真・恋姫†無双〜だけど涙が出ちゃう男の娘だもん〜[第47話]
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真・恋姫†無双〜だけど涙が出ちゃう男の((娘|こ))だもん〜

 

[第47話]

 

 

〜劉備のその後・ある州・ある陣営〜

 

「はあぅ〜……」

 

華陽軍の陣営から少し離れた場所で、ある軍勢が野営していた。

その陣営の中に在って、冷え込む夜に暖を取るための((焚|た))き火を見ながら、ある人物が((哀愁|あいしゅう))ただよう深い溜め息をつく。

 

「桃香さま、どうかなさいましたか?」

「そうだな。いつも元気一杯な桃香にしては、ずいぶん深い溜め息だったぞ?」

 

深い溜め息をついた人物であるところの劉備の気弱な態度を気にかけ、同じ焚き火を囲んで居た関羽が問いかける。

軍勢同士の連携などを話し合うために劉備陣営を訪れて居た公孫((?|さん))も、関羽の意見を聞いて同じ感想を抱き同意を示す。

劉備の横では、食べ物をお腹いっぱいに食べていた張飛が、イビキをかきながら気持ちよさげに寝ている。

そんな雰囲気の中、考えるのに煮詰まっていた劉備は、相談してみようと思い立って二人に話しを持ちかけていきました。

 

「あのね。実は悩んでることがあるの、聞いてもらえるかな?」

「……明日は雪でも降るのか?」

 

劉備は答えを導き出すために、思い切って関羽と公孫?に相談を持ちかけた。

しかし、劉備を昔から知っている公孫?は、青天の((霹靂|へきれき))とばかりに真面目に((捉|とら))えず、そんな彼女をからかうのである。

真面目に取り合ってくれない友達の態度を受けて、劉備は自身の((頬|ほお))を((膨|ふく))らませて怒り出す。

 

「((白蓮|ぱいれん))ちゃん、ひどーい! 真剣に、お話ししてるのに!」

「わ、悪い。ただの冗談だ」

「むぅ……。私だって、悩む時ぐらいあるんだもん!」

「そ、そうだよな。桃香だって悩む時ぐらいあるよな。うん、すまなかった。この通り、謝る」

 

公孫?は劉備の怒りを収めるべく、自分の顔の前で両手を合わせて謝罪する。

そんな謝罪を受けてか、劉備は少しずつ態度を軟化させていく。

 

「……じゃあ。真面目に、お話し聞いてくれる?」

「うん。真面目に聞く」

「本当?」

「ほ、本当だとも」

 

劉備は疑いの眼差しで、公孫?の真意を確かめていく。

これ以上怒らせるのは((拙|まず))いと考え、公孫?は背中に冷や汗をかきながら話しを合わせていった。

 

「じゃあ、許してあげる」

「そ、そうか。助かる……」

 

劉備が快く許してくれた事に安堵して、そっと溜め息をつく公孫?であった。

 

「それで桃香さま。何を悩んでおいでだったのですか?」

 

義姉とその友達との微笑ましい((諍|いさか))いを暖かい目で見守っていた関羽は、頃合いを見計らって問いかけた。

 

「え? あ、うん……。あのね。これからどうしていけば良いのかなって、それを悩んでいたの」

「これから……ですか?」

 

劉備は義妹の関羽から問われ、気を取りなして相談していきました。

相談をされた関羽は、真意を理解しきれずに問い返す。

だから劉備は、相談事の詳細を話していこうと考える。

 

「うん……。私、前に刹那くんに言ったよね? 力無き人たちを守るために、これからもやって行きたいって」

「……はい」

「だからね。どうやって実現していったら良いのかなって、それをずっと考えていたの。だけど答えが出せなくて、それを相談しようと思ったの」

「そう……ですか」

 

関羽は劉備の言葉に((呟|つぶや))くように返答しつつ、先頃の劉璋との会談での苦い経験を思い出す。

熱弁を振るって劉璋に交渉を試みている義姉が、その熱意のあまりに暴走気味である事を((諌|いさ))める事が出来ず、あわやというところで九死に一生を得た時の事を。

 

 

 

関羽の義姉である劉備は、出会った当初から基本的に人を信じて疑わない人物であった。

それが彼女の欠点でもあるし、同時に魅力でもあると思える。だからいつの間にか、それは仕方ない事だと諦めるように成っていった。

関羽は武人として、自分の武力にはそれなりの自信があった。だから、そういった警戒は自分がすれば良い事だと考え、劉備や張飛の身に危険が及ばないように周囲に対して常に気を配ってきたのである。

その反面、根が真面目すぎるためなのか、自分は交渉事には不向きであると関羽は常々考えていた。

たとえば、街で何かを購入するために商人と交渉しようと思っても、いつの間にか不必要な物まで高値で買わされてしまう始末なのである。

だからあの日も、いつも通り義姉に交渉事を任せておけば、自分がするよりも良い結果に成って行くだろうと、関羽はそんな風に((漠然|ばくぜん))と考えていた。

実際にこれまでは、それで上手くいっていたのだから尚更であった。

 

