リリカルなのは×デビルサバイバー GOD編 |
掴まれた手を力ずくで振りほどき、ジオを放つ。
「うあっ!?」
まばゆい金色の光が目の前の少女に襲いかかる。が、当然そんな単調な攻撃が当たるはずもなく、少女は身を翻しかわした……が。
「ぎゅむっ!」
「は?」
コケた。
かなりの勢いで横に。
何事かと思いつつ、カイトは先程までの少女の様子を思い出し、ひとつの可能性に行き着いていた。
「お前、体調が悪いのか……?」
そういえば、足取りも弱々しかったことにようやく気づいた。あまりに強くうでを握られたものだから、気づかなかったのだ。
その証拠に目の前の少女は、うつ伏せに倒れている状態から、立ち上がろうとするものの、力が入らないのか失敗して倒れて……を繰り返している。
「ぬぅ……! 魔力が完全であれば、こんな無様な姿を晒すことはなかったというのにっ、忌々しい子鴉どもめッ!!」
呪怨のように目の前の少女は子鴉と言った。当然カイトにはその"子鴉"の心当たりなどはない。
であるのだが、この少女は子鴉と称した人物にやられたということはカイトにもわかった。
と、そんなことを考えている間に、地を這いつくばりながらも前に進み、カイトの足を掴んだ。
「だからよこすがいい! 貴様の中に渦巻くその魔力は、貴様にはもったいない!」
「……魔力」
先程よりも弱々しい力で掴まれた足を、カイトは振り払ってから彼女の目的の物を考え、思い至る。
「そうか、ジュエルシードの魔力が俺の中にはあるんだったか」
彼女はそれを求めて姿を表した……いや、もしかしたらその魔力に当てられて体現してしまったのかもしれない。とにかくにも、このままこの少女と一緒に居たら面倒な事になる。そう考えカイトはとどめを刺そうと、手を前につきだした。
「……知りたくはないか?」
「なに……?」
少女は怖がることなく逆に、挑発するようにカイトを見た。その様子に少しうろたえつつも、カイトは聞いた。
「わ、我は知っているぞ。お前はベルカ時代の悪魔使いの情報を欲しているのだったな」
「なぜそれを知ってる……?」
「我は元々闇の書の中に居たのだ、あの子鴉が知っていることは我でも知っている」
「闇の書の中に、子鴉……あ。子鴉ってはやてか」
彼女のバリアジャケットの背中部分にある黒い羽根、あれをカラスの羽に例えて鴉。そしてまだまだ小さい"子"どもであるはやて、合わせて子鴉と。
「ふん、そうだ。忌々しきあの塵芥どもめ……我が野望の道を邪魔してきおって」
あぁ、なのはたち時空管理局なら確かに目の前の少女の邪魔をするだろうな。と、カイトは思った。こんな危険思想をもったやつを、野放しにするとは思えない。
しかしそれにしても……。
「……本当に呪われてないか、この地球」
「呪い?」
「あーいや、なんでもない」
この一年の間に二回……いや、この少女が起こした事件を考えると三回と言ったほうがいいだろうか? この世界は何かしらの事件が起きている。まるで、何かに引き寄せられているかのごとく。
ジュエルシード。夜天の書。そして、この少女。
それらを引き寄せるかのように、この海鳴市では事件が起きている。まるで、全てを吸い込まんとするブラックホールや、S極に対するN極といった磁石のようにだ。
「さぁどうする? 我を助ければ、当時の情報を得ることができるかもしれぬぞ」
「……かも、とは?」
「我自身にそのときの記憶はない。しかしだ」
少女は懐から一冊の本を取り出した。
一見すると夜天の書のように見えるが、外装など微妙に違うのがわかる。
「紫天の書だ」
「紫天の書……? 夜天の書と関係あるのか?」
「元々夜天と紫天はある師についた、二人の弟子がそれぞれに作り上げたものだ。だから似ているのだろう……多分」
「……多分ってなんか不安を煽るな」
「仕方がなかろう! 何分起きたばかりであまり、思い出せんで居るのだからな!」
