天和「ねえ一刀っ!らじおだよ、らじおっ!!」 |
此処は許昌
曹孟徳の治めるこの城では、最近あるものが流行していた
「この間の聴いたか?」
「おう、らいぶも良いけど気軽に天和ちゃんの声が聞ける、此方も最高だぜ!」
それは、この時代には無い物
だが、この大陸には天から使わされた御使がいる。そして魏には誇るべき技術者が居る
理解不能な技術を駆使し、とあるものを普及させていた
「今夜も寝れねぇぜ!」
「ああ、寝れるわけがねぇよ!暇になる夜にやってくれるなんて、ウチの曹操様も解ってらっしゃる!」
「しっかし、あのらじおって箱、小さい癖に高いよな。またお前んちに邪魔するぜ」
そう、普及させた物とはラジオ。天の御遣いである一刀から話を聴いた真桜が、知識と知恵を使い
なにやらよく解らない素材と理論を持って作り上げていた
真桜曰く
「この自然に漂う外気を吸収する石に在る一定の振動、つまりは声をぶつけると四方に声を乗せた気が拡散する
拡散した気を、別に用意した石が吸収する。その時、四方を牛の皮で作った囲いを震わせて音をだすんや」
ということらしい。ならば、別に用意した石の近くに居る人間の声も吸収するのでは?となるが
はじめから牛の皮で覆われて居ると、受信する石は吸収せず、拡散した声が乗った気だけを受け取るらしい
微妙に振動数が変わると何とか説明をしていたが、誰も理解は出来無きず
とりあえず、遠くに声が届けられると言うことは、情報を遠くに即座に飛ばすことが出来ると華琳は実験的に城内に広めていた
「じゃあ、今日もいつもどおり頼むぞ」
部屋の外からガラス越しに一刀が目配せをすれば、卓の上で石に繋がれたマイクの前で座る三人が頷き
同時に声を揃えて歌い始めた
「こんばんは、今夜も始まりました、SISTARNITE」
「今夜も皆で楽しい時間をお届けしちゃうよー」
「提供は、真桜絡繰堂とシュウマイの一報亭、めいど服からすてーじ衣装まで何でも手がける魏国呉服店の三社でお送りするわ♪」
一人ずつ喋りながら、他の二人は歌いBGMとして流す
少し大きくなった事務所に設けた放送室。その部屋の外でガラス越しで三人の話を聴きながら、一刀は元いた懐かしい世界の事を思い出していた
「じゃあ最初のお便りから。えーっと、女の子からだね。最近爪の装飾にはまってるんですけど、爪を長くすると普段の仕事とかで
爪を割っちゃいそうで、長く出来ません。皆さんも爪の装飾とかしますか?気をつけてる事とかありますか?」
「ちぃ達はあんまり爪を飾ることってないわよね。まいく持つのにちょっと邪魔だし」
「でも、着け爪となら良いかもしれないわ。あれなら幾つか揃えて、気分に合わせて使えそうよ」
「そんなのあるの?じゃあ、次のすてーじはお姉ちゃんと三人で可愛い着け爪を付けてみようか」
リスナーから寄せられる竹簡を読みながら、質問に答える。読まれたリスナーは、三人に憧れる小さな女の子なのだろうか
書かれた文字はどことなく幼さが感じられる。爪の話題から、少し背伸びし始めた娘なのだろうか
竹簡を読む三人は、文字でそのことを感じ取ったのだろう言葉
家でこの放送を聴いた娘は、きっと読まれた事に胸を踊らせ、次の舞台に必ず足を運ぶ事だろう
「明日は雑貨屋が儲かるな、提供が一社増えるかも」
呟く一刀は、ガラス越しに目があい、手を振る天和に優しく手を振り返していた
「前回のすてーじで、さぷらいずげすとの華琳様には驚いたわね」
「お姉ちゃんは、あの後、美羽ちゃんが飛び入りで歌い始めちゃった方が驚いたかな」
「華琳様はともかく、あの飛び入りは怖かったわ。姉さん達は楽しんでたけど、あの後、他の人も入ってくるんじゃないかって」
「大丈夫よ。歌になったらちぃ達に敵うわけ無いし」
「うんうん、お客さんも楽しんでくれてたから、とりあえず成功で良いんじゃないかな」
前の舞台を思い出したのか、口元を抑えて小さく聞こえないようにため息を吐く人和
そして横目にサプライズを仕込んだ一刀を睨めば、一刀は慌てて竹簡に【次、音楽入ります】とカンペを出していた
「あー。次、歌のこーなーだね、曲紹介ちーちゃんお願い」
「また私?まあ良いけど、じゃあ【乙女のチカラ】いくわよ♪」
マイクの前で歌い出す三姉妹を見ながら、一刀は大きくため息を吐く
前回の舞台は冷や汗ものだった。華琳は歌を歌わずちょっとした演説というか、舞台を見に来た皆に日頃の労いの言葉と
張三姉妹の興行成果による国への貢献に対して、称賛の言葉をかけてもらうはずだったのが、どうしたことか美羽が舞台へ上がり
