十二支・幻想奇譚 ボカロ界からの脱出! 第3話 兎と海斗のデッドヒート!
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(ボカロ界ロビー)

 

 海斗、ミク、ルカ、メイコの4人は、次の卯年の扉の前に立っていた。

 

ミク:次は、卯年の宝玉の守護者ミク

ルカ:卯年って事は、兎さんですね

メイコ:ダーリン、一緒にいこ?

海斗:は、はいです

 

 こうして一行は、3:00の位置にある“兎の扉”を開けて中に入った。

 

 カタッ

 

メイコ:おらー! バニー! さっさと出てこいや!・・・・・・って、な、なにここ

 

 メイコは驚くのもムリのないことであった。そこに“広がっていた光景”は、なんと丘1つと平原の広場がスッポリ入っている、かなり広い世界だった。

 

 その広場の向こうから、凄いスピードで走ってくるバニーガールの女性が一人いたのだった。

 

ミク:あ、彼女がここの守護者の“めぐみ”さんミク

 

 キキー! ピタ!

 

めぐみ:そうピョン! 私が、3:00の兎の宝玉の守護者、めぐみピョン! なんでここの担当になったかというと、私が人参好きだったからピョン!

 

海斗:それでウサギに合わせたから、バニーガールの姿なんですか?

メイコ:ダーリン! 見つめるな!

 

 グキッ!

 

海斗:うごふっ!

 

 メイコは海斗の首を無理矢理メイコの方へ向け直した。

 

海斗:いたたた・・・、すんません

めぐみ:そうピョン! でもそれだけじゃないピョン! ここの対戦形式に理想的なコスチュームだからピョン!

ミク:そういえば、バニーなのに、ピンヒールじゃなくて、“ジョギングシューズ”ミクね

めぐみ:ここの対戦形式は、童話“兎と亀”のマラソン大会をモチーフにした、でっかいスゴロクだピョン! スタート地点からスタートして、あの丘の上にある旗が立っているゴールがある所まで、先に到着すれば勝ちピョン。お前達が勝てば、兎の宝玉をあげるピョン!

 

ルカ:あの、ここでは変身するんですか?

めぐみ:自由ピョン。変身して有利なら、変身してもいいピョン

メイコ:あー、私はやめとくわ。あの姿、歩いたりする作業には向いてないからね

ルカ:私はたこ変身だから、最初からその気無しです

ミク:私もやめておくミク。スゴロクだからね

海斗:俺は変身できないから、このままか・・・・。まぁスゴロクだからいいか

 

めぐみ:ほんじゃま、始めるピョン。皆さん、いいピョンか?

海斗、ミク、ルカ、メイコ:OK!

めぐみ:んじゃ、“兎と亀スゴロク”、スタートピョン!!!!

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 ゴロン!

 

 その声に呼応したかのように、空から大きめの“サイコロ”が1個、落ちてきた。

 

めぐみ:まずは順番を決めるピョン! 数字が大きい方が先に振るピョン。同じだったらジャンケンで決めるピョン。お手本として私から振るピョン!

 

 めぐみは慣れた手つきでサイコロを持ち上げて、回転させて地面に転がした。

 

 ゴロゴロゴロ・・・ピタッ

 

 「3」

 

めぐみ:うーん、微妙な数字ピョンね。じゃあ、レディファーストということで、女性陣が、次に振るピョン

 

ミク:おりゃ!

 

 ミクは控えめに、地面にサイコロを軽く転がした。

 

 ゴロゴロゴロ・・・ピタッ

 

 「6」

 

ミク:ミク〜! 「ミク=39」、9−3=6だったミク!

 

ルカ:行きますわ!

 

 ルカは静かに、地面に軽く2,3回転がる程度にサイコロを転がした。

 

 コロコロ・・・ピタッ

 

 「5」

 

ルカ:私は5だから暫定2番目ですね

 

メイコ:うぉおおおおおおおりゃああああああ!!!!

 

 メイコは全身のバネを使って、サイコロを抱えてから、空中高くサイコロをぶん投げた!

