マジ恋への転生者
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翌日

 

 

〜〜川神学園〜〜

 

 

三人称Side・始

 

 

鉄心「最後じゃが、転校生のお知らせじゃ」

 

 

月一恒例、学園長である『川神鉄心』の朝礼である

基本的に内容はこれと言って変わっている物はなく、フツーの朝礼である

 

 

百代「おいジジイ、その転校生は強い奴か? それともかっわゆ〜い女子か?」

 

 

鉄心「学園長と言っておるじゃろうが! まったく・・・強い奴じゃよ。少なくともワシよりはな」

 

 

その時、全体がザワつき始めた・・・何しろ、川神最強と呼ばれる『川神百代』を抑えられる数少ない人物が自分より強いと言うからだ。それはつまり川神最強の『川神百代』と同等か、それ以上に強いと遠まわしに言われたからだ

 

 

百代「そうか・・・なら尚更楽しみになってきたぞ転校生!!」

 

 

百代はニヤリと笑った・・・何故なら、百代の実力は川神院にいる修行僧を赤子の手を捻るように倒し、各地で最強と謡われている様な奴らも軽く倒してしまうため、自分と同等かそれ以上の実力を持った相手を捜していた

 

 

鉄心「(そう簡単には戦えないがのぅ)予定ではそろそろなんじゃがのう・・・おお、あれじゃ」

 

 

鉄心が空に指を指すが、生徒は首を傾げながら空を見上げる

すると――――――――

 

 

ズドン!

 

 

学長の横に人が空から落ちてきた

 

 

『イテテ、着地ミスった。死ぬかと思った』

 

 

生徒達『(いや、普通着地とか無理だから。ズドンっていったから、普通死ぬから)』

 

 

生徒達の心が(一部を除いて)一致した瞬間であった

 

 

三人称Side・了

 

 

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『イテテ、着地ミスった。死ぬかと思った』

 

 

さて、何故私が空から降ってきたか。理由は数時間前に遡る

 

 

 

 

 

 

 

〜〜回想・始〜〜

 

 

『さて、そろそろ行きますか』

 

 

と、その時

 

 

Pipipipipipipipipipipipi

 

 

ん?この着信音は、重爺か

 

 

Pi

 

 

『もしもし、どうした?重爺』

 

重國【実は先ほど鉄心の奴から電話があってのぅ、お主を朝礼の時に紹介するのだが、空から登場してほしいそうじゃ】

 

『え?空から?…………まあ、出来なくもないけど』

 

 

てか出来るの敦賀流以外だとヒュームさんと天衣姉だけじゃないか?

 

因みに何故ヒュームさんと天衣姉が出来るか。理由は簡単、二人とも((剃|ソル))・((月歩|ゲッポウ))・((嵐脚|ランキャク))が使えるから。ヒュームさんは重爺のライバルで足技の達人だから使えてたし。天衣姉は西に居るとき偶に一緒に修行して、その時に幾つか速度の技を教えて、剃・月歩・嵐脚の三式だけものにしたのだ

 

 

まあ、その話は置いといて

 

 

『………分ったと伝えといてくれ』

 

重國【おお、すまんのぅ。今度食材を幾つかと小遣いを送ろう】

 

『それは楽しみ、じゃあね』

 

Pi

 

 

『さて、改めて行きますか―――――――――千刀流走法・地貫き』

 

 

地貫きで学園の近くまで走る

 

 

『(誰も見てないし、この辺でいいかな)月歩』

 

 

近くに着たら月歩で飛び上がる

 

 

鉄心『最後じゃが、転校生のお知らせじゃ』

 

『そろそろいいかな?』

 

 

スルッ

 

 

『あ』

 

 

月歩を踏み外した

 

 

『(う〜ん、まあタイミング丁度いいし、全身に氣を纏わせてダメージ減らせばいいか)』

 

 

ズドン!

