「はぁ〜〜」

軍議から帰ってきた一刀は深いため息をついていた。

「どうしたの一刀？ため息なんてついちゃって？」

それを見た雪蓮が声をかける。

「いや、この連合の大丈夫かなと思ってな？」

「あら、どうして？」

「だってさ、あの袁紹とかいう女、すっげえ馬鹿そうじゃん。馬鹿だったし」

「しょうがないわよ、だって袁家だ……いたっ」

雪蓮がそこまで言ったとき、頭に拳骨がおちた。

「雪蓮、誰が聴いてるか分かったもんじゃない」

叩いたのは、一刀といっしょに軍議から帰ってきた冥琳だった。

「まあいい、とにかく今回どうするか話すぞ？」

「は〜い」

「情報によると��水関にいる将は華雄と呂布それに張遼らしい」

「あれ？確か華雄って昔……」

「そうだ昔、文台様と戦った奴だ。それでだ、北郷」

「なに？」

「華雄はお前に任せる」

「それはいいけど、相手は関に籠ってるんだろ？どうすんの？」

「そこはあたしが、ちょっと挑発すれば出てくるはずよ」

「ふーん、なんで？」

「昔文台様と戦ったって言ってだしょ？」

「うん」

説明を始めたのは雪蓮だった。

「文台っていうのは私の母様の字で名前は孫堅っていうんだけど、華雄は昔母様と戦って負けたの。だから私が少し挑発したらでてくるはずよ。猪だし」

「なるほどね。あ、でもさ華雄殺していいの？」

「どういうこと？」

疑問の声をあげる雪蓮

「ちょっと寄って」

そう言って一刀は二人を近寄らせる

「冥琳、俺たちの目的は袁術からの独立だよな？」

「そうだ」

「そしたら少しでも多く味方はいたほうがいいよな？だったら華雄は仲間に入れたほうがいいんじゃないか？」

「確かにな。なら北郷それは任せる」

「はいよ」

そうして、方針は決まった。