 

 ビューーーーーーーーーン・・・・・・・・・・・・・ズカン! ゴロンゴロンゴロン・・・・・ピタッ

 

 「4」

 

メイコ:うーん、まぁ、こんなもんか。さぁ、次はダーリンの番よ。

 

 メイコは優しく、先ほどの投擲で半壊してしまったサイコロを海斗に手渡した。

 

海斗:ははは、ほとんど壊れてるね・・・。まぁいいや、ホィ!

 

 海斗は両手で軽く地面にサイコロを転がした。サイコロは角がほとんど壊れていたので、予想以上にコロコロ転がった。

 

 コロコロコロコロコロコロコロ・・・ピタッ

 

 「1」

 

海斗:なんてついてないんだ・・・・

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めぐみ:うんじゃま、順番は決まったピョン。ミク、ルカ、メイコ、私、海斗の順ピョンね。それとサイコロが壊れちゃったから、新しいのに変えるピョン

 

 ヒューーーーン、ズダン!

 

ミク:よっし! じゃあ、ミクから!

 

 コロコロ・・・「2」

 

めぐみ:あ、当然だけど、地面に書いてある升目、ちゃんと歩いて進むピョンよ。ゲーム進行が滞るから、テキパキ進むピョン

海斗:な、なるほど、それで、ピンヒールじゃなくて、ジョギングシューズなのか・・・

ミク:ミクミク! えっと、升目の指示は・・・・ミク? 「焼きネギ10本を2分以内で食べ終えること。成功なら6マス進めて、出来なければ1回休み」??

 

 バサッ

 

 上から焼きネギ10本の束が新聞紙にくるまれて落ちてきた。

 

海斗:こら! めぐみ! これスゴロクだろ! なんで“余興“が書かれているんだ!

めぐみ:なにも書いてない所もあるピョン! ミクが止まったところは“チャレンジング”の升目ピョン。成功なら6個も進めるピョン! じゃあ、始めるピョン

 

 カチッ

 

 めぐみはストップウォッチのボタンを押して、2分からカウントダウンした。

 

ミク:ふふふ。2分も必要ないミク!!!!

 

 ガツガツガツガツ!!!!!

 

ミク:・・・・フゥ

 

 カチッ

 

めぐみ:さ、30秒・・・・。せ、成功ピョン・・・。6個進んで升目の指示は無視でいいピョン

ミク:はいミク。あー、美味しかったミク

海斗:すげぇ。焼きネギの束、一瞬で消えたぞ・・・・

メイコ:ミクさん、もしかしたら、ダークホースだったのかも・・・・

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ルカ:次は私ですね。ほぃ!

 

 コロコロ・・・「4」

 

 ルカは4つ升目を進んだ。そこにはこう書かれてあった。

 

 「半径85cmで囲んでいる丸太を3分以内で全部割ること。成功なら6個進めて、失敗なら1回休み」

 

 ガンガンガンガン・・・・・

 

 空から丸太がルカを半径85cmで丸く囲むように飛んできて地面に刺さった。

 

めぐみ:じゃあ、始めるピョン

 

 カチッ

 

 めぐみは先ほどと同様に3分のカウントダウンに入った。

 

ルカ:・・・めぐみ、変身してもいいの?

めぐみ:任せるピョン

ルカ:じゃあ、変身! たこルカ!

 

 ギューーーン!!!!

 

ルカ:ミャオー! 必殺! ダブルラリアット!!!!

 

 スパンスパンスパン!!!!!・・・・・バラバラバラバラ・・・・

 

 カチッ

 

めぐみ:さ・・・・30秒・・・・せ、せ、成功ピョン・・・・

ルカ:ミャオー!!!! 変身解除!

 

 ドロン!

 

ルカ:じゃあ、6個進ませて頂きますわ

 

 トテトテトテトエト

 

 ルカは6+4=10個も先の升目まで進んでいた。

 

メイコ:次は私ね

めぐみ:すみませんが、予算もあるので、軽く投げて下さいピョン

メイコ:ちぇっ。まぁいいわ。ほぃ

 

 コロコロ・・・「6」

 

 メイコは6升目にテクテクと進んでいった。

 

メイコ:えー、何々?・・・・「酒が旨い。無条件で6個進む」。ラッキー!

