仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 36 |
イルカリラ 恐怖の怪人塾 Dパート
その頃朱里は意識を取り戻し、崖の上から下の様子を伺うとそこには・・・
(挿入曲:レッツゴー! ライダーキック)
朱里
「はわわっ!? ご主人様が二人っ!?」
そこには仮面ライダーが二人、ゲルショッカーとにらみ合っていた。
そして二人の仮面ライダーはゆっくりとゲルショッカーに歩み出し、ゲルシ
ョッカーは少しずつ後退っていった。
仮面ライダー一号
「・・・・・」
仮面ライダー二号
「・・・・・」
だが、ゲルショッカーも後退るばかりだけではない。
ゾル大佐
「ええいっ! かかれっ!」
ゲルショッカー
「ギイイッ!」
ゾルの合図で戦闘員は仮面ライダーに向かっていくが
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
一号に向かっていった戦闘員はある者は殴り払われ、ある者は蹴り飛ばされ
ていった。
仮面ライダー二号
「セアッ! フンッ! ハアッ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
(バシッ! バシッ! バシッ!)
二号に向かっていった戦闘員は蹴り飛ばされ、またある者は投げ飛ばされていった。
そして二人のライダーは戦闘員を全て倒すと、再びゾル達に向かっていく。
ゾル大佐
「ええいっ!こうなったら地獄大使殿 我々も行くぞっ!」
地獄大使
「応とも はあっ!」
今度はゾル大佐、地獄大使も自ら二人の仮面ライダーに向かっていき、
ゾルは鞭で二号に、地獄大使は鞭とアイアンクローで一号に攻撃を仕掛けるが
ゾル大佐
「はっ!」
(ピッ! ピッ! ピッ!)
仮面ライダー二号
「フンッ!」
地獄大使
「エエイッ! ハアッ!」
(バシッ! バシッ!)
仮面ライダー一号
「フンッ!」
二人の仮面ライダーはとっさに二人の幹部の攻撃を避け、そして
仮面ライダー二号
「ハアッ!」
(ドガッ!)
二号はジャンプしてゾルに飛び掛かり、殴り飛ばす。
ゾル大佐
「グウッ!」
ゾルは転倒し、衝撃で帽子がとれてしまった。
仮面ライダー一号
「トオッ!」
地獄大使
「グワアッ!」
地獄大使に至っては一号に蹴り飛ばされ、壁に叩き付けられてしまう。
地獄大使
「己ッ! さらに手強くなっておるわ」
ゾル大佐
「だがこの程度で我々は怯まん!」
二人の幹部はまだ二人のライダーと戦おうとしたが、暗黒魔術師がそれを止める。
暗黒魔術師
「・・・どうやら、ここまでの様ですね。
退きますよ お二方」
地獄大使
「何ッ!?」
左慈元放
「何のつもりだっ!于吉」
暗黒魔術師
「もしここで我々大幹部が敗北し、ライダーに倒されたら例の物が作れな
くなります」
左慈元放
「ふざけんなっ! 本郷猛と一文字隼人は俺がぶっ殺・・」
左慈は最後まで何かをいおうとしたが・・・
暗黒魔術師
「左慈! 今は私が貴方の上官だ 私の言うことを聞きなさい!
さもなくば・・・命令に背いたとして貴方を殺しますよ?」
暗黒魔術師は凄まじい殺気を発し、その殺気にさすがの左慈も怯み
左慈元放
「くっ!・・・分かったよ ひきゃあいいんだろ!? 退きゃあ!」
ゾル大佐
「確かに幹部である我々がここで死ぬわけにはいかない」
地獄大使
「それもそうだ。 儂も死ぬにはまだ暴れたりぬわ」
暗黒魔術師
「では行きますよ」
仮面ライダー一号
「待てっ! 逃げるのか!?」
暗黒魔術師
「戦略的撤退です。 心配しなくても貴方達の相手は用意しました」
左慈元放
「覚えていろよ! 仮面ライダー一号、二号!」
暗黒魔術師と左慈はそう言い残し、妖術でその場からゾル大佐と地獄ごと
姿を消してしまうと、代わりに崖の上からネズミマムシ、トラゾウガメ
、カエルトンボーが現れ、そして後方をイルカリラと戦闘員に囲まれてしまう。
ネズミマムシ
「チュチュウウウウン!」
トラゾウガメ
「グオオオオオオオン!」
カエルトンボー
「ア〜ブラ〜!」
イルカリラ
「ドルルルルルッ!」
そして二人のライダーは怪人に囲まれると互いの背中を預けるかのように背を合わせ、互いの敵とにらみ合う。
仮面ライダー一号
「行くぞ一文字!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
二人のライダーは互いに怪人に向かって走り出し、一号はネズミマムシ、
カエルトンボー、二号はトラゾウガメ、イルカリラに向かっていった。
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(バシッ! バシッ!)
