C七色の黄と橙(戦国BSR佐幸・腐向け)
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<黄>

 

 

 

 茶室に一人でいる大将の声を、にじり口の外から片膝をついて、聞いていた時だ。

 

「佐助。これは、関が原にお前を連れて行くのを了承するための命令だ」

 

 大将の力の抜けたっていうか、片意地はってない声を久しぶりに聞いたかと思えばこれだ。

 

「俺が討たれたとしても、何もするな」

 

 この人ほんと馬鹿なんだなって、呆れても仕方無いよね。

 

「俺も相手の首を捕って名を上げた武将なれば、その首がすげ代わるだけのこと。俺の首は捕った相手の手柄にしろ。佐助も、忍び隊の誰ひとり、何もしなくて良いし、その後の武田をどうしようとも思うな。己が生きる方を選べ」

 

 まあ、そりゃ当然、聞くべき事は聞くよね。俺様の今の立場を鑑みれば。

 

「あんたが武田軍総大将で、俺様がその副大将だっていうのに?」

 

「俺の我が儘で佐助を副大将にしたが、お前の本分は忍であろう。武田軍の忍隊を束ねる隊長だ」

 

「確かにね。まあ副大将っつても、あんまりやってる仕事変わらなかったけど」

 

 相変わらず城には忍び込んだし、情報取るだけでなく、暗殺もしてきた。

 

 俺様があんたにしてやれたのは、結局、裏で動くこと。

 

 むしろ、そういう所から、こっちの性分てのを大将は痛感したかな。忍びは武士にはなれないって。

 

 分からないんだよねえ、だって顔が見えないんだもん。

 

「忍なら忍の矜持に従え。先程も申した通り、これは命令だ」

 

 命令と言われては、雇われ者はただ頷くのみ。

 

「分かりました」

 

 そう、必要最低限以上の命令を敬遠してきた人が、命令したのだ。

 

「じゃあさ、俺様が先にどうにかなった時は?ちゃんと考えてるの?」

 

 ならこの絶対的な意味は何なんだろう。

 

「以前言ったろ、俺様の背中が誰のためにあるかを考えてよねって。影だけ生きてるっておかしくない?」

 

「影が影でなくなるだけの事だ。平定される世ならば、影である必要など無い」

 

 この言葉に、思わず奥歯をギシリと噛み締めた。

 

 どうしてだよ。

 

「何よそれ。影は影でしかないって散々言ったのに、またこの言い合い?」

 

 どうして、俺様の方が、こんなに焦っちゃってんの。

 

「言い合う必要など無い。あと佐助が先にと言うたが、それこそ愚問であろう」

 

 どうして、大将の方が、落ち着いちゃってんのさ。

 

「俺は、その時思ったことしか行動出来ぬ。誰よりも俺の傍に居た佐助なら知っておろう?つまり俺には今、答えられる物など持っておらぬ。だから佐助は、主の言葉だけを守れば良い」

 

 この人、どんだけ馬鹿なんだろう。いつも忍んでるこっちの気配を察するくせに、何で気づかないんだよ。

 

 大将の中で、こちらに言うべき物はもう無いらしい。最後に、「無論、武田の名に恥じぬ戦いをしてみせようぞ」と覇気のある声を茶室に響かせた。

 

 気合い入れるくらいなら、声だけじゃなくって、ちゃんと顔見せろよ。

 

「お馬鹿さんな主だよね、ほんと」

 

「……佐助?」

 

 たまらず吐き出せば、お互いの声しかないせいか、大将の耳を掠めたようだ。

 

 ほんと、いらないところばっか拾うんだもん。

 

「……別に、俺様はいつだって給料分働くだけだよて言ったの」

 

「そうだな。期待しておるぞ」

 

 本当は、この人に何て言って欲しかったのかな。

 

「……ていうか大将の命令を守っても今回ばっかりは面白くなさそうだよね」

 

 本当は、何をこの人に言いたいのかな、俺様は。

 

