真・恋姫†無双 外史 〜天の御遣い伝説(side呂布軍)〜 第二回 第一章:下?城攻防戦・邂逅
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時はちょうど謎の流星が墜落した頃・・・

 

 

 

曹兵「申し上げます。沂水の水門を楽進隊・于禁隊が、泗水の水門を夏候惇隊・許緒隊が突破。水計が成功いたしました」

 

曹操「ご苦労様。凛、どうやらあなたの策はうまくいったようね。よくやったわ」

 

 

 

曹操の側近くに控えていた軍師、郭嘉はありがとうございます、と恭しく一礼した。

 

 

 

曹操「この戦いが終わったら一番に閨に呼んであげるわ」

 

 

 

普通であればとんでもない発言なのであるが、これが曹操軍の日常である。

 

 

 

荀ケ「ちょ、華琳様!」

 

 

 

同様に曹操の側に控えていた軍師、荀ケが曹操に自重を求める。

 

戦を預かる軍師の身として当然のことなのだが、この場合も、通常では考えられないような思惑が潜んでいる

 

(華琳様私も―――みたいな感じ)ことは、曹操軍関係者でなければわかるはずもない。

 

 

 

郭嘉「あぁ、華琳様・・・そんな、いけません・・・・・・ぶぶぅっ」

 

 

 

郭嘉は曹操の発言から妄想が止まらない。妄想が更なる過激な妄想を生み、そして・・・

 

 

 

郭嘉「ぶーーーーーーーーーーーーーっ!」

 

 

 

郭嘉は鼻血を吹きだして倒れた。

 

 

 

荀ケ「ちょっと!何してるのよもう!風は今日来てないんだから!そこのアンタ、衛生兵を呼んできなさい!」

 

曹兵「は、はっ!」

 

曹操「まったく、いけない子ね」

 

 

 

とても戦の最中の陣営に見えないが、これは曹操軍のこの戦いでの絶対的優勢をも意味していた。

 

しかし油断の気配は一切見えない。驕りではなく余裕。

 

現状城攻めが難航しているとしても、水計がなった今、あとは援軍の袁術軍を蹴散らすだけである。

 

しかし曹操には見過ごせない一つの悩みがあった。

 

 

 

曹操「さて、陳宮はどう出るかしら。こちらは土地を殺してまで策を―――くっ」

 

 

 

話している途中で、曹操は急にこめかみに手を当てて苦痛の声を漏らした。

 

 

 

荀ケ「華琳様!」

 

曹操「騒がないで!いつものやつよ。すぐに治まるわ」

 

 

 

しかし治まる気配がない。荀ケは急いで薬師を呼びに飛んで行った。

 

 

 

曹操(くっ・・・まったく、これ以上戦いを長引かせるのはあまり好ましくないわね・・・)

 

 

 

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【徐州、下?城】

 

 

 

宋憲「ぎやあああああああああ!!!」

 

 

 

轟音と共に下?城に降り注いだ謎の流星は、間一髪で陳宮に届かなかった宋憲に直撃した。

 

そして煙がモクモクと立ち込める中を、ある人影が映し出されていた。

 

 

 

―――そして・・・

 

 

 

 

 

北郷「あれ?見慣れない景色、っていうか女の子?」

 

 

 

煙の中から現れた男、北郷一刀は、ちょうど陳宮の手前でのびている宋憲に直撃した後、勢いのまま前につんのめり、

 

陳宮に対してマウントポジションを取る体勢になっていた。

 

 

 

陳宮「な・・・なな・・・なん・・・」

 

 

 

陳宮はいったい何が起こっているのか全く理解できずにいた。

 

いつの間にか目の前に迫っていた宋憲の姿はなく、見ず知らずの男の顔が自身の顔の数センチ先にあった。

 

そのようすを目の当たりにした魏続もまた不測の事態に動揺していた。

 

 

 

魏続「誰ですかあなたは!どこから入ってきました!」

 

北郷「え・・・ええ・・・何事?」

 

魏続「どきなさい!」

 

 

 

