魔法少女リリカルなのは 四天王始めました |
翌日
心に深い傷を負いながらも、着替える。…………置いてあったのは勿論、女性用の服一式。朝から泣きそうになった。……ガチで。
とりあえず、魔改造された結果なのかは不明だが食事に関しては人でなくても構わないらしい。これはリゼットに聞いた。
それに、今は4月の最初の週。近い内に始まるであろう無印編、その後のA's編。
転生者の数は詳しくは聞いていないので分からないが、なるべく不意討ちで終わらせたいのが本音だ。だって、俺、魔法からハブられてるじゃん……寧ろ、覚醒者と言う名の化物だし。
それに……試しに部分覚醒やってみたら普通に出来た。見た目はギャスパー!中身は覚醒者!そして、魔法は足場作りと念話しか出来ない!はぁ……。
俺は溜め息を吐くと、気分を変えようと思い洗面所に顔を洗いに行く。
洗面所の扉を開ける。
「…………えっ」
「…………えっ」
空気が凍りついた。
俺の目の前には下着姿のリゼット…………。
「…………」
「…………」
とりあえず、扉を閉めよう。そう思い、扉を閉めようとすると、洗面所に引きずり込まれた。
「フフフ……」
怪しく笑うリゼット。この時、俺は悟った逃げられないと。
そのまま、下着姿の彼女にまたもや服を剥かれ一緒にシャワーを浴びることとなった。
抵抗?そんなの無駄でしたよ……諦めが肝心……だって、抵抗すればするほどリゼットが必死になって剥いてく上に楽しそうになっていくから……。
「力加減はどう?痛くない?」
「ん……大丈夫よ、丁度いいわ」
はい、現在進行形で俺はリゼットの髪を洗っています。ふと、思ったことがあったので今訊いておくことにした。
「何で俺の容姿がギャスパーなの?」
「私の好みよ。だって可愛いじゃない」
自分で言うのもなんだけど美少女な男の娘だもんね、ギャスパーは。
「じゃあ、レオンやシア、ヴァルドの容姿もリゼットが決めたの?
「それは違うわ、あの三人とレインじゃ担当した邪神が違うのよ。そもそも、あの三人は守護騎士に酷似していて貴方は私のパートナーとして選ばれて此処にいるのよ」
「えっ!?何ソレ、初耳なんですけど!!」
「聞いてないの?てっきり転生してくるときに聞いていたと思ってたのだけど……。まあ、良いわ」
リゼットの髪をお湯で洗いに流し、タオルで丁寧に拭く。
「さっ、次はレインよ」
場所が入れ替わり今度は俺の頭が洗われる。
「とりあえず、今すぐ知っておいた方が良いのはある」
「うーん、そうねぇ……正規の転生者の敵対者として転生した私達の意味ってわかる?」
正規の転生者の敵対者として転生した意味か…………
神に対する邪神の嫌がらせか何かか?
「それはーーー正規の転生者の転生者専用の敵としてよ。何でも、一々抑止力を抑えるのは大変だからこっちで抑止力を作れば良いじゃないかって事になってね、それで邪神の方々が私達を転生させたのよ」
なるほど、神様方も苦労してるわけね。
「てことは、俺達の仲間はまだいるのか?」
「いないわよ。私達だけ」
いないのか……。
「流すから目を閉じて」
言われた通り目を閉じる。そのすぐ後にお湯が頭に流され、タオルで髪を拭かれる。
そして、二人して浴室から上がり着替える。羞恥心?二度も服を剥かれたのでかなり磨耗してますが何か?
リゼットと一緒にリビングに来るとすでに全員が揃っていた。テーブルにはトーストとスクランブルエッグ、サラダと置いてあり、これらが朝食のようだ。
「「「「「いただきます」」」」」
それから約15分後。
「「「「「ご馳走さまでした」」」」」
各々で食器を下げていく。
「そろそろ時間だから行くよ。シア、レオン
そう言い玄関に向かうリゼットの後をシア、レオンが追いかける。
俺も玄関に向かい、見送る。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
「いってくる」
「いってきますね」
三人の後ろ姿が見えなくなるまで見届けた後は家のなかに戻り、ヴァルドの手伝いをする。
手伝いが終わるとヴァルドは俺の編入について学校側と話をしてくるそうなので、俺は海鳴市の散策に行くことにした。
お金に関してはヴァルドに二千円出かけるときに渡されたので大丈夫だろう。目標は市内の地理の把握だ。
地理に疎くてはいざと言うときに困る。奇襲や逃走時に道に迷うと言う情けない結果に成りかねない。
さて、何処に行こうかな?
