビとデクの声が聞こえ振り向くと消えたと思っていた柾棟が二人を殴り飛ばしていた。

 

殴り飛ばされた二人はアニキのすぐ傍に倒れた。

 

それを見たアニキは驚きの声を上げる。

 

 

アニキ「な……何なんだよ! てめぇは!? いきなり、目の前から消えたかと思えば俺の子分を殴り飛ばしやがって! 一体、何もんだ!?」

 

 

声を荒げながら、アニキは柾棟に一体何者なのかと問いただす。

 

チビやデクも立ち上がりながら柾棟を睨みつける。

 

 

―――――丁度いい、管路から貰った『コレ』を試してみるか。

 

 

柾棟は「ディケイドライバー」を取り出して腰に装着し、両腰に現れた「ライドブッカー」の左腰の方から一枚のカードを取り出しながら、アニキの問いに答えた。

 

 

柾棟「『通りすがりのガンダム仮面ライダー』だ……覚えておけ!」

 

 

柾棟「変身!?」

 

 

バックルにカードを挿入し・・・・・・

 

 

【GUNDAM KAMEN RIDE】

 

 

バックルから待機音声が聞こえるのと同時に、柾棟はバックルを元の位置に戻す。

 

 

【DECADE】

 

 

柾棟の周りに銀色の影と銀色の紋章がいくつも現れ柾棟の体を包み込む、すると柾棟の姿が変わり体が黒と白で目が黄色く、瞳は緑色で左肩には十字のマークがあり、身長は約150cm〜160cmの間位の『ガンダム』の姿になるが、まだ完全な姿ではない。

 

「ディケイドライバー」の中心から赤い板が5枚現れて柾棟の頭に付く。

 

すると、体の色が「黒と白」だけの状態から変化して「マゼンタ・黒・白」に変わり、完全な姿の「ガンダム仮面ライダー ディケイド」に変身した。

 

 

柾棟が変身したのを見た三人組は・・・・・・・

 

 

三人組「「「よ・・・・妖術使いだwwwwwwwwwwwwwww!?」」」

 

 

三人、同時に叫び声を上げて逃げ出そうとするが・・・・・・

 

 

柾棟「逃がすか、馬鹿」

 

 

そう呟きながら、左腰の「ライドブッカー」から一枚のカードを取り出しバックルに挿入して戻し、右腰の「ライドブッカー」をガンモードにする。

 

 

「ATTACK RIDE」

 

 

「BLAST」

 

 

ガンモードの引き金を引いて、強化された銃弾を三人組に向けて放つ。

 

 

アニキ「ぎゃぁぁああwwwwwwww!?」

 

 

チビ「痛ってぇぇぇwwwwww!?」

 

 

デク「せ、せな……背中が痛いんだなwwwwwwwwww!?」

 

 

攻撃を受けた三人は前のめりに倒れ、その場に転がりながら背中の痛みを大声で叫んでいた。

 

 

そんな中、柾棟は三人組に近づいて声を掛ける。

 

 

柾棟「悪いね、アンタ達に恨みは無いけど……こっちも聞きたい事があるからさ。 逃がす訳には行かないんだよ」

 

 

チビ「ヒィィwwwww!」

 

 

デク「こここ、殺さないで欲しいんだなwwwww!」

 

 

アニキ「お……おれ、俺達が悪かった! だ……だから、ここ、殺さないでくれ!?」

 

 

近づいて来た柾棟に対して「先程迄の余裕は何処へやら」っと言いたくなる程の変わり様で、三人組は「殺さないでくれ」と柾棟に命乞いをした。

 

 

柾棟「……最初っから俺にそんな気は無い。 只、聞きたい事があるだけだ。 大人しく俺の質問に答えてくれれば良し。 でも、もし「嘘をついたり」とか「余計なマネ」をした場合は……」

 

 

ガンモードの銃口を三人組に向ける。

 

 

三人組「「「・・・・・・・・・(;゚д゚)ゴクリ…」」」

 

 

柾棟「分かるな?」

 