魏続は北郷を蹴飛ばした。まったく状況が理解できない北郷は、無抵抗に蹴飛ばされた。

 

 

 

北郷「うわっ」

 

魏続「全く、だから早くしろといったのです。軍師殿の首も曹操に渡すというのに」

 

 

 

そう言うと魏続は戟を陳宮に突きつけた。

 

 

 

陳宮「ひっ!」

 

魏続「それではお別れです軍師殿。女性の悦びとやらはあの世で見つけてくださいね」

 

 

 

魏続が陳宮の首を刎ねようと大きく振りかぶった。

 

もはや陳宮は現場の混乱状況から思考がついていかず、なすすべもなくうずくまっていた。

 

結果陳宮は首を垂れる形となり、魏続が戟を振り下ろすと見事に首が飛び、辺り一面が血の海と化す。

 

 

 

 

 

そうイメージして魏続は返り血を浴びないよう立ち位置に注意していた。

 

 

 

 

 

―――しかし・・・

 

 

 

 

 

北郷「女の子に何してんだあんたは!」

 

 

 

自分がなぜ蹴飛ばされたのかも分からず、現在自分が置かれている状況が全く理解できずにいた北郷であったが、

 

目の前の少女が襲われている状況を目の当たりにし、北郷の行動は早かった。

 

北郷は近くに転がっていた壺をつかむと、魏続の後頭部を思い切り強打した。

 

 

 

魏続「ぎゃ!」

 

 

 

完全に不意を突いたということもあり、一撃で魏続を行動不能に陥らせた。

 

 

 

 

 

北郷「大丈夫かい?」

 

 

 

北郷はいまだに状況が理解できていなかったが、

 

とにかく目の前で震えている少女を安心させようと優しく微笑みかけながら手を差し伸べた。

 

 

 

陳宮「あ、は、はいなのです」

 

 

 

陳宮は少し顔を赤らめながら北郷の手を取った。一瞬ボーっとしていたが、すぐに我に返ると動揺して叫んだ。

 

 

 

陳宮「それよりも恋殿は!?」

 

北郷「え?れんどの?」

 

呂布「――――――!!!」

 

陳宮「恋殿!!」

 

 

 

陳宮は拘束された呂布のもとに駆けつけると、呂布を戒めから解いた。

 

 

 

呂布「・・・ねね」

 

 

 

二人は同時に抱擁し合った。

 

 

 

陳宮「恋殿!恋殿ぉ・・・れんどのぉ!!ぐす、御無事で・・・えっぐ、御無事で何より、れすぅ、れんどのぉ」

 

呂布「・・・ねね・・・ごめん・・・危険な目にあわせて」

 

陳宮「何を、ひぐ、おっしゃいますか。このような、事態を招いたのは、ぐす、軍師である、ねねの、せいらのれす」

 

 

 

二人はまだ固く抱き合っている。北郷はどういう状況か分からなかったが、

 

そんな二人の様子を見て、よかったよかった、とうなずいていた。

 

 

 

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そうこうしているうちに、部屋を封鎖していた魏続らの兵が投降、呂布の兵士たちが突入し、

 

謀反人である魏続、宋憲、侯成及び彼らの兵を縛り上げ、無事反乱は鎮められた。

 

 

 

ある程度落ち着いた呂布と陳宮は、改めて北郷に礼を言った。

 

 

 

呂布「・・・助けてくれて、ありがとう」

 

陳宮「ねねからも礼を言わせてもらうです。本当にありがとうなのです」

 

北郷「いやいや、状況が状況だったからね。夢中になっちゃってて。それよりもこれはいったいどういうことなんだい?

