超次元の外れ者・リメイク(10) |
「学校へ」
インターセンター・3番街・市立央共学園
10歳
((義父|とう))さんの葬式が行われたあの日から一週間後、僕は3番街にある央共学園に入る事になった。
いかに様々な種族が共に暮らせている街とはいえ、根本的な種族の価値観や常識は違いすぎる。
そんな訳で、各種族によっての学校とかがある。
ただしこの学校は例外で、様々な種族が通う学校だ。
出来始めたのはつい最近、なお且つ人間の学校は空きが無いので、僕はここに通う事になった。
僕の(一応の)保護者になった源さんは、種族間の衝突が激しいここよりも、せめて人間の学校に入れさせたかったらしいが、僕は正直どうでも良かった。
今日は初めて通うという事で、挨拶する事になった。
ユウザ
「((担徒|にないと))((有佐|ゆうざ))です・・・・・・」
「よろしく」と付け足し、ぺこりとお辞儀をしてから、空いてる一番隅の席に座った。
ヒソヒソ・・・・・・・・
何だか声が聞こえる……机に座っている生徒の声だ。人間の生徒が珍しいのだろう・・・・
放課後・校舎裏
放課後、生徒の一人に呼ばれて校舎裏に来た・・・・・
来た後でぼーっと立っていると、数人の生徒に取り囲まれた。
一人の生徒(ゴーレム)がこっちに近づいた。
不良(ゴーレム)
「よう、新入生。人間なのにここに飛ばされるなんて、災難だよなぁ〜」
・・・飛ばされたんじゃなくて、自分からここに入ったんだが。
不良(ゴーレム)
「ここじゃ危ないよ?ハッキリ言って人間が生きて来れる所じゃないよ?」
これが学校名物のスカウトって奴か・・・・・
不良(ゴーレム)
「それでだ、お前も仲間に入れてやるよ。」
余計な御世話だ…ほっといて欲しい・・・・・
不良(ゴーレム)
「な〜に、お前は俺達が言った物を買って来れば良いだけだから。それだけでお前は安全なんだぜ。安いもんだろ?」
成程、パシリになれと、子分になれと言う事ですか・・・・・
ユウザ
「別に・・・必要ないから・・・じゃ・・・・」
もうどうでもいい…何だか誰とも関わりたくない・・・・
僕はそのまま通り過ぎようとした時・・・・・
ドゴッ!
ユウザ
「グッ!・・・・!」
突如、ゴーレムの生徒に腹パンされた。その瞬間、僕はどうでも良くなり、スイッチが入った
【モードチェンジ・凶モード】
生徒(ゴーレム)
「・・・・スカシてんじゃねーよ。解ってんだろ。お前に選択権なんてねーんだ・・・」
ドシュッ!
不良(ゴーレム)
「あ・・・・あ・・・・・・」
ドシャアッ・・・・・
やり返すように、僕は生徒(ゴーレム)のコアを手刀で突き刺した。刺された生徒は力なくうつ伏せに倒れた。ドクドクと何かが漏れ出している・・・・
不良(鳥人)
「・・・・・・・・・・」
全員、唖然としていた。この状況に、この場所に・・・・・
ユウザ(凶)
「・・・・・・・・・・保健室・・・・・」
不良(狼)
「・・・・・・ハッ!!・・・・・テ・・・テメエエエエエエエエエッ!!!」
僕の一言に我に返った後、一斉に襲いかかって来た。
不良が木刀やら金属バットやら改造モデルガンやらと、武器を持っていた為、僕も投剣を構えて迎えうった・・・・・
インターセンター・1番街・元ワーカー宅
ユウザ
「ただいまー・・・・」
襲いかかって来た不良を返り討ちにして帰って来た我が家には、誰もいない。
義父さんは死んだ・・・・・女神によって・・・・大国によって・・・・・
それで心が欠けたなら、女神を殺せば・・・・僕の心は埋まるのだろうか・・・・
憎いとか、恨めしいとか、許せないとか、かたき討ちとか、普通ならそう言う理由で殺すとかいうのだろう・・・・
けど僕は違う・・・・そもそもそう思うどころじゃない。そこまでのモノじゃない。
心が埋まると思うから・・・それだけだ。かたき討ちの後は何が残るのか・・・・
本当に虚しさだけなのか、何も無いのだろうか・・・・
今は良く分からない。ただ今は・・・・・それを生きる目的にしている。
ユウザ
「・・・・・・・ギルドに行こう」
そうだ、討伐クエストを受けよう。まだDランクなのだから、目的には、まだ届いてないから・・・・・
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コメント | ||
コメント感謝!チータ「うん…あれだね……」デバッカ「あれだな……」チ&デ「この時出会ってなくて良かった!!」(ヒノ) コメント、感謝です!この物語は、今のようになるまでを語る物語ですからね。(これはリメイクなので前に作ったのとは多少違うと思います)(ヒノ) byH こんな風になってしまったユウザ君が今ではあそこまで成長したんだよなぁー・・・。仲間ができて前を向いて生きるようになれて本当に良かった。( Z ハデス) |
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