IS-インフィニット・ストラトス ネクサス お誘いーInvitationー
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 土曜日の放課後、千冬は職員室で自分の席に座り少し考え込んでいた。

「どうかしたんですか織斑先生?」

「山田先生ですか。じつは織斑のことでな。」

「織斑君がどうかしたんですか?」

「休日に買い物とでもと思って誘ってみたらどういうわけか外せない用事があるといって・・・・・」

「織斑先生も運に恵まれませんね。」

「ええ・・・・・・・だが・・・・・・」

「どうかしたんですか?」

「その時の表情がなんだか重くて・・・・・」

「はぁ・・・・・織斑君どうかしたんでしょうか?」

「わかりませんが去年もこの時期に何処かに出かけていました。」

「去年もですか!」

「どういう理由かわからないのですが、この時期は必ず何処かに出るみたいなんです。」

「そうですか。なんか墓参りみたいですね。」

「墓参り?」

「ほら、よくあるじゃないですか。大事な人の命日とかで墓参りに行ったりするって。」

「だが一夏からはそんなことは今ままで聞いたことがないな。」

「じゃあ違うんでしょうかね?」

 

 一方その頃楯無はというと。

「すみませ〜ん、五反田弾君いますか〜?」

「はい、お兄は今に会にいますけど・・・・・・・・あなたは確か・・・・・」

「IS学園の生徒会長、更識楯無です。久しぶりね、蘭ちゃん。」

「どうも。でもお兄に用事って何ですか?」

「それがちょっと込み入った事情でね。あ、親の方にはもう話しつけてあるから後は本人の承諾しだいの話なの。」

「はあ・・・・・わかりました。お兄、お客さんだよ!」

「へ〜い。」

 二階から階段を降りてくる音がし、弾は一階へと降りてくる。

「どうも〜。」

「あ、こんにちは。お久しぶりです。」

「久しぶりだね、弾君。ちょっと話があるけどいいかな?」

「別に構いませんよ。どうぞ。」

 そう言って弾は楯無を部屋に招く。弾は楯無を座らせ、お茶を出す。

「どうぞ。」

「ありがと。」

「それで話って何ですか?」

「君ってIS学園に興味あったよね。」

「はい。」

「そこで働けるといったらどうする?」

「・・・・・・・・・・・・はい!?」

「文字通りの意味よ。といっても用務員代行としてだけど。」

「えっと・・・・・・すいません、話が今頭の中で整理できていないんですけど・・・・・・・・・・IS学園で用務員として働けるってことでいいんですよね!?」

「そうよ。」

「マジで!!」

「マジのマジよ。ほとんど働き通しの状態になるけどいい。」

「は、はい!!ぜひお願いします!!」

「よかった〜。実は親にも承諾もらっていたんだけどね。もしいやと言っても無理やりにでも働かせるって言ってたのよ。」

「は、はぁ・・・・・・」

「じゃあ勤務は月曜からってことでお願いね。校門前に人を配置しておくから。あ、交通費はこっちから出すから。」

「ありがとうございます。」

「感謝するのはこっちよ。丁度用務員のおじさんが腰を痛めてね。しばらく働けない状態よ。後このことは家族以外に言わないでね。」

「はい!」

 

「ねえお母さん。」

「何、蘭?」

「あの人、お兄に何の用なの?」

「なんでもIS学園で働かないかって話し出そうよ。と言ってもアルバイトみたいなものだから私のおじいちゃんもいい経験としてやらせてあげようと思うのが表面上よ。」

「表面上?」

「前にあなたが言ってたでしょ、弾に好きな人が出来て二人ともビンゴの状態だって。」

「うん・・・・・・・まさか!」

「そうなの。それもあってあの子を採用するつもりだったって話。」

「そうなんだ・・・・・」

「まああの子に好きな子ができるなんてねぇ〜。」

「まあね。」

 

説明
千冬が職員室で考え事をしていると山田先生が話し掛けてきた。
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