超次元ゲイム ネプテューヌXworld【僕】 |
ミラージュside
空中乗馬も案外悪いもんじゃあねぇな。
「そういえばミラージュ。」
「んあ?どうした?」
確かコーヤだっけか?が急に質問をしてきた。
「お前の…いや、お前らの二重人格について少し気になってな。」
物好きもいるもんだな。
「ああ、別に大したことじゃあないぜ?」
「言いたくないなら構わないが…」
「そんなんじゃあねぇって。まぁいいや。…俺らが二重人格になった訳は人体実験だ。」
「人体実験?」
「そう。元はこの体、俺のものじゃあなくてあのバカ…つまりクァムの体でな。今から多分4年ぐらい前に人体実験が行われた。人体実験の内容はマジェコン普及の為に邪魔になるもの…教会関連のものなどを排除するシステムを人体に埋め込み、潰させることだったんだ。」
「それと二重人格になんの関連性があるんだ?排除するシステムなら人を操るだけで十分だと思うが…」
「確かに某パワ○ロみたいにハタ人間でも良かったかもしれないけど、そのシステムの担当者が「ガ○ダム00みたいに超兵造り出してー!」みたいな事を言い出したらしく結果的に二重人格になったわけ。で、その担当者が造り出したシステムの中にこの俺の人格があった。それだけだ。」
「そうか…ん?」
「どうした?」
「いやミラージュ。お前が実験で生まれた日は何年前だ?」
「4ぐらい年前だってさっき言ったじゃあねぇかよ。とうとう頭がおかしくなったか?」
「(一言多いなお前は。)じゃあ4歳ってことに…」
「そうだよ。そうですよ。4歳ですよ。」
俺は何故か機嫌が悪そうに言っていた。
「4歳なのに大変だな」
「からかってんのか?」
「別に。」
そうこうしているうちにキラ達が見えてきた。…ん?
「今度は二人…増えてやがるな。」
××××××××
???side
僕はいじめられていた。
理由は根暗で名門家の一人息子だったから。
両親も僕を助けるどころかひどい仕打ちしかしてこなかった。
理由を知った僕は考えた。
なぜ名門家に生まれたのか。
なぜ僕はこんな性格なのか。
そう考える毎日を過ごしている内に一つの案が浮かび上がった。
"僕をいじめる奴を皆消してしまえばいい"と。
僕は生まれつき物を「分解」する能力を持っていた。この能力は僕だけしか知らない。ただ、この「分解」の能力はとても不思議で概念に沿っていなかったのだ。
少し話を反らそう。
僕はよくノートをクラスの奴に破られ、捨てられていた。けど僕は怒らなかった。それは何故か?理由は簡単だ。すぐに「分解」して「再構築」してしまえばできるからである。主な材料はそこら辺に落ちている枯れ葉。それを分解、再構築してノートを一「冊」創る。
この時僕はとても不思議に思った。何故体積や材質が違うのに再構築すると別のものができるのか?これは僕にも分からない。
話を戻そう。
そして僕がクラスの奴を呼びバラバラにしてやろうと思ったらそいつから校舎裏に呼び出してきた。手間が省けた、ありがたい。
正直僕の心はとてもワクワクしていた。人を分解したことがないからだ。
そうしている内に奴が来た。
『おい、お前。最近調子に乗ってるよなぁ?』
『何の事かな?』
実際こんな話をしに来たわけじゃない。早くこいつを分解しないと…
『何の事かな?じゃねぇよ!?なんだよこれ!てめぇがやったんだろ!?俺の――――――
僕は痺れを切らし彼の頭を掴んだ。すると彼の頭は一枚の薄い紙になった。当然ながら彼はその場で倒れ込み、動かなくなる。
早く彼の頭…頭だった紙を焼かなければ…。
『僕は悪くない。言わばこれは「実験」だ。カエルを解剖するのと同じような、ね。』
そう言うと僕は理科室から盗んだマッチに火をつけ彼の紙に点火。
燃えている彼の紙を見ながら僕は感動した。あれほど嫌だった奴をこうも簡単に始末できたからという理由もある。だがそんなものは理由に入っていないに等しい思いがあった。
美しい…
その焔の揺らめきに僕の目はひかれた。
何故だかわからない…もしかしたら僕特有の「本能」なのだろうか。
それからというもの、その「美しさ」を求めるあまり学校の全て(生徒も校舎も)を分解。家族(こいつらも嫌いな人間だ)を分解。分解分解分解分解分解分解分解分解……そして分解した全部を焼いた。当然ながらこの事は国で話題になり、とうとう警察まで動き出したのだ。だがそれでも僕はところ構わず分解を10年も続けた。
ところ構わずと言うだけもあり多くの人の目についた。その情報は次第にに国全体に広がり(10年間やってきたことを我ながら凄いと思う)そして現状に。
「なんてこった…」
三行で説明しよう。
分解していた
人が悲鳴を上げた
警察に包囲された