一号は襲い掛かってきたネズミマムシを蹴り飛ばして
カエルトンボー
「ア〜ブラ〜!」
(ビュビュン!)
カエルトンボーが飛ばしてきた毒液を間一髪避けると、
仮面ライダー一号
「トオッ!」
今度はカエルトンボーの方まで跳んでいき、
仮面ライダー一号
「トオッ!トオッ!トオッ!」
(バキッ!バキッ!ボゴッ!)
打撃でカエルトンボーにダメージを与えていきそして・・
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(バギッ!)
カエルトンボー
「アブラ〜!!」
強烈なパンチで思いっきり殴り飛ばしていく。
カエルトンボーがかなり前まで飛ばされると一号は
(ピュイイイイイン!)
仮面ライダー一号
「行くぞっ! トオオオッ!」
一号は高く跳び上がり・・・
仮面ライダー一号
「ライダアアアアアッ・・・・」
(ドカッ!)
壁を蹴り、
仮面ライダー一号
「いなずまああああああああっ!」
また壁を蹴って勢いをつけると
仮面ライダー一号
「キイイイイイイック!」
(ドゴンッ!)
カエルトンボー
「アブラ−!」
壁を二回蹴った事で威力を増したキックはカエルトンボーに見事命中して
そのままイルカリラが飛び出してきた川まで吹っ飛ばされてしまう。
(ドボーンッ!)
川からカエルトンボーは這い出すが、ダメージに耐え切れずに
カエルトンボー
「ア〜ブラアアアアアアアアアアアッ!」
(ドオオオオオオオンッ!)
川の中に転倒し、爆発炎上するのであった。
仮面ライダー一号
「・・・・」
ネズミマムシ
「チュチュウウウウン よくもカエルトンボーをっ!」
仮面ライダー一号
「来いっ! ネズミマムシ!」
ネズミマムシ
「チュチュウウウウン!」
ネズミマムシはマムシの右手を伸ばして攻撃してくるが
仮面ライダー一号
「ハアッ!」
攻撃を避けられてしまい、さらに・・
仮面ライダー一号
「トオオッ!」
攻撃を避けたライダーが跳び上がり、
仮面ライダー一号
「ライダーフライングチョップ!」
(ズバッ!)
高く跳び上がることで威力を増すライダーフライングチョップで
マムシの腕を切り落とされてしまう。
ネズミマムシ
「チュチュウウウウン!」
ネズミマムシは思わず切断させた腕を引っ込め左手で出血を抑えようと
したため、隙が生じた。この隙をついてライダー一号は技の構えをとり
(ピュイイイン)
仮面ライダー一号
「トオオッ!」
高く跳び上がり、空中で月面宙返りをして
仮面ライダー一号
「ライダアアアアッ!月面キイイイイイック!」
(ドゴッ!)
ネズミマムシ
「チュチュウウウウウウウウウウン!」
威力を増したキックをモロに受けたネズミマムシは滝の方まで吹っ
飛ばされそのまま崖下へと転落し・・・・
(ドオオオオオオオオオンッ!)
爆発炎上してしまう。
その様子を一号は崖の上から見てすぐさま、二号の元へと向かう。
一方で仮面ライダー二号はトラゾウガメ、イルカリラとの戦いを繰り広げていた。
仮面ライダー二号
「セアッ!セアッ!」
トラゾウガメ
「グオオオオオンッ!」
(バキッ! バキッ!)
トラゾウガメは防御力も高い怪人だが、仮面ライダー二号はショッカーか
ら『力の二号』と恐れられていた存在でありパワーだけは一号よりも遙かに
上であった為、トラゾウガメ
も二号の攻撃を防ぐので精一杯であった。
トラゾウガメ
「グオオオオオンッ! こ、この俺が追い詰められているだとっ!?
これが二号の力っ!?」
仮面ライダー二号
「セアッ! セアッ! ハッ!」
(バキッ! バキッ! バキッ!)
二号は容赦なくトラゾウガメに殴りかかってダメージを与えていき
トラゾウガメは・・・
トラゾウガメ
「グオオオオオンッ!」
(ゴオオオオオオオッ!)