内心ワクワクと心を弾ませながら俺は歩き始めた。
同時刻
その頃のリゼットはと言うとーー。
「こい!高城。今日こそお前に勝つ!」
「いいや、勝つのは俺だ!杉澤」
体育の授業中であった。
そんな、燃える二人の男子を尻目に隣に座っている女子と話している。
「ねぇ、リゼットちゃん、今日学校が終わった後、家に来れる?お姉ちゃんが聞きたいことがあるんだって」
「構わないわよ、すずか。後、一人連れていっても大丈夫かしら?」
話している相手は月村すずか。原作キャラの一人であり、友人の一人だ。
姉の方に呼ばれる理由については心当たりが幾つばかりかあり、それに月村邸ならおバカ転生者も不用意には近づけないだろう。
「うん、大丈夫だと思うよ。私が「すずか、交代よ」分かったよ、アリサちゃん。じゃあ、行ってくるねリゼットちゃん。お姉ちゃんには私から伝えておくから」
「ありがとう、すずか。お願いね。それと、いってらしゃい。お疲れ、アリサ」
駆けていくすずかに手を振り、入れ違いに戻ってくるアリサに話しかける。
「ありがと、……そう言えばさっき、ヴァルドさん?だっけ先生と話してたけど何かあったの」
「親戚の編入試験についてだと思うよ」
「ふーん、編入ね……何年生に?」
「五年生にだよ」
「上級生なのね。どんな感じの人?」
「そうだね「リゼットちゃん、交代だよ」ごめん、交代だから行くね」
「仕方ないわね…………じゃ、頑張ってきなさい」
「ええ、行ってくるね、アリサ。」
因みに内容はバスケットボール。
「さて、どうするか?」
俺は今、悩んでいた。神社の階段を登っていくべきか。
妖気が感じられることから妖怪か何かがこの神社にいるのは間違いないのだが……その妖気の持ち主と会ってもし争うことになったらリゼットや仲間に迷惑を掛けてしまう。
しばらく悩んだ後、俺は結局行かないことにした。それに、ぶっちゃけて言うと普通に移動するには海鳴市はそれなりに広いので少しばかり一般人が視認できない速さで移動する。
海鳴市の地理はある程度把握出来たので、一般人が視認できない速さを維持して家に戻る。
「ただいま」
「お帰り、レイン」
「用事は済んだ?」
「ああ、済んだ。レイン、これが編入に必要な書類だから目を通しておくように」
ヴァルドから茶封筒を渡され、それを受けとる。
「ありがと」
そう言うと俺は茶封筒の封を開けて、中の資料を取り出して、目を通す。
そうしている内に時間が経ち、気がつくとそろそろリゼット達が帰ってくる時間だ。
それからほどなくして、リゼットが帰ってきた。
「ただいま。早速で悪いけど出かけるわよ」
と背負っていたランドセルを床に下ろしたリゼットが言った。
「何処に?」
「月村邸によ!」
力強く言われた。力強く言う必要があったのかはなただ疑問だが。そこは気にしないでおこう。
「了解。移動手段は?」
「車よ。……ヴァルド、運転よろしく」
「おう!任された」
ニカッとしサムズアップをするヴァルド。 何か凄く生き生きしている。
「ああ、彼ねドライブが趣味なのよ」
「へー意外な趣味だ」
それから各々の能力について教えてもらった。
ヴァルドは補助回復魔法に特化、レオンは妨害防御魔法に特化、シアは砲撃魔法に特化しており、それぞれ二つ名を持っているとか。
ヴァルドは朽ちぬ大樹、レオンは時の奏者、シアは
疫災の砲手。
俺は魔法以前に身体スペックが人間を遥かに超越しているので、防御魔法とかを大剣や腕などを部分的に変化させて攻撃するだけで大半は破れるとのこと。
そんな俺の二つ名は深淵の王。これはリゼットが付けた。
これらの事を話しながらヴァルドが運転する車に乗る。
そして、月村邸に向かうのだった。
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無印編開始前2 | ||
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