魔法少女リリカルなのは〜箒と拳の魔法使い〜
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第11話    リニスさんのお話し。サッカー観戦はオマケみたいなものだ。前編

 

 

 

前回のあらすじ

箒魔法使えない

害虫掃討

魔法少女誕生

 

 

 

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儀式が終わり数日がたった。

 

「まったく紫苑は、危なっかしいのですよ。」

 

オレは、儀式で魔力切れを起こし数日寝ていたらしい。そして、オレが起きるとリニスが朝一で説教を始める。理由はもちろん、儀式のことだ。

リニスについては、半年前山猫が倒れていたので、猫好きのオレとしてはほっとくのはとても無理なので家に連れ帰った。それから色々あって、今はオレの家族な訳だ。

 

「紫苑聞いているんですか!?」

 

「……聞いてるよ」

 

「そうですか。聞いていなかったんですね。それではもう一度言いますね。紫苑は、自分の保有している魔力量以上を使っているんです。そんな事を今後続けていけば、紫苑、あなたの体がダメになってしまうんですよ。分かりましたか」

 

「……わかっ…た。」

 

リニスの言っていることは、正しい。オレが持っている魔力量以上の攻撃をしてしまってんだから。デバイス、イヴ無しでは、魔力の加減が出来ないのだ。

 

「次に、イヴこっちにきなさい。」

 

オレの次はイヴが呼ばれた。オレは、学校があるので、自分の部屋に行き準備をする。その間にイヴが説教されているであろう所の方向から

 

「ええーー!!そんな殺生な」

 

イヴが何かを叫んでいる。取り合えずオレは、準備が終わったので下で待つことにした。下に行くとリニスが朝食の準備をしていていたらしく、料理が並べてあった。

 

「うう〜リニスそれは、ひどいのです。」

 

「ひどくてもいいです。イヴは、それぐらいしないといけないのですから。」

 

2人は、二階から下りてきた。

 

「何を話しててんだ?」

 

オレは、リニスに質問する。

 

「それはですね。内緒です。」

 

リニスは、人差し指を口に当てる。イヴは、凄く唸っている。何があったんだ?

 

「……どちらが紫苑の髪の手入れことを話していたなんて言えませんよ。」

 

「リニス何か言った?」

 

「いいえ、何も言ってませんよ。それより早く食べてしまいましょう。」

 

リニスがそういうので何も気にせず食事をするのであった。ちなみに只今の時刻6時半ちょっと。

 

 

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「「「紫苑(くん)明日サッカーの応援に行くわよ(行かない?)」」」

 

突然三人からのお誘いが来た。なのは、すずかに関しては誘ってくれてるが、アリサに関しては命令だ。

 

「おお〜シーちゃんモテモテだね〜三人からデートのお誘いなんて〜」

 

のほほんさんがにやにやしながら三人の方を見ている。……デートなのか?この誘いは?

 

「そ、そそそんな訳ないでしょ!!」

 

「そ、そうだよ。本音ちゃんからかわないでよ。」

 

「にゃははは、翠屋でサッカークラブをやってるから。」

 

ふむ、そういうことだったか。士郎さんが監督をしているわけだな。

 

「そういうことか。……明日は別に用はないからいいが。」

 

オレは、取り合えず返事をした。まあ、本当用が無いしな。

 

「それじゃあ、明日は現地集合ね。」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、次の日

 

「ふぁ〜〜ねむ」

 

盛大に欠伸をし、オレは、いつも通り、5時半に起きる。まだ眠いのかちょっとふらついて階段を下りる。

 

「……シャワーでも浴びるか。」

 

基本的にオレは、朝に弱い。なのに関わらず毎日早起きしている。だから、毎朝シャワーは欠かせないのだ。

取り合えずパジャマを脱ぐ。上はYシャツで下は短パン何故か、この格好が寝やすいのだ。

 

ジャアアーーーーーー

 

シャワーの出だしは冷たいので温かくなってから当たる。

 

「………ふぁ」

 

まだ、目が覚めないのか。完全に起きていないな。数日に一回はシャワーを浴びているのにも関わらず眠いときがある。その時は、全身に魔力を流す。一定の量をゆっくりと頭からつま先、指先まで意識して流す。それを三十分ぐらい続ける。