 

テーマパークのアトラクション?それともドッキリなの?」

 

 

 

北郷は照れ臭そうに頭をかいていたが、とりあえず状況が理解できないので聞いてみることにした。

 

 

 

呂布「・・・?」

 

陳宮「て、てえま・・・あなたが言っていることがどういう意味なのかよくわからないですが、

 

今はここ下?を曹操・劉備軍に攻められているところなのです」

 

 

 

あれ、俺の滑舌が悪かったかな、と北郷は思ったが、それよりも陳宮の言った後半部分が非常に気になった。

 

 

 

北郷「カヒをソウソウリュウビグンにセメラレ?・・・カヒをソウソウリュウビ軍に・・・」

 

 

 

北郷の頭の中で知識がフル回転している。北郷にとってどこかで聞いたことのあるフレーズだった。だがなかなか思い出せない。

 

 

 

北郷「カヒ・・・ソウソウリュウビ・・・ん?下?、曹操、劉備?」

 

 

 

しかしその刹那、北郷に電流はしる。

 

そう、ここ何年かハマっている、そうでなくても日本でもある程度有名なあの人物たちとつながる。

 

 

 

北郷「下?を曹操・劉備軍に攻められ・・・か?」

 

 

 

そして疑問は確信へと変わり、驚きとともに再び新たな疑問へと姿を変える。

 

 

 

北郷「ちょちょちょ、ちょっとまって!曹操に劉備だって!?そんなバカな!君たちはいったい・・・!?」

 

呂布「・・・恋の名前は呂布、字は奉先」

 

陳宮「ねねの名前は陳宮、字は公台なのです」

 

 

 

二人はそれぞれ自身の名を名乗った。しかしそれは北郷をさらなる混乱へといざなうことになった。

 

 

 

北郷「呂布に陳宮だって!?」

 

 

 

北郷はひとまずこれまで得た情報と状況から、今自分が置かれている状況を把握しようとする。

 

 

 

北郷(落ち着け・・・落ち着け北郷一刀。冷静になるんだ。取り敢えず目の前の女の子たちは呂布と陳宮・・・役?ってことか?

 

つまり今は三国志のお芝居か何かの最中?でも演出さんとかそれっぽい器具もないし、アトラクションってわけではなさそうだ。

 

ってことはテレビのドッキリか?いやいやいや、それもないだろう。そもそもオレがドッキリを仕掛けられる理由が分からない。

 

テレビとの接点もないし・・・)

 

呂布「・・・??」

 

陳宮「あのー・・・もしもーし」

 

 

 

そして再び北郷に電流はしる。今度は確信に変わるだけで驚きや疑問は生まれない。

 

 

 

北郷(そうか、そういうことか。・・・これは夢オチのほうか)

 

 

 

そう分かってしまえば先ほどまで混乱していたのがウソのように治まっていく。

 

 

 

北郷(なんだなんだよそういうことかぁ。そういえば寝る前にゲームやってたしなぁ。影響でちゃったかぁ。なんだそうかぁ)

 

 

 

しかしこれが夢だとすると北郷の頭の中が色濃く反映されているということになる。つまり・・・

 

 

 

北郷(ていうか呂布と陳宮がこんなにかわいい女の子になっているなんて・・・オレってやつはどんだけ・・・)

 

 

 

来年こそは彼女を作ろう・・・そう力強く決意する北郷であった。

 

そんな北郷の様子に戸惑っていた二人であったが、今度は陳宮が恐る恐る北郷に尋ねてきた。

 

 

 

陳宮「あのー、ちょっとお尋ねしたいのですが、あなたはもしや天の御遣いではないですか?」

 

北郷「天の御遣い?何それ?」

 

陳宮「管輅の占いによれば、天界より乱世を鎮めるために御遣いが舞い降りるというのです。

 

そしてあなたは空から降ってきたのです」

 

北郷(なるほど、そういう設定なのか。三国時代に現れた乱世を鎮める救世主ってとこか。なんかべたな展開だな・・・)

 

陳宮「・・・違うのですか?」

 

 

 

陳宮にとって、北郷が天の御遣いであってほしかった。この状況を打破できるのは、もはやかつての仲間が信じた、

 

いるかどうかも分からない天の御遣いだけであったからだ。そんな心配そうな陳宮を見て、

 

 

 

北郷「・・・うーん、よくわからないけど、オレが空から降って来たってことはそうなのかも・・・」

 

 

 

北郷は陳宮の心配そうな顔を見ると、この設定に乗るしかないと判断した。

 