「面白くない?」

 

「真田の旦那のいない世の中は、きっとつまらないだろうから」

 

 何であれ、これが俺様の言える、精一杯の本音。

 

「佐助、今……」

 

 俺様が呼んだ名に反応したのか、それとも、もっと別の何かはしらないけど、こっちも答えたくないことがあるんだよ。

 

「明日の仕度あるから、俺様ここを離れるね。後は望月に任せるわ」

 

「あ、ああ」

 

「安心しな。あんたを邪魔する奴は、明日だって俺様が払ってやるよ」

 

 答えたくない事は言わないけど、あんたの背中ぐらい、言わずとも俺様のもので良いよね。

 

「だから、大将は走れ」

 

 それが、どこへ向かう道であれ。

 

「真田軍の俺様たちは、今でも武田じゃない、あんたの色を背負ってきたんだ。その意味を見せつけてやれば良い」

 

 戦に咲く赤を、この身に流れる赤を。

 

「うむ」

 

 頷いた際に揺れたのだろう。大将の首にかかっている六文銭が、チャリチャリと音を立てた。

 

 あんたを喜ばせるつもりは無かったんだけどね。

 

 晴れやかな声ほど、むかつくもんは無いよ。きっと笑ってたりするんだろ。

 

 あー、むかつく。そういうところ、ほんと嫌。

 

 あんたもいつの間にか、俺様の嫌いなものになっちゃったのかね。

 

 そうだよ。

 

 この世は俺様の嫌いなもんばっかりだ。

 

 独眼竜が嫌い。

 

 俺様の大事な御人の魂を奪ったから。

 

 凶王、石田三成も嫌い。

 

 俺様の大切な御人の身体を、忠義っていう屍人にした。

 

 だけど、あんたへの恨みには変え難かったね。

 

 徳川家康。

 

 俺様の全てだった御人の、現に留まる全てを持っているからね。

 

 そうして迎えた戦場では大将との契約通り、何もしなかった。露を払い、道を開けた先で、ただの傍観者と成り果てたんだ。

 

 主との契約が切れた瞬間から、俺様のすべき矜持は最初から決まっていた。

 

 黄色の旗に囲まれたこんな場所は、あの人が居るべき色じゃないんだよ。

 

「真田、いや武田の忍か」

 

 闇の力を使い、地中から亡骸となった大将の元へと来た俺様を、東照権現と呼ばれる男が見下ろす。

 

「真田忍隊忍頭、猿飛佐助」

 

 顔を布で覆い、両眼しか見えない俺様の周囲には、抑えるつもりのない闇が広がっている。東軍の総大将に、それを臆する様子はない。

 

「お前は面白い男だな。唯一見える眼差しが、何よりも雄弁だ」

 

「悪いけど、あんたにこの人の首まではやれないんだわ」

 

 会話をする気などない。相手も俺様ではなく、片手で抱えている骸に視線を向ける。

 

「良いだろう。ワシも望んでなどおらぬ」

 

「そりゃどうも」

 

 意味の無い返しをしながら、再び地の底へと沈む中、「真田の忍」と声をかけてきた。

 

 思わず指先に力が入る。

 

「徳川家康」

 

 何を聞きたいのか言いたいのか知らないけど、傍観者でしか無かったやつが言えることなんて、これしかないんだよ。

 

「あんたの勝ちだ」

 

 闇に沈みきる間際まで、これからの世を統べる男を凝視し続けた。

 

 本当に、この世は俺様の嫌いなものばっかりだ。

 

 地上に這い出るや、俺様は鳥を使って戦場から脱した。どれほどまで来たかは分からないけど、ここなら追っ手も来ないと確信できるほど。

 

 空に森にと逃げていた間も、ずっと同じ感情が身の内を犯していた。はびこる呪いは足を動かす力を奪い、どこかの山中で膝を折らせた。

 

 上田まで連れていかせてあげたかったけど、やっぱり無理そうだわ。

 

