酒!恋姫無双~鬼の御子使い~ 8話 |
関が閉められ兵たちの視線が島津に集中する。
兵「島津の旦那!その目・・・」
霞「目やってもうたか・・・」
華雄「仕方ないとはいえ・・・やるせないものだな。」
島津「まぁ、戦に怪我は付き物・・・死ななかっただけ幸運じゃろ。」
島津は自分の怪我をまるで自分の怪我のように怒り、悲しんでくれる兵たちに痛みを忘れ微笑んでしまう。
島津「すまんが手拭いと・・・何か眼帯になるような物があれば頼む。」
兵「はっ!」
霞「距離感は・・・大丈夫そうやな。」
島津「あぁ、問題ない・・・あとは、関に篭って時間が経ったら虎牢関に退くぞ。」
華雄「わかっている・・・だから島津は休め。」
島津「・・・分かった。言葉に甘えよう。」
霞「せやせや、残り9日間・・・何としても耐えるで!」
兵's「「「「「「応っ!」」」」」
島津(ァ千代・・・儂はここでも部下に慕われているようだ・・・幸せ者よのう。)
董卓軍が水関から打って出ることは無かった・・・
連合side
呉
孫策「水関を落す名誉は得られたけど・・・納得いかないわね。」
周瑜「納得してもらわねば困る・・・それにお前が納得できないのは酒を貰えなかったことではない のか?」
孫策「ギクッ・・・・ア、アハハー」
周瑜「はぁ・・・頼むからこれ以上心労を増やさないでくれ。」
魏
曹操「へぇー・・・島津義弘ね・・・」
秋蘭「はい・・・あの者は王の器を持っております。」
曹操「それはそうよ、あの殺気はここまで伝わってきたもの。」
秋蘭「それに、姉者の恩人でもあります。」
曹操「ふふっ、そうだったわね・・・欲しいわねその男。」
荀ケ「華琳様!そのような男!」
曹操「桂花、あなたは春蘭の恩人が無能だと?」
荀ケ「それはこの馬鹿が・・・」
春蘭「馬鹿で何が悪い!!!」
荀ケ「開き直るんじゃないわよ!脳筋!」
春蘭「ふっ、馬鹿でしかたどり着けない領域もあるんだ!」
荀ケ「ぐぬぬ・・・」
曹操「そこまでよ・・・島津には感謝するべきかしら?」
主に春蘭を助けてくれたことに対してと、春蘭に目標をくれたことに。
曹操「それにあの伝言・・・気になるわね・・・」
孤独な王・・・王とは孤独なものではないの?
曹操「ふふ、とことん興味が尽きないわね・・・島津義弘。」
蜀
諸葛亮「はわわ!おいしお酒でしゅね!」
?統「あわわ!飲んだことないでしゅ!」
張飛「鈴々も初めて飲んだのだ!」
趙雲「ふむ、私が飲んだ酒とは別のものか・・・余程の酒好きですな、あのお方は。」
関羽「・・・」
劉備「どうしたの愛紗ちゃん?」
関羽「い、いえ、なんでもございません桃香様・・・」
劉備「そう?何かあったら言ってね!」
関羽「はい・・・」
関羽(そうだ・・・桃香様の理想のため・・・しかし、張遼の槍からは・・・)
趙雲「・・・・」
涼州
馬超「・・・・」ボー
馬岱「お姉さまー!!!」
馬超「うひいっ!・・・・驚かせるなよ蒲公英!」
馬岱「えぇー、何回呼んでも反応しなかったのお姉さまだよ?・・・そうだ!お母様が呼んでる よ。」
馬超「本当か!すぐ行くぞ蒲公英!」
馬岱「あっ!待ってよお姉さまー!!」
各諸侯に小さいながらも島津の影響は出ていた・・・それが吉と出るかは神のみぞ知る。
音々「詠から伝令が来たのです!こちらの準備は整った。すぐに帰還されたしだそうですぞ!」