この一言がきっかけで、これから北郷の長い長い旅が始まるとはつゆ知らず・・・

 

 

 

呂布「・・・ねね」

 

陳宮「やはりそうですか!これで士気を取り戻せるのです!」

 

 

 

陳宮は今までの暗い憂鬱そうな顔がウソのようにパァっと明るい顔になった。

 

呂布も非常にわかりにくいが、少し表情が明るくなったようである。

 

 

 

北郷「へ?」

 

陳宮「(月殿、ついに我らのもとに天の御遣いが舞い降りましたぞ・・・!)」

 

 

 

そうつぶやいた陳宮は、浮足立っている呂布軍の兵士たちに向かって高らかに宣言した。

 

 

 

陳宮「みな聞くのです!たった今、我が軍に天の御使いが乱世を終わらせるために舞い降りたのです!

 

もはや我が軍に負けはありませんぞ!もう少しの辛抱なのです!敵の兵糧が尽きるまで持ちこたえるのです!

 

今こそ我ら呂布軍の力を曹操の奴に見せつけてやるのです!!」

 

呂兵「おぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」

 

 

 

天の御遣いの噂は当然呂布軍の兵士にとっても周知であった。そのため天の御遣いの登場は、兵士たちの士気を一気にあげた。

 

そんな兵士たちの鬨の声を聞いた北郷は圧倒されていた。

 

 

 

北郷(これは大変なことになってきたな・・・)

 

 

 

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陳宮「――――――というのが我が軍の現状です」

 

 

 

北郷は最初こそ圧倒されてはいたが、夢という意識があってか、案外余裕があり、

 

今ではせっかくのあこがれの三国志の世界を堪能しようという考えになっており、今は陳宮に戦況を聞いているところである。

 

 

 

北郷「なるほど・・・袁術が撤退したのは痛いな」

 

 

 

北郷は内心、高順や張遼といった名立たる武将の名前が出てくるたびにテンションが上がっていたが、

 

よくよく考えれば、呂布軍で下?の地といえば呂布最後の地である。

 

つまり自分の役目はこの圧倒的不利な状況を打破することであり、そのことに気付くと、夢だとはいえプレッシャーがかかった。

 

 

 

陳宮「そうなのです。ですが敵の補給線は絶ってありますし、ある程度敵軍の兵糧も奪ったとのことですし、

 

敵の兵糧も時間の問題なのです。」

 

 

 

とりあえず本来呂布軍が敗北する決め手となった反乱は、図らずもすでに鎮圧していたため、目の前の危機は脱していたが、

 

依然劣勢であることに変わりはない。北郷は再度状況を把握するため質問した。

 

 

 

北郷「もう一度確認するけど、自軍と敵軍の兵力は?」

 

陳宮「こちらはもう1万を切ってるです。敵方は、劉備軍に全く動きがないのでわかりませんが、

曹操軍だけでも恐らくまだ3万ほど残っているです」

 

北郷「3万か・・・確かに補給路を断っているのなら、敵の兵糧は長くは持たないな・・・」

 

陳宮「しかし敵軍の兵力が自軍の三倍になってしまっている今となっては、強攻されたらまずいです」

 

 

 

通常城攻めを行うには、防御側の三倍の兵が必要と言われる。

 

つまり、その条件が満たされている今強攻されれば、理論上一気に押し切られてしまうことになる。

 

援軍も見込めない今、呂布軍はまさに絶体絶命であった。

 

 

 

北郷「こちらの兵糧は?」

 

陳宮「あともって2、3週間ってとこです。ですが水攻めをされてしまっているので、抜け道が使えません。

 

ですので外の兵に兵糧を送ることはできないです。つまりこの数字は―――」

 

北郷「城内の兵や民だけのってわけか・・・」

 

 

 

戦いに出ている以上、死を覚悟してはいるだろうが、切り捨てる側も切り捨てられる側も受ける精神的ダメージは

 

想像を絶することだろう。切り捨てられる側については、当然命はない。

 