 

 ゴロン!

 

 上から酒瓶が1本落ちてきた。

 

めぐみ:一応、升目に書かれた内容は、忠実に再現されるピョン。その酒は戦利品ピョン

メイコ:あっら〜! めぐみちゃん、話がわかるじゃないの! じゃあ、6個先で酒盛りしてるわ!

 

 ビューーーン!

 

 メイコは凄い勢いで12個目の升目に進み、あぐらをかいて、酒瓶を開けてラッパ飲みしていた。

 

 正直、めぐみは動揺していた。“絶対に自分が勝てるように、難しい指示を升目に書いて置いた”はずなのに、3連続で突破され、先の升目に行かれてしまったのだ・・・・。

 

めぐみ:な、なんなの、あんた達・・・・。こんな簡単に進む挑戦者、初めてピョン・・・

海斗:一応訊くけど、このスゴロク作ったの、お前だろ?

めぐみ:そうピョン! 難問ばかり書いて置いたはずなのに、なんでこうもサクサクと進むピョン!

海斗:俺・・・お前から、俺と同じ臭いを感じるわ。残ったこの二人、絶対、“足の引っ張り合い”になるな

めぐみ:お前だけは絶対に進ませないピョン! 次は私ね!

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 めぐみは荒々しくサイコロを振った。

 

 ゴロゴロ・・・「5」

 

めぐみ:(ニヤリ)お先に行くピョン! えっと、ここは確か・・・

 

 「人参10本を2分以内に食べ終えれば6個進める。失敗なら1回休み」

 

 ヒューーーン、ゴロン!

 

 空から人参が10本降ってきた。

 

めぐみ:よし、楽勝ピョン! ストップウォッチカウントダウンスタート!

 

 カチッ

 

 カリカリカリ・・・・

 

海斗:(やばいな、これは自分用に書いて置いたな・・・。抜け目無いヤツ。なら、これならどうだ!)

 

 海斗は前の虎の部屋の戸棚でかすめて置いた“ウルトラ激辛ソース”(フードファイトを予想して盗んで置いた)を、自分の足下にあった人参にたっぷり塗って置いた。赤とオレンジで保護色になっていたためか、目立たなかった。

 

めぐみ:ふふふ! これで9本完食ピョン! 残りは一番遠かった、海斗の足下の人参だけピョン! 時間はあと30秒!

 

 ザッ!

 

めぐみ:頂いていくピョン!

海斗:どうぞどうぞ。

めぐみ:んじゃ、いったっだっきまーす! パクッ・・・・・・・・・・

 

 めぐみの顔は、汗を吹きだし、真っ赤になった後、真っ青に変わっていった。

 

 ポトッ

 

 あまりの事にストップウォッチも落としてしまったのだった。

 

海斗:あれ? どうしました? 顔色悪いですよ? えっと、あと5秒、4,3,2,1,0

 

 ピピピ!

 

海斗:はい、失敗ですね。水でも飲んで1回休んでいたらどうですか?

めぐみ:か・・・か・・・か・・・辛ーーーーーーーーーーー

 

 めぐみは大量の汗と涙を吹きだしながら、真っ青の顔をしながら、近くに水飲み場で、蛇口に口を突っ込んで、水を飲み、口をたらこ唇にして、海斗を睨んでいた。

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めぐみ:ひ・・・ひひゃま(きさま)・・・ひょん(ピョン)・・・ひひゃなひひょ!(汚いぞ!)

海斗:さぁー、何のことだか。あ、次、俺ね。ホィ

 

 コロコロ・・・「1」

 

海斗:No・・・・・!!!!

 

 めぐみはヒーヒーしながらも、ニヤリと微笑んだ。どうやらめぐみは、このサイコロにも“細工”をしているようだった。

 

めぐみ:(お前なんぞ、誰が進ませるかピョン!)