 

 

ダメージは減らしたが着地をミスった

 

 

『イテテ、着地ミスった。死ぬかと思った』

 

 

 

 

 

 

 

〜〜回想・了〜〜

 

 

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鉄心「久しいのぅ、迷彩よ」

 

『お久し振りです、鉄爺』

 

鉄心「馬鹿モン!学園長と呼ばんか!」

 

 

ああ、そう言えばそうでしたね

 

 

『で?あの新しい玩具を見つけたような目で見てる方はどちらさん?』

 

百代「お前面白そうだな!私と戦え!」

 

鉄心「こりゃ!百代!」

 

『無理・不可・拒否』

 

百代「何でだよ〜、た〜た〜か〜え〜よ〜」

 

『私と戦いたかったらここにヒュームさんと京都の実家に居る敦賀重国、川神市の市長とここに居る鉄心さん達からの戦闘許可と、九鬼家従者部隊序列42位の桐山さん以上の実力者の立会人連れてくるっこと。だってさ』

 

百代「ちぇ〜。許可もらったら戦えよ!」

 

『へえへえ』

 

 

そんなやり取りも終わり

 

 

生徒1「学長、質問がありまーす」

 

鉄心「何を質問する気じゃ?」

 

生徒1「何故男子用の制服を着ているのかと彼氏の有無を……」

 

梅子「全校生の前で何を質問するかこの俗物がーっ!みんなすまん、私の教え子が」

 

生徒2「だが、全校生の前であの質問ができるヨンパチは、ある意味剛の者だな」

 

 

………聞かれる覚悟は一応しといたけど、実際聞かれるとちょっと凹むな

 

 

『……………………私は男だ』

 

全校生徒『嘘だ!!』

 

 

14人(何の人数かはプロフィールの知り合い参照)を除いた全校生徒が突っ込みを入れる

 

 

鉄心「迷彩はF組に入る。Fクラスの諸君は仲良くしてやってくれ」

 

 

鉄爺の締めの一言で朝礼は終了した

 

 

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『改めて、敦賀迷彩だ。よろしく頼む』

 

翔一・一子「「メ〜イ〜」ツル兄〜」

 

 

ドーン

 

 

『おわ、ショウ!カズ!行き成り飛びつくな!』

 

クラスメイト達『え?知り合い?』

 

 

驚くクラスメイト達

 

 

ショウとは京都に居るときに空腹で何度か倒れてたので飯を奢って(餌付け?)あげたら“いい奴だな!”って懐かれた

 

カズについては孤児院が一緒だったから

 

 

忠勝「ほら一子、兄貴が困ってるだろ、離れな」

 

クラスメイト達『兄貴!?』

 

 

タツに兄貴と呼ばれる理由

孤児院では私はみんなの兄貴分だったので孤児院に居た同年代の者たちには兄と呼ばれ、慕われていた

 

 

『サンキュータツ。てかミヤ、笑ってないで助けてくれてもいいんじゃないか?』

 

京「フフフ、面白かったから放置してみた」

 

クラスメイト達『え!?椎名(京)とも知り合いなの!?』

 

 

図書館と道場で何度かあって話したし

 

 

梅子「静まれ!敦賀、軽く自己紹介しろ」

 

『はい、名前はさっき言ったとおり敦賀迷彩。特技・好きな食べ物・好きな飲み物はイロイロ。趣味は散歩。以上』

 

梅子「敦賀の席は源の隣だ」

 

『分りました』

 

一子「ツル兄は何か武道やってるの?」

 

『やってるぞ』

 

一子「ホント!?先生!歓迎会をしたいと思います!」

 

 

歓迎会ってあの歓迎会か?!(天神館で経験済み)

 

 

梅子「ふむ…いいだろう許可しよう」

 

一子「勝負よ!ツル兄!」

 

 

ワッペンを叩きつけるカズ

 

 

『いいだろう、受けて立とう』

 

 

その上にワッペンを重ねる

 

 

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〜〜グラウンド〜〜

 

 

 

一子「2年F組、川神一子!」

 

『今日より2―F、敦賀迷彩』

 

鉄心「両者、準備は良いな!」

 

一子「ハイ!」

 

『ああ』

 

鉄心「それでは、始め!」

 

 

歓迎会が始まった

 

 

一子「先手必勝!水穿ち!」

 

 

カズが猛スピードで突っ込んできて、すれ違いざまに薙刀を振るう

 

 

『おっと』

 

 

それをマトリックスの要領で交わす

 

 

『後手必殺、永劫鞭』

 

 

