IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 恋が実るときーWhen love fruits ー |
弾がIS学園で働き始めて三日が経った。二人の仲は相変わらずである。虚は今日弾と一緒に食事をする予定です。勇気を振り絞って出来る行動って結構小さい一歩から始まるのが定番だよね。
そんな今日の三時限目の授業の最中、弾は用務員の仕事としてコンピューター室の蛍光灯の取替えの仕事をしようとコンピューター室に向かっていた。
「授業中に蛍光灯切れたからって普通すぐに呼ぶか?」
手袋をはめ、脚立を肩に担ぎ、片手に新聞紙と新品の蛍光灯を持つ弾は歩きながら呟いていた。弾はコンピューター室に入る。
「失礼しま〜す。用務員代行の・・・」
入った瞬間コンピューター室内の生徒及び先生が慌てていた。
「この答え何!?」
「わかんない!」
「なんか取り込み中だが・・・・・・・どうしたんだ?」
「五反田君!」
「え、布仏さん!今授業中では?」
「それがネットで拾ったコンピューターウイルスで皆のパソコンの画面が変な表示になっちゃてるの。」
「へ!?」
弾は驚き、手に持っていたものを置き、下達を肩から下ろす。
「ちょっとすいません。」
弾は画面をのぞく。画面には英語で書かれていた。
『It is a problem at the foolish fellow who gathered this.
Explain and see this.
Password ON .
But therefore, feel easy as you initialize it, even if this carries out time over.
"Lord -- " -- you -- whom -- " -- when it was asked, it answered.
" -- my name -- OOOOOO -- although it is many -- therefore -- " .』
「これ結構最初の文ひどいこと言ってるな。」
「わかるの!」
「一夏に散々教え込まれたからいやでもわかりますよ。あの頃の教え方はもうトラウマものですし。」
「そ、そうなんだ。」
騒がしい教室の中、弾は答えを打ちこむ。すると教室全体のパソコンの画面が元に戻る。
「あ!戻った!」
「よかった〜。」
弾は何事も無かったように作業に戻る。そんな弾を虚は見つめていた。
弾君って・・・・・・結構いい人なんだね。陰徳するのが当たり前みたい。
虚はまた弾にほれ込む。
昼休み、弾は一夏達と一緒に番頭を食べようと用務員室から出ようとしたときであった。コンコンとノック音が響き渡る。
「はい?」
「わ、わたし・・・・」
「ぬ、布仏さん!」
「え、ええ・・・」
尋ねてきたのは虚であった。手には弁当を包んだふろしきがあった。
「い、一緒に食事でもどうかなっと思って・・・・ダメ・・・・かな?」
「ぜ、全然大丈夫です!」
「そ、そう・・・・・よかった。」
その時弾の脳裏に一夏からもらった紙を思い出す。
「ちょっとすいません、ここにいきませんか!」
「え!?ここって・・・・」
「一夏からもらったんですけど、結構いいところらしいんです。」
「そ、そうなの。じゃ、じゃあ行きましょうか。」
「は、はい!」
弾と虚は一夏の書いた紙に記された場所に向かう。到着するとそこは海を背景にIS学園全体を一望できる場所であった。
「綺麗・・・・」
「確かにこういうところはあまり人に教えたくない気持ちもわからんでもないな。」
弾は辺りを見渡すと目立つようにビニールシートが置かれていた。しかも新品であった。
(一夏のヤツ、昨日ここに置いただろ。)
弾は内心で思ったがあえてそのことは口に出さなかった。
「あ、あそこにビニールシートが置いてあるんで敷いてから食べましょう。」
「そ、そうね。」
弾はビニールシートを敷き、二人で座る。
二人は弁当を空ける。弾の弁当の中身はサンドイッチ。虚はというと・・・・
「お、同じですね。」
「そ、そうね。」
同じサンドイッチ。どんだけだよあんたら。
「じゃ、じゃあ食べましょうか。」
「そ、そうね。」
弾と虚はサンドイッチを食べる。ふと弾が一つ思い立った。
「の、布仏さんのサンドイッチ食べてみていいですか?」
「え、ええ・・・・・あなたのも・・・・・いい?」
虚は照れながら聞くと弾も照れながら「いい。」と答えた。弾と虚は互いのサンドイッチを食べる。
「!このとんかつサンド美味いですね。」
「五反田君もこのハムサンド美味いよ。」
互いに互いの料理を褒め合う光景は微笑ましく、じれったかった。だがここで今更ながら気がついた。
なんでこの二人正座していんの?