しかしながら、華陽王・益州牧と名乗った((劉璋|りゅうしょう))との交渉の時は、いつもと勝手が違っていたように思えた。

これまでは、義姉の人柄に((絆|ほだ))されてなのかは分からないが、たとえ要求が断られるにせよ、それなりの物資はいつも都合してもらえていたのである。

時に煙たがられての手切れ金として、時には要求を((退|しりぞ))ける事への謝罪としてではあったけれど。

しかし今回、何故だかは分からないけれど、義勇軍を解散させて元に戻れととまで言われる始末であったように、義姉の熱弁は((悉|ことごと))く空回りをしていたように思える。

そんな交渉を続けていくにうちに、いつもと勝手が違う事に気づいたのか、いつにも増して義姉は熱弁を振るって交渉を試みたように見えた。

しかし、交渉相手である劉璋は、そんな義姉の熱意を((暖簾|のれん))に腕押しの如く気にかける事は遂になかったのである。

 

万策尽きたのか、それとも熱意が極まったのかは分からない。

あの時の義姉は、自分の友人や師匠といった親しい人物に接するように、礼儀も弁えず劉璋に対して無礼を働いてしまったようである。

その無礼のために劉璋は意識不明の状態に陥り、私たちは王位に就く者を殺害した罪人に成るところであった。

劉璋が意識を失っている間中、関羽は生きている気がしなかった。

内心はどうであったかは分からないが、旧知の趙雲を始めとして、華陽軍の将軍たちの誰もがこちらの過失を責めないのだから尚更である。

もしもあの時、劉璋の意識が戻らずに自分たちが罪人と成っていたなら、関羽は自分の命を犠牲にしてでも劉備と張飛の二人を逃がす覚悟でいた。

たとえそれが一時の事であったとしても、少しでも((永|なが))く生きていて欲しかったからである。

三人で死する時を同じくすると宣言した、桃園での誓いに反するかも知れないとは思う。

でもそれが、あの時の関羽の偽らざる心境であった。

 

劉璋が意識を取り戻した時、関羽は少し生きた心地がした。これで、罪人にされる事はなくなったと考えられたからだ。

しかし、まだ義姉のした無礼に対しての処罰が下っていない事もあり、安心するのは早いと思い直す。

そんな時、義姉の友であり、今となっては全員の恩人でもある公孫?が、いち早く土下座してまで((庇|かば))い立てをしてくれた。

最悪、自分の首を差し出す覚悟でいた関羽は、そんな公孫?の態度に感謝しても感謝し切れないと思う。

公孫?の必死の思いに感じるところがあったのか、劉璋は義姉のした無礼を((咎|とが))める事は無かった。

それどころか、こちらの要望である傭兵としての雇い入れを許可してくれたのである。

関羽のその時の心境は、ただ自分たちの命を助けてくれた事への感謝しかなかった。

だから関羽は、自分も義姉と同様に真名を交わした。

 

だがその後、関羽はある事を思いついて不安になった。

劉璋が傭兵として雇ったのは、義勇軍を危険な前線に配置して防波堤の役割をさせる((心算|つもり))なのでは? と、考えたからである。

最悪の場合、劉璋は義勇軍そのものを使い((潰|つぶ))す気で居て、人知れず義姉諸共に消し去る心算なのではないかとさえ考えた。

しかし、たとえそうであったとしても、雇い入れてもらう時に約定を交わした以上は逆らう事も出来ない。

だから関羽は、義勇軍が役に立つ事を劉璋に知らしめるために、これまで以上に功績を立てる事に執着していった。

意に((添|そ))わなかったけれど、劉璋から征伐した黄巾党の武具・防具を徴収して使用しろと言われれば、それも実行に移していった。

それがひいては、義姉妹たちの命の保証に((繋|つな))がると信じていたからである。

関羽が功績を立てる事のみに執着するがゆえに、戦闘が行われるたびに義勇軍から負傷者が続発し出す。

しかしいつの間にか、関羽にはそれを構っている余裕すら持ち得なく成っていたのである。

劉備が止める言葉に聞く耳を持たないどころか、むしろ義姉のために働いている自分を諌める事に、関羽は反発さえ感じるように成っていたからだった。

何故なら、関羽にとって功績を立てる事は正しい事であり、それを((阻|はば))む者は誰であろうと邪魔な存在以外の何者でもなかったのである。

 