 

「少しは覚めたかな。」

 

そして、シャワーを浴び終える。今日着る服は、箒を自由自在に操るため、今いるところからオレの部屋まで箒草を伸ばして取りに行く。ちなみに、下着類は既にはいている。箒で取ってきた服は、白い長袖のシャツに黒のパーカー、ズボンは黒色のズボンだ。

すぐに着替え、台所に行くところで

 

「シオン!!駄目ですよ。すぐに髪を乾かして下さい風邪引きますよ!!後、シオンの髪は綺麗なんですからちゃんと手入れをしてください。」

 

いつも通り、イヴがいる。これが日課になっているんだ。

 

「いや、別に男なんだから」

 

「駄目ったら駄目です。……しょうがないですね。私がやるのでイスに座ってください。」

 

イヴはそう言うとどこから出したのか手にはくしとドライヤーがあった。毎日思うんだがどこからだしている。

イヴがしていてくれうちに、箒魔法で料理をしていく。

 

「随分と慣れましたね。料理作るの。」

 

「まあね。毎日こうしてれば慣れるもんだよ。でも結構集中するけどね。」

 

「そうですか。それにしてもいつ見てもシオンの髪は綺麗ですね。」

 

イヴは、オレの髪をくしでとかしていく。

 

「そうなのか?」

 

「そうですよ。こんなにサラサラで黒くて艶やかでいい匂いもするなんて……ずるいですよ。」

 

すると、後ろから

 

「イ〜ヴ〜なにをしているんですか。」

 

リニスが般若を召喚して立っていた。

 

「リ、リニス?」

 

イヴの声が震えている。そりゃ震えるよな。イヴにとってはトラウマなんだから。ん?なんでトラウマかって?前にな一度今みたいにリニスがキレた時があったんだ。その時は、イヴは何ともないって感じだったんだけど、どこかの部屋に連れて行かれたんだ。イヴが。そして、部屋からリニスが出てきて、その後イヴが出てくると、何故か、顔が真っ青でブルブル震えていたんだ。

それ以降イヴはリニスに逆らえなくなっているんだ。

 

「イヴ少しあちらの部屋でお話ししましょう?」

 

「シオン助けてください〜〜」

 

イヴはリニスに引きずられて部屋に連れ去られていった。オレは、それをただ見ているだけだった。

 

「ご飯出来てるんだけどね。」

 

オレは、イヴが乾かしてくれた髪を結ぶ。今日は、ポニーテールにした。

イヴが連れ去られていった部屋から、悲鳴が聞こえてくる。

 

「いや〜でも、自分のパートナーがどんなめにあってるのか想像するだけで面白いな〜

 

「はあ〜まったく紫苑あなたって人は」

 

「ん?リニスいつの間にいたの?」

 

部屋に居たはずのリニスがいつの間にかこっちに来ている。なぜだろう?

 

「イヴとは、ほんの少しだけお話ししただけですよ。」

 

「それにしては、イヴがガタガタ震えてて面白いんだけど?」

 

シオンひどい!!と言う言葉が飛んでくると思ったんだけど飛んでこないとは、相当重傷だな。

 

「それよりご飯にしましょう。イヴこっちに来てご飯ですよ。」

 

イヴの体がビクッとなる。本当に見てて面白いし、可愛いな。

 

「そうだ。リニスお願いがあるんだ。」

 

「なんです?」

 

「ご飯を食べてからでいいから後で出掛ける時間まで猫になってくれないかな?」

 

オレがそう言うとリニスの顔が赤くなった。そして、俯いて何かボソボソと言って、顔を上げ

 

「……わ、わかりました。」

 

なぜ赤くなったのかがわからない。

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リニス視点

 

私は、プレシアとの契約が果たされ途方にくれ、そして、地球のどこかに倒れていたらしい。なぜ、らしいなのかは地球に着くまでの記憶がないからだ。私は道端で力尽きようとしていたときに彼が現れた。

 

「なっ!!山猫がなんでここに、ってそれどころじゃない。かなり衰弱してる。」

 

彼は、一瞬で私がどういう状態なのかを見抜いた。それだけじゃないフェイトと同じぐらいの魔力を宿していたのだから。彼は、私を抱きかかえ彼の家に連れて行かれたのだ。これが私の運命が大きく変わる始まりだったのだ。