二人ともお見合いするかのように正座してるけどあんたらなんで正座してんの!
「そ、そういえば・・・・・・・なんで正座しているの?」
「布仏さんこそ・・・・・・・・どうして?」
「な、なんでかな?」
「・・・・・・・・ぷっ!」
「ふふふ・・・・・」
「あはははは・・・・」
二人は自然に笑い声が出た。
「なんか私たち気が合うね、ふふふ。」
「そうですね、あはは。」
虚はおもむろに立ち上がる。でも皆さん経験ありますよね。長時間正座していたら足痺れるよね。虚は痺れたため前のめりに倒れる。弾はとっさに虚を支えるが弾は肩膝立ちで支えようとしているため倒れる。
「きゃっ!」
二人とも倒れ込む。
「あたた・・・・だいじょうぶです・・・・・か・・・・」
「え、ええ・・・だいじょう・・・・・・・」
二人とも言葉を失う。それもそのはずだ。
だって顔と顔が目と鼻の先だから。
二人は顔が思いっきり赤くなる。
「す、すません!」
「う、ううん!わ、私のほうだよ!」
そして虚は急に黙り込む。しばらくすると虚は口を開いた。
「ごめんね。」
「え?」
「私なんか綺麗じゃないのにあなたの上にまたがるようにしちゃって。」
「・・・・・とないです。」
「え!」
「そんなこと無いですよ!俺は、あなたが綺麗だと思ってます。むしろ、俺の方です。俺、格好良くないですし・・・・」
「そんなことないわよ!私は五反田君は格好良いと思うよ。それに私あなたのこと・・・・・・」
「へ?俺のこと?」
「・・・・・・・その・・・・・えっと・・・・・・す・・・・・好・・・・・・・き・・・・なの・・・・」
「え!」
「いや・・・・だった?」
「い、いえ・・・・・・お・・・・・」
「お?」
「俺もです。」
「え!」
「俺も始めてあなたに会ったあの日から、学園祭のあの日から、俺はあなたのことが頭から離れなくなっていたんです。思うだけで胸が苦しくなって、そんで・・・・」
「わ、わたしも・・・・・・同じ。」
「・・・・・・マジですか。」
「ええ、私もあなたのことを思うと胸が苦しくなるの。今まで感じたことの無い感情だったわ。それでつい最近気付いたの。」
虚は立ち上がる。弾も立ち上がり虚の顔を真剣に見ると、口を開いた。
「布仏さん。」
「はい。」
「お、俺と付き合ってください!!」
弾はそう言うと思いっきり頭を下げる。
「頭を上げて、五反田君。」
弾が頭を上げた瞬間、虚は弾の顔を両手で掴む。
「へっ?」
「私もだよ。」
虚は目を閉じて弾の顔を自分の顔に引き寄せ、
徐々に顔が近づき、
唇と唇が近づき、
触れ合う。キスをした。
「っ・・・・・・・・・!」
弾はいきなりのことに頭が真っ白になった。
虚は弾の唇から自分の唇を離し、笑みを浮かべる。
「ごめんね、私からやっちゃって。」
「じゃあ今度は俺からです。」
弾は目を閉じて虚の唇にキスをする。虚も驚きの表情を浮かべる。
弾は虚の唇から放す。
「ずるいよ、五反田君。」
「それはお相子ですよ,、布仏さん。」
「そうね。ねえ、五反田君。」
「なんですか?」
「あなたのことを弾君って呼ばせて。」
虚は恥ずかしながら言う。その答えに弾はこういう。
「じゃあ、俺もあなたのことを虚さんと呼んでいいですか?」
弾がそう言うと虚は笑顔で言う。
「いいよ、弾君。」
説明 | ||
弾がIS学園で働いて三日が経った日のコンピューター室。弾は蛍光灯の交換できたのだが・・・・ | ||
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