ハーハッハッハッハ!! と、少女は高笑いをしていた。知り合いと同じ顔で行われる真逆の行動、それはカイトに違和感を感じさせるのに十分だった。
* * *
次の日。未だ自分の名前も思い出せない少女を自分の家に招いた後、カイトは眠りにつき、朝起きた。眠る前に少女に眠るように進めた部屋のベッドに少女はいた。昨日のことが嘘でないことを再確認した後、カイトは自分と少女の分の朝飯を作り、朝飯を食べた後に書き置きを残して、学校へと登校した。
「やほ、どうだったわけ? ミッドチルダは」
月村すずかをつれ、アリサ・バニングスは言った。
「色々とギャップはあった。でもあれだ、意外と地球と変わらない」
「ふーん、やっぱそんなもんなのね。どこにいても、人は変わらないか」
アリサとすずかは自分の席に座ると、そういえばと何かを思い出したように言った。
「なのはたちは今日は来るのかしら?」
「知らないな。月村さんは?」
すずかは首を振った。どうやら彼女も知らないようだ。「ただ……」すずかは付け足すように言った。
「はやてちゃんが近々学校に復帰する。って聞いたよ」
「それホント?」
すずかは頷いた。
カイトもそのことは初耳であったが、夜天の書が原因で歩けなくなっていたのなら、それを何とかした今、回復へと向かうのは当然の話でもあった。
そのことを指摘すると、アリサは甘いなとでも言うように、人差し指を降った後。
「理屈なんてどうでもいいのよ。はやてが学校に来れる。それだけで喜ばしいじゃない」
アリサは自信満々に胸を張って言った。
「……そうかもしれない」
アリサを見ながらカイトはそう納得した。結局、細かい理屈なんてどうでもいいのだ。
会話も一段落ついた所で、なのはがフェイトを連れて登校してきた。いつもよりも少し低い……疲れた声で二人は「おはよう」と言った。
「どうしたのよ?」
アリサが問いかけると、なのはは苦笑い気味に昨日の任務でちょっと……と言った。
「昨日?」
うんとなのはは頷いた。
「そうだカイトくん。昨日何処に行ってたの? 連絡をしようとしたんだけど、連絡できなかったんだ」
「……とある人と話をしてたんだ。結構歳のいった女性でね、そんな人と話をしているのに、携帯の電源をONにするわけにはいかないだろ?」
なかなかに苦し紛れの言い訳。けれど、携帯の電源について追求できるものは誰もないのもまた事実だった。
「それってこの前あんたに会いに来た人?」
「いや、違う。関係者ではあるけど、その人たちを経由して、会いに行ったんだ」
「ふーん、そうなんだ」
そこまで話をしたところで、授業開始五分前のチャイムがスピーカーを通して人々に伝える。
「もうこんな時間なのね、それじゃ授業の準備をしましょうか」
アリサがそう言うと、それぞれが自分の席へと向かっていった。なのはとフェイトは席が隣同士なので、どこでも一緒という感じだ。
「授業か……」
時間割表を取り出し、今日の授業内容と時間を確認する。幸い今日の午後の授業は一時間ほどだ。おそらくすぐに帰ることが出来るだろう。
「大丈夫かなぁ、アイツ」
カイトが心配しているのは当然、あの白髪の少女のことだ。その心配が、不安が、的中しないことを切に願うのだった。
* * *
「で、昨日何があったのよ」
屋上で、弁当をつつきながらアリサは言った。
授業ももう午前の文は終了し、あとは午後の図工の時間を終わらせればあとはもう終わりだ。
「マテリアルっていう、私たちの偽物、コピーが現れたんだ」
答えたのはフェイトだ。何を思い出したのかわからないが、苦笑いを浮かべている。
「マテリアル? 何よそれ」
「夜天の書の防衛システムの中に潜んでいたらしいんだけど……結局、何もわからずじまいだった」
「なんか大いなる力を求めてたらしいんだけど……フェイトちゃんと同じで、私もはやてちゃんも、何も聞くことが出来なかったんだ」