 

ドスの効いた声と殺気を放ちながら三人組に言う。

 

 

三人組「「「・・・・・コク、コク、コク!?」」」

 

 

それを聞き、青ざめた表情で首を『これでもか』と言うぐらいに縦に頷きまくるアニキ・チビ・デクの三人だった。

 

 

柾棟「素直でよろしい。 それなら、まずh……「でりゃぁぁああああwwwwwww!?」ッ!?」

 

 

三人に質問をしようとした柾棟だったが背後から聞こえた声に気付き、その場から飛んで乱入者の攻撃を回避した。

 

 

柾棟が立っていた場所は、突如現れた乱入者の一撃で凹みが出来ていた。

 

 

柾棟「おいおい、いきなり攻撃してくるなんて何処の馬鹿だ・・・・・・よ?」

 

 

俺は、いきなり攻撃して来た相手の姿を見て言葉を失う。

 

 

何故なら、その相手は格好や髪の毛の色が違ってはいたが、俺が知る原作恋姫キャラだったからだ。

 

 

??「コラwwwww!? 其処の妖! 何、無抵抗な人達を襲ってるのよ! これ以上この人達に酷い事をしようってんなら絶対に許さないんだからね!?」

 

 

アニキ・チビ・デクの三人も突然の乱入者に対して驚きの声を上げる。

 

 

アニキ「お……おい! チビ、デク!? 『アレ』って!」

 

 

チビ「あ、アニキ! な、何で?『愛紗ちゃん』がこんな所にいるんッスか?」

 

 

柾棟「(ん? 『愛紗ちゃん』だと? 何でコイツらが『愛紗』の「真名」を知ってr……ああ、“大体”分かった)」

 

 

柾棟はアニキの言葉に驚くが、すぐに事情を理解して納得する。

 

 

デク「し、信じられないんだな!?」

 

 

アニキ「・・・・・でもよ、何か……良く見たら『愛紗ちゃん』の背や胸……小さくなってねえか?」

 

 

柾棟「(えっ? Σ(゚д゚lll))」

 

 

デク「そ……そう言われれば、背が縮んでるんだな〜」

 

 

チビ「あの「巨乳」の愛紗ちゃんが・・・・・何で「貧乳」なんかにwwwww!? orz」

 

 

ああ〜、アニキにチビにデクよ。

 

 

駄目だって・・・・『ソレ』を言っちゃ〜。

 

 

本人は「その事」をすっっっごーーーーーーーく! 気にしてんだからさ。

 

 

――――――ブチッ!?

 

 

あ、キレたな。 『アレ』は・・・・。

 

 

乱入者は自分の身長だけでなく一番気にしていた『胸』の事を言われて、怒りの形相でアニキ・チビ・デクの方を向いて睨みつけた。

 

 

??「〜ッ! ちょっと、あんた達!?  せっかく、人が無抵抗な人間を襲う「妖」から助けてあげようとしてるのに! 人が気にしている事を好き勝手言ってくれてんじゃ無いわよ!? もう、許さないわ! 其処にいる「妖」共々、この『関雲長』こと『地和』様がアンタ達を成敗してやるから覚悟なさい!?」

 

 

 

アニキ・チビ・デク「「「・・・・・・・ハイ? 今、『関雲長』って……言った?」」」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

 

・・・・・

 

 

・・・

 

 

・・

 

 

 

 

 

アニキ・チビ・デク「「「「・・・・・・・はぁぁぁあああああああああーーーーーーーーーーーーーー!? 『『『愛紗ちゃん』』』じゃねぇのかよwwwwwwwwwwwwwwww!?Σ(゚д゚lll)」」」」

 

 

晴れ渡る蒼天の下、広大な荒野に「愛紗」の格好で髪の色が青色から黒色に変わった『地和』に対してアニキ・チビ・デクの大声が重なって響いたのだった。

 

 

柾棟「……(なるほど、「管路」が言ってたのはこういう事だったのか。 実に面白い展開だな)」

 

 

