真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #72 |
〜 第72話 †散りゆく黄天の世2† 〜
「か、火事だー!!食料庫から火が出てるぞー!!」
誰もが眠る夜更けの事だった
誰かの叫び声が聞こえ、沈んでいた意識を覚醒させる
「神流(かんな)、ここで皆を守れ」
影に潜んでいたとう艾(がい)が姿を現して
護衛対象である4人の方へ向かっていった
「さて・・・ようやくか」
官軍と周辺の豪族がここを包囲して1週間経っていた
「ったく・・・官軍に向かっていけっての
それと官軍の草の連中もこっち無視して早く門開けにいけよ・・・」
小屋の前に立って俺は襲い掛かってくる奴らを片っ端から殲滅していた
混乱に乗じて、張3姉妹を襲おうと企む黄巾党の奴らに
火事の混乱に乗じて、北の壁を乗り越えてきた隠密を主とする連中
この小屋には地下を作ってあり、そこに張3姉妹と司馬懿(しばい)がいる
地下への階段はとう艾が守ってるので安心している
さて・・・いつ迎えはやってくるんかねぇ・・・
そんなことを思案していると一つ・・・二つほど他の隠密よりか力のある気配がくる
一つはこの前見た周秦(しゅうたい)だと思うがもう一人は誰だ?
まっ考えても仕方ないか
「隠密ならもっと殺意を消さないと意味がないぜ?」
頭上から剣を振り下ろしながら降ってくる周秦を見ながら言う
「はぅぁ!?完全に見切られてます!?」
両手に持つ双剣で向こうの太刀を防ぎ、押し返す
後方にバク宙しながら地面に着地した周秦に追撃をかける
左・右・左・下・上と両手の剣で交互に斬っていく
それを周秦は太刀で防いだり避けたりしてなんとかしのいでいく
「くぅっ・・・この人強すぎます!
こんな人が守ってる小屋何て怪しさ満点ですねっ!」
「俺はただの護衛さ、お嬢さん大陸は広いんだぜ?」
太刀で防いだ周秦ごと気で強化した力で吹き飛ばす
「うぅ・・・男の人でここまで強いなんて・・・」
ジリジリと下がる周秦、少しずつ近づく俺
「ここを放っておいて、さっさと門を開けにいけばいいだろう?
俺の仕事はこの小屋を守るだけだ」
「うぅ・・・でも・・・でも・・・」
若干涙目で唸りながら悩んでるようだ
うん、俺完全に悪役だなぁ・・・と苦笑いしていると
━━━ちり〜ん━━━
鈴の音が聞こえると同時に振り返りながら首元に剣を持っていく
━━━がぎーん!!━━━
と剣と剣がぶつかる音が響く
振り返った先にいたのは、短い赤のチャイナ服をきて(裾からふんどしっぽいものが見える)
シニョンをつけた紫混じった髪の毛のショートカットの女の子がいた
しかし、俺はこの人物を知っている戦場で鈴を鳴らす人物は三国志において一人しか居ない
「鈴の甘寧(かんねい)・・・流石だな」
「くっ・・・完全に不意をついたと思ったのだがな!」
後ろに下がり間合いを取る
「そう思うならもうちょい周秦を修行させるんだな
『視線』でバレバレだったぞ?」
「はぅ!?」
「動揺したと見せかけてたのすら分かってたというのか・・・」
さらに警戒を強める二人
本当は気を周囲10mほどに広げて感知能力あげてたなんて言えないな
「んで、まだやるってのなら残念だが
お嬢さん二人の本来の任務が行えない程度にやらせてもらうが?」
気の密度をあげると、もっと後退する二人
「明命(みんめい)・・・我々の任務を遂行するぞ」
「は、はい分かりました!!」
「おう、さっさと門を開けてここを解放してくれ」
「ちっ!次は必ずこの鈴の音が貴様を冥土へ送ってやる!」
「強い人!次は必ず奇襲成功させてみせます!!」
「おう、いつでもこいや。それと祭(さい)さんによろしくと伝えておいてくれ」
一瞬だけこちらを振り返り、何故貴様黄蓋殿の真名を!?という顔を見せたが
すぐに闇の中へ消えていった
「神流、そっちは終わったか?」
「はっ・・・とりあえずは落ち着いたかと」
俺の後ろにいつの間にか立っていたとう艾に声をかけた
「そうか、んであの二人どうみた?」
「主様だからこそた、対処できたかと
しゅ、周秦は少なくともわ、私より隠密としては優秀でしょうし
あ、暗殺に関してはか、甘寧の方がち、力は上かと・・・」
シュンと獣耳があったら垂れているだろうと分かるほど落ち込んでいる
「だが、俺と黒烏(こくう)には神流が居ればいいからな気にするな」
ポンポンと頭を軽く叩いて小屋へ戻る
後ろから「は、はい!」と隠密とは思えないほど足音を立ててついてきた
それからちょくちょく黄巾党の襲撃があったが問題無く対処する
どれ位時間経っただろうか、日が昇り闇から光が辺りを照らし始めようかという時に
50人ほどの部下を引き連れた人物が俺の待ちにまった迎えにやってきた・・
説明 | ||
この物語はオリ主メインの外史です 視点は基本オリ主となっています その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています 苦手な人はご遠慮ください 大丈夫な人は駄文にお付き合いください 毎回の閲覧・支援・コメント感謝感謝です! 終わりの時は近い・・・! |
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コメント | ||
クラスター・ジャドウさん>そうなんですよね、暗殺者なのに存在ばらしてますからねw ただその実力が高いので鈴の音が聞こえる=死 なんでしょうけど同じ実力者相手だと厳しいですよね(tokkey) …今回の戦闘描写を読んでて思ってしまったが、徹頭徹尾暗殺者を務めるつもりなら、鈴の音を鳴らすなんて、存在を示唆する様な真似をするなや、甘寧さんよぅ…。 技量は相当な物な筈なのに、武人気質が頭を擡げて、思わず存在を誇示してしまう時点で、暗殺者としては二流なんじゃ…?原作でのキャラ付けがそうだから、作者さんに非はありませんけどね…。(クラスター・ジャドウ) 不知火観珪さん>一応恋ちゃんと同等という白ちゃん設定ですのでこれ位はできるはずっ 近い内オリキャラ含めた実力表みたいなの載せようかと思います・・・(tokkey) joinさん>コメントありがとうございますm(_ _)m 楽しみにしてる人が一人でも居る限り更新遅いですが頑張りますっ!(tokkey) 呑兵衛さん>ありがとうございますm(_ _)m ちょっとバタバタしてまして更新遅くてすいません・・・(tokkey) 思春さんと明命たんが2人がかりで手も足も出ないとか、やっぱり白くんは強いですねー 最後に出てきた人物が気になるところです!(神余 雛) 更新乙!続き超楽しみに待ってました!(join) 更新待ってました! 白くん本格始動って感じですかな?白くんの戦いも楽しみです。(呑兵衛) |
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