IS x アギト 目覚める魂 52: ラストバトル 後編
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出し惜しみはすんな。全力で奴らを叩くぞ!」

 

「ハァァァァアアアアアアアーーーーーー!!!!」

 

「食らえ!!」

 

GX-ランチャー、GG-02サラマンダー、そしてアイアンダスターから放たれる雷撃の集中攻撃が降り注ぎ、アンノウンを退けた。

 

「タァァアアアアアアーーーーー!!!」

 

「ウルゥゥアアアアアアアアアアーーーーーー!!」

 

そこへアナザーアギトのアサルトキック、ライトニングライダーキック、そしてアギト・グランドフォームのライダーキックが複数のアンノウンを纏めて倒し、まだ怯んでいる隙にアギト・シャイニングフォームが斬り込み、シャイニングクラッシュを擦れ違い様に浴びせて行く。更にGX-05の集中砲火を浴びて更にダメージが広がった。

 

「一夏!もう一発かませ!」

 

「ウォォォオォオオォォォオォオオオオオオオオオオーーーーーーーー!!!」

 

そしてアトミックブリザードを渾身の力を籠めて解き放ち、残ったのは地のエルと水のエルだけとなった。そしていつの間に現れたのか、『闇の力』が立っていた。

 

『何故、そこまであらがう?人間如きが。』

 

「人間だからこそだよ。人間を愛していたなら、分かる筈だろう?俺達は不完全だ。だから、当然、馬鹿みたいな事もするんだ。こんな風にな。」

 

「人とは変わる者だ。一日ごとに、いや一分一秒が経過しながら常に変わっている。それを止めるのは、俺達自身だ。お前らじゃない。」

 

一夏と秋斗以外のアギト達は変身を解くと、葦原は一夏の肩を、翔一と木野は秋斗の肩を掴み、アギトの力を注ぎ込んだ。それに呼応して、以前奪われた闇の力の体内にあるアギトの光が反応し、暴れ始めた。

 

「グゥゥ!?戻りたいと言うのですか・・・・!?あの器に・・・!!でしたら、その器が無くなれば」

 

ドゴン!!

 

だが、そんな中、二人は走り出して一夏は青年の顔を、秋斗は腹に蹴りを叩き込んで吹き飛ばした。その衝撃で、秋斗の中に元々存在していたアギトの光が宿った。二人はそれぞれポーズを取ると、一夏の腰にはメタファクターが進化した『ネオファクター』、秋斗の腰にはシャイニングフォームのアギトと色違いのドラゴンズネイルが付いた新たなオルタリング、『デルタリング』が現れた。

 

「「ふーーー・・・・・」」

 

一夏は腹の前で両拳を交差させ、思い切り広げた。秋斗は両手をそれぞれ左右逆の腰撓めに持って行くと、それを突き出し、左右にゆっくりと手を広げる。

 

「終わらせるぞ。」

 

「はい。俺達の手で。」

 

「「変身!!!」」

 

IS学園の島を、眩い光が包み、その現象は島から離れた生徒達も視認出来た。

 

「あの光は・・・?」

 

「一夏だ・・・・・凄く綺麗・・・」

 

千冬の疑問に、簪はふとそう呟いた。

 

「何故そう言いきれるんですの?」

 

「何か、分かるんだ。一夏が、また強くなったって。絶対勝って帰って来るって。」

 

簪はハッキリとそう言い切った。その目は、揺るぎない信念を宿していた。

 

「だと良いが・・・・・」

 

「私の弟だ。当然だろう?」

 

箒の不安を払拭する様に千冬はそう言い切った。

 

「そうね。」

 

楯無は簪の肩に触れてゆっくりと深く頷いた。

 

「待ちましょう。そして信じましょう。彼らの勝利を。」

 

 

 

 

 

島を覆い尽くす光が消えると、そこに立っていたのは、二人のアギトだった。一夏が変身したギルスは、目は黒く、体はグランドフォームのアギトよりも神々しい黄金色になっていた。正に((頂点|zenith))に立つ王の様な姿をしたその名は、ギルス・ゼニスフォーム。ソレに対し、秋斗が変身したアギトはシャイニングフォームの様に体は銀色だったが、開いた角は紫色、そしてアナザーアギトの様に両肩からオレンジ色のマフラーが羽の様に伸びており、両手両足にはバイオクロウが生え出ていた。その手には身の丈を超える槍が握られている。進化に進化を重ねて姿を現したアギト・ネオフォーム。

 

「すげえ・・・・」

 

「ああ。本当に神を見てるみたいだ。」

 

そして、一瞬にして二人は間合いを詰め、水のエルと地のエルを空中から踏みつけ、地面に減り込ませた。すぐ後ろに下がり、ベルトの中心に手をかざした。ネオファクターから一振りの剣、『エボルブレード』が現れた。 それには飾り気らしい飾り気も殆ど無く、つまらない程シンプルな形をしていたが、只純粋な『武器』だと言う事が見て取れる。 剣を軽く振り下ろすと、風圧で地面が数センチ抉れた。アギトのデルタリングからは薙刀並の穂先を持つ槍、『マグナランサー』を出現させた。二体のエルロードは立ち上がり、地のエルは熱砂の嵐を発射した。水のエルはその熱砂の嵐の前にワームホールを出現させ、二人の周りにそのワームホールの出口を張り巡らした。

 

『消え失せろ。』

 

「お前らがな。」

 

ギルスはエボルブレードを横に振り、その熱砂はあっという間に霧散した。

 

『馬鹿な・・・・』

 

「食らえ!」

 

マグナランサーを構え、アギトの紋章がその前に現れた。それを貫く様にマグナランサーを投擲し、水のエルのワームホールを突き破って胸を穿った。

 

「うおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーー!!!!」

 

突き刺さったマグナランサーを更に深く突き刺す為にアギトは飛び上がり、シャイニングライダーキックを超えるネオライダーキックで水のエルを葬った。

 

「次は俺か。」

 

ギルスは刀身を指先でなぞると、刃が光を帯びた。右足の踏み込み一つで地のエルの目の前まであっという間に接近し、顔と言わず体と言わず、滅茶苦茶に刺突を放った。防御する事すらままならない密度の高い攻撃に地のエルの剣は砕け散り、最後にもう一度腹にエボルブレードを突き立てた。

 

『馬鹿な・・・・人間、如きが・・・!?』

 

「人間を嘗めるなよ。」

 

『ゼニスタッブ』を諸に食らった地のエルもまた爆発し、消え去った。

 

『あなた方は・・・・・最早人間では無い。アギトですらも無い。』

 

マグナランサーを地面から引き抜いたアギトは何も言わずに再びマグナランサーを投げつけたが、『闇の力』はそれを物ともせずに埃の如く払い除けた。

 

「おいおい・・・・」

 

再びアギトの手に収まったマグナランサーを地面に突き刺し、ギルスもエボルブレードを投げ捨てた。そして腰を深く落とすと、四つの紋章、アギトとギルスの物二つずつが現れた。

 

「決めるぞ。」

 

「はい。」

 

二人は空に飛び上がり、その紋章を足から先に通り抜けながら蹴りを放った。青年も両手を翳してそれを受け止めようとする。だが、背後からG-3、G3-Xの銃撃を受けて防御が一瞬だけだが解除されてしまい、ダブルライダーキックが青年に命中した。その瞬間、島が巨大な光の奔流に飲まれ、太い光の柱が雲を突き抜けて天に昇って行った。

 

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インフィニット・ストラトス アギト 仮面ライダー IS 

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