真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #71
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〜 第71話 †散りゆく黄天の世† 〜

 

 

それは冀州(きしゅう)へと戻る帰り道での会話

 

 

「ちーちゃん大丈夫かしら?」

 

 

馬に乗って俺に背を預けぐっすりと寝ている眠り姫に向かって

姉の張角(ちょうかく)がそう尋ねてくる

 

 

「仙術を使いすぎて、眠っているだけだ大丈夫だろう」

 

「ちー姉さんが使いすぎるって白さん貴方って・・・」

 

 

手を額にやりはぁ〜っと溜息を吐く妹の張梁(ちょうりょう)

 

 

「俺の肉人形はかなり制御するの難しかったみたいだわ・・・

 無茶させてすまんかったな、ありがとう」

 

 

そう言いながら俺は寝ている張宝(ちょうほう)の髪を梳きながら労った

それにくすぐったそうににゅふ〜と言わんばかりに笑顔になりながら寝てる

 

 

「むぅ〜・・・ちーちゃんばっかりず〜る〜い〜」

 

「そうね、私達も協力して頑張ったんだけどね?」

 

 

馬を寄せて上目遣いでこっちに何かをねだって来る二人に溜息を吐きながら

 

 

「向こうについたら、暫くずっと警護を兼ねているからそれで勘弁してくれ」

 

 

ああ・・・こんな事になるなら自力でなんとかすりゃよかったか?

 

 

先の戦いの前、天幕に入る前に俺は仙術による肉人形を作り

それを使って天幕での会話や北郷に刺されるなどといった身代わりをさせた

本来なら舞台などで使ったりする用途で覚えてたので戦闘の類は今回が初の予定だったが

しかも、適当な媒体でやるのでそこまで制御も難しくないのだが

俺の血などを使ったせいかかなり制御が難しかったようで

北郷の攻撃により暴走して自爆といった風になったようだ

暴走の結果、張宝の体力に限界がきて倒れてしまった というのが事の顛末である・・・

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺らが冀州に帰って

舞台をしながら過ごし始めて半月ほどが経つと

黄巾党の規模は10万人ほどになった

そこまで膨れると出てくるのは食料の問題、治安の問題が出てくる

だいぶ限界がきていた

張3姉妹による公演でも抑える事が出来ない位に膨れ上がってきた

張白という一番上にいた人物が居なくなったのもでかい

何十グループに別れ、権力争いまで起こっている

 

そんな中俺は・・・

 

 

「今日もお疲れさんっと・・・」

 

 

北側の食料倉庫の外れの小屋の前で俺はゴミ処理をしていた

哀れに血の海に沈む者達

治安が乱れに乱れまくってる証拠だ

まぁ・・・張3姉妹が居るこの小屋を狙うほどだしな

 

 

「後片付け頼むわ」

 

 

そういうとどっからともなく数人人がやってきて

人が死んでた形跡などを残さず無くしていった

とう艾(とうがい)率いる人達である

 

小屋の中に入ると、そこには

 

 

「今日も懲りずにきたのね、本当に面倒な人達ですね」

 

 

眼鏡をかけなおす張梁

 

 

「ちーの魅力が原因ね!」

 

 

両手を胸の前で組んでふんぞり返ってる張宝

 

 

「白〜お疲れ〜大丈夫〜?」

 

 

と俺の腕を谷間に押し込む張角

 

 

「おつ・・・」

 

 

扇子を上にあげて挨拶してくる司馬懿(しばい)

 

 

「あ、主様ごご、ご苦労様です」

 

 

頭を下げ、主を労うとう艾

 

 

そう、何故か漢中(かんちゅう)で待機してろと命じたはずの二人が

帰ってくるといたのだ

俺がとう艾に問い詰めると

 

「じじ、自分はちゃ、ちゃんとあ、主様の言いつけをまも、守ろうとしたんですっ

 ひ、姫様姫様が・・・そ、そんなこご、小言を言う神流(かんな)はきら、きら・・・」

 

泣き崩れてしまったので、俺は色々と頭痛くなったが

彼女の事を思うと可哀想だったので諦めた

司馬懿本人に問い詰めると

 

「九十九(つくも)・・・駄目?」

 

目をウルウルとさせて見てくるので、それに俺は負けた

何かしら視たいモノがあるから我儘言ったんだろうと思う・・・思いたい

 

 

話を戻そう

 

「神流、周辺はどうなっている?」

 

「は、はい!東、西、南と周辺の豪族および官軍が集まってきてます

 そろそろかと思います」

 

「分かった、いつも情報収集助かるありがとう」

 

「い、いえ!これも主様と姫様の為ですので!」

 

 

やって当然と言いつつも褒められて嬉しそうにしているとう艾

それをみつつ、俺は張3姉妹にある確認を取る

 

 

「そうだ、張角・張宝・張梁」

 

「な〜に〜?」

「なによ?」

「なんでしょう?」

 

「これから先も歌と踊り続けたいか・・・?」

 

 

俺の言葉にきょとんとした顔を見せるもすぐに真剣な顔をして

 

 

「「「当然!」」」

 

 

と3人声をそろえて言って来た

 

 

「それがまた戦争の道具になるかもしれないのに?」

 

「それはおね〜ちゃん悲しいけど・・・

 好きだから、それに聞いてくれる人達が聞いてくれてる間だけでも幸せに・・・

 幸せになってくれるのなら歌いたいし踊りたい!」

 

「わ、私もよ!少しでもちー達の歌を聞いて

 悲しみが少なくなってくれるなら私は歌い続けたい!」

 

「姉さん達の言うとおりです、私達を慕って頼ってくれる人達が

 一人でも居る限り、私達は歌い続けます」

 

「「「私たちの歌を大陸中に響かせるのが私たちの夢だから」」」

 

 

その眩しいばかりの笑顔を守る為に俺はもう一頑張りしないといけないようだ

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あとがきっぽいもの〜

 

 

更新が遅くなりすいません、インフルが猛威振るいすぎて

妄想する暇が無かったので遅くなりました・・・

さてさて、ようやく黄巾の乱も終わりになってきました

一応仙術によるご都合主義で白ちゃん本体には傷はありません

よって、子義嬢や華琳様による御使い暗殺イベントは起こりませんので大丈夫です!

後1〜2話以内に黄巾の乱は終わる予定で

その後は・・・ある事が起こって

連合話になるかなぁと思います・・・

無事にこの話が終わる頃には何話になることやら・・・

 

インフルに負けた駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください

毎回の閲覧・支援・コメント感謝感謝です!
終息へ向かっていく黄巾の乱・・・
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コメント
都非様さん>妖術も仙術も一緒!と言いたい所ですが全く違いますよね・・・どうしたものかorz(tokkey)
ふと思い出したんだけど、地和が使ってたのって妖術じゃなかったっけ?(都非様)
ちやさん>舞台装置から空中ビジョンまで好きなようにできてましたからねw(tokkey)
アルヤさん>困った時の仙術頼りなのです・・・(tokkey)
東文若さん>仙術ですからっ サジとかウキツもかなり強かったですし・・・w(tokkey)
不知火観珪さん>これ以上傷物になったらオリキャラ勢が怖いですから・・・w(tokkey)
恋姫の仙術ならありえると思ってしまったwww(ちや)
仙術万能説(アルヤ)
仙術とかチートだろ〜ww(東文若)
よかったよ、白くん! 傷一つないようでなによりですな あとはどうやって漢中まで逃げるかですねー(神余 雛)
タグ
真・恋姫無双 ご都合主義 チート オリ主視点 

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