島津「そうか・・・では予定通り華雄から順に撤退してくれ。」
華雄「了解した・・・また、あとで会おう。」
島津「もちろんじゃ。」
華雄「華雄隊!洛陽に向け出発する!遅れるな!」
兵「「「「「「応っ!」」」」」
霞「次はウチと音々か。」
音々「む〜、恋殿〜・・・」
恋「ねね・・・また、あとで・・・」
音々「恋殿!この陳宮公台!しっかりと撤退しますぞ!」
霞「静かにせい!・・・・義弘ほなまた後でな。」
島津「うむ、終わったら酒でも飲もうぞ。」
霞「せやな・・・・張遼隊!退くで!」
兵「「「「「応っ!」」」」」
恋「恋も・・・行く。」
島津「おう・・・また後でな。」
?耶「じゃあな!」
恋「ん・・・帰ってご飯一緒食べる。」
島津「はは、そうじゃな。腹一杯食べようではないか。」
?耶「ホント恋はそればっかだな・・・」
恋「??・・・・みんな行く。」
兵士「「「「「応っ!」」」」」
連合side
曹操「っ!?・・・桂花!すぐに兵を集め進軍しなさい!」
桂花「!?御意!」
曹操「ふふ、逃がさないわよ島津義弘・・・」
孫策「!・・・冥琳!」
周瑜「わかっている!全軍!虎牢関に向け進軍せよ!」
孫策「ふふ、お酒お酒ー♪」
周瑜「・・・・雪蓮!」
孫策「じょ、冗談よ!イタタタタ!耳引っ張らないで冥琳!」
袁紹「おーほっほっほっほ!華麗に!勇ましく!進軍ですわ!」
顔良「・・・・はーっ」
文醜「あらほらさっさー!」
諸葛亮「はわわ!進軍してくだしゃい!」
?統「あわわ、朱里ちゃんおちちゅいて!」
趙雲「お主もな雛里よ・・・・」
劉備「これで終わるんだよね・・・」
関羽「・・・」
?耶「お館!連合軍が進軍開始!関が破られるのも時間の問題だ!」
島津「総員撤退!殿は儂と?耶がする!」
兵士「なっ!しかし!」
島津「ひとりでも多く生き残るにはこれが正解じゃ!いけ!」
兵士「「「「「応っ!」」」」」
島津「儂らも行くぞ?耶!」
?耶「御意!」
曹操「凪行けそうかしら?」
楽進「なんとか・・・」
曹操「そう、ならお願いするわ。」
楽進「はい!・・・・はぁー!!!猛虎蹴撃!!!!」
ドゴゴゴゴゴーーーーーーーーーーン!!!!!!!
島津「なっ!?なんじゃ今の音は!」
?耶「分かりませんが・・・関は破られたとみてよろしいかと・・・」
島津「ちっ・・・?耶!これをもって先にいけ!」
?耶「なっ!これは御手杵!・・・ダメです!お館を残してなんて!」
島津「儂もすぐに行く!ちぃっと足止めするだけじゃ!」
?耶「しかし!」
島津「・・・ここで誰かが残らなければ多くの兵が犠牲になる。お前はそれでもいいか?」
?耶「なら、私も一緒に!」
島津「馬鹿者!儂が死地に弟子を残すと思うか!・・・何これもまた博打・・・簡単に死にはせ ん。」
?耶「・・・お館。」
島津「さっさと行かんか・・・董卓軍の奴らによろしくの。」
?耶「・・・・はい!」
島津「すまんの・・・お主には辛い思いをさせる・・・さぁ、いけ!」
馬で駆けていく?耶を背に、目の前に迫ってくる砂煙を睨む。
島津「これは・・・ちと分が悪いのう・・・」
言葉と裏腹にその顔は笑顔。
島津「さて・・・鬼島津が大博打!とくと見よ!」
その博打・・・・1対30万。
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