殺人火炎で反撃するが、これを二号は
仮面ライダー二号
「トオオッ!」
ジャンプしてかわし、そして
仮面ライダー二号
「ライダアアアアアアアアッ!」
(バキッ!)
トラゾウガメに向かっていった二号は空中からトラゾウガメを殴りつけると
仮面ライダー二号
「反転ッ!」
再びジャンプして空中で宙返りをすると再びトラゾウガメに向かっていき
仮面ライダー二号
「ダブル・パアアアアンチ!」
(ドゴンッ!)
二度のパンチを喰らわした。
トラゾウガメ
「グオオオオオオオンッ!」
この威力には敵わず、トラゾウガメは吹っ飛び壁に激突してしまう。
何とか立ち上がるも・・・ダメージに耐えきれずに
トラゾウガメ
「グオオオオオオオンッ!」
(ドオオオオオオオオンッ!)
爆発炎上し、その辺が赤い炎に包まれてしまう。
そして残すはイルカリラのみとなり、二号がイルカリラとにらみ合っていた時
そこに一号も駆けつけ、二人のライダーがイルカリラをにらみ合う。
イルカリラ
「ドルルルルルルッ!」
仮面ライダー一号
「・・・・・・・」
仮面ライダー二号
「・・・・・・・」
イルカリラ
「己ッ! ダブルライダー! 俺の脳波破壊電波を受けてみろ!」
イルカリラが両手を二人のライダーに向けるが、
仮面ライダー一号
「避けろっ!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
二人のライダーはとっさに攻撃を避けると、脳波破壊電波が命中した地面は
(ボンッ!)
爆発し、火花が飛び散った。
イルカリラ
「くそっ!・・・かかれっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
また戦闘員が姿を現し、二人の仮面ライダーに向かっていく。
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(バシッ! バシッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
一号は迫ってきた戦闘員を次々蹴り飛ばして、そして二号は襲い掛かっ
てきた戦闘員を
仮面ライダー二号
「セアッ! セアッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
殴り飛ばし、そして武器を持って襲い掛かってきた戦闘員の武器を取り上げ
て、次々となぎ払っていった。
そして戦闘員が全滅すると、二人の仮面ライダーは再びイルカリラに
挑もうとする。
(ピュイイイン!)
仮面ライダー一号
「・・・・」
イルカリラ
「ドルルルルルル・・・」
仮面ライダー二号
「イルカリラっ! もうここまでだ! 大人しく観念しろ!」
仮面ライダー一号
「悪の野望の為に戦うお前に最初から勝ち目はなかったのだ!」
イルカリラ
「己ッ! 仮面ライダー一号、二号! こうなったら・・・・」
するとイルカリラは右手をどこかに向けてこう言い出す。
イルカリラ
「来い・・・・俺の可愛い生徒達よ・・・このイルカリラ様を
助けに来るのだ!」
すると、待機していた子供達が一斉に動き出し、機関銃などの武器を持って
ゆっくり仮面ライダー一号、二号に向かっていった。
仮面ライダー一号
「何ッ!?」
仮面ライダー二号
「しまった。こんな手が残っていたとは・・・」
イルカリラ
「どうだライダー? 貴様らが守るべき子供が相手では戦う事もできまい」
そして一号、二号の前には
仮面ライダー一号
「鈴々っ! 雛里っ!」
何とゲルショッカーのコスチュームを着た鈴々と雛里が一号の前に姿を見
せたのだ。
しかも、近くには魏の桂花、季衣、流琉、風、そして雪蓮の妹小蓮もいた。
鈴々
「ギイイッなのだ・・・」
雛里
「ギイイッ・・・」
仮面ライダー一号
「皆ッ! 正気に戻れ!」
仮面ライダー二号
「本郷! 落ち着け 操られているから説得しても無駄だ!」
仮面ライダー一号
「くっ・・・・」
さすがのライダーもこれにはどうする事もできず、ゆっくりと後退るしかない。
例え自分の命が危なくても、子供達を相手に戦うわけにはいかない。
仮面ライダー一号
「どうすればいいんだ?」
そして一番最初に鈴々と雛里が銃を向け、ダブルライダーに発砲する。
(バアン! バアン!)