そんな叫び声を聞きながら柾棟は「管路」が言っていた事を改めて理解しながらも、何処か楽しそうな表情をしていた。

 

 

 

柾棟side 終了

 

 

 

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????side

 

 

話は柾棟が「外史」に向かう少し前まで遡る・・・・・・

 

 

 

幽州・啄県の五台山の麓付近の荒野を歩く三人義姉妹の少女達がいた。

 

 

??「うう〜、??ちゃ〜ん! ??ちゃ〜ん! まだ、着かないの〜? お義姉ちゃん、もう疲れたよwwww!?」

 

 

一人は左腰に一本の剣を挿した、天然そうな感じの桃色髪で白い羽の髪飾りが特徴的な少女……姓は劉・名は備・字は玄徳・真名を『天和』と言う。

 

 

??「もう、天和義姉さんてばさっきから「ソレ」ばっかじゃない。 疲れているのは天和義姉さんだけじゃないんだからね? ちぃや人和だって疲れてるんだから我が儘言わないでよ!?」

 

 

一人は片手に「青龍偃月刀」を持ち、黒髪でサイドテールにまとめた少女……姓は関・名は羽・字は雲長・真名を『地和』と言い、義理の姉である天和の言葉に対して抗議していた。

 

 

天和「ブー! だって〜、疲れたんだもん!?」

 

 

天和は、義妹の地和の言葉に対して頬を「ぷー」っと膨らませながら「怒っている」ことを表現していた。

 

 

??「はぁ〜。 天和義姉さん、地和義姉さん。 二人共、いい加減にして! もう少しで目的地の街に着くんだから、そんな言い合いをしていたら無駄に体力を消耗するだけよ?」

 

 

そんな義姉達の遣り取りを先程から黙って見ていた、最後の一人で片手に「丈八蛇矛」を持った紫髪のショートカットで、黒猫の髪飾りを付け、眼鏡を掛けた少女……姓は張・名は飛・字は翼徳・真名を『人和』が発言した。

 

 

天和「ホントwwww! 人和ちゃん!?」

 

 

人和の言葉を聞き、目を輝かせながら「先程の疲れは何処へ行ったのやら」っと言いたくなる程の眩しい笑顔で喜ぶ天和。

 

 

地和「ちょっと、何よ! 人和!? ちぃが悪い訳じゃ無いでしょ! 先に言い出したのは天和義姉さん何だからねwww!」

 

 

それに対して地和は人和の発言に食って掛かっていた。

 

 

人和「それはちゃんと分かってるから静かにして、無駄に体力を使ったら余計に疲れるわよ? 地和義姉さん?」

 

 

地和「うう〜〜、……分かったわよ」

 

 

人和の言葉に言い返したい地和だったが、人和の言い分が事実なだけに言い返せす事が出来なかった為、地和は渋々ながらおとなしく為るのだった。

 

 

天和「あ! そういえば〜、二人共この間の村で会った『管路』ちゃんが言ってた『アレ』覚えてる〜?」

 

 

すると、天和が突然、何かを思い出したのか地和と人和に話を切り出した。

 

 

地和「はあ〜? 『管路』? 誰よ、ソレ?」

 

 

人和「……ハァ〜、ちぃ義姉さん。 『管路』って言うのは、ちぃ義姉さんがこの間の村でブチギレた「占い師」の事よ?」

 

 

天和の言葉を聞いて、地和は覚えが無いのか「誰の事?」だと言う。

 

 

そんな、義姉の地和を見て人和は溜息を吐きながら義姉の地和にこの間の村で会った占い師の事だと教えた。

 

 

地和「? う〜ん? ああwwww!? Σ(゚д゚lll) あのインチキ占い師ね! この大陸で一番美しい黒髪の美少女は誰か「占って」って言ったら……この「関雲長」こと『地和様』自慢の黒髪が大陸で一番綺麗じゃなくて「張宝」とかいう奴の黒髪が一番だって言った不届き者ね!?(# ゚Д゚)」

 

 

