仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 48 |
益州を守れ! 袁紹軍怒りの大進撃 Gパート
そして今本郷は袁紹、袁術軍の攻撃を避けながら、恋と星の元へと
向かっていた。
本郷猛
「待っていろ星・・・フンッ!」
(ピュイイイン!)
本郷猛
「ライダー・・・・」
本郷は左手を腰に当て、右腕を左側に持ってきてポーズをとると、
右腕をまた右側に持ってきて、今度は右腕を腰に当て、左腕を右側に持っ
てきた。
本郷猛
「変身っ!」
(ゴウン!)
すると本郷の腰から赤い風車のついたベルトが現れ、
本郷猛
「トオッ!」
本郷がそのままジャンプすると、ベルトから発した凄まじい光が彼を覆い、
光が晴れると仮面ライダーに変身した彼が、バイクに着地し
(ブオオオオオオオオオンッ!)
急いで袁紹軍の攻撃を避けながら恋と星の元へと向かう。
一方激しい戦いを繰り広げる星と恋。
しかし、体力と武力は圧倒的に恋の方が上の為、星は持ち前の素早い動きで
恋を翻弄するも、体力には限界があるため、動きが鈍っていた。
星
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
疲労がどんどん星の体力を奪っていきついに
恋
「隙アリっ!」
そして星の動きが鈍ったところをつき恋は星に強烈な蹴りをお見舞いした。
星
「なっ!?」
予想外の攻撃に星は驚き、とっさに
(ドゴンッ!)
星
「うっ!」
その強烈な蹴りを龍牙で防ぐも激しい振動が彼女を襲った。
星
「げほっ!・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
そして衝撃で彼女は吐血してしまい、跪いてしまう。
星
「うっ・うううう・・・」
そこに恋が近づき方天画戟を彼女の顔に近づけこう言う。
(ジャギ!)
恋
「いい加減失せろ・・・・お前だけじゃ恋の相手にならない
素早いけど、お前恋より弱い。」
星
「いや・・・・お主が強すぎるだけだろ・・・・」
恋
「そうとも言う」
音々音
「行けーっ! 恋殿っ! そんな奴とっととやっつけちゃうのです!」
恋の後ろでは音々音が恋を応援していた。
恋
「うん・・・・こいつやっつけて本郷猛 探す」
星
「何っ! ・・・・お主の目的は主かっ!」
恋
「うん・・・・あいつに恨みある」
星
「恨み?」
恋
「あいつ恋との約束破った」
星
「約束・・・? 何のことだか知らぬが主を狙うと知った以上、お主を
いかせるわけにはいかぬっ! はあああああああああっ!」
星は残っていた体力を振り絞って恋の元へといき、龍牙を恋に振り下ろそうとするも
(ガキンッ!)
星
「なっ!?」
龍牙を方天画戟で受け止められそして
恋
「っ!」
星
「うわっ!」
そのままはじきかえされてしまった。
やはり常山の昇龍『趙雲』こと星だけでは天下無双の呂布を食い止める
だけで精一杯の様だ。
恋は動けなくなった星に近づき
(ジャキッ!)
星
「うっ!」
恋
「・・・・・・・・死ね」
止めを刺そうと方天画戟を星に振り下ろそうとしたとき
仮面ライダー一号
「やめろおおおおおおおおっ!」
恋
「・・・・・!?」
恋は聞き覚えのある声に反応し、星に止めを刺すのを中断し、とっさにその場から
離れると、サイクロンに乗った仮面ライダー一号が恋の目の前に現れ、星の前に
たった。
音々音
「バ、バッタ男!」
仮面ライダー一号
「もうやめろ恋っ!」
音々音
「このバッタ男っ! よくも恋殿の真名をっ!」
恋
「いい・・・・」
音々音
「れ、恋殿っ!?」
恋
「恋・・・・この人に真名預けた」
音々音
「て、敵であるこやつにですかっ!?」
恋
「うん・・・・」
星
「あ、主っ!?」
仮面ライダー一号
「大丈夫か星っ!? すまなかった。敵が呂布だって知っていたら
君だけを突撃させる命令を出すような事はしなかった」
星
「何を仰いますか!? 主の命に従うのは家臣として当然の務め!