仮面ライダー一号
「ハッ!」
仮面ライダー二号
「ハッ!」
二人の少女の発砲をとっさに避ける。ゲルショッカーの事だ。
あれはただの銃ではないはず。もし命中していたら、ひとたまりもない。
仮面ライダー一号
「狙いが正確だ・・・・さすがはゲルショッカーの教育を
受けただけある」
仮面ライダー二号
「本郷・・・関心している場合かよ」
一文字の言うとおりだ。どうすればいいのか?
そして子供達が一斉にダブルライダーに銃を向けたとき、どこかからか
声がする。
????
「待ていっ!子供達ッ!」
その声にその場にいた者は全員驚き、声のした方向をみると
崖の上にいた朱里の隣に白い服を着て後ろを向いた女性がいた。
仮面ライダー一号
「おおっ! 彼女は!」
仮面ライダー二号
「何だあの女は?」
イルカリラ
「貴様何者だ!? こっちむいて名を名乗れ!」
朱里
「は、はわわっ!? いつのまに?」
朱里はいつのまにか、隣にいた星・・もとい華蝶仮面に驚いていた。
(挿入曲:見参!華蝶仮面)
????
「ある時は、常山の昇り龍、またある時は義勇軍の勇将、
しかしてその実態は!」
そしてその女は振り返ると怪人にこういう。
華蝶仮面
「乱世に舞い降りた一匹の蝶!美と正義の使者! 華蝶仮面推参!」
イルカリラ
「か、華蝶仮面?・・・そうか貴様がトラゾウガメとカエルトンボーが言っていた
人間でありながらライダーと同じく我らゲルショッカーに刃向かう存在っ!」
華蝶仮面
「ほう?貴様がなぜ死んだそやつらの名を知っているかしらんが、この世界を守るのはライダーだけではないっ! 私もいる限り貴様らの好き勝手にはさせん!」
(ビシッ!)
華蝶仮面はビシッと指を向けてヒーローらしいセリフをイルカリラにいうと、
華蝶仮面
「トオッ!」
何とライダーの近くまで飛び降りてきたのだ。
仮面ライダー一号
「来てくれたか華蝶仮面」
仮面ライダー二号
「本郷、彼女は一体?」
仮面ライダー一号
「彼女の名は華蝶仮面。人間でありながら、ゲルショッカーと戦おうとする
勇気ある戦士だ」
華蝶仮面
「仮面ライダー殿 何故二人いるのかお聞きしたいが今はあの怪人を倒すの
が先決ですな」
彼女は仮面ライダーの手袋、ブーツをよく見るとどちらが自らの主かを判断する。
イルカリラ
「こしゃくな・・・・だが、一人増えたところでこの人数を相手にどう戦う?」
イルカリラの言うとおりだ。相手はイルカリラだけではない。子供達もライダーと
華蝶仮面に襲い掛かってくるだろう。しかし・・・
華蝶仮面
「フフフ・・・・」
イルカリラ
「ドルルル・・・何がおかしい? 気でも違ったか!?」
華蝶仮面
「私がたった一人でここにきたと思っているのか?」
イルカリラ
「何ッ!?まさか・・・・」
愛紗
「その通りだ!」
すると別のところから、愛紗、華琳、雪蓮が武装した状態で姿を見せる。
しかも義勇軍の兵をつれて・・・
イルカリラ
「な、何ッ?」
仮面ライダー一号
「愛紗達も来ていたのか?」
イルカリラ
「いつのまにこんな近くに・・・」
その時、華琳と雪蓮がイルカリラに武器を向けてこういう。
華琳
「そこの化け物。よくも私の可愛い部下を連れ去ってくれたわね
たっぷりお礼してあげるわ!」
雪蓮
「あら? お礼なら私もあるわよ・・・・大切な妹を誘拐されたこの
怒り、受けてみなさい!」
イルカリラ
「何をっ!?」
その時、愛紗が義勇軍にこう言い始める。
愛紗
「行け! 義勇軍の兵よ! ただし相手は黄巾党兵と同じ操られた存在だ
決して殺してはならぬ!」
「うおおおおっ!」
愛紗の合図で一斉に義勇軍は子供達に向かっていく。
「ギイイッ!」
「ギイイッ!」
(ドガガガガッ!)
子供達は義勇軍に向けて発砲しだすが、彼らは前回カエルトンボーに襲われ
た一件で高い防御力を誇る盾を用意していたので、義勇軍は子供達の攻撃を
防ぎながら、突撃していく。
子供達は必死に攻撃し出すが、そのうち
(カチカチッ!)