人和から教えられた地和は顎に手を当てて少し考える。

 

すると、その時の事を思い出したのか大声で叫びながら怒りを顕にした。

 

 

天和「も〜! ちぃちゃん、違うよ! 私が言っているのは「天の御遣い」がやって来るって言う管路ちゃんの予言の事だよ〜!?」

 

 

以前、立ち寄った村で出会った「占い師」の『管路』に言われた事を思い出した地和が「青龍偃月刀」の石突き部分で地面を何度も突きながらブチギレ始めたのを見て天和はそうじゃなくて「天の御遣い」の予言の事だと告げた。

 

 

人和「『蒼天を翔ける白き流星……その流星に乗って現れるは白き衣を纏いし「天の御遣い」なり、白き衣を纏いし御遣いは『異なる世界の戦士』と『同じ名を持つ英雄』の姿となりて乱世を鎮静す』だったわね。 管路が言ってた予言の内容は」

 

 

そんな、ブチギレ気味の義姉…地和を無視して人和は『管路』が言っていた予言を冷静に淡々と告げた。

 

 

天和「そうそう♪ 「ソレ」だよ〜、人和ちゃん♪」

 

 

人和が自分の言いたかった事を言ってくれたのが嬉しかったのか、上機嫌になる天和だった。

 

 

地和「って! ちょっと、ちょっと!? ちぃを無視して勝手に話を進めないでよね!」

 

 

すると、『管路』に対して怒っていた地和が自分を無視して義姉と義妹の二人が勝手に話を進めている事に気がついて、怒り出す。

 

 

人和「勝手にも何も地和義姉さんが、一人で勝手に怒りだしたんでしょう?」

 

 

地和「な〜んですってwwwww! 人和! アンタねぇ〜!?」

 

 

人和が地和に正論を言う、それに対して地和は人和に掴み掛かろうとする。

 

 

だが、その時・・・・・

 

 

天和「ああwwwwwwww!?」

 

 

――――ビクッ!

 

 

地和&人和「「ちょっと! 天和義姉さん! いきなり、大きな声を出さないで(よ)!?」」

 

 

いきなり、大声を出して叫んだ天和の声に二人は驚き文句を言いながら天和の方を見る。

 

 

天和「地和ちゃん! 人和ちゃん! 「アレ」見て! 「アレ!?」」

 

 

地和&人和「「アレ?」」

 

 

地和と人和が天和の指差す方向に揃って顔を向けると・・・・・・・

 

 

地和「……え?」

 

 

人和「……嘘」

 

 

二人が顔を向けた先に見た物は・・・・・・・・・・・

 

 

まるで、蒼天を翔ける様に落ちてくる「白き流星」だった。

 

 

地和「……嘘でしょ? 本当に「流星」が降って来るなんて」

 

 

人和「地和義姉さん、認めたく無いのは私も同じだけど……これは夢や幻なんかじゃない、『現実』よ」

 

 

天和「……(あの「流星」に管路ちゃんが言ってた「天の御遣い」さんが乗っているのかな? もし、本当に「天の御遣い」さんが乗っているなら……私は……)」

 

 

地和と人和が「流星」を見て互いに感想を述べる中、天和は一人何かを思いながら「流星」を見続けていた。

 

 

やがて、「流星」は天和達がいる場所からそう遠くない場所に落ちるのだった。

 

 

それを見た天和は・・・・・・・・

 

 

天和「よし! ちぃちゃん! 人和ちゃん! 行こう!?」

 

 

二人に声を掛けた。

 

 

地和「はっ? 行くって何処に?」

 

 

人和「天和義姉さん?……ッ! まさか!?」

 

 

天和から突然の言葉に困惑する地和に対して人和は義姉の天和が何を言おうしているのかを悟った。

 

 

天和「あの「流星」が落ちた場所に行って「天の御遣い」さんに会って仲間になって貰うんだよ」

 

 

地和「はあ〜!? 本気なの! お義姉ちゃん!? 本当に管路が言ってた「天の御遣い」が乗っているかどうかも判らないんだよ!? それでも、行くって言うの!」

 

