仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 8話
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「さっさと起きろ」

 

「ぐふっ!?」

 

リトの歓迎会(と書き、一発芸大会と読む)の翌日、朝早くからツナはリボーンに叩き起こされていた。

「早く支度しろ、飛行機に間に合わなくなるぞ」

 

「いてて…わかってるよ」

 

今日はイタリアのボンゴレ本部に行く日である。

 

その目的は九代目に リトを合わせること、そしてリトが会ったというボンゴレT世のいった言葉…『二つのリングを生み出し地に行きそれらを重ねれば再びお前の前に表れる。』を確かめるためでもあった。

 

リボーンの考えは二つのリングとはツナのもっている大空のボンゴレリングとリトのもっているリングのことで、生み出し地とはイタリアと思った。

 

しかし、ボンゴレリングが生み出されたのがイタリアだとは言いきれなかった。

 

なぜなら、大空のボンゴレリングを含め全てのボンゴレリングはどこでどう作られたのか知られていないからだ。

 

――初代ファミリーが製作したとは聞いたが、まあ行けばわかるだろう…

 

そういう思いもあり現在に至る。

 

リボーンに叩き起こされて数十分後…イタリアに行くメンバーは支度を終え、家を出発した。

 

さらに数分後…リボーンが教えた道を行くと小さな空港があり、そこにランボ除く守護者が集まっていた。

 

「おはようございます十代目!」

 

「おっす、ツナ」

 

「おはようだな、沢田」

 

「おはよう…ボス」

 

「…………………」

 

「みんなおはよう…ってヒバリさん!?きてくれたんですか!?」

 

「……並中の風紀を乱したヤツが他にもいるって赤ん坊に聞いてね…全員噛み殺すために行くよ」

 

「理由はともあれこれで全員集まったな、じゃあ行くぞ」

 

リボーンがそう言うとツナ達は飛行機に乗り出し、イタリアに飛んだ。

 

かなり早くイタリアに行ける飛行機らしく、ツナ達は軽く仮眠をとっていた。

 

「……………………」

 

しかし、その中でリトは仮眠を取れずにいた。

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飛行機に乗って約2時間後、ツナ達はイタリアの空港についていた。

 

「き、来ちゃったね…」

 

「そうだな〜初イタリアか」

 

「沢田殿〜〜!」

 

「あっバジル君!!」

 

大声を上げて近づいてくる少年…バジルがいた。

 

「お久しぶりです、沢田殿」

 

「うん、久しぶり!元気だった?」

 

「はい!…!そちらの方が……」

 

「ああ、こいつが平沢梨斗だ」

 

「やはり…初めてお目にかかります!拙者はバジルと申します」

 

「…平沢梨斗です」

 

「早速ですが、皆様をボンゴレ本部へお連れします、どうぞこちらへ」

 

バジルに誘導されてきたのは大型リムジン…これで出発するそうだ。

 

ツナ達は全員それに乗り、リムジンは出発した。

 

「そういえばバジル君は何でここに?」

 

「親方様と九代目の命でして」

 

「!(ぴくっ)」

 

「?どうしたのだ、平沢」

 

「…何でもない」

 

「そうだっ!九代目もう怪我大丈夫なの!?」

 

「!ツナ、九代目は怪我してたのか!?」

 

「えっ、ああうん…いろいろあって…」

 

「そうか…」

 

「そのことなら大丈夫です。今ではすっかりよくなられています」

 

「そっか、よかった…」

 

「……………」

 

「そろそろつきますね」 

 

「えっ?もうつくの!?」

 

外を見るとそこには巨大な洋風の建物があった。

 

さらにその入り口と思われる場所には数十人のマフィアが並んでいる。

 

「さあ、つきましたこちらへどうぞ」

 

「う、うん…」

 

バジルに言われるままリムジンから降り、ツナ達はボンゴレ本部の中に入っていった。

 

その際、ツナは周りのマフィアに少しびびっていた。

<p f>

 

 

 

バジルに案内されて数分……ツナ達はひとつの部屋の前についた。

 

「失礼します、沢田殿達を連れてきました」

 

ガチャ

 

「おお、ツナ!久しぶり…って訳でもねーな」

 

「父さん!?」

 

部屋にいたのはボンゴレ九代目にツナの父親…沢田家光だった。

 

「どうして父さんがいんの!?」

 

「ん〜?ちょっと用があってな」

 

「…あんたがパパンさんか…」

 

「ん?………そうか…お前が…」

 

「…ママンさんから話を聞いている」

 

「おっ!奈々をしってんのか?いや〜うちの嫁さん可愛いだろ〜、元気にしてたか、あ〜ヤベ奈々の飯食いたくなってきた」

 

「家光、はなしがずれているよ」

 

「おっと…すいません九代目」

 

「久しぶりだね…綱吉君…そして…初めましてだね…梨斗君」

 

「お久しぶりです、九代目」

 

「……………初め…まして…」

 

「…………………」

 

「…………………」

 

「……家光」

 

「ええ、…さっツナ達は別の部屋で休憩しててくれ」

 

「えっリトは?」

 

「リトは九代目と大事な話があるからな…さあいったいった」

 

バタンッ

 

家光はツナ達を連れて部屋を出てしまった。

 

「ふう……梨斗君、そこに座って…君と少し話がしたいんだ」

 

「…わかった」

 

リトは言われるまま椅子に座った。

 

「さて…まず言うべきなのは…君は私の孫であっているよ」

 

「!…それは……超直感でわかったのか…?」

 

「それもあるけど…何より君には息子の…サイバイの面影がある」

 

「……俺の父親は…どんな人だったんだ?」

 

「君の父…サイバイは私が少し年をとってから生まれた子でね……何よりも優しい子だった…」

 