「……多少違ったかもしれないけど、別に命令は無視してないから良いだろ」

 

 帰ることのない問いかけに答えなど求めちゃいない。誰の正しさもいらない。

 

 だって嫌いなんだ。何一つ許されない世が。

 

「そもそも忍の矜持ってのが何なのか、あんたちゃんと知ってて言ってた?」

 

 鉤爪で傷をつけないように、手の甲で頬を撫でた。

 

「ま、知ってたらこんなことにはなってないか」

 

 鉤爪ごと邪魔な部分を外し、両手の素肌を晒す。そして懐から一番綺麗な、残った最後の手ぬぐいを取り出し、二度と開くことのない瞼を指でなぞる。

 

 汚れている顔を拭いてやるが、水で濡らしてない布では、あまり綺麗にはならない。付いた血はこすれ、泥の跡も残っ

 

 たままだけど、それでもしないよりはましだった。

 

 乱れた髪を整えてやりながら、砂の付いた部分を払う。やだなあ、間近で顔見たの、いつぶりだろ。

 

 別にさ、知って欲しくなかったし、知る必要もなかったよ。だけどどこかで、気付いて欲しかったのかもね。

 

「なのに最期まで知らないままなんだもん……」

 

 何一つ許されない世で。

 

「俺様に血を与え、肉を作り、心を育てたあんたがさ」

 

 唯一許してくれた人が。

 

「結局、全部また奪うんだなんてさ、ほんと、ずるいよねぇ……」

 

 あんたに言っただろ、形の無い影だけで生きていけるわけないんだって。

 

「っ、旦那ぁ……っ」

 

 肌に触れる頬は、まだ柔らかいのに。

 

 畜生こんな覚悟なんて、つく筈ないだろ。

 

 まだ耳には、あんたの声が残っているのに。

 

「好きだよ、好きだった……好きに決まってるじゃないか」

 

 どうして、こっちの声は届かないんだろう。

 

 鼻筋を合わせれば、今にも息遣いが聞こえてきそうなのに。

 

 ああ、でもそうか。

 

「……真田の旦那。そこに俺様の場所はある?」

 

 この人は俺様が忍務で出る度、いつも帰ってくるのを待ってくれていたっけ。旦那の姿が見えない時は、決まってあの、上田の山に居た。なら早く迎えに行ってあげないと。

 

 散々、旦那のことを馬鹿だと言い続けたけど、俺様も人のこと言えなかったわ。

 

「無くても良いよ、旦那のことが見える場所に居させてよ」

 

 唯一すら否定された最期で、気づくことってあるんだ。

 

 世の中を、誰かを嫌いだと言い続けた数だけ、自分を嫌っていたに過ぎないんだってさ。

 

 そんな俺様を、ずっと傍に居させてくれてありがとね。

 

 でも、これだけは間違わなかったよ。

 

「あんたの居ない世界は、やっぱりつまんないんだ俺様」

 

 ほら、面白くなさそうだよねって言った通りになった。

 

 

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<橙>

 

 

 

 

 色んなことを考えていた。

 

 佐助ともう一度会えたら、なんて声をかけようかと。

 

 それが何年、何十年、気付けば何百年まで経つとは思わなかったが。

 

 何度も考えてきた。

 

 もしかしたら、二度と会えないままかもしれない。どんな姿であろうと見つけられる、そう抱いていた自信すら失いそうになる日もある。

 

 だがおかしな程に、お前との思い出だけは、色褪せることなく胸に焼きついているのだ。

 

 何年、何十年、何百年まで経とうと、何度でも望郷の地に立てる。

 

 佐助は知っているだろうか。あの日上田で見た夜明け前の、藍色の空。彼は誰時と言った空は、ブルーアワーとも言うことを。

 

 お前との思い出が今までの俺を支え、これからも糧となるだろう。

 

 そう、何度も、何度も、考えていた。

 

