魔法少女リリカルなのは〜幸せを運ぶ蒼き魔導師〜 |
第五話.もう一人の魔法少女
懐かしい夢を見ている……とても懐かしい夢だ。
戦争で燃え盛る街中で……そこで泣いているシグナムと初めて会ったんだったか。
シグナムは泣きながら両親の形見である、炎の魔剣レヴァンティンを抱えていたな。
最初、会った時レヴァンティンを震えながら構えてきたな。
でも俺は、そんな彼女を抱きしめて安心させることしかできなかった。
その時本当に無力だと実感した。
力を持っていても、使い方を間違えればただの力を振りかざす機械だ。
それからだ、蒼き魔導師として幸せを運ぼうと思ったのは……
……………………
懐かしい夢を見た感覚を残したまま僕は、眠たい眼を擦りながら起き上がってカーテンを開いた。
開いたカーテンから差し込む光は、眠たい身体に力を与えるかのような恵みの光だった。
僕は、時間を確認して制服に着替えた。
そうしていると窓の先の隣家、高町家、美由希さんの部屋の窓が開いた。
「おはよー秋樹君!」
「おはよう美由希さん」
「今日はいつぐらいに行くの?」
「そうですね……日直なので早めにでますね」
「そっか…わかった!準備が出来たら玄関で待ってるね!」
「わかりました」
そう話して僕たちはそれぞれのリビングに向かった。
リビングに行くと両親と妹の真那が朝食を食べていた。
真那はこっちをみながらどこかの小動物みたいにパンを食べたいた。
なぜかそれを見た僕は無言でみそぎの頭を撫でていた。
「〜〜〜///」
「朝から妹を誘ってるのかしら?」
「違いますよ母さん」
「ふふっ♪それより今日は早いわね」
「日直なんですよ。だから早く起きたんですよ」
僕はそう言って朝食を食べ始めた。
それからすぐに食べ終わって僕が食器を片付けようとしたら無口な父が話しかけてきた。
「気をつけていくんだよ秋樹。何かを見落とすかもしれないから」
「?どういうこと父さん?」
「自分で考えなさい」
そう言って父さんは眼鏡を掛けて、白い制服を着た。
「それじゃ行って来る」
「行ってらっしゃいあなた」
父さんはそう言って家を出た。
そういえば父さんの仕事は何かの護衛だったはず……
「ん?そろそろ僕も行くよ」
「ええ。行ってらっしゃい秋樹」
僕は家を出た。
家を出て、高町家の前に行くと美由希さんが待っていた。
「改めておはようございます美由希さん」
「うん!おはよう!」
僕たちは学校まで魔法関係の話をしながら向かった。
学校に向かう途中で、金髪の少女とすれ違った。
その少女から魔力反応を感じ取ったが、その時は違うと思いつつ、サーチャーをつけた。
だけど僕はもう少し気づくべきだった。彼女となのはちゃんが戦う運命になることに……
そうこうしているうちに学校に着き、僕は日直として色々と動いた。
動きすぎて、僕は授業中眠くなり寝てしまった。
その間、授業を聞きながら美由希さんが僕の寝顔を見ていたなんて知るわけがない。
夕方、ジュエルシードの反応を感じ取って僕と美由希さんはすぐにセットアップして現場に向かった。
現場に到着するとなのはちゃんと見知らぬ少女が戦っていた。
「美由希さん!ユーノが押さえている使い魔は僕が行きます!美由希さんはなのはちゃんを助けに行ってください!」
「わかったよ!」
僕たちは二手に分かれてなのはちゃんとユーノの助けに向かった。
「はぁあああ!!」
僕は、レイナを横に一閃すると狼の姿をした使い魔は後ろに飛びのいた。
だが、すぐに変身を解いて構えてきた。
「何者だ!あんた!」
「僕は海月秋樹だ。君は?」
「私はアルフ。ジュエルシードは渡さないよ!!」
「やはりジュエルシードか!!」
僕はアルフが拳でくるので、インファイトモードになって戦闘を始めた。
「蒼籠!!」
「うおおお!!」
僕の蒼炎を纏った拳とアルフの拳がぶつかった。
アルフの拳はとてもいい力だった。
ん?なんだ?何だか次元が割れそうな感覚が……あれは!!
僕は、美由希さんたちの方を見るとなのはちゃんと金髪の少女のデバイスが一つのジュエルシードに当たって、その魔力がジュエルシードに流れたせいか、ジュエルシードが次元震を起こそう暴走していた。
「くっ!今すぐ封印処理をするんだ!!」
僕は、アルフをユーノに任せて、すぐに二人の元に向かった。
だが、僕が行く前に金髪の少女が自分の身体を試みずに手でジュエルシードを包み込んで封印しようとした。
仕方がない!!
僕は少女の後ろに回って手を重ねた。
「!?」
「集中してください!!」
僕はそう言って無理やり封印をしている彼女の両手の傷を治しながら封印を手伝った。
彼女も目を瞑って頑張っていた。
「止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ!!」
「あと少し…もう少しです!!」
僕と彼女の魔力が一瞬だけ、重なった感覚を感じた直後に暴走が収まりジュエルシードは彼女の手に収まったままだった。
だが、彼女は疲れたのかそのまま意識を失った。
「フェイト!!」
さっきまで戦っていた使い魔の少女アルフが近寄ってきた。
「フェイト!フェイト!」
「大丈夫だよ。気絶しているだけさ」
「そっか〜良かったよ〜」
そう言ってアルフは安心してその場に座った。
「話を聞きたいけど、何かに見られている気がするな……今日はやめておこうかな帰っていいよ」
「え?あ、ああそうするよ」
そう言ってアルフがフェイトと呼ばれていた少女を抱えて転移した直後に新たに転移してきた。
「次元管理局クロノ・ハラオウンだ。デバイスを直して、話を聞かせてもらう」
やれやれどうやらレイナが教えてくれた次元管理局が来ましたか……
説明 | ||
古代ベルカ時代を生きた蒼き魔導師 彼は幸せを運ぶ事で有名だった。 だが、彼は不治の病に犯され若くして亡くなった。 多くの人と四人の家族に見守られて墓で眠った。 |
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コメント | ||
あ、すみません。すぐに修正します!(蒼崎夜深) はやりジュエルシードか←やはりだと思います(夜叉緋恋) |
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