そんな時、劉璋から軍勢同士の連携の確認をしたいと言われて、華陽軍から代表として趙雲と郭嘉がやって来た。

旧知の間柄ではあったが、その時の関羽の目には二人が目付役と映り、自分の行動が制限される事に嫌悪感を抱く。

もしかしたら、これから立てられる功績を横取りされるとさえ感じていたかも知れない。

だから関羽は、趙雲と郭嘉の二人に構わず、これまで以上に頑張って功績を立てていった。

そんな関羽を見かねてか、ある時に趙雲がやって来る。そして、趙雲の話しを聞いて関羽は激怒した。

何故なら、こちらの心情を理解せず、ただ((嘲笑|ちょうしょう))してきたからだった。

だから関羽は、屈辱感を晴らすために一騎打ちを所望する。

しかし趙雲は、その価値が無いとして一騎打ちを受ける事は無かった。

関羽がその真意を問い質しても、趙雲は意に((介|かい))さない。

それどころか、今の自分の在り方を((省|かえり))みろと言われる始末であった。

 

自分は正しい事をしている。それに、必死に努力して頑張ってもいる。

関羽は常々、そう考えていたのだった。

それなのに何故、思うようにいかない。何故、誰も自分を理解してくれない。

そう疑問に思っていると、ふと関羽は我に返る。

今の関羽の目前に、傷ついてうなされている義勇軍の仲間たちが映ってきたからであった。

その見るに堪えない光景を見て、((愕然|がくぜん))とした関羽は思い考えていく。

いったい自分は何のために、そして何を((為|な))そうとしていたのかと。

義勇軍の仲間たちは、今の世を憂える演説を説いた時に集まってくれた同士であったはず。

それなのに、そんな大事な同士を踏みつけにしてなんとする。関羽は、そう思い至ったのであった。

今までの自分の不明を恥じた関羽は、義勇軍の仲間たちに素直に頭を下げて((詫|わ))びて行く。

そんな謝罪に対して義勇軍の仲間たちは、むしろ自分たちの方が関羽の指揮に追いつけない事を詫びてきた。

それを聞いた関羽は((慙愧|ざんき))の念に((堪|た))えられず、それでいて感謝もし切れない。そんな複雑な感情を抱くがゆえに言葉を続けられず、その場を一礼して後にする((他|ほか))なかったのである。

そして、いつの間にか自分の天幕に帰っていた頃に、関羽は自身の両目から嬉し涙が流れている事に気がつくのであった。

 

それからの関羽は、((憑|つ))き物が落ちたかのように生気を取り戻して色々な事を改善していった。

功績を立てる事よりも、義勇軍の仲間たちが無理なく指揮についてこれるように留意したり、交渉事を義姉のみに頼るのではなく、((自|みずか))から劉璋の((懐|ふところ))に飛び込む事で真意を確かめていくといった具合にである。

そうした行為が功を奏したのかは分からない。

しかし、それまでの事が嘘だったかのように、物事が好転していったように関羽には感じられた。

懸念していた劉璋については、趙雲が主君と((仰|あお))ぐ存在だけの事はあるのか、関羽が疑問に思って聞いた事は正直に答えてくれるような人物であった。

義勇軍を前線に配置する理由を問うと、軍としての錬度が低いから黄巾党の本拠地に至る前に鍛えるためであり、死角などがあって危ない時などは、趙雲と郭嘉に防いでもらう心算だったと知らされた。

そしてなにより、これまでの義勇軍は傭兵として働いていたために((武勲|ぶくん))を雇い主に取られていた。そのために無名な状態の義姉に功績を立てさせる事で、乱の終結時の論功行賞でそれなりの地位に就いてもらうためでもあると言われたのである。

それらの話しを聞いた時、関羽は穴があったら入りたい気持ちになる。そして同時に、劉璋に対してのこれまでの思い違いを詫びる他なかった。

だから関羽は、劉璋に対して素直に頭を下げて謝罪していく。

しかし劉璋は、そんな関羽の謝罪を聞いた時に苦笑いを浮かべ、自分の言葉が足らなかったと詫びてきた。そして、お互い様だから水に流そうと告げてくれた。

義勇軍は華陽軍の傭兵として働いているのだから、雇い主の意向に従うのは当然だと言える。だから本来、関羽に対して劉璋が謝罪する必要などない。

そうであるのにもかかわらず、お互い様だと言ってくれるのは劉璋の好意に他ならなかった。

だから関羽は、劉璋の好意を素直に受け取る事にした。この恩に対しては、これからの((戦|いくさ))働きで返していこうと思い定めながら。

 

 

 

「((愛紗|あいしゃ))ちゃーん! ねー、聞いてくれてるー?!」

「えっ?! ……あ、すみません桃香さま。聞いていませんでした」

 

これまでの事を振り返っていた関羽は、いきなり劉備から大きな声で真名を呼びかけられて驚く。

同時に状況を見て事態を((把握|はあく))し、自分の考えに夢中になっているあまりに義姉の話しを聞いていなかった事を詫びる。

 

「もう! 愛紗ちゃんまで、私の話しを真面目に聞いてくれないの?!」

「いえ、そんな事はありません。ちょっと、考え事をしていたものですから」

 

友達の公孫?に続き、義妹である関羽にまで話しを真面目に聞いてもらえないと考えた劉備は、目に涙を浮かべながら切実に訴えて来た。

そんな悲痛の想い受けては、関羽は素直に謝罪するしかなかった。

 