 

人和が思っていた通りの事を天和は言い出し、地和は義姉の発言に対して反対意見を出した。

 

 

人和「天和義姉さん、地和義姉さんの言う通りよ。仮に管路の占いが本当だとしても「妖」の類の可能性も捨てきれないわ」

 

 

人和も地和の意見に同意して、天和に行かない方が良いと告げる。

 

 

天和「大丈夫だよ♪ 二人とも」

 

 

それに対して天和は笑顔で「大丈夫」だと返した。

 

 

地和「だから、何の根拠があって「大丈夫」だって言えるのよ! 危険な事があるかもしれないんだよ! お義姉ちゃん!?」

 

 

それでも、必死に食い下がる地和。

 

 

天和「そんな事ないよ〜、だって〜「関羽雲長」に「張飛翼徳」って言う……すっごく強い女の子達がいるんだもん♪ 何があっても、起こっても「無問題!」だよ?」 

 

 

笑顔で言い切る天和。

 

 

そんな天和の言葉を聞いた人和は・・・・・・・・・

 

 

人和「……ハァ〜、分かったわ。 行きましょう、天和義姉さん?」

 

 

地和「ちょ、ちょっとちょっと! 人和! 何でそうなるのよ!? 此処は止めるべきでしょ!?」

 

 

地和は人和の言葉に驚き、何で「止めないのよ!」っと反論する。

 

 

人和「地和義姉さん……地和義姉さんも知ってるでしょ? こうなった天和義姉さんは何を言っても絶対に聞かないわよ?」

 

 

地和「〜〜ッ! ああ〜、もう! 判ったわよ! 行けばいいんでしょ! 行けば!?」

 

 

天和「わ〜い! ありがとう、ちぃちゃん!人和ちゃん!」

 

 

満面の笑顔で喜びながら二人の義妹達にお礼を言う天和。

 

 

地和「全く! ホント、調子が良いんだから〜! 天和義姉さんは!?」

 

 

そんな天和に対して、地和はそっぽを向きながら腕を組んで文句を言う。

 

 

人和「(『それは、地和義姉さんも同じでしょ?』とは敢えて言わないけどね)」

 

 

地和の発言を聞きながら人和は内心「どっちもどっち」だと思っていた。

 

 

そんな訳で、一行は流星が落ちる場所に向うのだった。

 

 

 

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それから、暫くして目的の場所に到着した一行。

 

 

 

天和「えーっと? この辺り……だよね? 流星が落ちたのって?」

 

 

地和「さっき、ちぃ達が見た方角からすれば間違い無い筈だけど……」

 

 

人和「……特に「何か」が落ちてきた様な痕跡は無いわね」

 

 

流星が落ちたであろう場所に到着した三人は周辺を調べて見るも特にそれらしい物を見つける事が出来なかった。

 

 

地和「もお〜!「流星」が落ちて来て無いんじゃ、全くの無駄骨じゃない!?」

 

 

天和「そんな事ないよ、ちぃちゃん。 もっと良く探せば絶対見つかる筈だよ〜」

 

 

人和「でも、天和義姉さん。 「流星」が落ちた後も見つから無いなんて少し変よ。 やっぱり引き返した方が良いんじゃ?」

 

 

天和「駄目だよ! せっかく此処まで来たのに諦めるなんて絶対に出来n……」 

 

すると、その時・・・・・・

 

 

『『『よ……妖術使いだwwwwwwwwwwwwwwww!?』』』

 

 

 

三人「「「……ッ!」」」

 

 

突如、聞こえた叫び声に驚く三人。

 

 

天和「今の聞こえた? 地和ちゃん、人和ちゃん?」

 

 

人和「ええ、聞こえたわ。 天和義姉さん」

 

 

地和「あの岩の向こうから聞こえたわよ?」

 

 

三人は急いで声がした方に向かう。

 

 

天和「あ! 二人共、あそこ見て! 人が倒れてるよ!」

 

 

