いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した |
第百七話 バイキ○トじゃなくて○ラキだったみたいです
湯上り美人。
それは温泉から出てきた美形の人のことを言う。
そして、それがジャパニーズ特有の黒髪であったとしたら…。
異性の誰もがため息をつくだろう。
高志視点。
「ほう。高町の父上殿・兄上殿は剣術をしていると聞いたが…。どうして」
「むー、あのなのはとは真逆のタイプだね。前線でがっつんがっつん殴り合うタイプかぁ…。ん?この怪我…」
「…あ、あのシグナムさん。…近いです」
「アルフさん。これは昔の仕事で…」
我等が高町父兄はダイナマイトバディーのシグナムさんとアルフ(大人)の二人が温泉から出た二人の体格に興味を持ったのか近寄って実際に触っている。
敢えて言わせてもらおう!
「…羨ましいぃい!」
と!
「いや、実際に言うなよ」
仕方ないだろ!クロノ!
湯上りのシグナムやお風呂上がりのアルフが凄く色っぽいんだもの!
だが、そんな俺の思いに答えてくれたのか二人の美女が立ち上がる。
「士郎さん」「恭也」
「「何、鼻を伸ばしているのかなぁ?」」
不穏なオーラを身に纏い、粛清の女神が剣士親子に近付いていく。
「…し、忍」
「桃子」
「「ちょっとあそこに行きましょうか?」」
「あそこって森なんだが!」
「生きて戻ってこれない気がするのだが!」
俺もそう思う。
だが、敢えて言わせてもらおう!
「ざまぁみろ!」
と!
「…いや、本当に言わないでよ」
仕方ないだろう!ユーノ!
「「…美由希(ちゃん)」」
「イエッサー!」
二人の女神の言霊を条件に手には木刀(仕込み刀の可能性も有り)、浴衣の陰からキラキラ光る糸の様な物が見えた。
フルアーマー美由希さんが召喚される。
後詰めもばっちりらしい。
「あんなに美人な奥さんと恋人がいるのに!別の人に鼻を伸ばす奴が悪いんだ!」
「…タカシ君。声に出ていますよ」
「口は災いの元だよ」
しまった。溢れる嫉妬の熱が漏れ出してしまったのか!
しかし、リンディさんとエイミィさんに言われても止まらない!止められない!
「大体イケメンで綺麗な人生の相方がいるというのに、可愛らしい妹までいるにも関わらずっ!その妹に近付く奴等にもその剣を向けて追い払う!美女や美少女を独占するという羨ましくも妬ましく羨ましい!」
「そんなに羨ましいの?二回も言うほどに…」
フェイト!お前は女の子だからわからんだろうが、男にはハーレム展開を夢見る機会が数十回以上はあるんだよ!
「だが、そんな美味しい展開は早々に起こらない!このままナイスボートになるといいよ!イケメン剣士な父兄め!」
「山の中なのにボートなの?」
なのはにはまだ早いか…。
元ネタはコンクリートジャングルで起こった学校日!
「何かあの二人に恨みでもあるのですか?」
「恨みは無いよリニスさん!ただ!」
「ただ?」
「羨ましいだけだ!」
「男らしく情けない発言やな!」
「かっこ悪すぎんぞ…」
「威風堂々と言いながら涙を流すほどに羨ましいんですか?」
はやて、ヴィータ、シャマルの言葉を聞いて俺の答えは一つ!
「はい!」
「…正直だな『傷だらけの獅子』」
「…人間の男というのはわからんな」
「王、あれが非モテという奴ですね」
シュテル!君の言葉の刃とリインフォースの冷ややかな視線が痛い!だが…
人、これを現実と言う!
「博士もそうなのかしら?」
「そんなことは無い!はずです…」
「…私、エルトリアに行くのが不安になってきました」
キリエさんの言葉を否定しようとするが、力強く否定できないアミタさんの態度に自分が行くだろう世界に一抹の不安を抱え込むユーリ。
「大体だ!そんなに過保護にしていたら異性への耐性が少ないまま社会に出たら悪い男に騙される!」
「…お前は高町の親戚か」
ザフィーラ!まだ、俺の((台詞|ターン))は終わっちゃいないぜ!
「もしくは異性との出会いが減り、周りの人達は結婚や恋人を作って、その人だけが売れ残っていくぞ!」(断言!)
「偉く力強い言葉なんだけど…」
「凄い説得力がある…」
トーマにリリィは俺の力強い発言に若干退くが、当然だ。前世の俺もそうだっ、…たか、…ら、…な。
「「………」」
ヴィヴィオとアインハルトは無言になりながらなのはからスッと目を逸らした。
…未来の世界では心当たりがあるのか?