とうとう銃弾がつきてしまい、銃弾のつきた子供達は一斉に義勇軍に白兵戦
を仕掛けるために向かっていく。
「ギイイイイイイイイイッ!」
そして鈴々、雛里には愛紗、桂花達には華琳、小蓮には雪蓮が向かっていく。
この様子をみたイルカリラは
イルカリラ
「くそっ! こうなったら、ライダー、華蝶仮面 貴様らの首だけでも・・・
ドルルルルルッ!」
イルカリラは無謀にもライダーと華蝶仮面に向かっていく。
ダブルライダー
「トオオッ!」
ダブルライダーは向かって来たイルカリラを同時に殴り飛ばして
(ドゴンッ!)
イルカリラ
「ドルルルルルッ!」
イルカリラが一歩後退ると、今度は華蝶仮面が向かっていく。
華蝶仮面
「ハアアアッ!」
(ズバッ!)
イルカリラ
「ドルルルルッ!」
龍牙で斬り付けられたイルカリラからは火花が飛び散り、そして今度は一号が
仮面ライダー一号
「トオッ!」
(ドゴンッ!)
イルカリラ
「ドルルルルルッ!」
回し蹴りをイルカリラに命中させ、その反動でイルカリラは蹴られた方向に跳んだ。
イルカリラは起き上がるも、そこに追い打ちをかけるように一号が迫り、
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(ボゴッ! ボゴッ!)
イルカリラの腹部を殴りつけ、一号が離れると今度は二号が迫り、強烈なパンチ
をお見舞いする。
仮面ライダー二号
「セアッ!」
(ボゴッ!)
イルカリラ
「ドルルルルルッ!」
イルカリラは殴り飛ばされた反動で前方へ吹き飛び、背を向けて倒れると、そこへ
華蝶仮面が迫り
華蝶仮面
「ハアッ!」
(ズバッ!)
その龍牙の一撃はイルカリラの背びれを斬り落としてしまう。
イルカリラ
「グワアアアアアアッ! 俺の・・俺の背びれがアアアアア
アアアアっ!」
突如怪人が苦しみだした様子を見て三人は驚き出す。
仮面ライダー一号
「奴の弱点は背びれだったのか」
仮面ライダー二号
「やるなら、今だぜ」
トドメを刺すときと判断した二号は一号にそういう。
仮面ライダー一号
「そうだな・・・行くぞ一文字ッ!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
(ピュイイイイイイン!)
そして二人の仮面ライダーは同時にポーズを取ると、同時に跳び上がる。
ダブルライダー
『トオオオオオオッ!』
そして・・・・・
ダブルライダー
『ライダアアアアアアアアアア・ダブルキイイイイイイイイイック!』
(ドゴンッ!)
イルカリラ
「ドルルルルルルッ!」
その強烈な蹴りは見事に命中し、イルカリラを吹っ飛ばした。
イルカリラは崖から転がり落ちていき、下についたのと同時に・・・
(チュ・・・ドオオオオオオオオンッ!)
爆発してしまう。
そしてイルカリラが死んだのと同時に、子供達の様子が変わる。
初めは抵抗していた子供達も突如動きを止め、持っていた武器を
落としたのだ。
「あれっ?・・・・僕達何をしていたんだろ?」
「確か・・・『天の御遣い様ごっこ』をしていたはずなのに・・・」
子供達が正気に戻った事を悟った義勇軍も戦うのを止める。
鈴々
「はにゃ? 鈴々は今まで何をしていたのだ? 確か誘拐された友達を
助ける為に馬車を追っていたはずなのに・・」
愛紗
「鈴々っ!」
鈴々が正気に戻ったことを知った愛紗は涙があふれそうになるが、
悟られないように彼女を力強く抱きしめる。
鈴々
「あ、愛紗!? こんなところで何をしているのだ?」
愛紗
「何をしているのだ?じゃない! 馬鹿馬鹿ッ! 人を心配させおって・・・」
愛紗の様子を見て自分が皆を心配させていた事に気づく。
鈴々
「よく分からないけど、ごめんなさいなのだ」
鈴々はとりあえず、愛紗に謝るのであった。
そして正気を取り戻した者の中には、
雛里
「あわわっ・・・こんな恥ずかしい姿を見られて、もうお嫁に行けないです」
困惑する者や
風
「ほうほう、これは皆さん風とおそろいの格好ですね〜♪」
興味を持つ者
桂花
「い、いやああああああっ! 何よ!?この悪趣味な服!? こんな姿華琳様に見せられないわ!」
華琳