「もう、良いよ。だって、誰も真面目に聞いてくれないんだもん……」

 

いじけてしまった劉備はそう言って、自分の((膝|ひざ))を両手でかかえながら身体を丸くさせていきました。

そんな可愛い行動を取る劉備を見て、関羽は愛情((溢|あふ))れる視線を投げかける。

 

「そんなに落ち込まないで下さい、桃香さま。今度は、ちゃんと聞きますから」

「本当に?」

「はい。本当です」

「そう? じゃあ、今度はちゃんと聞いててね?」

 

落ち込んでいた劉備は、関羽が真面目に話しを聞くと約束してくれると、すぐに気持ちを切り替えて笑顔で話しかけていく。

そんな劉備の話しを関羽と公孫?は、焚き火を囲いながら黙って耳を傾けていきました。

 

 

 

暫くの間、関羽と同じように劉備の話しを聞いていた公孫?は、次第に飽きが来てしまっていた。

何故なら、劉備の理想は高いと思う。それに、それを可能にするだけの器量もあるだろう。しかしながら、それを実行に移していく段階で、((叶|かな))えるための方策が現実離れしていると思うからであった。

公孫?は思う。どこに、誠意を持って話せば分かってくれる人達だけが存在する世界があるというのだろうか、と。

熱意を持って話してくれているのは分かるのだが、劉備が見ている平和な世界が見えてこない公孫?には、友人の語る世界が夢物語にしか聞こえなかったのである。

しかし、劉備の友人として何か答えてあげたいと思う公孫?は、なるべく傷つけないように話しかけていくのでした。

 

「あのな、桃香。桃香の理想はすごいと思う。けどな。それは桃香がどこかの県令なり太守にでも成って、それから少しずつ変えて行くしかないんじゃないか? いきなり世の中が全部、桃香が望むように変わってしまう事とはないと思わないぞ?」

 

友人である公孫?の意見を聞いた劉備は、自分の思いが否定されたように感じる。

だから劉備は、口を((尖|とが))らせて公孫?に話しかけていく。

 

「えー、そうかなー? だって、みんな仲良しな方が良いじゃない。白蓮ちゃんは、そう思わないの?」

「いや。私だって、そう思うぞ? けどな、桃香。中には仲良くしたいと思わない人達だって、どこかに居るかも知れないだろう?」

「でもね、白蓮ちゃん。だからこそ、そういう人達にも分かってもらうまで、誠意をもってお話しすれば良いと思うんだよ」

「そういう事に……なるのか? んんっ……? なんか、私も良く分からなくなってきたぞ?」

 

劉備を説得しようとした公孫?は、逆に説得されてしまいそうに成ってしまう。

根本的に劉備は、人を信じている視点で物事を決めている。だから、その視点での考えを周りに説く。

しかし、善人ではあるれど、そう言い切れない公孫?には、劉備の言っている事に同意はできない。

でも、それと同時に、正論であるようにも感じられるので、公孫?は混乱してしまったのでした。

 

 

 

「桃香さま」

 

劉備と公孫?が互いの意見を出し合って話していると、おもむろに関羽が話しかけてきました。

二人は話し合うのを止め、関羽を同時に見る。

 

「これから、どうして行くのか。それは、流れに((委|ゆだ))ねてみませんか?」

「えっ?」

 

関羽は静かに、自分の思っている事を劉備に話しかけていきました。

それを受けて劉備は、両目を大きく広げて驚きの声を上げる。

そんな劉備に、関羽は優しく語りかけていきました。

 

「皆と仲良くして行きたいという、桃香さまの((志|こころざし))は立派だと私も思います。だからこそ桃園で、私は桃香さまや鈴々と義姉妹の誓いを交わしました」

「うん、そうだったね……」

「私は今でも、あの時の想いを忘れていません。それゆえ、これまで悪人を退治して来ました。そして、もっと大きな悪を退治するために、義勇軍を結成している。そうですよね?」

「うん、そうだよ。私も、あの時の事を忘れた日なんて無い」

 

関羽に返答しながら、劉備は義妹たちと出会った頃の事を思い出していきました。

 

 

 

昔から劉備は、人同士が傷つけあう事に疑問を抱いていた。

どうして話し合わないのか、どうしてすぐ((争|あらそ))い合うのか、それを理解できなかったからである。

それは劉備の読解力が、余人より欠如しているというわけでは無い。

劉備だって、傷つけらたら痛いと思う。ひどい事をされたら悲しいと感じる。喜んでもらえれば嬉しいし、助けてもらえれば感謝する。そういうどこにでも居る、ごく普通の娘だった。