 何回も、何十回も、何百回も、佐助と再会する日の瞬間を。

 

「俺もよくよく業が深いと思うておったが……」

 

 この日この瞬間、身をもって思い知る。

 

「想像は所詮、想像であった」

 

 無意識に呟いた、橙の夕焼けが世界を覆う時刻。道路から海岸沿いを歩いていたら、同じ高校の制服を来た男が居た。コンクリートの縁に座り込み、ブロック1個分だけ下に広がる砂浜と、その先にある海を静かに眺めている。

この瞬間の現実に叶う空想など、ただひとつとて有りはしない。

 

 最初にかける言葉が何になるのか、色々考えてはいたが、何一つ、使えはしない。

 

 ただただ、魂が歓喜した。

 

「やはりお前は、その色が似合う」

 

 男の髪は、かつてと変わらぬ程に、今日と同じ夕陽色をしていた。

 

「……え……」

 

 背後からの声に、男が座ったまま振り向く。

 

 変わらぬ橙。

 

「嘘、まさか……」

 

 まるで幽霊でも見たかのように目を見開いた。

 

 瞬時に、業が深いのはお互い様なのだと悟り、自然と俺の口角が上がる。

 

 そして男の背後にある海の先では、空と色が繋がっていた。風で揺れる男の髪が、夕陽に反射してキラキラと光る。

 

 その橙だ。

 

「俺の好きな色だ」

 

「……ありえねえ……」

 

「佐助っ」

 

「のわっ?!」

 

 勢いのまま飛びつけば、きっちり両腕に収めてくれた。ただし砂浜に倒れ込んでしまった為に、その背中は砂だらけになってしまったが。そんなことは些細な問題だ。

 

「見つけたぞ佐助!」

 

 見下ろした先の両目に、俺が写っている。

 

「……だ、んな?」

 

 何百年ぶりに聞いた呼び名に、鼓動が一つ跳ね上がった。

 

「そうだ、俺だ。なあ、もう一度呼んでくれ」

 

「旦那……」

 

 俺の名を呼ぶ声が震えている。

 

「もう一度」

 

「……旦那……」

 

 まさかという声から、段々と確信に代わる声。

 

「もう一度」

 

 俺の声まで震えだした。

 

 何度だって言って欲しい。何度だって頷くし、何度だって求めるから。

 

 倒れこんだままの姿勢で、腕がこちらへ伸ばされる。縋り付こうとする様は、俺がかつて見た悪夢に似ていた。

 

 終の見えない水底で、上も下も分からぬままに手を伸ばす。トンネルの出口のように光る水面の先に向かって。

 

 震える指先は、俺の眦に届いた。何かを確かめるように、親指の先で瞼に触れた後、ゆっくりと頬へ下り、優しく撫ぜた。

 

「……真田の、旦那」

 

 唯一の者しか呼ばない名に、俺の目から涙があふれた。こらえる必要はない。零した涙は、佐助の手に伝い受け止めてくれた。

 

 もう無理だ。佐助が目の前に居る。

 

「佐助ぇ……」

 

 俺は佐助に体重をかけて抱きついた。

 

「だ、旦那?」

 

「ああ」

 

 そうだ、俺だ。何度でも呼んで良い、確かめろ、そして、お前も己の業の深さが魂に刻み付けられているのに気づけ。

 

「旦那」

 

「佐助」

 

 もっと知って欲しい。

 

「旦那……」

 

 この感情を知られたくないなんて嘘だ。

 

「佐助」

 

 頼むから、気付いてくれ。

 

「佐助」

 

 俺の目には、お前しか写ってないのだぞ。

 

「真田の旦那だよ」

 

 佐助の目からも涙があふれた。そうか、お前はもう、泣くのを躊躇わなくなったのだな。

 

「旦那だぁ……っ」

 

 ぎゅっと、俺の背中に腕を回して抱きしめてくれた。

 

 どれぐらいそうしていたのか分からないが、夕陽色の空が、いつか見た紫の世界へと変わっていく。

 

