遠くから(拳崇×真吾)
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差している傘から雨粒が落ちる。

ぼたぼたという音が俺と世界を分断する。

 

ただひたすら歩きながらも心は別。

 

浮かぶのは、晴れた空のような笑顔。

いつでも前だけを見つめる眼差し。

元気いっぱいに俺を呼ぶ声。

 

そして…最後にからんだ視線の先にあった、ゆらいだ瞳。

 

心根までまっすぐなお前。

むきあわなかった臆病な俺。

 

俺らしくない。

 

 

黙って逃げ帰ってきた俺に

お前は何と言うだろう。

 

何故と問いただすだろうか。らしくないと怒るだろうか。

 

蔑むだろうか。

 

 

どうしたらよかった。

どうしたらいい。

 

こんなのは俺らしくない。でも、今の俺はこんなのだ。

 

お前がもしも俺の立場なら…どうした?

 

 

あぁ、忘れる為に離れたのに

考えるのはあいつのことばっかりだ。

 

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どうして……

 

黙って行ってしまったんですか?

 

 

なんだかんだでいつも傍に居た、あの人。

 

色々と共通点が多くて。

あの人との会話はかみ合わないようでかみ合っていて。

あの人も俺もいつも笑顔だった。

ありきたりだけど、一緒に居て楽しい。居心地がいい。

きっと、ウマが合うんだと思う。

 

 

別に何も言わず帰ったっていいじゃないか。

それは元々の予定で。

 

…でも、何か言ってくれるんじゃないかって思ってたんだ。

 

 

俺は…

 

どうして、

 

こんなに気にしてるんだろう。

 

 

……最後に見たあの顔が、あの瞳が忘れられない…

 

でも、どうして…

 

おぼろげに掴めるような気がする理由。

でも掴んだら何かが終わりそうで、できなかった。

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あとがき

真吾を避けて中国に帰っちゃった拳崇とまだ無自覚な真吾。

ってことで。何したんだ、拳崇(笑)

 

モノローグだけのSSは書いたことなかったので。

こういうイメージでこれから具体的なストーリー書ければな…

と思うんですが、ネタをつめるとなるとなかなか(^^;)

 

拳崇×真吾、もしくは真吾×拳崇って珍しいですよね??

今まで殆ど見たことありません(苦笑)

同志の方、いらっしゃいませんか〜??

 

読んでくださってありがとうございました。

説明
BLです。KOF拳崇×真吾。それぞれの視点からのモノローグ。
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タグ
KOF 拳崇 真吾 拳崇×真吾 

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