ただ、劉備が余人と違っていたのは、自己というもの堅持して生きているために、周りから影響される事が少なかっただけであった。

劉備は、いつも幸せをいっぱいに感じていた。それに周りの人達にも、いつも笑顔でいて欲しいと思っている。

だから、幸せいっぱいの劉備に会っている時、周りに居る人達はいつも笑顔で優しく接してくれた。

劉備は、そういった関係を皆で築いていける事が、さらに自分の幸せに繋がっていく事だと知っていた。

だからこそ、他の人達が自分と同じようにしないのかが、劉備には理解できないでいたのである。

劉備は人の善性を信じている。だから、誠意を持って話し合えば必ず分かり合えると、そう考えるようになっていった。

 

ある時、劉備は賊に襲われている村に居合わせた。

賊の人数が多くて、自分一人だけでは村を救えない事も劉備には分かっていた。

でも劉備は、それでも賊たちの前に立ちはだかった。どうしても、村の人達を見捨てる事が出来なかったからである。

そんな時に関羽と張飛がやって来て、賊たちを一緒に退治してくる出来事が起こった。

なんとか賊を撃退した後、自分の力量も((弁|わきま))えず賊と敵対した劉備を、関羽は無謀だと言って((叱|しか))りつける。

自分の身を案じるために怒ってくれる関羽に、劉備は感謝して礼を言う。

その後、村を救ってくれた三人を、村の人達は歓待してくれた。

そしてその日の夜、村の人達に用意してもらった寝室で、劉備と関羽は色々な事を話し合っていく。

今までの自分が感じている疑問や、世の中をもっと平和にしたいという思いを、劉備は関羽に訴えかける。

関羽も今の世の中を憂いている事を劉備に話していく。悪人がのさばり、善良な人々が((虐|しいた))げられる事が我慢できないと。

夜を通して話し合った劉備と関羽は意気投合して、次の日の朝から行動を共にするようになる。

 

それから劉備・関羽・張飛の三人は、色々な所で悪人を退治していった。

間一髪で、村の人達の命が賊に奪われるのを防げた事もあった。

自分の親を賊に殺された小さな子供に、何故もっと早く来てくれなかったのかと涙目で非難された事もあった。

そうやって何度、三人は街や村の人達を救っていった事だろう。

しかし、いくら三人が力を合わせて悪人を退治していっても、それ以上の早さで事件が起きて善良な人々の命が奪われていく。

その度に劉備は、自分の無力さを痛感せざるを得なかった。

そんな時、黄巾党という賊が漢王朝に反旗を((翻|ひるがえ))す事件が起きて、これまで以上に世の中が((荒|すさ))んでいくのを、劉備はまのあたりにする。

いくら三人が強いといっても、さすがに千人規模の賊たちと立ち回りを演じられるわけではない。

だから、人々の命が賊たちに奪われるのを、黙って見ているしかない時もあった。

それは劉備に取って、とても((辛|つら))く悲しい出来事であった。

だから何故、平和よりも争いを求めるのかという疑問が、さらに深まって行く。

でも以前、答えは暗闇の中に在って光明は見い出せないままだった。

 

三人がある街を訪れた時、黄巾党の軍勢が襲撃してくると噂されるのを聞く。

街の責任者は援軍を呼んで来ると言って出って行ったまま、戻ってくる気配を見せていないらしい。

それを聞いた劉備は、どうするべきかを関羽に問いかける。でも関羽は、険しい表情をするだけで答えてはくれなかった。

だから、劉備は苦悩する。以前のように、助けられるかも知れない人々を見捨てて、また失意の日々を送らなければならないのかと。

劉備が悩むのも当然と云えるかも知れない。三人の中で一番強い関羽さえ、尻込みしてしまう状況だったからだ。

しかし、劉備は苦悩の末にある決断を下す。

ただ、皆を助けたいという((己|おのれ))の想いに忠実であろうと、そう腹を((括|くく))ったのであった。

覚悟を決めた後の行動は早かったと、劉備は自分の事ながらにそう思う。

態度を決めかねている関羽と街の広場に行って、人々に向かって助力を訴えかけて行ったのだった。

最初は誰にも信じてもらえず、人はまったく集まる気配を見せない。それでも劉備は、一生懸命に頭を下げて熱心に頼み込んでいく。

そうしていくうちに、劉備が頭を下げて頼んだお陰なのか、まとまった人数に集まってもらえるように成っていった。

それでも、総数は襲撃してくる黄巾党の賊たちの方が多かった。だから劉備は、関羽の進言を入れて夜襲をかける事にする。

街に迫っていた黄巾党の賊たちは、偵察してみると高を((括|くく))っていたのか何の警戒もしていないようであった。

だから劉備たちは、夜の闇夜に紛れて黄巾党の陣営に夜襲をかける。

油断していた黄巾党の賊たちは、不意をつかれた夜襲を受けて慌てふためき、為す((術|すべ))を持たない始末であった。

そんな乱戦の中で、関羽が黄巾党の部隊長らしき人物を打ち取った時、他の賊たちは我先にと一斉に逃走し始める。

そうして劉備たちは、なんとか黄巾党の賊たちを撃退して、街を救う事が出来たのであった。

でも劉備には、黄巾党の賊を追い払えた事よりも、もっと嬉しい事が他にあったのである。

それは街の人達の顔に、笑顔が戻って来てくれた事だった。

 