天和達は岩陰に隠れながら、遠くで倒れている三人の男達を発見した。

 

 

人和「きっと、あの人達ね。 さっきの悲鳴を上げたのは」

 

 

人和は冷静に先程の悲鳴の主はあの三人だろうと判断する。

 

 

地和「多分そうn……って! な、なな…何よ! 『アレ』!?」

 

 

地和もその意見に同意しようとした時、地和はある『モノ』に気が付き、驚愕の声を上げた。

 

 

天和「…………えっ?」

 

 

人和「………………な…んなの? 『アレ』は?」

 

 

天和と人和の二人も地和と同様、ある『モノ』を見て驚く。

 

 

それは、とても奇妙な姿をしており、彼女達が今まで見た事が無い「奇妙な生き物?」だった。

 

 

天和「『アレ』って何なのかな? 人? 動物?」

 

 

人和「私にも解らないわ。 でも、人でも動物でも無い事だけは確かね」

 

 

地和「ちょっと、見て! 「アイツ」倒れている人達の所に近づいているわよ!」

 

 

地和が「『奇妙な生き物?』が倒れている男達の方に近づいている」っと叫ぶ。

 

 

天和「ええwwwww!? ど…どど、どうしよう、ちぃちゃん! 人和ちゃん!」

 

 

人和「そんなに慌てないで落ち着いて、天和義姉さん。 まだ、詳しい状況が解っていないんだから(それに、あの人達が着ている服の色……もしかしたら、最近見ける様になった黄色い服装で黄色い布を身に付けた賊達と何か関係があるかもしれないわね)」

 

 

地和の叫びに驚く天和、それに対して冷静に状況を把握しようとする人和は倒れている男達の服装を見て最近、見る様になった黄色い服や布を身に付けた賊達と何か関係があるのでは無いのかと考えていた。

 

 

人和「取り敢えず、今は勝手な行動はしないで置きまsy……「あの妖めwwww! 弱ってる人達を襲うなんて許せない! この『関羽雲長』様が成敗してくれるわwwwww!?」って! 地和義姉さん!?」

 

 

人和が「今は勝手な行動はしないで置きましょう」っと言おうとしていた矢先に地和が勝手な行動をしていた。

 

 

天和「ち…ちぃちゃ〜〜ん! 危ないよwwww!?」

 

 

人和「……ハァ〜〜! ちぃ義姉さんの『猪』!?」

 

 

天和の叫びと人和の溜息と愚痴を無視して、地和は物凄い速さで三人の男達を襲っている「妖」の所に向かって行った。

 

 

そして、あっという間に襲われている三人と「妖」がいる所に到着し、「妖」に攻撃を加えていた。

 

 

その音は遠くに居る天和達の所まで聞こえて来る程だった。

 

 

天和「ど、どうしよう人和ちゃん。 ちぃちゃんが戦い始めちゃったよ〜!」

 

 

人和「そんなに慌てないで、天和義姉さん。 まだ、どういう状況かは解らないけど……ちぃ義姉さんを放っておく訳にもいかないし、私達も向かいましょう?」

 

 

天和「う、うん! 行こう、人和ちゃん!?」

 

 

そう言って、二人は地和の下に急いで向かって行った。

 

 

そして、時は再び巻き戻る。

 

 

 

????side 終了

 

 

 

 

This story is to be continued

説明
前回の投稿から間があきましたが、漸くの投稿です。


原作通りのあの三人組が登場し、「特に変わった所は無いのか?」っと思っていた柾棟は一人の恋姫との出会いと三人組の言葉で「管路」こと『唯香』から「特殊な外史」であると言っていた意味を理解する。


もし、お気に召さない方がおりましたら今すぐにバックボタンでお戻り下さい。


それでは、駄文ですが最後まで御覧下さい。
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コメント
mokitiさん<その質問は禁則事項です。  これからの展開をお待ち下さい。(劉邦柾棟)
どういう事?張三姉妹と桃園三姉妹が逆になってるという事ですか?(mokiti1976-2010)
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