そう言う九代目の目は少し遠くを見ているようだった…

 

「本当なら彼がボンゴレ十代目のはずだった…けどさっきいったように優しくて争い事を嫌っていたからボンゴレを継ぐのを拒否していたんだ…」

 

「…………………」

 

「そして彼が23の時に…継承権を破棄して日本に渡ったんだ」

 

「……俺は…親のこともわからない…あなたのことも…」

 

「いや、さっきもいったようにこれが初対面だよ」

 

「えっ?」

 

「私はサイバイの暮らしを邪魔しないようにと彼の本には行かなかった孫が生まれたと聞いても日本に行けなかったのは残念だったがこうして会えたのは嬉しいよ」

 

「…けど…親父達は…」

 

「それはリボーンから聞いたよ………けど君が残っている、君の両親はそれだけは後悔していないと思うよ」

 

「…そっか」

 

「さあ、綱吉君達の所へ行こう、休日を楽しみたいんだろう?」

 

「…うん」

 

リトは九代目と一緒に部屋を出ようとしていた。

 

「…九代目」

 

「なんだい?」

 

「…あなたが俺の祖父でよかった」

 

「!…ありがとう……」

 

それを聞いた九代目は満足した顔になっていた。

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「ギャハハハハーここまでおーいでー!!」

 

「こらランボ!!勝手に暴れちゃダメだって!!」

 

「おとなしくしろ、このアホ牛!!」

 

「ハハハ!おいかけっこか、負けねーぞー」

 

「極限に一番だ!!」

 

「……………(オロオロ)」

 

「……………………」

 

「もうちょっと静かにできねーのか」

 

「まあいいじゃねーか賑やかで♪」

 

「ハハハ…」

 

リトと九代目がツナ達のいる部屋に入るとなぜかおいかけっこをしているツナ達がいた。

 

「…なにしてんの?」

 

「リト!?もう話終わったの?」

 

「…うん」

 

「それじゃあみんな、早速だけどリボーンが報告したことをやってみたいと思うから、広い場所にうつるよ」

 

「あっはい!ほら行くよ、ランボ」

 

「ランボさんまだ遊びたいもんね!!」

 

 

――――――――。

 

 

九代目に案内された場所は少し広いホールのような場所だった。

 

九代目はリトとツナを中央へ呼び、他の人物は周りへ待機させた。

 

「それでは綱吉君、梨斗君…リングを…」

 

「はい」

 

「…うん」

 

リトとツナは言われるまま指にはめたリングを重ねた。

 

――その瞬間、重ねた場所からオレンジ色の光が表れた。

次第にその光は膨張し、リトとツナ、そして九代目を飲み込んだ。

 

「十代目!リトさん!」

 

「ツナ!!」

 

「沢田ぁ!!」

 

「………」

 

「ピカピカだもんね…」

 

「ボス…」

 

「これはいったい!?」

 

「「……… 」」

 

獄寺達は叫ぶが球体には反応がないようだ。

 

――――――。

 

 

 

「…ここは……」

 

「まさか……いや間違いない」

 

リトの意識が戻るとそこは前にボンゴレT世と出会った場所とは違った空間にいた。

 

その隣には九代目がおり、この空間のことを知っているような言葉を呟いた。

 

「…九代目?ここがどこか…ってツナは!?」

 

「綱吉君はおそらく『今、]世は覚悟を試されている』…!!あなた達は…」

 

「…T世……と…誰?」

 

そこにいたのは椅子に座ったボンゴレT世と両脇に並んでいる人物だった。

 

「あれは…歴代のボンゴレボスだよ…」

 

「…何!?」

 

『んっ?……成る程…覚悟は示されたな…』

 

T世がそう言った瞬間、リトと九代目の目の前にツナが表れ、倒れこんできた。

 

「ツナ!!」

 

「綱吉君!!」

 

「んっ…九代目…それにリトも…」

 

九代目はとっさにツナを支えた。

 

『役者は揃ったようだな……\世は並べ…クウガは後ろに下がっていろ』

 

「綱吉君…」

 

「は、はい」

 

「……………」

 

三人は言われた通りにし、T世は椅子から立つ。

 

『貴様は先程言ったな…ボンゴレを潰す、と』

 

「なっ!?」

 

「ツナ…」

 

「…はい………」

 

『…お前の覚悟を受け取った…栄えるも滅びるも好きにせよ……ボンゴレ]世……』

 

「デーチモ…十世!?」

 

『お前を待っていた………』

その言葉を言った瞬間、T世を含めた歴代ボンゴレボスの持っていた武器に炎が灯った。

その炎はだんだん大きくなっていく。

 

『ここに、ボンゴレの証を継承する』

 

「!これは……」

 

「………」

 

ツナはいつの間にか超死ぬ気モードになっていた…さらに]グローブに変化が起きていた。

手の甲の部分が光だし、形状がボンゴレリングのようになった。

その名は………

 

「]グローブ ver.V.R……」

 

「ボンゴレを継承した………なぜです!?なぜもう綱吉君に継承を!?」

 

「…九代目…T世を知っているのか…?」

 

「……歴代のボンゴレボスはボスになるのにファミリーが犯してきた業を引き継ぐことになっている、私もボスになる時に今さっき綱吉君と同じことを経験したかね…T世にあっているんだよ」

 

『すまないな\世……あいつがよみがえるのに時間がないからな…』

 

「あいつ……未確認生命体のことか!?」

 

「だけどもういるし…もっと別の存在じゃないのか?」

 

『そうだな…お前達の言っている未確認生命体とやらから説明しよう………あれの名は『グロンギ』……そしてよみがえるものの名はン・ダグバ・ゼバ……俺の親友、シモン=コザァートだ』

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最近の花粉は強いですね
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