 

海斗:えっと・・・・え?

 

 「ついてない。1回休み」

 

海斗:な、なんで・・・。おい! めぐみ! このスゴロクの内容! ゲームになってないぞ!

めぐみ:「1」なんて出さなければいいピョン!

海斗:それにしたって、最初の6マスでこんな濃い内容! なんとかならなかったのか!

めぐみ:アフターカーニバルピョン!

海斗:ぬぬぬ・・・・

 

 こうして、スゴロクは進められていった。めぐみと海斗は、毎回、海斗は小道具を巧みに使い、めぐみは海斗が絶対1回休みになるコマへ止まるようにサイコロをコントロールして、足の引っ張り合いをしていた。

 

 ところで、ミク、ルカ、メイコの3人だが、この3人の時も、めぐみはサイコロをコントロールしていたのだが、毎回“1回休み”、“戻る”だとさすがに怪しまれるので、かなりの頻度で“チャレンジング升目”に止まらせていた。先の方の升目に書かれている条件は厳しく、失敗すると10個くらい戻されるのもあった。しかし3人は、止まった升目の難題を難なくクリアーしてしまったので、戻る&1回休みの効果があっても、どんどん進んでいってしまったのだった。

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ミク:ミク〜! 「ネギ振り1万回、5分チャレンジ」成功! 10個進むミク!

ルカ:ミャオ〜! 「半径250cm周囲の丸太100本割チャレンジ」成功ミャオ〜! 10個進むミャオ〜!

メイコ:らくしょうなのだ! 「一升瓶の日本酒10本、5分飲み干しチャレンジ」せいこうなのだ! 10こすすむなのだ!

 

 快進撃の3人と比較して、残り二人は一応サイコロの升目分は進んでいるのだが・・・・・

 

 「人参10本、2分以内で包丁で輪切りチャレンジ」

 

 ガチン!!

 

めぐみ:ごふぉ! なんでこんな所に鉄の芯入り人参があるピョン!

 

 “失敗”

 

 「アイス10個早食い、1分以内チャレンジ」

 

海斗:楽勝楽勝!

 

 パクパクパク・・コロン・・・・ギュルルルルルルル・・・・・

 

海斗:ト・・・・トイレ!!!!!!!!

 

 ビューーーーーン!!!・・・バタン!!!!

 

 海斗は常設されているトイレに駆け込んでしまった。

 

 “失敗“

 

めぐみ:ふふふ。スーパー下剤入りアイスは美味しかったかしら?

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 そんなこんなで、ゲームは進んでいき、前の3人はあと1回サイコロを振り、ミクが6、ルカが4、メイコが5を出せば、海斗チームの勝利になるところだった。しかし、めぐみはサイコロをコントロールしていた。その策は最後にきちんと“挑戦者をはじき飛ばすシステム”になっていた。

 

ミク:ミク〜、あのゴールの1つ手前コマだけは、止まりたくないミク〜

 

 コロコロ・・・「5」

 

ミク:ミクーーーーー!!!!!!!

 

 「人生をやり直す。スタートに戻る」

 

 ミクは問答無用でスタート地点まで飛ばされてしまった。

 

ルカ:ミクの弔い合戦ミャオ!

 

 コロコロ・・・「2」

 

ルカ:ミャオーーー!!!!!!

 

 「絶対零度。一億回休む」

 

 ピキン!

 

 ルカの行動は止まってしまった。

 

メイコ:わ、私だけでもゴールするわ!

 

 コロコロ・・・「2」

 

メイコ:キャアアアアアア!!!!!

 

 「酒断ちをする。スタートに戻る」

 

 メイコもミクと同じく、スタート地点まで飛ばされてしまった。

 

海斗:めぐみ!!!!! 汚いぞ!

めぐみ:じゃあ、証拠見せるピョン!

海斗:グググググ・・・・

めぐみ:それと、残念だけど、ここから6出せば、更に6進めて、無条件にゴールなのだピョン!。さーて、振るピョン!