どこからともなく10本に枝分かれした装着型の鞭を取り出し、両手首に着け、カズを縛る

 

 

一子「きゃ!何これ!?」

 

『鞭だよ――――――剃』

 

 

剃でカズの背後に回りこみ、手刀で気絶させる

 

 

鉄心「そこまで!勝者敦賀迷彩!」

 

『フゥ、意外と強かったn「フハハハハハハハハ!」……この笑い声は』

 

 

遥か上空をヘリが通り過ぎる、そしてそこから三つの影が落下してきた…一つは高笑いというBGMをつけて

てかこんな高笑いをしながら破天荒な登場をするのはあの人しかいないだろ…。

 

 

揚羽「フハハハハハハハハ!九鬼揚羽!降臨である!!」

 

 

武道四天王の一人で九鬼財閥の娘、九鬼揚羽さんだ。揚羽さんパラシュートすらつけてないが、まああの人だったら大丈夫だろう。ということはもう一つ影は小十郎さんか……ってあれは………。

 

 

ヒューム「崩掌!」

 

小十郎「気合拳!」

 

揚羽「九鬼雷神金剛拳!」

 

『って!ちょ!』

 

 

落下しながら三人そろって殴りかかってくる

 

 

『えぇい!ままよ!秒間8発!多連拳!』

 

 

三人に八発ずつ拳を入れる

 

まあ全部食らったのは小十郎さんだけでヒュームさんと揚羽さんはガードしてたけど

 

 

揚羽「フハハハハハハハ!相変わらずメイは強いな!」

 

『行き成りヘリから飛び降りて殴りかかってこないでください、驚きます』

 

ヒューム「フン、我等の攻撃を避けつつ八発拳を入れたものが何を言う」

 

『……………で?何か用があったのでは?』

 

揚羽「おお!そうであった!鉄心殿!」

 

 

学園長に用事?どんな話だろうか…まあ私には関係ないだろう

 

 

ヒューム「揚羽様、次の会議まで余裕がありませぬのでお早めに」

 

揚羽「うむ…では鉄心殿」

 

鉄心「なんじゃ?」

 

 

おお!いつの間に横に!?川神先輩も居るし!?

 

 

揚羽「…本日をもって我は四天王を辞退させてもらいます」

 

鉄心「んむ!?」

 

百代「なっ!?」

 

 

揚羽さんの言った一言で学園長と川神先輩の顔が驚愕に染まった。いや、耳を澄ますと周りで観戦していた人たちも驚いている。てか学園長の顔は“もう!?”って感じだ、まるで辞退することを知っていたみたいに

 

 

百代「あ、揚羽さん、辞退ってどういうことだ!」

 

鉄心「ずいぶんと急じゃのう…」

 

百代「なんでいきなり辞めてしまうんだ揚羽さん!」

 

 

しかし川神先輩随分と動揺しているな、揚羽さんと親しいと聞いていたが本当だったんだな

 

 

揚羽「うむ、財閥の仕事が多忙になった故辞退しようと前々から思っていたのだが別の理由で辞退せざるを得なくなってな…」

 

百代「理由?それはなんだ?」

 

揚羽「我が負けたからだ」

 

 

揚羽さんが負けたと自分の口から発せられたときどよめきはさらに大きくなった

てか揚羽さんに勝つとかどんだけなんだよ、まさか重爺級の化け物が他にもいるのか?うへぇ、イヤだな…想像しただけも恐ろしい…(迷彩は子供の頃しごかれて少しトラウマになっている)

 

 

百代「揚羽さんが…負けた!?ホントですか!?」

 

揚羽「ああ、いや正確には我等と言うべきか」

 

百代「等?」

 

揚羽「うむ、九鬼家従者部隊序列第0のヒュームから序列第999の小十郎までの武道派999人と我と他数名の1000人以上で挑んだのだ、しかしたった一人相手に辛くも負けてしまったのだ」

 

 

うへぇ、ヒュームさんもいつの間に復活した小十郎さんもなんかうんうんうなずいてるし

そいつ化け物だな…………………ん?………………今の話と同じ様な体験を何年か前に体験したよな………………してないような………………

 

 

百代「そ、その相手は今どこに!?」

 

揚羽「ハッハッハ、すぐそこにおるぞ」

 

百代「は?」

 

 

笑顔でこちらを向く揚羽さん、それに釣られてその場にいた全員がその視線の先へ向く、しかしおかしいな、揚羽さんの視線がどう見ても私を向いているようにしか見えないのだが…

右に動くと揚羽さんの視線も右へ動く、左に動くと左へ……え?まさか…私?ハハハハそんなわけないでしょ

 

 

ヒューム「諦めろ迷彩、現実だ」

 

 

現実逃避くらいさせてもらえませんかね?ヒュームさん?

