機動戦士ガンダムSEED 神の部下になりし監視者 |
お待たせしました。今回は割と短めです
ファイル1「物語、始動」
この世界に送られてきて早三年。ヴェーダで情報を集めたりジャンク屋を初めて情報収集をしたりしていたらあっという間に過ぎていったが、この間に特別変わったことはなかった。しかし、今日からはそうはいかないはずだ。
「これから歴史が動き出すぞ。ヘリオポリスから連合が開発した新型MS“G”が奪われることによってな」
俺はガンダムのコックピットでそう呟く。
『正史のとおりに行けばストライクだけが連合に残って他が全てザフトに奪われるけど、ここで問題になるのが四人の転生者とこの世界のバグ』
通信で俺の相棒であるソフィアから送られる。
「ああ。今まではなんの行動も起こさなかったがこれからはそうは行かないだろう。確実に歴史に関わるはずだ。」
ここで転生者かバグのどちらかは確実に動く。もし行動がなくとも正史との差がないかを調べる。これが今回、ヘリオポリスにガンダムで確認に来た理由である。
『けど、サダルスードとプルトーネでくる必要はなかったと思うんだけど』
ソフィアが乗っているのがサダルスードで俺がプルトーネである。
「サダルスードならより細かな情報が収集できるだろ?プルトーネで来たのは転生者のガンダムが俺たちのヴェーダに繋がってるかを調べるためだ。もしなかった場合別のヴェーダがある可能性が出てくるからな」
『何もないといいんだけど…。っとと、噂をすればなんとやら。センサーに二機反応』
正史でアークエンジェルが出てきた場所緑の光を出しながら出てきたのはGN-002 ガンダムデュナメスとGN-003 ガンダムキュリオス。しかし
「微妙に動きが悪いな。なんでだ?」
そう、操縦が下手で動きが鈍いなどではなく、本当に動きが悪い。機体に問題があるのか?
『ちょっとスキャンしてみたけど、あの二機、どうも違うパーツを使ってるみたい』
なるほど。パーツ同士が上手く噛み合ってないわけか。それにデュナメスはGNフルシールドがなく、キュリオスにはシールドクローがない。
「これが神が機体に施した枷ということか」
『歴史を壊すほど強くはする気はないということなんだろうね。それで、こっちのヴェーダと繋がってる?』
「ああ、こっちのヴェーダに繋がってるのを確認した。少なくとも今のところヴェーダはひとつしかないっていうことだな」
しかしあくまでも今のところである。もしかしたらもう一機存在する可能性はないと言い切れない。
『けど、ちゃんと正史通りみたいだね。今G3機が離脱するのを確認したよ』
そうか。ここまでは正史通りか。
「お。再び反応。数は2か。まあ何が出てくるかおおよそ検討がついているが」
ストライクの近くの地面からはい出てくるのは蒼の機体とデカ物。その機体名はGN-001 ガンダムエクシア。しかし正式装備であるセブンソードではない。もう一機はGN-005 ガンダムヴァーチェなのだが
『なに、あれ。資料と姿が違う』
その姿は右に実弾バズーカを持ち、左肩にはキャノン砲をつけ、左腕にはロケット弾を二発、足にはミサイルコンテナがついてその色は白ではなく黄土色である。
「GN-005/PH ガンダムヴァーチェ フィジカルか。まあこれも巨大ビームをバカスカ打たれないようにしての対応なんだろうな」
そう、ヴァーチェのもう一つの姿で武力介入には見送られた外装であるフィジカルタイプなのである。因みに武力介入で使用されたビーム主体のヴァーチェの正式名称はヴァーチェ パーティクルである。しかしフィジカルはパーティクルよりもより強固なGNフィールドが精製可能であるためどっこいどっこいである。
「歴史と違う所は特になし。ここで見るものはみた。エウクレイデスに帰還するぞ」
『わかった。帰ったら御飯にしよう。これから忙しくなるだろうからね』
「そりゃ賛成だ。さっさとずらかるぞ」
そうして俺たちはヘリオポリスから離脱し、旗艦であるファクトリー艦、エウクレイデスに帰還した。
説明 | ||
神に間違って殺されてしまった青年がその神の部下となりガンダムSEEDの世界を監視し、時に神の指令を受けて転生者たちの行動を見る。そんなお話 |
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