何時も居ないはずの華琳がいた事が予想外だったのか眼を回して、急に入った部外者に警備の凪たちが舞台に上がり
ドタバタと混乱の中、最後は抜けだした三人が別の場所で歌い始めて場を収めたという
綱渡りの状態であの日の舞台はなんとか無事に終えることが出来た
舞台が終わった後、人和は怒り心頭と言ったところだったが、皮肉なことに、その日の興行収入は普段より多かった
「ラジオか、懐かしいな。そのうち、三国の王の会談とか流すのも良いかもしれない」
元の世界での生活を思い出しながら、手元に届いたファンからの竹簡を一つ一つ目を通す
「いつの間にか、リスナーからクリエイターか。でも、何かを作るって言うのは面白いな」
沢山のお便り、それぞれにファンの想いが込められている
一刀は、受ける側から発信する側に周り、送る側から受ける側に回ったが、其れが嬉しく悪くないものだと
竹簡を手に取りながら微笑むのであった
【あとがきというかメイン】
なんてことのない日常を書きました
唐突に、なんでラジオネタ?なんて思われると思いますが
このたび私、【とく×たまハイテンションナイト】の広報担当に正式に任命されまして、宣伝のためSSを書かして頂きました
恋姫のアンソロジー本等で活躍される【そらったま】さんと【とく村長】が密かにされていたラジオ
ゲストも同じく恋姫のアンソロジー本等で活躍される先生方が来られています
第二回はサオトメタキ先生と名苗秋緒先生、第三回は元樹朱露(幾花にいろ)先生が
四回目になる今回は、はっとりずむ先生が参加されます
あまり知られて居ないような気がして、もったいないので此処で宣伝させていただこうと、書かせて頂きました
気になるとく×たまハイテンションナイトのHPは此方
http://haitenradio.blog.fc2.com/
Twitterは此方
https://twitter.com/haitenradio
放送はUSTREAMで此方となっております
http://www.ustream.tv/channel/%E3%81%A8%E3%81%8F-%E3%81%9F%E3%81%BE-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88#utm_campaign=haitenradio.blog.fc2.com&utm_source=12176996&utm_medium=social
今回の第四回放送は【今夜25時】ゲストは、はっとりずむ先生!芳文社さんのまんがタイムオリジナル3月号にいるぞこの人!みんな予習はバッチリかい!
恋姫好きな方は、必聴です!是非お聞き下さい!!
一応、TINAMIは投稿をする場所なんで、SSを書いてついでに宣伝という形を取りました
説明 | ||
異聞録ではありません ラジオの宣伝でございます メインはあとがきw とく×たまハイテンションナイトのHPは此方 http://haitenradio.blog.fc2.com/ Twitterは此方 https://twitter.com/haitenradio 放送はUSTREAMで此方となっております http://www.ustream.tv/channel/%E3%81%A8%E3%81%8F-%E3%81%9F%E3%81%BE-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88#utm_campaign=haitenradio.blog.fc2.com&utm_source=12176996&utm_medium=social |
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コメント | ||
解りやすくて、楽しい広報ですね。とても面白いです(Ocean) SISTARNITEではなくSISTERNIGHTでは。間違ってたらすいません(アマツミカボシる) ほうほう・・・こういう広報をして来ましたかwwww着眼点が面白いですねwwwあ、この際ならニコニコ動画にラジオ宣伝動画でも投稿したらどうですかね?(もうしてるか?)(スターダスト) な、なんと新しい広報担当は!!!(shirou) |
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