そしてそこの先輩は舌なめずりしてこちらを見ないでもらえませんかね!普通に怖いです!?今ならライオンの群れに追い詰められた子馬の気持ちが分る気がするよ

 

 

鉄心「ほっほっほっほっほ、迷彩じゃったか…なるほどの、納得じゃわい……」

 

 

え?ちょっと学園長さん、そこ納得しちゃうんですか?

 

 

このとき、鉄爺と揚羽さんとヒュームさんがアイコンタクトを取っていることに気がつかなかった

 

 

鉄心「四天王辞退の件は了承したわい」

 

揚羽「ありがとうございます」

 

 

…………一件落着だよな?だったら教室帰っていい?嫌な予感しかしないから私としてはさっさと安全地帯に逃げたいのだが

 

 

鉄心「しかし困ったのぉ〜」

 

突然学園長がグラウンドにいる者全員に聞こえるような大きな声で独り言?を言い始めた。酷い棒読みで。ボケたか?今更だが

 

 

揚羽「む?どうしたのですか鉄心殿」

 

 

ってあれ?揚羽さんも同じくらいの声量で学園長と会話し始めた。……何故だろうか、途轍もなく嫌な予感がする……さっきよりも数倍に膨れ上がって

 

 

鉄心「お主が四天王を辞めてしまい席に空きができてしまってのぉ〜」

 

揚羽「おお!それは一大事ですな!」

 

鉄心「四天王の席を空白にするわけにいかんしのぉ〜、急ぎ適任者を探せねぇばのぉ〜」

 

 

っ!?何だ外野から変なものが一気に膨れ上がったように感じたぞ!って、ん?揚羽さんと視線が合う、そして声を発せず口だけ動かし何か言った。え?何々?『期待してる』だって?――――……え?

 

 

ヒュームさんや小十郎さんのほうを向くと同じように口だけ動かして『お前ならやれるだろ』や『揚羽様の代わりに頼んだぞ』といわれた、え?え?何この浮いた感じ

 

 

揚羽「ハッハッハッハ!鉄心殿、それなら心配無用ですぞ!丁度いいのがいますぞ!」

 

鉄心「ほう?誰かのう?」

 

 

あ、読めた。てか二人がいい笑顔でこっち見てる、こっち見ないでくれないか!もう最悪な結果しか見えん!だから撤収!!

 

 

ヒューム「ラスボスからは逃げられんぞ」

 

『こう言う時ばかり立ちはだからないでくれません!?』

 

 

立ちはだかる((ラスボス|ヒュームさん))に捕まる。てか私を持ち上げるなんて芸当ほいほいとやらないでほしい

 

 

揚羽「我、九鬼揚羽は!敦賀迷彩を武道四天王へと推薦する!!」

 

 

何で私!?四天王なら今も河原で寝ているだろう辰子や天神館の三郎のほうが素質高いっての!

 

 

『何で私なんですか!?』

 

揚羽「無論、我に勝ったからだ」

 

ヒューム「揚羽様、そろそろ時間です」

 

揚羽「おお!そうか!行くぞ!小十郎!ヒューム!」

 

『ってちょ!』

 

 

行っちゃった、しかも飛んでるヘリコプターに飛び乗って

 

 

核爆弾置いてかないでくださいよ、川神の先輩以外にも鋭い視線がバシバシ着てるよ。南極の裏側あたりまで行ってほとぼりが冷めるまで凍っていたい

 

 

『天神館での平穏が懐かしい、ハァ』

 

 

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後書き

 

 

今回は迷彩が武道四天王の称号をもらいました

 

 

何度かパソコンがフリーズして挫折しそうでした

説明
第二話
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