劉備たちが街を救ってから暫くして、太守に成っていた友達の公孫?が軍勢を率いてやって来る。

聞くところによると、劉備たちが救った街は公孫?の管轄だったらしく、以前に撃退した黄巾党の賊たちは、これからやって来る黄巾党の賊たちの偵察部隊だったらしい。

公孫?は、その黄巾党の本隊を討伐するために、直轄の街から出張って来たそうであった。

だから劉備は、街を救うために集まってくれた人達と一緒に義勇軍を結成する事にする。

そして、その義勇軍を率いて公孫?と一緒に黄巾党の本隊を討伐していった。

そうやって賊を討伐して街の安全が確保された後に、公孫?から黄巾党討伐の協力と、先の街の救済の論功も含めて褒賞金がもらえた。

その時に公孫?から、これからも義勇軍を率いるつもりなら、命令系統を明確にするために三人の中で序列を決めた方が良いと助言される。

だから劉備は、強くて正義感のある関羽を一番に押そうと思い、それを彼女に告げた。

でも関羽は、その((器|うつわ))でないと言って辞退してしまう。

そうして何故か、劉備が一番。関羽が二番。張飛が三番といった感じに落ち着いていく。

その後に劉備たちは、誰に言われるのでもなく自然の成り行きで、吉日を選んで義姉妹の誓いを綺麗な桃園で行なう事となった。

 

公孫?から褒賞金をもらえた事もあって、劉備はさらに義勇軍の規模を拡大していった。

義勇軍の人数が多ければ、それだけ助けられる人々も多くなると考えたからだった。

でも劉備は、それから軍隊という存在を甘く考えてい事を学ぶ。

軍隊を維持するためには、ものすごく糧食を必要とするからであった。

劉備は、その事を解決するための対策を関羽に相談をする。

相談を受けた関羽は、義勇軍が官軍の傭兵として働き、その代わりに糧食を都合してもらえば良いと献策した。

そんな折りに、昔お世話になった先生であるところの((盧植|ろしゅく))が、((冀|き))州にて官軍を率いていると風の便りで耳にする。

だから劉備は、糧食調達も兼ねて冀州まで出張って行き、黄巾党を討伐していた盧植を頼る事にした。

けれど何故か、頼っていった盧植は暫くして無実の罪で((更迭|こうてつ))されてしまう。

さらにその後、その事に((憤慨|ふんがい))していると、後任の董卓から義勇軍は不要と言われて追い出されてしまった。

追い出されたと思ったら又もや公孫?と再会したり、途中で遭遇した曹操から劉璋の事を紹介されたりもした。

残りの糧食が心細くなり、最後の頼みとばかりに劉璋の所に行ったのに、劉備自身の失態で皆を窮地に陥らせてしまった事さえあった。

そしてその事で、友達の公孫?と義妹の関羽にめちゃくちゃ怒られる事となり、劉備はちょっぴり一人泣きをしたりもした。

どれもこれも、振り返ってみれば良き思い出かも知れないと、劉備はそうのように考える。

色々な人々との出会いと別れ、そんな色々な事を経験したからこそ、今の自分が在ると思うからであった。

 

 

 

「流れに委ねるといっても、世間の流れにではありません。もっと、大きな流れに委ねたいと思うのです」

 

今までの事を振り返っていた劉備は、関羽から語られる言葉に耳を傾けようと思い直し、彼女の話し聞いていく事にしました。

でも、関羽の言う事が良く分からなかったので、劉備は問いかけてみる事にします。

 

「ねえ、愛紗ちゃん。大きな流れって、なに?」

 

劉備がそう言うと、関羽は微笑しながら、それでいて((真摯|しんし))に自分の想いを伝えていく。

 

「はい。桃香さまもご存じのように、世間では黄巾党などの悪党が((跋扈|ばっこ))しています。

 力ある者が力無き者を((蹂躙|じゅうりん))するだけでなく、力無き者がさらに力無き者を蹂躙する。そんな流れが、世間に((蔓延|はびこ))って来ています。だから、それが世間の流れだと言えるのかも知れません」

 

関羽がそう言うと、劉備は眉を((顰|ひそ))めて((辛|つら))い表情を顔に浮かべました。

 

「ですが。そんな流れの中に在っても懸命に生きている、そんな人達がたくさん居る事を私たちは知っています。だからこそ、そんな人達を助けたくて、私たちは今までやって来ました」

「うん……」

「最初は桃香さま、私、鈴々の三人だけで始めた旅でした。悪人たちから、善良な人々を助けられた事もありました。力が及ばず、悔し涙を飲んだ事もありました」

「うん……」

 

関羽から語られる今までの出来事を、劉備も切ない感情と共に思い出しながら言葉短く返答していきました。

 

