恋姫†無双 義真伝 |
中国王朝の一つ、漢王朝の後漢時代の武将、姓を((皇甫|こうほ))、名を((嵩|すう))、字を義真。
生まれは、涼州安定郡朝那県の出身。
そんな普通の物語。
漢王朝の腐敗、一体誰がこうなると予想していただろうかという時代。
名だたる英雄に混じっていたのが、目立たぬ武将達。その多くは語られることのない武勇伝を残しているであろう。((蘇飛|そひ))、((留賛|りゅうさん))、((沙摩柯|しゃまか))といった武将を何人が知っているであろうか。もしかすれば名を聞いたことがないかもしれない。その中の一人に((皇甫嵩|こうほすう))という男がいた。
「どうも皇甫嵩でごんす」
天幕の中が一瞬シーンとなって、階段を上った所の席からばb(ギロッ)女性の声が聞こえる。
「ぷっ・・・くっ、はは!!見たか?あの頑固で生真面目な輩が、くははっ!!」
腹を抱えて笑っているのは、現在起きている『黄巾の乱』で任ぜられた何進大将軍だ。大将軍といっても『女』だが。
「人物像が濃すぎです、義真」
「((朱儁|しゅしゅん))、いや・・・公偉がやれといったんではないか?」
そういった揚州出身の朱儁、字は公偉に恐る恐る訊ねてみると、首をねじり顔を背けた。
「シリマセン」
「謀ったな・・・」
「ふふっ」
「あははははっ、ははははは!!」
「・・・」
何時まで笑っとるんだ、とかいったら死刑だろうなと思う皇甫嵩。
この天幕には三人しか居らず、男一女ニだ。そう、朱儁も『女』だ。
因みに朱儁がいるのは護衛のためだ。皇甫嵩がいるのは・・・・・・・・・何のため?
「そういえば義真、曹操殿とはお会いになりましたか?」
「・・・誰だったか?」
「また、ですか?ですから先の戦いで、私と一緒にいた方で・・・」
「あぁ、あの青い」
「それは違います」
「では、赤い方」
「饅頭ですか?」
「他にいたか?」
「いましたよ」
先ほどまで笑っていた何進は、何故か怪しげな笑みを浮かべたまま椅子に座っている。嫌な予感がすると思った矢先。
「主ら、芸でも開いたらどうだ?」
「「断る」」
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久しぶりというか、約二年か一年ぶりの投稿です。 ジャンルは恋姫†無双です。 |
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