 暗くて誰かも分からぬ黄昏時でも、これだけ近ければ関係ない。

 

 逢魔ヶ時とも呼ばれた色は、こういう名もあるのだそうだ。

 

「マジックアワーだね」

 

「何だ、知っておったのか」

 

「つまらぬ」と正直に言えば、「あんたとの思い出の色を、俺様が忘れる訳ないだろ」と返された。

 

 本当に嬉しげに言うものだから、こちらまで嬉しくなった。

 

「俺の勝ちだな」

 

 満足げに宣言すれば、目を丸くさせて俺を見上げる。

 

「勝ち、って……何が?誰かと勝負でもしてたの」

 

 絶対分からないだろうから、秘密を教えてやろう。

 

「佐助とだ」

 

「はい?」

 

 俺はお前の主となった時から、それどころか、物心をついた時から、俺は常に誰かを待つしか出来なかった。帰ってくるのを待ち続け、いつしか誰かは帰れなくなり、それでも待つしか無い日々を。

 

 時折、上田にある山で待っていた際、佐助はいつも迎えに来てくれた。それは最期まで変わらずに。

 

「俺は決めていたのだ。今度は俺から佐助を探し、迎えに行くのだと」

 

「え」

 

 例え佐助の記憶がなかろうと、俺が持ち続けた懐古の念を失ったとしても。俺はきっと、猿飛佐助という唯一を探しだして行くだろう。

 

「まあ、まさかこれほどまでかかると思わなんだが、その分、少しは待っていた俺の気持ちが分かったか?」

 

「旦那……」

 

 陽は沈み、夜が辺りを包む。闇もまた、佐助の色だった。建物の光りがかろうじて照らしてくれるが、無くても構わない。

 

 佐助が俺の頬に残る涙の後に、指を這わす。

 

「目が赤いね」

 

「佐助も赤い方ではないか」

 

「もしかして鼻も赤いんじゃないの」

 

「そこまでではない」

 

 首を傾げながら否定すれば、「自分の鼻分かるの?」と苦笑される。何かを確かめるように、一つ息を吐いてから、佐助は己が持っていた秘密を教えてくれた。

 

「俺様はね、待つのは平気なんだ。耐えるのもお仕事だったしね。でも、やっぱりあんたの居ない世界てのはつまんなかったよ」

 

 ごめんね、と謝る真意を、俺は問わなかった。俺も我を通して生きたのだから、佐助の選択を否定する権利など無い。ただ、待つのは平気と言った声に宿る寂寞感は、前しか見なかった俺の背中を追い続けた、佐助の心やもしれぬ。

 

 過去形で話す姿に静かに耳を傾けていれば、俺の頬に両手を添えてきた。そして額を合わせ、とても大事そうに言の葉を滑らせる。

 

「ねえ真田の旦那。俺様っていう男はね、あんたの持ってる赤が無いと、血の通う人にはなれないんだ」

 

 まつ毛が触れ合う程の距離で、囁かれる。

 

「おかえり旦那。待っていたよ」

 

 言わせたかった言葉は、こうも温かいものであったのか。再び溢れ出る俺の涙は、佐助が舐めてしまった。

 

「ただいま、佐助」

 

 今度こそ伝えよう。佐助を望むだけの唯一になれ、ただ幸福しかない想い。

 

 世界は今も鮮やかな色で溢れていて、佐助が何色にでもなれたとしても、俺が俺で在り続けても、二人で世界の果てごと白に塗りつぶした後に染め直していくのも面白いとは思わぬか?

 

「佐助が好きだ」

 

 もう、自分を許してやろう。

説明
7色シリーズ。赤→紫→藍→青→緑→黄→橙で完結です。黄が佐助目線、橙が幸村目線。死にネタからの転生ものです。今更のベタネタですが、当方書いてないので良いのです。
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戦国BASARA 佐助 幸村 小説 腐向け 

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