「桃香さまが街の人達を救いたいと決断を下し、懸命に助力を願ったお陰で義勇軍が出来ました。そして、なんとか街を救う事も出来ました」

「そう……かな? 愛紗ちゃんや、鈴々ちゃんが居てくれたお陰だと思うよ? 私一人じゃ、何も出来なかったと思うもの」

「いいえ……。私には、街を救うという決断が下せませんでした。その覚悟が、持てなかったのです」

「……」

 

かつて街を救った事を劉備の功績だと言う関羽。劉備は、それを三人全員の功績だと言い返す。

しかし、関羽は頭を左右に二度ほど振って、その時の自分の心中を告白しながら、それを否定する。

そんな関羽の心中を((慮|おもんばか))って、劉備は黙って受け止めるしかありませんでした。

 

「後で私が理由を聞いた時、桃香さまは((仰|おっしゃ))って下さいましたね。あの時はただ、皆を救いたいという想いに従っただけだったと」

「あはは……。なんか、改まってそう聞くと、私って恥ずかしい事を言ってるよね?」

 

関羽から在りし日の自分の行ないを聞いて、劉備は赤面するのであった。

そんな劉備に、関羽は真摯な眼差しで告白していく。

 

「桃香さまは、私に出来ない事を為し遂げられました。だからこそ私は、桃香さまを((義姉上|あねうえ))とお呼びしたかったのです」

「そう……だったんだ」

 

劉備は関羽が自分を義姉妹の長姉にした経緯を聞いて、やっと理由を知る事が出来ました。

 

「そして、思ったのです。それが、大きな流れの源流ではないかと」

「それって、なに……?」

「はい。それは桃香さまが、ただ皆を救いたいと思った時の無私の気持ちの事です」

「ええっー?! わっ、私、そんな((大袈裟|おおげさ))な気持ち持ってなかったよー?!」

 

関羽から褒め殺しのような言葉を贈られて、劉備は恥ずかしさのあまりに顔を真っ赤にして、慌てて否定していきました。

そんな劉備を見つめつつ、関羽は両手で握りこぶしを作りながら力説していきます。

 

「私は思うのです。世間の流れというものには結局、我欲が根幹にあるのではないかと。だから、その対極にある桃香さまの無私の想いが、乱世を平定する大きな流れの源流ではないかと思うのです」

「あのね、愛紗ちゃん。そんな風に思われても、私こまっちゃうよ?」

「そして、その想いに従って来たからこそ、今の我々が在ると思うのです。ですから、これからも大きな流れに従っていれば、どうにか成って行くと思うのです」

「だからね、愛紗ちゃん。ちゃんと私のお話しを聞いてくれる?」

 

劉備は関羽が暴走していると思い、自分は普通である事を切実に訴える。

関羽は、そんな劉備の言葉に耳を貸さないまま、自説を淡々と告げていく。

堪りかねた劉備は、なんとか関羽の誤解を解こうと言い募る。

しかし、そんな劉備の行動を気にする事なく、関羽は逆に優しく労わるような感じで話しかけてきました。

 

「大丈夫ですよ、桃香さま。桃香さまは、ご自分の気持ちに素直に従って下されば良いのです。そうすれば、大きな流れに((沿|そ))った生き方が出来るのですから」

「愛紗ちゃーん! お願いだから戻って来てー?! お((義姉|ねえ))ちゃんからの、おーねーがーいー!!」

 

劉備は思う。真面目である事は関羽の良い所だと。

でも、思い込みが過ぎてしまう時、関羽はちょっと困ったちゃんに成ってしまうのだ。

そして同時に、こうも思う。やっぱり誰も、私の話しを真面目に聞いてくれないって。

だから劉備は、ちゃんと自分の事を理解してもらおうと、一生懸命に頑張って話しかけていくのでした。

 

 

「おい、桃香」

 

どうやって関羽の誤解を解こうかと劉備が考えていると、二人の話しを黙って聞いていた公孫?が呼びかけてきました。

 

「白蓮ちゃん、ちょっと待っててくれる? 今は愛紗ちゃんと、ちゃんとお話ししないとイケないの」

「いや……。だけど兵が、こちらを((伺|うかが))っているぞ? 良いのか?」

「え? なに?」

「いや、だからな? 桃香のところの兵が、何かの要件を告げたくてこちらを伺って居るんだよ」

「へ?」

 

公孫?の呼びかけよりも関羽の誤解を解く方が重要と考え、劉備は友人の話をつっぱねる。

しかし、続けて話される公孫?の要件を聞いた時、劉備は良く聞き取れなかったので問い返す。

そして、ちゃんと要件を聞き入れた時、劉備は公孫?が指差す方向を見る。

そうすると、そこには劉備の義勇軍の兵士が、こちらを伺っていたのだった。

そして何故か、その義勇軍の兵士の後ろには、華陽軍の兵士らしき人物を((伴|ともな))っていたのである。

 

「どうした? 何かあったのか?」

 

そう言って関羽は立ち上がり、要件がありそうな兵士たちの所まで歩いて行きました。

劉備と公孫?は、そんな関羽の後ろ姿を見送る。

 