彼は、家に帰ると母親か姉らしき人に「どうすれば助けられる」と必死で問いかけていた。すると、「簡単な話だ。使い魔にすればいい。といってもその猫は誰かの使い魔のようだが契約が切れてるからいいだろう。」それを聞いた彼は、すぐさま私と契約をした。契約内容は

 

『主人と使い魔の関係など一切無しでオレと、オレ達の家族として生きること』

 

それが契約内容だった。私は頷き彼の、紫苑の家族になった。紫苑の性別に関しては少し戸惑ってしまったり

それからは、紫苑の魔法の訓練や模擬戦などした。飲み込みが早くとても優秀だけど危なっかしい自分の魔力を限界まで絞り出したり。限界を越えても使おうとする。問題児そのものですよ。優秀なのに問題児。でもそこが紫苑らしいところなんですけどね。

後ですね紫苑髪はとても綺麗でなんとも言えない代物です。このままじゃあ私が髪フェチになってしまう位ですね。

そして、極めつけは……その……紫苑の撫では反則級に……凄いんです。猫の時に撫でてもらったてるんですけど、これが的確に気持ちいい所を撫でるんですよ。そのせいで何度発情しそうになったか。私とて小さい子に手を出すなどしません。せめて、後十年たったら手を出しそうですが……

 

「リニス〜猫になって〜」

 

おや、紫苑が呼んでますね。それでは

 

「わかりました。今行きます。」

 

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リニスが家族になって半年。オレは、家族が増えて嬉しかった。リニスは、家事も出来るし、料理も出来るといった優れた人だ。更に魔法の訓練もかなり丁寧に教えてくれたりしてくれる。しかも猫になれるので更に嬉しく、しょっちゅうリニスに猫になってもらっている。断言しよう。オレは、重度の猫バカだ。だって、あの自由気ままな所とか、毛とか、鳴き声とか、あの肉球とか上げるとまだ出てしまう。それ程好きだ。

と、それよりも台所にいるリニスを呼ばなくては

 

「リニス〜猫になって〜」

 

「わかりました。今行きます。」

 

リニスは、猫になった状態できてくれた。そして座っているオレの膝の上に乗る。

 

「はあ〜やっぱり猫はいいな〜この撫で心地は、何ともいえない。ふぁ〜」

 

「ちょ、し、しおんそこは……ひゃっ!……ダ、ダメそこは、ふぇそこ耳きゅーってしない……ぁぁらめ、らめぇぇぇ!!」

 

リニスは、いつも静かだよな。でもリニスってホント綺麗だよな〜猫の時も人の時も両方綺麗だ。

 

「シオン〜そろそろ行かないと遅れますよ〜」

 

ん、もうそんな時間がそれじゃ行かないと

 

「リニスそれじゃ……って寝てるのか。風邪を引いたりしたら駄目だし、ベッドに寝かせておくか。」

 

オレは、リニスを抱きかかえ部屋に向かう。って、リニスの部屋に勝手に入ったら駄目だよな。……オレのベッドでもいいか。

 

「シオン〜早くしてください。」

 

リニスをオレのベッドに寝かせ(猫の状態だよ)玄関に向かう。

 

「も〜シオン早くしてくださいよ。」

 

「ああ、悪い悪い。……ってお前今日は、その状態で行くのか?」

 

イヴが待機状態ではなく普通に人の状態で待っている。

 

「もちろん、ですよ。」

 

「うん、別にいいけど。アリサ達と面識ないよな。」

 

「ありませんよ?」

 

「ちなみに、アリサの苗字は?」

 

「?バーニングじゃないんですか?」

 

……なんか、面白そうな予感がするんだが気のせいか?