そりゃそうだろう。と、カイトは思った。その求めている当人たちが、まだ寝ぼけている状態で、何を求めていたのか思い出せていないのだから。
「でも凄かったんだよ! 私やフェイトちゃん、それにはやてちゃんとよく似てたんだから」
「へー、見てみたかったわね、それ」
「中身は似てなかったけどね」
ハハハーと二人してなのはたちは笑っている。戦った後だというのに、そのことを笑い話にできるその根性……いや、精神力はさすがだと言えた。
「似てなかったって、どんな性格だったの?」
「えっと私の場合はすごく冷静で礼儀正しい子だったよ。だけどなんて言うか……そうすごく"熱い"子だったな」
「クールだけど熱い……すごいミスマッチだね」
なのはの話から、それが理のマテルだと判断することが出来た。
あの子いわく、とても冷静で頼りになる家臣だと。それが嘘ではないことを、なのはの話からあの話が嘘ではないという裏をとることが出来た。
「私の場合は……なんだろう、すごく元気だった。うん、すごく」
何やら口ごもっている。というよりも何か言いにくそうな、そんな感じだ。
「(そういえば、アイツも同じような反応だったっけか)」
『なに? 理のマテリアルのことは分かった? 次のやつの話をしろ? 次か、次……うん、力のマテリアルはそのだな、とても元気が良くてだな……ん? あぁ、もちろん強いぞ! なんたって我が自慢の家臣なのだからな! ……え? 性格? いや、だから言っただろう、とても元気で……それ以外? あぁ、うん。元気だ元気』
その力のマテリアルのことを詳しく話したくないのはわかった。わかったのは、それだけだったがどうやらその印象は正しいらしい。
「……意味分かんないんだけど」
「いいの! それでハヤテの場合なんだけ……ど」
またしても言い淀んだ。そして先程以上にとても言いにくそうにしている。
「偉そう」
「へ?」
「偉そうで、口が悪くて、はやてとはまるっきり反対の性格。そんな感じか?」
そう言ったカイトを驚いた表情で二人は見ていた。
「……言いにくそうにしてるってことは、あまりほめられた性格じゃないんだろ? そして今までの話からして、オリジナルである二人とは全く違う性格であることは明らかだ。そう思ったんだけど?」
「……うん。私たちは会ってないんだけど、はやてちゃんとリインフォースさんから聞いた話だとそんな感じだったよ。なんかふたりとも怒ってたけど」
どうせ、はやてのことやその守護騎士たちを馬鹿にでもしたのだろうと、カイトは結論づけた。
あぁ、そういえば彼女の名前は何だったろうか? カイトは思い出そうとする。真の名を、彼女はまだ覚えていないといった。けれど彼女は別の名を名乗っていたはずだ。――そう、闇統べる王。それがあの白髪の少女の名だ。
「でもそれだけじゃなかったんだ。闇の書に記憶された私たちの過去を形にした者たちも現れて……」
「それでカイトくんの力を貸してもらおうとして……」
「電話したけど通じなかったと」
面倒に巻き込まれるところだった。それがカイトの感想だった。いやもうすでに巻き込まれているかも知れないが。
「……ん?」
ポケットに入れている携帯が震えた。
「……なんだ? 少し席を外す」
人のあまりいない場所に移動して、カイトは電話に出た。
『おい!』
「うわっ!?」
鼓膜が破れるかと思うほどの大音量がカイトに耳に届いた。
気を取り直して携帯を耳に再び当てた。
「なんだ、あまり大きい声を出さないでくれ」
『む、すまん。それがだな……。お腹すいた』
「はい?」
『お腹すいた』
「…………あ、昼飯用意するの忘れてた。悪いな、自分で作って食べてくれると……作れるか?」
『バカにするでないわっ! ご飯ぐらい自分で作れる!』
そう言うとガチャリという乱暴な音を立てて、通話を切った。
