脱オタクするということ |
脱オタクするということ。
オタクを始めたのがいつなのかはわからない。
気がついたら始まっていた。
オタクはだいたいみんなそうじゃないかと思
う。
しかし、オタクは誰もが一度はオタクをやめ
ようとしたことがあると思う。
たいていは、オタク趣味と関係ないことが引
き金になったりする事が多いが、誰にも一度
はある。
今までクラスやゼミのみんなと違う道を歩ん
できた。
音楽もファッションも知ったことじゃない。
自分の興味のあるモノに夢中になるのは誰だ
って当たり前だ。
自分は自分だ。
自分の興味のあるモノだけを追い求め生きて
きた。
それが、ゲーム、マンガ、アニメ、プラモデ
ル、鉄道、軍事、美少女フィギュア、美少女
ゲームだっただけだ。
たまたまそうだったというには余りにも深く
濃い世界だが、たまたまそうだっただけだ。
たまたまオタク趣味と呼ばれるものが好き
だったのだ。
そんな自分が嫌いではなかった。今も着実に
自分の世界を歩んでいる。
仲間だっている。オタクの世界は驚くほど広
い。
そんな我々が一度は考えること。
脱オタクすること。
簡単なように見えるけれども簡単なことじゃな
い。
自分の興味のあるモノを追ってきた毎日を変え
てしまう。
まったく知らない世界へ行こうと決めること。
それは何かに行き詰った結果なのかもしれない。
就職や進学、人間関係に行き詰った結果として
今の自分を変える為に脱オタクしようとしてい
るのかもしれない。
でも、たったひとついえることがある。
そんな簡単に自分の好きだったモノを捨てたりは
できない。
服装を変えたら、趣味を変えたら、もっと言うと
オタクをやめたら、オタクを脱したことになるの
だろうか。
脱して一体どこへ行くのだろう。何になるのだろ
う。
脱オタクを考えるときと言うのは、意外と頭が混
乱していたり、消沈していたりして正常な思考が
できない時が多いように思う。
とにかく違う何かになりたい。
そんな気持ちなのではないかと思う。
もしかして、今の自分が嫌で、どうにか自分を変
えたくて、コミュニケーションスキルや対人関係
能力を高めたり、肥満を解消したり、清潔感のあ
る人物になろうとしているのだろうか。
そういった事はオタクのままでもできるはずだ。
違うだろうか。
それはオタクであることとは関係がない事なのだ。
例えば、オタクでもクラスやゼミで活躍している
人がいる。
彼らは揺ぎ無いほどのオタクだが、性格のよさや
コミュニケーション能力があって他人を否定した
りしないし、自分を否定したりもしない。
ありのままに自分を出して他人と協調していく。
反対にオタクでなくても、ああいう人にだけはな
りたくないというタイプの人がいる。
人として何か大切なものを失っているような連中
が残念なことに大勢居る。
だから、オタクであることに苦悩する必要なんて
無い。
オタクであることなんて、自分の一側面でしかな
い。他人はそのオタクの面しか見えないから色々
言うのかもしれないけれど。
もし、苦悩する必要があるのだとしたら、自分を
魅力的な人間にするにはどうしたら良いかを苦悩
することだと思う。
実は、オタクをやめるなんてほぼ不可能だ。
過去の自分を否定したくても否定なんてできない。
とても楽しかった過去を捨ててまで一体何になろ
うというのだろう。
脱オタクをしようとするオタクはとても多い。
でも、オタクに戻ってくるオタクもとても多い。
みんな一度は辞めてみようとして戻ってきたのだ。
何かに突き動かされるように凄い勢いで飛び出し
ていったけど、やっぱり戻ってきたのだ。
中には飛び出していって戻ってこない人もいたか
もしれない。
でも、多くのオタクはいつの間にか戻ってきたのだ。
いつオタクを始めたかわからないのと同じでいつの
間にか戻ってきたのだ。
だから、無理に出て行こうとする必要はないと思う。
出て行きたいのなら出ればいいし、戻りたければ戻
ればいい。
オタクであることを無理やり脱する必要なんてない
と思う。自分の意志でやめるのならわかるけれども
無理に辞めるのはおかしいのだ。
でも、脱オタクという考え方で、一つ賛成できるこ
とがある。
自分の視野を広げ、自分を魅力的に変えるために頑
張ること。これはとてもいいことだ。
それは、ただ服を買って見た目を変えるなんてこと
じゃなくて、人として成長することに繋がっていく。
そして、自分を成長させようとする意志が人を魅力
的にする。
過去の自分を最低の人間だった吐き捨て続ける変わり
に、あの時成長しようと決めたから今の自分があるん
だと過去の自分を認めることが出来る人のほうが魅力
的ではないだろうか。
そして、自分を成長させることが出来た事で自分を好
きになれた。自分の世界を広げることができた事を自
信にできた人はとても魅力的だと思う。
世の中にはオタクでないものの、自分の世界を広げ
られない人が大勢居る。
ギャンブルやアルコールにのめり込んでいる人は自
分の世界を広げることなんて考えられないだろうし
、自分の事を棚に上げて他人を誹謗する事に熱心な
人も居る。こんな人も自分の世界を広げ、新しいも
のの見方をすることはきっと難しいだろう。
彼らのようになるくらいならオタクのままで自分を
変えていく、成長させていくほうが断然いいと思う。
そして、オタクであることで自分がダメになってい
ると考えるのはとんでもない間違いだ。
これは多くの人に知ってほしい。
オタクであることで人はダメになんてなったりしない
。絶対にだ。
今、このらくがきを読んでいる人が何歳でどういう
人なのかはわからない。
でも、このサイトに来ているのだから、きっとオタク
なんだと思う。
オタクである自分を認められないままにオタクを続け
ている人がもし、居たらしっかりと理解して欲しい。
オタクだからダメなんじゃなくて、自分を変えようと
しない事、成長を拒むことがダメなんだと。
だから、自分を変えて行って欲しい。失敗もして、大
変な目に合うことでしか学べないことも多い。
寝れないほど恥ずかしい失敗をしたり、泣きたくなる
ような経験をしたりするかもしれない。
それを乗り越えて、一度成長したオタクとして、作品
を作り誰かに痛烈なインパクトを与えて欲しい。
オタクはどうせ簡単にはやめられないし、やめてもい
つの間にか戻ってくる事が多いのだから、過去の自分
を認め、成長した自分が吸収してきた事を表現し、よ
り素晴らしい作品をつくるオタクになってほしい。
最近、思うことがあって文章化してみた脱オタクとい
う事。
オタクであることが悪いことじゃない。
この事を知ってほしい。
もちろん、この事だけじゃなくて、自分を変えること、
成長させていく事が大事だってことも知ってほしい。
それから、成長した自分がどんな作品を作るかはわか
らないけれど、過去の自分には決して作れなかったよ
うな作品を作って、大いに誇りにして欲しい。
まだ見ぬ成長した自分が作る作品の素晴らしさを楽し
みにして、何かを始めてみてほしい。
このらくがきが誰かの役に立てばいいと思う。
そして、いつか筆者にとてつもないインパクトを与え
てくれるような美少女ゲームが出てくる日を夢見て筆
を置こうと思う。
説明 | ||
小説ではなく、思ったことを文章化した散文です。 らくがきに過ぎません。 今回は、脱オタクについてです。 |
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