貴方を責めたりはしませぬ むしろ、助けにきていただき感謝いたします」
仮面ライダー一号
「そうか・・・・星下がっていろ・・・・ここから先は私が
呂布の相手をする 君は本陣まで戻り、体を休めろ」
星
「・・・・御意っ!」
星はそういうと袁紹軍に見つからないように本陣まで戻っていった。
そして仮面ライダー一号は恋と目を合わせる。
何故か彼女は仮面ライダーを睨んでいる様にも思えた。
仮面ライダー一号
「恋・・・・・生きていたんだな 良かった・・・・」
仮面ライダー一号は恋に近づこうとすると彼女はこういう。
恋
「嘘つき・・・」
仮面ライダー一号
「何ッ?」
仮面ライダー一号は恋にそう言われ何故自分を嘘つきと言ったのかと
思うと恋はこういう。
恋
「なんで月と詠、助けてくれなかった・・・?」
仮面ライダー一号
「はっ・・・・!」
恋にそういわれ、仮面ライダーが思い当たることを
思い出した。
仮面ライダー一号
「(そうだ・・・あの時、ゴキブリカビを倒し月と詠を救った時、同時に二人をゴキブリカビの被害者から守る為俺が倒したという嘘の情報を流したままだ それが恋にそのまま伝わっていたのか!?)」
つまり彼女は月と詠を彼が殺したと思い込んでおり、仇を
とりにきたのである。
恋
「信用して真名預けたのに・・・・・お前 月と詠殺した・・・
仇・・・取る!」
そういうと恋は仮面ライダー一号に向かっていく。
正史の呂布では董卓の仇討ちは考えられないだろうが
ここは全く別の世界の三国志。
そして董卓と呂布は正史とは全くの別人である為、董卓の
仇討ちも充分ありえるのだ。
仮面ライダー一号
「くっ!・・・待て恋っ!」
一号もサイクロンから降り、恋に向かっていき
彼女の方天画戟による攻撃を受け止めた。
(ガキンッ!)
恋
「っ!?」
仮面ライダー一号
「話を聞け恋っ! 俺は月と詠を殺していないっ!
あれは・・・・」
恋
「問答無用っ! 恋お前もう信じないっ!」
恋は問答無用で仮面ライダー一号に斬りかかっていき
仮面ライダー一号はその攻撃を受け流していく。
仮面ライダー一号
「フンッ!」
恋
「・・・・っ!」
方天画戟は当たる直前一号によって流れを反らされ、
そして斬りかかる行為を繰り返していった。
仮面ライダー一号
「(俺は馬鹿だ・・・・月と詠を守る為とはいえ、嘘の情報を流した為に
恋にまで誤解を与える事になった どうすれば、分かってもらえるんだ)」
一瞬の隙が出来たため彼女の攻撃はライダーの肩に直撃してしまう。
(ズバッ!)
仮面ライダー一号
「ぐあああっ!」
攻撃が直撃した一号は恋からジャンプして離れ、出血しだした右肩を
左手で抑えた。
(ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・)
仮面ライダー一号
「くっ・・・!」
傷はすぐに数分で治るが、恋はそれを許そうとしない。
この様子を袁紹の兵士に化けた地獄大使とアリイモラが
見ている。
地獄大使
「はっはっはっ・・・・見よ・・・アリイモラ・・・
宿敵仮面ライダー一号の最後も近いようだぞ」
アリイモラ
「ギイイイイイインッ! 後は一文字さえいなくなれば袁紹、袁術軍は
益州を攻め落とすでしょう そして怨嗟の声が太平要術の書に・・・」
地獄大使
「ワハハハッ! 儂らはただ黙って見ておれば良いという事か!
おおっ! 見よ! 呂布が本郷に止めを刺すぞ!」
アリイモラ
「はい地獄大使っ!」
そして恋は方天画戟を向け本郷にこう聞く。
恋
「何故っ・・・?」
仮面ライダー一号
「?」
恋
「何故本気出さない? お前恋より強い・・・なのにお前の一撃
あの戦いより軽い・・・」
恋は虎牢関での戦いで彼に圧倒されていたが、仮面ライダーが全く
本気を出していない事に気づきあえてこう聞いた。
すると彼は
仮面ライダー一号
「君を傷つける訳にはいかない・・・君を無傷で
月と詠に会わせるためにも」
恋
「また嘘をいう・・・・いったはず恋もうお前信じないといった」
音々音
「やっちゃうのです! こんな嘘つきバッタ男なんか倒しちゃうのです!」
恋
「分かった・・・」
恋は仮面ライダーに再び攻撃を加えようとして
距離を縮めようとしたその時
月
「恋ちゃあああああああああああああんっ!」
恋
「っ!?(ピタッ!)」
恋は聞き覚えのある声に反応して動きを止めた。
そして蜀軍と戦う呂布の兵士も
「お、おい・・・今の声・・・」
「いや、そんなだってあのお方は・・・」
「あっ! あれ!」
一人の呂布の兵士が指さした方向には、西涼の軍がおり、そして
その軍を指揮していると思われる二人の少女の後ろに呂布達にとって
懐かしい顔がいたのだ。
「あ、あれはっ!?」
「・・・あのお方達は間違いないっ! 董卓様、賈駆様だ!」
呂布とその兵士達は殺されたと思っていた二人が戦場に姿を見せたのだから
動揺を隠せないでいた。
仮面ライダー二号と袁紹達が戦っている地点
仮面ライダー二号は三人の攻撃を受け流しながら
彼女達の武器に集中的に攻撃を加えていたが
仮面ライダー二号