「なんだ? あいつ……」
眉をしかめるカイト。携帯を仕舞いながら彼はなのはたちのいる所へと戻っていった。
「誰だったんです?」
すずかは問いかけた。彼女はもうすでに、弁当を食べ終えて片付けている。もともと少食で弁当の量も少ないため、食べる速さ相対的に早い。
「……知り合い。良いヘッドホンがないか? って聞いてきたんだ」
「そうなんですか」
「あぁ、最近は日本だけじゃなくて、外国からも取り寄せできるから悩むんだよな」
「パパが言ってたわね確かに。外国と交易が簡単になって、便利になったって」
「ヘタしたら日本で買うよりも安い時もあるからな。当然届くのに時間はかかる……が、どんなことだってメリットデメリットあるさ」
弁当にカイトが手をかけたとき、なのはが「あ」と声を上げた。
「渡そうと思ってたんだけど……はい、これ」
なのはが取り出したのは一通の手紙で、それをカイトは受け取った。
「昨日の夜にクロノくんから預かったんだ。なんでも"天音カイトに渡してほしい"って、管理局の人から預かったんだって」
「……俺に?」
考えていても仕方がないと、カイトは手紙の封を開けた。そこには決して長くない数行の文と二枚のディスクが入れられていた。
「……ゼストさん?」
そこに書かれていたのはゼストの名と、ミネロの死と、ディスクの意味が書かれていた。
「……ミネロさんが死んだ? それにこれの意味は」
この文に書かれていることが事実だとするなら、知らぬ存ぜぬなんてことはできなしない……。
そして――。
「どうしたの?」
なのはの声でカイトは我に返った。
「いや、なんでもない。そう、なんでもないんだ」
まだ食べかけの弁当をカイトは仕舞うと立ち上がった。
「悪い、早退するって先生に言っておいてくれ」
「ちょっと、どうしたのよっ」
「ん……。学校よりも大切なことができた。それだけ」
それじゃよろしく。カイトはそう言うと、屋上から出て行った。残されたのは、なのはたち四人だけだ。もうすでに、彼女たち以外の人間は屋上から姿を消していた。
「……変な奴」
「うん、でもどうしたんだろう?」
周りに人の姿が見えないとはいえ、未だ授業開始の時間まではある。彼女たちは暖かいお茶で体を暖めている。
「……知らないよ」
「……え?」
顔を伏せ、フェイトは言う。
「知らないもん、あの人のことなんて」
彼女の言葉の真意をアリサたちも知っている。けれど、彼女たちも別のフェイトの真意とは全く違う事実を知っている。だからこそだろうか? 二人は顔を見合わせ、苦笑いを浮かべることしか出来なかったのは。
* * *
白髪の少女、闇統べる王は一人で昼食をとっていた。いかに記憶がなく、力が減衰している状態であっても、コピーした記憶までは無くしていないことに気づきその記憶、経験の通りに彼女は一人で料理を作った。
「フッフッフ……。我ながら完璧な出来だ!」
一人高笑いをあげる。しかし、彼女の笑い声に反応するものはいない。そんな彼女の前にある料理は、レタスチャーハンだ。レタスのシャキシャキ感を失わずに作成したこの料理は、彼女自慢の一品だ。
「……虚しい、食べるか」
八神はやてのコピーでもある彼女は、彼女の記憶と経験から、王と名乗っているにもかかわらず、かなりの家事能力がある。だからこそ、カイトが作った朝飯よりも彼女が作った朝飯のほうが美味かったりする。
「くそ……、我が家臣がやられておらねば、このような惨めな姿晒さずにすんだものを……っ」
あの子鴉め……と、王は歯ぎしりしながらご飯を口に運ぶ。
「そうさ、はやくあの男から魔力を取り上げ、あの二人を復活させ大いなる力を……。いやまて、同じ事をしても再び同じ事の繰り返しか」
自分たちは決して弱くない。その自身が王にはある。はやてに負けた原因は、目覚めたばかりで自分の力をまだ完全に、振るうことが出来なかったからにほかならない。