「あらっ? 私は別に気にしないけど・・・」
桂花
「か、華琳様っ!? み、見ないで下さい!」
恥ずかしがる者
季衣
「きゃはははっ! 流琉! 何だよその変な格好!?」
流琉
「季衣だって人のこといえないでしょ!?」
季衣
「あっ! ホントだ!」
流琉
「アッハハハハッ!」
思わず笑う者
小蓮
「お姉ちゃん?」
雪蓮
「小蓮・・」
小蓮
「雪蓮お姉ちゃああああああん!」
そして小蓮は雪蓮に抱きつく。
小蓮
「うええええん! 怖かったよおおおおおおっ!」
雪蓮
「よしよしっ・・もう大丈夫よ」
自分の格好を気にする前に家族との再会を喜ぶ者がいた。
中には誘拐された事を思い出し、困惑している子供達がいる。
この様子を仮面ライダー一号、二号、そして華蝶仮面がみていた。
仮面ライダー一号
「これで怪人塾計画は失敗だな・・・」
仮面ライダー二号
「後はゲルパー薬を処分するだけだな」
仮面ライダー一号
「だがその前に皆の所に行くぞ 困惑している子供達を落ち着かせなくては・・」
一号、二号が皆の所に行こうとしたとき、華蝶仮面だけはどこかにいこうとする。
仮面ライダー一号
「どこに行くんだ? 華蝶仮面」
仮面ライダー二号
「皆の所に行かないのか?」
華蝶仮面
「皆を助けたのは貴方達です。私はただ影ながら貴方達に協力しただけです」
仮面ライダー一号
「いやそんなことはない・・・・君も皆を助けた・・・私も何度も危ないところ
を君に救われた 君も立派な正義の味方だ」
華蝶仮面
「そ、そうですか・・・?」
仮面ライダー二号
「そうさ・・・さあ、行こう華蝶仮面」
二人のライダーにそう言われ、華蝶仮面は子供達の元に行くことを決意する。
仮面ライダー一号
「皆、もう大丈夫だ 落ち着け」
「あっ! 御遣い様が・・・二人ッ!?」
愛紗
「ご主人様が二人ッ? どっちが本物だ!?」
鈴々
「それに変態仮面なのだっ!」
華蝶仮面
「変態仮面ではないっ! 華蝶仮面だ!」
鈴々の言葉が聞こえたのか彼女は思わずこう反論する。
仮面ライダー二号
「おいおいっ本郷・・・どういうことだ 御遣い様って何のことだ?
それにご主人様って・・・」
仮面ライダー一号
「説明は後でする 今は子供達を落ち着かせるのが先決だ」
仮面ライダー二号
「そ、そうか・・・」
(挿入曲:仮面ライダーのうた)
そして一号、二号、華蝶仮面は子供達を落ち着かせる為に、子供達に
近づき、子供達も憧れの仮面ライダーに会えた喜びから、自分から彼らに
近づき、握手をねだる者もいた。
夕方、子供達を親の元に帰す仕事を終えた本郷、一文字は本郷のバイクに鈴々、
一文字のバイクに雛里を乗せ、城に帰っていく。
「御遣い様、ありがとう〜! さようなら〜!」
子供達は手を振りながら、城に戻っていく彼らを見送り、本郷、一文字も
バイクに乗って子供達に手を振る。
ゲルショッカーの怪人塾計画は一号、二号、そして華蝶仮面の活躍で失敗に終わった。
だが、ゲルショッカーの驚異はまだまだこの世界の平和を脅かそうとしている。
これからもより強力な怪人が現れることだろう。
行けっ! 本郷猛! 一文字隼人ッ!
戦えっ! 我らの仮面ライダー!
つづく
説明 | ||
ゲルショッカーの罠にはまり、囚われの身となった本郷猛と朱里。 今まさにゲルパー薬が子供達に投与されようとするも、突如戦闘員に変装した一文字隼人がそれを阻む。 そして一文字は本郷、朱里を救出すると怪人塾計画を阻止するため本郷と共にゲルショッカーに向かっていくのであった。 |
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コメント | ||
1号、2号は初期は見わけがつきますが後期からはほとんど見分けがつきませんからね・・・・私も最初どちらが1号、2号なのか分かりませんでした。(T−REX) 一号二号は手袋とスーツの線で見分けろだもんな。ストロンガーになってから二号のマスクが黒い時があるからそれで見分けがつきやすくなるけどそれ以前は難しいか。(BLACK) |
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