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海斗:(畜生、サイコロの出目はアイツの思うがまま・・・・だったら、振った後に加工すればいいのか!)

めぐみ:ほーい! さよならねー!

 

 コロコロコロ・・・

 

海斗:これでも喰らえ!

 

 海斗は纏っていた青いマフラーを外し、高速回転をして風を起こし、サイコロを風で転がそうとした!

 

めぐみ:無駄無駄無駄無駄! そんな風じゃ、サイコロはびくとも・・・・・・・は、は、は、は、ハックシュン!!!!!!!!!

 

 コロ・・・「5」

 

めぐみ:あーーーーーーー!!!!!!

 

 海斗の起こした風で、めぐみは大きなくしゃみをしてしまったのだった! あまりの大きさに地面が揺れて、サイコロが予定していた出目から1回、ランダムに回転してしまって、出目が「5」となってしまった!

 

めぐみ:汚いピョン!

海斗:お互い様だ! それより升目の指示に従ったらどうだ?

めぐみ:言われなくても・・・ここはなんだったかピョン?

 

 「1個後ろの人をゴールまで投げ飛ばす。ゲームエンド」

 

めぐみ:なにーーーー!!!!!!

海斗:なんかいやなコマだけど、とりあえず勝ったから、投げ飛ばしてくれ

めぐみ:ぬぬぬぬ・・・・・おりゃあああああああ!!!!!

 

 めぐみは海斗を抱えると、思いっきり反動を付けて、旗が立っているゴールまで投げ飛ばした!

 

 ヒューーーーーーーン、ゴン!!!!

 

 海斗は思いっきり旗に命中して、ズルズルっと落ちてきて、そしてゴールのコマで倒れていた。

 

海斗:ご・・・・ゴール・・・したぞ・・・・

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(スタート地点)

 

めぐみ:はい! これが、兎の宝玉ピョン!!

 

 めぐみは荒っぽく、海斗の手に宝玉を手渡した。

 

めぐみ:それと! 納得行かないから、私もあんた方に付いて行くピョン!

海斗:え゛?

めぐみ:お前がどういう負け方をするのか、この目で見ないと、気が収まらないピョン! まぁ私は負けたから手助けはするけど

海斗:まぁ宜しく頼むよ

 

ミク:次は4:00の辰(龍)の宝玉の双子の守護者ミクね。今度は双子の二人ミクよ

海斗:え゛? 一人ずつでないの?

ミク:そういうルールはないミク。宝玉の化身でないから、守護者が複数いるケースは多いミク

 

海斗:とほほ・・・・

メイコ:まぁ、頑張ろうよ!

海斗:そだね

 

 こうして、めぐみを加えた一行は、ボカロ界ロビーに戻ることにした。

 

(続く)

 

CAST

 

工藤海斗:KAITO

0:00の子の宝玉の守護者&案内天使・ミク(ミクアペンド):初音ミク

1:00の丑(牛)の宝玉の守護者・ルカ(たこルカ):巡音ルカ

2:00の寅(虎)の宝玉の守護者・メイコ(め〜こマスク):MEIKO

3:00のうさぎ(兎)の宝玉の守護者・めぐみ(バニー姿):GUMI

 

その他:エキストラの皆さん

説明
☆皆さんご無沙汰してました。2,3週間ほど、体調不全で療養してました。今も本調子ではないですが、とりあえず復活させますね。宜しくお願いいたします。

○ボーカロイド小説シリーズ第11作目の” 十二支・幻想奇譚 ボカロ界からの脱出!“シリーズの第3話です。
○私の小説シリーズでは、“KAITOにーさん”が初の“主役”を勝ち取った作品です。
○内容は、まぁ、にーさんの代表曲のように、卑怯というか、何というか…。久々に脱出物です。
○なにやら不思議な空間に飛ばされたKAITOにーさん、どうなるのでしょうか?

☆今度は、でかいスゴロク対決です。
☆なんか、海斗以上に卑怯な方が相手のようで・・・。
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Vocaloid KAITO 初音ミク 巡音ルカ MEIKO GUMI 

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