「そういうお兄ちゃんは大丈夫なの?」
レヴィは俺に抱きつきながらそう尋ねてくる。
「少なくてもお前達みたいな幼女に対しては、耐性はついたな…」
俺の答えにアリシアは右手で拳を作り、口元に持っていきながら声を上げる。
「そんな!それじゃあ、もう私の体には興奮しなくなったってこと!?」
レヴィはその様子を見てアリシアの真似をする。
「それじゃあ俺が今まではお前の体で興奮してきたみたいじゃないか!」
「それじゃあ、私の((アリシア|娘))に興奮しないと…」
しまった!せっかく先程の温泉での出来事が水に流されようとしたのに!温泉だけに!
どう答えればいい!教えて((某鳳凰院|オカエモン))!目覚めろ!俺のリーディング○ュタイナー!
選択肢1。
「興奮しました!」→社会的に死ぬ→プレシアに生物学上に殺される。
選択肢2。
「興奮なんかしてません!」→娘を下に見られたと思ったプレシアに殺される。
俺の道は2つに1つ!((社会的抹殺後他殺|デッド))・オア・((即死刑|ダイ))!
………詰んだ。
そう思っていたアリシアが俺に詰め寄りながら恥ずかしそうに言ってきた。
「…お兄ちゃん。気づいているだろうと思うけど一応聞くね?」
え?自分の死期に?
遠くから士郎さんと恭也さんの悲鳴が聞こえたけどそんなことを気にしている場合じゃない。
「私の髪を洗っている時なんだけど…」
プレシアの攻撃力が上がったのを空気で感じた。
((攻撃力倍加魔法|バ○キルト))なんてちゃちなもんじゃねえプレシアが人間。いや、生き物として新たなステージに上がったかのように感じ取ったぜ!
……ゲッ○ー線とか浴びてないよね?
「…あのね。『大きく』なったでしょ?」
「((興奮状態|大きく))なんかなっていない!」
なんてことを言うんだこのロリ娘!
「…え。…私の『身長』大きくなってない、の?」
「…え?」
身長?
後から聞かされたが、『傷だらけの獅子』のスフィアが体から抜け出した時にアリシアは成長したらしい。しかも肉体年齢でいうと10~11歳ぐらいに。それでも俺達より身長は低い。だが、
「…タカ。それが貴方の答えなのね。よーく、わかったわ」
いつの間にか俺は選択肢2を選択したらしい。
「わかってない!わかっていないよプレシア!だって俺自身も自分の気持ちが分からないんだもの!」
だが、俺の心の無い答えにアリシアは涙目。それはプレシアに更なる力を与える。
…((攻撃力倍加魔法|バイキ○ト))じゃなくて((即死魔法|○ラキ))だったみたいです。対象は俺。
「…ハハハハハ。士郎さん。恭也さん。俺も今そっちに行くよ」
グワシ!
と、俺の視界を覆うプレシアのアイアンクロー。
そして…。
ギリギリミシミシと削られていくような音を耳の((内側|・・))から聞きながら…。
俺の目の前は真っ暗になった。
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第百七話 バイキ○トじゃなくて○ラキだったみたいです | ||
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コメント | ||
神薙さんへ。 誤字修正しました。誤字の報告ありがとうございます。(たかB) なかなか話が進まないなぁ。あと一話ごとのオチには便利かもしれないけど高志への制裁攻撃が多すぎるように思えます。(nozomu) タカシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!もう止めて!タカシのライフは0どころかマイナスよ!!! というかこの攻撃でカウントが進んだんじゃねぇのか!?(孝(たか)) 少し分かったのは、多分高志が毎回テンション跳ね上げてる時に限って一番酷い目に遭っている気がするんですよね…高志がもう少し落ち着けば大丈夫なんじゃないのか?(神薙) 多分誤字発見です。 可愛らしい自分の可愛らしい妹までいるにも→二つ目の可愛らしいはいらんかと…(神薙) なんだろう、高志は敵の攻撃より味方からの精神と肉体への攻撃によってさらに「傷だらけの獅子」になっていっているような…(青い人) もうあれだ・・・プレシアとのコニュニケーション、もしくわ愛情表現なんだろう。二人にとっての・・・そういえばUX出るまであと約一月か楽しみだわー(おちぇら) ・・・だから、もう少し高志に優しくしてくれ。なんでこう毎回毎回傷付くんだよ。安静にさせてやってくれ(滝涙(俊) |
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