「何かあったのかな?」

「かも知れないな」

 

劉備と公孫?がそう話し合っていると、要件がありそうな兵士たちと二言、三言話し終えた関羽が戻って来る。

 

「愛紗ちゃん、どうかしたの?」

 

劉備は近くに来た関羽に、要件は何であったのかを問いかけた。

 

「はい。華陽軍からの伝令を、ここまで連れて来たみたいです」

「え? 本当? それで、なんて言ってきたの?」

 

劉備は先頃の失態以来、公孫?や関羽から劉璋に対しては礼儀を弁えて話すように厳命されていた。

だから劉備は、自分なりに意識して丁寧に接するように心がける。

その所為なのかは分からないけれど、劉璋にかかわる名称を聞くと、ちょっと気になってしまう劉備でありました。

 

「はい、明日の……。いいえ、もう今日ですね。今日の昼頃までに、進軍の準備を整えて欲しいとの事です。そしてそのまま、初日は夜を通して広宗の街へ向かいたいとの事でした」

 

関羽は華陽軍の伝令から聞いた話しを、劉備や公孫?に簡潔に話した。

 

「そうか。やっと、重い腰が上がったという事だな?」

 

黄巾党の本拠地を前にして、同じ場所に居続けている事に疑問を感じていた公孫?は、やっと行動できる事に安堵するのでありました。

 

「そのようですね。白蓮どのの所にも伝令が送られているそうでしたが、いかが致しますか?」

「え? そうなのか?」

「はい。一応、白蓮どのも一緒に居る事を告げて置きました。ですが、進軍の準備をする以上は、ご自分の陣営に戻られた方が良いと思います」

「そ、そうだな。じゃあ桃香、私は自分の陣営に戻る事にする」

 

関羽から助言された公孫?は、そう言って((颯爽|さっそう))と自分の陣営に戻って行きました。

そんな公孫?の後ろ姿を見送っていると、劉備の視界に関羽が張飛の((傍|そば))まで歩いて行くのが見える。

張飛の傍まで行った関羽は膝を曲げて中腰になり、熟睡している義妹をそっと抱きかかえていきました。

 

「桃香さま。鈴々の事を、お願いしますね」

 

関羽は張飛を抱きかかえながら立ち上がり、そう言って義妹を劉備に無理やり押し付ける。

 

「え?! な、なに?!」

 

関羽からいきなり張飛を手渡された劉備は、慌てて熟睡している義妹を両手で優しく抱きかかえた。

 

「では、桃香さま。後の事は私にお任せになり、桃香さまは天幕でお休み下さい」

「え?! で、でも。まだ、お話しが終わって――」

「さっ、桃香さま。早く天幕に参りましょう」

「ええー?! ちょっ。愛紗ちゃん?!」

 

張飛を抱いている劉備の背後にすかさず回り込んだ関羽は、義姉の背中を押しながら天幕へ戻るように促がしていく。

でも劉備は、関羽の誤解を解いていない事を気にして抵抗を試みる。

しかし悲しいかな、関羽の力に対抗できない劉備は、そのまま天幕の方へと追いやられてしまうのであった。

 

背中を押される事に微力な抵抗を試みながらも、次第に泣きたい気分になってくる劉備。

そんな彼女は満天の星空に向かって、心の中で悲痛な叫び声を投げかけていきます。

 

 

 

 

お願いだから、誰か私の話しを真面目に聞いてぇー!! と。

 

 

 

説明
無難な人生を望み、万年やる気の無かったオリ主(オリキャラ)が、ひょんな事から一念発起。
皆の力を借りて、皆と一緒に幸せに成って行く。
でも、どうなるのか分からない。
涙あり、笑いあり、感動あり?の、そんな基本ほのぼの系な物語です。
『書きたい時に、書きたいモノを、書きたいように書く』が心情の不定期更新作品ですが、この作品で楽しんで貰えたのなら嬉しく思います。
*この作品は、BaseSon 真・恋姫†無双の二次創作です。
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コメント
Lumiere404さん、コメントありがとう。そうですね。その辺の事は、すっかり忘れてました。その時その時、自分の出来る事を精一杯にやるって感じでしょうか?(愛感謝)
話し合えば解り合えるといいながら賊を討伐する為の義勇軍を立ち上げた矛盾について桃の子は考えるべき。(Lumiere404)
NSZ THRさんコメントありがとう。えー。劉備さんは忘れたのでは無くてですね。起こしてしまった事に反省はしたんですけれども、クヨクヨせずに前向きに生きて行こうとしている。といった感じの個性の持ち主なんじゃないかなー?と思っています。(愛感謝)
劉備よ お前さんはまず空気を読むという能力が必要だな 関羽の言っているような世の中の流れを読むのと相手についてと 自分の思いを貫き通した結果極刑寸前だということを忘れてしまったのかね? あとそれを「良き思い出」と言える人は100人中0人だからね(NSZ THR)
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