「だが奴らもまた弱くない」
少なくとも紫天の書が選び、自分たちの姿を構成させる元にした者たちだ。その彼女たちが弱いわけがない。弱かったら王である自分も弱いということになってしまう。
「力はこのまま時を待てば回復できる。だが、あと一手……あと一手欲しい。再び同じ事を繰り返すなど愚の骨頂……さて、どうする?」
大いなる力。あれを手に入れることが出来れば話は早い。だが、手に入れるために行動すれば、はやてたちが動く。さぁ――どうする。
王がそこまで考えをまとめた所で、玄関の扉が開いた。
「む――。誰だ?」
王の今いるところから玄関を見ることは出来ない。けれど足音から家に入ってきた者が今どこにいるのかを判断することはできる。そしてその足音は確かに、彼女の居る部屋へと近づいてきていた。
警戒し、デバイスを起動させ待ちに徹していた王であったが……入ってきた少年の姿を見て、肩の荷を下ろした。
「なんだ、貴様か」
「早退してきた。心配せずとも、この家に入ることができるのは限られてるよ」
少年――カイトはパソコンのある机の椅子に座りながら言った。
「限られてる……。あくまでも居るのか? ここは」
「はやての記憶を持ってるのか。まぁそんな感じだ、一応四方を守る神に結界をはってもらった。色々と心配だから」
カイトがパソコンにディスクを入れるのを見てから、王はカイトの方へと近づいてきた。
「何をしている?」
「さぁ……なにが書かれているのやら」
王は机に置かれた一通の手紙に目を留めた。そこに書かれている名前を彼女は知らない。
「知り合いから預かった。見て見ぬふりも出来たけど、それが出来たらここにはいない」
「難儀な性格だな、貴様」
「自覚はしている。が、直せんものは直せないし、これが俺だから」
一枚目のディスク。その内容をカイトは見る。
「CommunicationPlayer……UpdateWizard? ………………はい?」
一瞬何が書いてあるのか、カイトには理解できなかった。いや、そもそもだ。この世界おいて、カイトはCOMPならともかくとして、CommunicationPlayerという単語を誰にも言っていない。
「色々とおかしいだろ……」
「おい」
「手紙によると聖王協会から送られてきたらしいが……。やはり古の悪魔使いもCOMPを……?」
「おい!」
あたりに鈍い音が響き渡った。
「いって……!」
「ふん、我の話を聞かぬほうが悪い。それで? Communication Playerとはなんだ?」
「……悪魔召喚に必要なものだよ。ちなみにこれ盗んでも利用停止できるから、盗んでも無意味だぞ」
「……ちっ」
顔を輝かせた闇統べる王に、カイトは釘を差しておいた。
「まぁいい。これは放置しておくとして、もう一枚のディスクは……っと」
ディスクを入れウィザードが起動したとき、来客の来訪の訪れを告げる音がなる。
少しだけそれに辟易しながら、カイトはその客を確認するために移動する。
カイトが居なくなったあと、その場に残ったのは闇統べる王ただ一人だった。もし訪れた客がカイトの知り合い、それもなのはたちであったばあい、彼女がここにいると知れるのは明らかにまずい。
そのことが分からぬ闇統べる王ではなかったが、少しだけ面白くなく、ふとパソコンの画面を見た。
「……なんだこれは?」
そこに映しだされた文字は決して長くはない。けれど、これを読むことができる人間は限られている。なぜならその言語は……遥か遠い昔に廃れてしまったのだから。
しかし、その言語を昔の存在でもある闇統べる王は読むことが出来た。
「……おかえりなさい?」
そう書かれた言葉の意味を、彼女に悟る術は存在しなかった。
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