「何だ? 呂布の兵士の様子が・・それに今董卓って聞こえた様な・・・」
麗羽
「何が起こってるんですの!?」
斗詩
「董卓ってまさか・・・!」
猪々子
「いや・・・そんな・・・・だってあの暴君は仮面ライダー
に倒されたって!」
呂布の兵士の声が聞こえたのか、彼女達は戦いを一時中断して声のした方向まで
向かっていった。
仮面ライダー二号
「おいおいっ! どこへ行く気だ!」
仮面ライダー二号はあわてて戦いを中断した彼女達の後を追っていった。
地獄大使がいる丘の上
地獄大使
「何だっ!? 何が起こっているのだ? 呂布の軍勢が
急に戦いを止めおった」
アリイモラ
「どうやらあの小娘達が原因の様です」
地獄大使
「あの小娘達何者だ!」
洛陽の事件の後に蘇った地獄大使は董卓こと月の事を知らなかったようだ。
桃香がいる拠点では益州に近寄りつつある袁紹、袁術軍を撃退しながら
戦っていた桃香達は月が無事恋に会えた事を知る。
桃香
「どうやら呂布さんに会えたみたいだね月ちゃん」
朱里
「最初月さんがこっちに来て、呂布さんに会いにいって説得する
と聞いた時は反対しましたけど、私達の危機を知って救援に来て
くれた馬超さんと馬岱さんが『絶対この子達を守るから呂布に会
わせてほしい』という熱意に負けて 行かせてみましたが・・・・
どうやら月さん達を行かせて正しかったようです」
雛里
「上手くいけば呂布さん達を味方にできるかもしれません・・・」
桃香
「そうだよね。 お友達が生きている事を知らないで戦うなんて
悲しすぎるもんね・・・ 馬超さんと馬岱さんには感謝しなきゃ」
そして恋と仮面ライダー一号が戦っていた地点
殺されたと思っていた月と詠が姿を見せ、そして馬から降りて
こっちに来ると仮面ライダー一号を庇うように恋の前に立った。
恋
「ゆ、月・・・・・? 詠?」
音々音
「と、董卓様ッ!? それに詠殿っ!」
月
「恋ちゃん ネネちゃん もうやめてっ! この人は私達の恩人なの」
詠
「あんた達もう止めなさいよっ! この人に危害を加えることは
僕達が許さないよ!」
恋
「ふ、二人とも・・・・生きてた?」
音々音
「何故ですっ! 二人はこのバッタ男に殺されたと聞きましたぞ!」
仮面ライダー一号
「それは董卓と賈駆を守る為に俺が流した嘘の情報だ! ゴキブリカビ
に脅されていたとはいえ、この子が悪政に荷担していたのは事実っ!
洛陽の人々の怒りを静めるには俺が殺したと情報を流す以外、方法が
なかったんだ」
月
「そして私は罪を償う為にこの人に仕える事を決めたの!」
音々音
「何ですとっ!? ならネネ達は仇どころか恩人に対して
剣を向けたというのですか!?」
恋
「恋・・・・何てことを・・・この人約束守ってた」
恋は恩人に対してとんでもない事をしていた事を知り
動揺して体が震えていた。
そして地獄大使がいる場所では地獄大使は暗黒魔術師に
通信で連絡を取り、事情を説明していると
地獄大使
「何だとっ!? あの小娘は董卓? それに軍師賈駆だと?
董卓とはあの暴君董卓か!?」
暗黒魔術師
「はい・・・まさか本郷猛が彼女を匿っていたなんて想像しても
いませんでした」
地獄大使
「それにお前の言うようにあの董卓が正史とは別人で呂布の守るべき存在
だとしたら、まずいことになるぞ!」
地獄大使は呂布が袁紹、袁術軍を裏切る事を予測し、さらに見たことのない
軍勢まで益州の兵士側についたら、益州の軍勢は袁紹、袁術軍よりも上回ることに
なると悟る。
暗黒魔術師
「一つだけ呂布を裏切らせない方法がありますよ」
地獄大使
「何っ!? その方法は・・・」
暗黒魔術師
「あの呂布達は餓死寸前だったんですが、そこを通りかかった
袁術に拾われ、命を救われたそうです。 恩がある以上、簡単
には裏切れないでしょう」
地獄大使
「おおそうか! なら袁術の所に事情を話せば良いんだな!」
暗黒魔術師
「そうです・・・ああっしかし・・・」
(プツン・・・・)
暗黒魔術師は地獄大使に何かを忠告しようとしたが、地獄大使は
忠告を聞く前に通信を切ってしまった。
暗黒魔術師
「やれやれせっかちな人だ・・・恩があっても、董卓への忠誠心が
強いかもしれませんのに・・・」
死神博士
「あ奴はせっかちな所が多い大馬鹿者だからな・・・それが原因で本郷猛に
負けたことがある・・」
左慈元放
「へ〜・・・・人の事はいえないが確かに馬鹿だな・・・・」
通信をたまたま聞いていた死神博士と左慈も地獄大使のあわてっぷりに呆れていた。
そして今地獄大使は袁術のいる陣営まで向かっていた。
説明 | ||
激しい戦いが繰り広げられる中、本郷と一文字は袁紹達を発見し、その怪我を見て彼女達の怒りの大きさを理解する。そして彼女達に接近した本郷は説得を試みるが、袁紹こと麗羽は頭に血が昇っており本郷の言葉に耳を貸そうともしなかった。さらに彼方の方で恋と戦っている星の姿を見かけた本郷は彼女を救うため、一文字に後を任せ星と恋が戦っている場所までむかうのであった。 | ||
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