 

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オレの予感的中した。そんでもって今とても面白いし、やべっ腹いてー

 

「っぷ、くくく」

 

「ちょっと紫苑なに笑ってんのよアンタ!!」

 

「だって、だって……やべ思い出したらまた

笑えてきた。」

 

どうしてこうなったかというと数分前アリサがオレが遅いから腹を立てていて、なのはとすずかは、気が立っているアリサを落ち着かせようとしてたんだ。それで丁度良くオレとイヴが到着。もちろん、三人は面識のないイヴのことについて問いただしてきた。オレは、

 

「家族だ。」

 

といって後は何か言ってたけどスルー。そして自己紹介でおもしろ……事件が起こった。

 

「小鳥遊イヴです。」

 

まず、イヴが自己紹介をする。ちなみにリニスによってある程度性格がいい方向に変わってる。リニスにあう前ならこんな挨拶はしなかったと思う。次に自己紹介をしたのは

 

「私は高町なのはです。名前で呼んでくれるといいかな。」

 

「?なのはではなくナッパじゃないんですか?」

 

「ブッ!」

 

まず最初のツボ……事件だった。なのはは、ナッパじゃないよなのはだよと言っていたがイヴは、はいはい、わかりました。ナッパと言った。マジで笑いかけた。次に

 

「月村すずかです。名前で呼んでねイヴちゃん」

 

「よろしくです。すずか。」

 

すずかとは、何気にいい感じだった。最後は

「アリサ?バニングスよ。よろしくね。私のことはアリサって呼んでね。」

 

「?バーニングじゃないんですか?」

 

イヴがそういった瞬間アリサはオレを睨み付けてきた。さっきのに戻る。

 

「アンタがイヴに私の名前を教えたのね?」

低い声でそう言ってくるがそれは冤罪だ。

 

「いやいや、別にオレは、なにも吹き込んでないぞ。イヴがそう覚えだけ……」

 

「嘘おっしゃい!!アンタが吹き込んだしか考えられないじゃない。それとも何ですかぁ?この子がアホでそう覚えましたとでもいいたいのア゛アア!!」

 

「ア、アリサちゃんが壊れたの!!」

 

「アリサちゃん元に戻って!!」

 

カオスのオンパレードで面白いんだけど。っていうかアリサ本当に壊れすぎ。やっぱあれかな。

 

「近頃の若いのはキレやすいな。」

 

「アンタのせいよ!!ああーもーどうでもなれ!!」

 

ストレスですかね。最近の若いのはストレスも持っているんですね。

 

「誰のせいだと思ってるの!!」

 

「えっ、オレだけど?」

 

流石にこれを言ってしまったら面白くなるだろう

 

「アンタ自覚あるんなら止めなさいよ!!それとも、そんなに私のこと嫌いな訳!?」

 

「なにいってるんだ?嫌いなわけ無いだろ。むしろ好きの部類に入ってるぜ。」

 

オレは思っている通りに言った。すると、アリサは顔を下げている。

 

「なによいきなり面と向かって『好き』だなんてしかもそんな顔で言われたら何も言い返せないじゃないの。」

 

「?アリサ大丈夫か?」

 

アリサの顔が真っ赤になっている。

 

「だ、大丈夫よ」

 

おかしい、アリサがこんな、弱々しく話さない筈。

 

「ちょっと失礼するよ。」

 

アリサの額にオレの額をくっつける。

 

「なっ!!」

 

「熱はないようだ。けどなんで顔が真っ赤……ってアリサなに口パクパクしてるんだ?」

 

「そ、それはアンタが」

 

すると、イヴがアリサの言葉を遮りかなりお怒りの状態で話始める。

 

「そろそろいい加減にしてくれませんか?私のシオンに額をくっつけてもらったぁ?さっきのイチャイチャはまだ見逃せました。だけど、私がシオンにしてもらってないことをして私がだまっ」

 

オレは、イヴの首筋に手刀を決め、気絶させる。危ない危ないリニスの洗脳……もとい強制性格改善プログラムを使っても暴走しそうになるんだな。

 

「ふぅ〜危なかった。」

 

「「「って何してるの(よ)」」」

 

「ん?気絶させただけだが?というか、コイツが今切れたらやばいんだよ。簡単にどうなるかというと、」

 

三人はゴクリと息をのみ……

 

「ていうかなのは」

 

「どうしたの?っていうか話の続きは!?」

 

オレは、今まで気づかなかった。存在がいた。

 

「その小動物なに?」

 

 

説明
箒と拳の魔法を使う少年による物語
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タグ
転生,チート,アンチ?ヘイト,マジコ 魔法少女リリカルなのは 

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