なんということだろうか。いつもならバレないように証拠になる可能性のあるものは全部分解しているのだが、一人だけ分解し損ねたらしい。
「逃げるか…いや、完全に包囲されているんだ。普通に出たらそこでおしまいじゃあないか…」
ここからは発想勝負だ。前後左右がダメなら上下だな。
「上には…届かないな。となれば下からか。」
僕は意識し部屋の床を殴ると雨水が落ちた水溜まりの様に波紋を広げた。そして暫くするとその床にはマンホールの蓋を取ったような空間が生まれる。
「よっ…と。」
そしてすぐその空間に飛び込んだ。普通の分解では急ぐ必要はないのだが、このような場合の分解は逃げ道というだけあり、かなり大きな体積を分解必要があった。僕の分解は分解するものがノート程度の大きさなら分解したあとに変えた物体を維持できるが、人間や大きい物の場合時間が経てば元に戻ってしまう。
まぁ分かりやすく言えば早く入らないと折角分解した空間がすぐに元に戻ると言うことだ。
「うわっ!?」
僕が床を分解し創った空間から飛び降り地下に足がつくと地下らしい床ではなく「何か」を踏んでバランスを崩し転んでしまった。
「これは…黒い箱?僕が飛び降りた高さは10mほどあった気がするが傷ひとつ入ってない…どうなっているんだ?」
僕はその黒い箱を開けようとするがどうやっても開かない。となれば最終手段の分解だ。早速僕は手を黒い箱にかざし意識をした。
「っ、なんだ!?」
黒い箱を分解すると強烈な光を発し、僕は目を閉じる。すると今度は体に強風が直撃していた。最早よくわからない状況に陥りとりあえず目を開いてみるとなんてことだ。
「空中…?まぁこんな高度から落ちれば僕が死ぬ事は確定だな。さて、落下までに思いででも…いや、まともな思いでなんて何一つ無いじゃあないか…」
などと言っている内に白い地面が見えてくる。
「雪が積もっている…いっそのことギャグ補正にかけるしかないか。」
そして落下。落下直前に綺麗な金髪が見えた。そんなことを考える余裕があるということは僕は既にご臨終か。さようなら僕―ユゥラスの物語。さようなら僕―ユゥラスの―――――――
「おーい、大丈夫?」
僕は生きているらしい。目を開いてみるとそこには美しい金髪の姿の女性…?がいた。服装的には教会関係者の人間か?まずいな、見られた。つまり今度こそ死ぬのか…死ぬのは嫌だ。よし、分解しよう。
「――――っ」
僕は素早く手を伸ばし彼女?の首を掴もうとする。
「ちょっ、いきなり!?」
袖にかすっただけか…彼女?は素早くかわした。
「なに…君もしかして僕に喧嘩を売っているの?」
僕は無言で彼女?に近寄り首を掴もうとする。
「まったく…君の親の顔が見たいね。急に害を与えろとでも教育されたのかい?」
親…?
「知るかそんなもの…!あいつらを思い出すだけで吐き気が生まれる…決めた。お前は…分解する…!」
だが彼女?は僕が触れるよりも早く僕の背後に回り込んだ。
「!?」
「筋は悪くないけど所詮は人間だね。」
僕は彼女?に後頭部を強く殴られ僕の意識は途絶えた。
説明 | ||
ごめんなさい!受験なんやらで遅れました!←合格できたからよかろうのだぁ!あとサムネがなくなりダウンロード出来なくなる事故が起きましたのです… | ||
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コメント | ||
ヒノさん>能力ですね!あとは続きをお楽しみに!ってところでしょうかw(駆蘭) 更新、お疲れ様です!チータ「分解……」デバッカ「かなり強力な能力だな。いや、「能力」なのか?」チ「うーん……能力と言うより、「存在」なのかもしれないけど、人間だし、能力だろうなー……(金髪……一体どこの先生何だろうか……)(ヒノ) Zさん>ありがとうございます!才能…うーん、でもアドバイスをもらいましたからねwそれでも嬉しいです!ありがとうございました!(駆蘭) byZ 合格おめでとうございます!しかしここまでダークな表現を出せるとは、才能ありますね。( Z ハデス) ME-GAさんは頭がよろしい…っと。(てか俺も塾行っているだけで宿題に至っては答えを写しただけなんだよなぁ…)ミラージュ「破壊神ねぇ…」クァム「はぁ…」(駆蘭) なん…だと…!? キラ「に、日本語でオネシャス!」 テラ「むう…ここまできて件の破壊神(?)が出てくるとは…」 そりゃーそうと、受験ッスかー。大変ですな テラ「こいつ、受験まで勉強らしい勉強しなかったからって調子に乗ってやがる」 いやあー、才能ってヤツ?(ME-GA) |
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