つまり、現在呂布軍は絶体絶命であり、かつ現状打破に一刻の猶予もないということである。

 

北郷は腕を組んで唸りながら、自身の三国志の知識や何やらを総動員して現状打破の策を考える。

 

 

 

北郷「うーん・・・水計か・・・水計・・・、曹操軍・・・曹操・・・」

 

 

 

考えること数分、その刹那、北郷に三度電流はしる。

 

そのひらめきはまさに奇跡といっても過言ではなかった、と後に北郷は語ったそうな。

 

北郷は同じように腕を組んで唸っていた陳宮に言った。

 

 

 

北郷「陳宮さん、―――――――――っていうのはどうかな?」

 

陳宮「むむむ・・・確かにそうかもしれないです。ですがそれだけで曹操が交渉に応じるかどうか・・・こちらははったりですし、

 

もし失敗すれば命はありませんぞ」

 

北郷「どの道このまま籠城を続けても、敵の補給線がもし回復したら終わりだよ。どの道負けるなら大きな一手を打った方が

 

後悔はない。それに、根拠はないけど、この策には自信があるんだ」

 

 

 

北郷は悪戯っぽくニッと笑った。敗北は死を意味するのだが、夢であると思い込んでいる北郷にとっては、幸か不幸か、

 

結果として死をも恐れぬ大胆な策を提案する形となった。

 

 

 

陳宮「たしかに実際このまま持ち堪えても、援軍が期待できない限り勝てる保証はないです。そうですな・・・

 

外に出ている兵たちを救うためにも、ここは天の力に賭けてみるですか!」

 

 

 

陳宮もあの短時間でひねり出された半ば博打ともいえる北郷の策に賭けることにした。

 

一軍を率いる軍師としてあまり誇れた決断ではなかったが、今の陳宮にとって、軍を救うための最大限の判断であったと言える。

 

 

 

呂布「・・・ねね」

 

呂布はそんな陳宮に対して不安げに呼びかける。

 

 

 

 

 

 

 

<――――逆賊董卓を討ち取ったぞ!!!!>

 

 

 

 

 

 

 

呂布の脳裏に浮かんでいるのは、忘れようにも忘れられない過去の悲劇、仲間との死別。

 

その危険が今陳宮にも襲いかかろうとしているのだ。表情はあまり変わらない呂布であるが、内心穏やかであるはずがない。

 

 

 

陳宮「安心してください恋殿!ねねは必ず恋殿の元に戻ってくるです。ですから城のこと・・・兵や民たちのことは頼みましたぞ!」

 

 

 

陳宮はそんな呂布の心中を察し、励ましの言葉をかける。

 

一瞬間が開いたが、何かを決意した呂布の表情や雰囲気が明らかに変わった。

 

 

 

呂布「・・・わかった。・・・恋はもう迷わない。・・・恋がしっかりしないと。・・・もう誰も死なせはしない」

 

陳宮(恋殿の覇気が少し戻ってるです。これなら安心です)

 

 

 

そんな呂布の様子を見た陳宮は安心し、作戦の実行へ移る。

 

 

 

陳宮「それでは、えーと、御使い殿、行きましょうです」

 

 

 

そういえばまだオレ名乗ってなかったな、と北郷はようやく自己紹介をする。

 

 

 

北郷「オレの名前は北郷一刀。聖フランチェスカ学園の2年生だ。どうぞよろしく、呂布さん、陳宮さん」

 

呂布「・・・精腐乱デスカ、が喰えん・・・??」

 

陳宮「むむむ・・・何やら卑猥な響きのする国名ですな。天の国とはみんなそのようなものなのですか?」

 

 

 

なにやら壮絶な空耳が起こっていそうであったが、今はそのようなことを説明している時間はない。北郷は軽く流して出発を促す。

 

 

 

北郷「この戦いが終わったらゆっくり説明するよ。それより早く出発しよう」

 

 

 

言い終わってから死亡フラグなセリフを吐いてしまったと気付いた北郷は激しく後悔したが、時すでに遅し。

 

 

 

