IS.B 馬神 弾という名の操縦者 2nd break 第一章 黒煌編 〜ep.8 完全たる王震 滅びの鐘? |
勝斗は弾に鞭を巻き付け、近くへ引き寄せる。
「苦しみに耐えられないのは、本当の強さを知らない証拠…本当の代償をまだ分かってない。確かに、大きな不安と胸騒ぎはある。これが、一般的に言う苦しみだ…」
「!!?」
勝斗は怒りの目で見ながら言う。
「…不安だから何だ… 胸騒ぎがするから何だ… こんなものが苦しみか? 違う、苦しみとは心に残る深い傷や負ではないっ!!! 戦いに苦しみはないっ!!!」
「知らない訳…ないだろ」
「?」
弾のまっすぐな言葉に勝斗は眉を少し動かす。
「 …では答えろ、お前はどんな戦いをして来たか!! どんな運命をして来たかを!!!」
勝斗の怒号が響く中、弾が出した答えは…
「世界を跨ぐ様な戦いだった、異界魔女に導かれ、現実の未来に行ったり、長い戦いをして来た…」
「? 何を言っている…戦いの中で、夢見たいな言葉を喋るのだ?」
勝斗にとっては難解の言葉だった。
が、理解をしていたのはまゐとラウラだった。
「そんな事が言う暇があるのなら…大人しく待っていろ!!!」
「させん!!!」
「?」
勝斗が弾を巻き付けた鞭を叩きつけようとしたところを、ラウラはワイヤーブレードで勝斗の腕に巻き付け止める。
まゐはカオティック・セイメイの星形のビットの"紫幽線"を勝斗に放ち、力の限り止める。
そのおかげで、弾を巻き付けた鞭は自然に解け、弾は勝斗から距離を置く。
そして…
「形態変換!! いくぞ、アマツマガツチ!!!」
『はいっ!!』
体が白い半透明のマントに包まれた姿の形態、[アマツマ・アポロ]に変換した。
その後、弾は強風を操り、勝斗の動きを更に止める。
ラウラも残り五本のワイヤーブレードを勝斗に巻き付け、AICて更に動きを止める。
普通なら、この状態では流石の一流のISですら動けない。
しかし、勝斗のISはそれよりも悠々と越えていた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!」
「きゃっ!!!」
「ぐあっ!!!!」
「くっ!!!」
まゐの"紫幽線"と、ラウラのAICと、弾の操っていた強風が弾かれた。
そして、巻き付けられたワイヤーブレードを強引に引きラウラの制御をなくし、地面に叩きつけた。
「ぐおぁ!!!」
そのせいで、ラウラのISは大破。
強制解除されたのだった。
その後、勝斗に緊急連絡通信が入った。
「IS.B本部長ですか、作戦が決まりましたか…」
《もう伝える事ができなくなった》
「何? どういう事ですか?」
《何故なら、………………》
最後まで聞いた後、勝斗は礼を言い、恐れた顔をしながら通信を切った。
「今すぐにここから退け、お前達じゃ抑えきれない」
「どうゆう事だ」
勝斗は島の方向に目を向ける。
「アルバトリオンが此処を襲う」
勝斗が漏らした言葉で弾達は戦慄した。
此処を襲うという事…
つまり、覚醒したという事だ。
そして、滅びの鐘が…声が、響き渡る。
説明 | ||
や、やっと…だ… | ||
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コメントありがとうございます。(霊狭山) | ||
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