陳宮「そうですな、では改めて北郷殿、出発するです!」

 

北郷「了解!」

 

 

 

陳宮と北郷は急いで部屋を出た。季節はずれな雪が吹雪に変わっており、視界が非常に悪くなっていたのが幸いし、

 

攻撃がやんでいる隙を見計らって、城の裏の城壁から水没した外に小舟をだしても、敵軍に気づかれることはなかった。

 

二人は攻撃を受けることなく城内を脱し、とある場所へと向かう・・・。

 

 

 

 

 

【第二回 第一章:下?城攻防戦・邂逅 終】

 

 

 

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あとがき

 

 

 

さて無事二回目も終了しましたがいかがだったでしょうか?

 

相変わらずだらだらとスローペースで進んでおりますが、

 

これでようやく初期の主要キャラが本編に出そろったことになります。

 

あと明らかに一刀君の適応が早すぎだろと突っ込まれそうな展開でしたが、

 

一刀君は夢だと思っているため大胆になっています。

 

夢の中だと、現実では考えられないような行動することって、よくありますよね。

 

今の一刀君はそういう状態です。

 

そしてやられ役のオリキャラ、魏続、宋憲、侯成。

 

まあ脇キャラなのでいいかと思い前回はスルーしたのですが、やっぱりそれなりに設定も作ってしまったので軽くご紹介をば。

 

 

 

魏続:キツネ目のインテリ風。営業スマイラー。縛りプレイ大好きなドS

   (もちろん縛る派。縛られるのがどうかは不明)。

   穏やかなですます調。喋るごとに芝居がかった身振り手振りをする。

   だがなぜか説得力があり、話術には長けていた模様。

   宋憲とは恋に仕官し始めた頃からの腐れ縁。戟を扱う八健将第6位。

   恋信者であったが、最近の不甲斐ない恋に不満があり、下?での劣勢を機に宋憲、侯成と共に謀反。

 

 

宋憲:声の大きな豪快脳筋。女性の守備範囲はゆりかごから墓場まで

   (決してロリコンではない。正しくはロリ((も|●))OK)。

   主の恋にも平気でタメ口な敬語ができない人。単純な力比べなら呂布軍一。

   ヤンキー気質(よく侯成をパシっていた)体型はアメフトマッチョ。

   魏続とは恋に仕官し始めた頃からの腐れ縁。槍を扱う八健将第7位。

   恋信者であったが、最近の不甲斐ない恋に不満があり、下?での劣勢を機に魏続、侯成と共に謀反。

 

 

侯成:童顔。語尾に「…ッス」がつく。酒と馬をこよなく愛する。

   そのせいか張遼と仲が良かった模様。真正のパシリ気質。

   宋憲と出会って以来、宋憲のパシリ確定。

   今回の謀反も、宋憲にそそのかされて参加。剣を扱う八健将第8位。

   恋信者であったが、特に不甲斐ない恋に対して不満はなかった模様。

   (むしろ心配して酒を勧めた。しかし機嫌の悪かった恋にキレられてビビッてはいた)

 

 

 

また機会があれば登場させたいものです(特に侯成の扱いが残念すぎるので・・・)ちなみに皆生きてますよ。

 

 

 

とてもマイペースでイライラするかもしれませんが、どうか気楽にお付き合い頂ければありがたいです。

 

それではまた次回お会いしましょう!

 

 

 

 

 

気づけば電流が三回もはしってしまった 汗

 

説明
みなさんどうもお久しぶりです。

今回はようやく「邂逅」、主人公との出会いです。

実は時間軸的には第零回の後半部分(ちょうど張遼が登場しそうな辺り)という鬼のようなスローペースとなっております。

この作品自体がこんな感じなので、読むときものんびり読んでいただけたらと思います。



それでは我が拙稿の極み、とくと御覧あれ・・・


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コメント
すっごく面白い、タイトル変えたほうがいいと思うけどw(ドーパドーパ)
>marumo様  またまたご指摘感謝です。修正しました。(sts)
またまたネネが月の事呼び捨てですよ(marumo )
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