魔法少女リリカルなのは 四天王始めました |
温泉に行ってからまた、幾日か経過した。
ジュエルシードの暴走体はなのはとフェイト、プレシア、アルフに転生者達の活躍もあり、次元震を起こすような暴走は起きていない。
暴走体が出てくる度に毎回ユーノから手伝ってと念話で催促されるが断っている。リゼット達の方にも来るらしいが俺が行くと言わないと行かないと言って断っているそうなので毎回俺の方に催促が来る。
それと、アリシアがプレシアの手によってリンカーコア内蔵型デバイスを作ってもらい、魔法が使えるようになった。
内蔵されているコアのランクがBランクなのでそこまで強力なのは使えないが本人は喜んでいた。
どれくらい喜んでいたかと言うと、俺めがけて魔法を誤射しても気付かないくらいにだ。
誤射された魔法?勿論、素手で叩き壊しましたよ。そこら辺の人間とはスペックが違うんですよ!覚醒者は伊達じゃない!!
と言ってもこれくらいでしか力を使わないってのもおかしな話なんだが……まあ、実際に日常生活においては魔法とか覚醒者スペックは使う必要がほとんどないんだからしょうがない。これも運命なんだよね。
それに、しばらく転生者とも戦ってないし……。戦ったとしてもいつも一方的に終わるんだけどさ。
そんなある日。ユーノから念話で話しかけられた。
(レイン、今回ばかりは来てくれないかな?複数のジュエルシードを同時に発動させて封印したいから一人でも多くの力が必要なんだ)
複数?……ってことは海か。…………どうするかな?多分来るんだろうな……管理局。
(リゼット達と相談して決めるから少し待って)
俺はユーノにそう伝えると、直ぐにリゼットに先ほどの会話を伝える。
「……そろそろね……。準備して!転生者達に宣戦布告するわよ。後、皆で二つ名と偽名を名乗るから偽名を考えておいて」
リゼットの言葉に俺は頷くことで返事をする。それから直ぐにユーノに念話を繋げる。
(断らせてもらうよ。元々、俺達には関わりのないことだしね)
(そんな……)
(それじゃ)
念話を終わらせ俺自身も準備を始める。
さあ、お披露目だ……正規転生者達との争いの幕開けだ!
「どうだった?ユーノくん」
「……駄目だったよ」
「そんな!何でなの?」
信じられないと言った様子のなのはに沈んだ声でユーノが言う。
「元々、関わりのないことだって」
「まっ、最初から協力を得られるなんて思っていなかったから気にする必要はないわよ」
そう言いながらプレシアがフェイト、アルフ、アリシアを連れてなのはとユーノの前に現れる。
「そうだよ、なのは。だから元気出して」
「そうそう気にするだけ無駄だよ」
「まあ、しょうがないよ。レインは敵対しなければ放置するって言ってたし」
各々がそう言った。
「そろそろ行きましょう」
そう言ってプレシアが転移魔法を使用して、なのは、ユーノ、フェイト、アルフ、アリシアと共に海に転移した。
「さて、私達もそろそろ行くわよ」
準備を終えて、BJを纏うリゼット達。俺は般若の仮面を被り、服装を黒一色にして背後に大剣を背負う。
リゼット達は顔がバレないように特殊な認識阻害の魔法を使って隠している。
「あっちではお互いに偽名を名乗るから今教えてくれない」
「俺はアルフォンス」
「僕はラパン」
「余はブリガンテ」
「最後に俺だな。俺はガルシア」
俺、レオン、シア、ヴァルドの順に言った。
俺達の偽名を聞くとリゼットは一度頷いてから言葉を発する。
「私のことはルクスリアと呼んで」
「「「「承知!」」」」
俺達は家族としてでなく部下として方膝をつき答える。
丁度その時に今までに無いほどの爆発的な魔力の奔流を感じた。
始まったか……。この魔力の奔流が終わり次第に俺達はその現場に転移すると同時に仕掛ける。
やがて、魔力の奔流が止まるとリゼット……いや、ルクスリアが声を上げる。
「ガルシア」
「はっ!」
返事と共にガルシアは転移魔法を発動させる。そして、ジュエルシードの暴走現場である海の遥か上空に出る。
「ブリガンテ」
「うむ!」
ルクスリアが名呼びながら片手を垂直に振るい合図を出すと、ブリガンテは数十個のスフィアを展開する。
そして、ブリガンテもデバイスーーモルドレッドーーを下方に向ける。
「ブラッディレイン・スコールシフト」
紅き閃光が雨の様に隙間なく下方に降り注ぐ。
数秒ほど降り注ぐと数十個のスフィアが消滅する。そして、俺達はそのタイミングで下方に降りていく。
下方に降りてきた俺達に黒いBJを纏う少年がデバイスを突きつる。
「お前達は何者だ!!まずはその身柄を危険魔法使用による傷害罪で拘束させてもらう!」
そのことを聞きながら俺は周囲の状況を確認する。その中には時の庭園で見かけた転生者や聖祥に通っている転生者以外にも多数の転生者が見受けられる。
「断るわ。あなたに用はないの……。さて、始めたまして皆さん、私達はあなた方にご挨拶に来ました。宣戦布告の」
「なっ!」
ルクスリアの言葉を聞い、と何処からか驚く声が聞こえた。驚いていないのもいるので先ほどのブリガンテの攻撃で此方が敵であると最初から分かっていたのだろう。
「アルフォンス……殺りなさい」
「了解」
俺は返事と共に大剣を抜き、一番近いところにいる転生者の元に一気に駆け出し、切り抜ける。
「なっ!!」
血飛沫が上がり、切られた転生者が海に落ちる。
その数瞬後、悲鳴があちらこちらか上がった。
「酷い……何でこんなことするの!?」
顔を青ざめさせて震えながらも白いBJを纏ったなのはに話しかけられた。
それに、対してルクスリアが感情を感じさせないような冷たい声音で言う。
「それが私達の役目だから」
「役目……そんな……そんな、役目はあっちゃいけないの!」
それと同時に雷が俺達に降り注いできた。
「クロックシールド」
ラパンが降り注いできた雷を防ぐ。
「そんな!」
自身の攻撃が簡単に防がれたことに驚くフェイト。
「邪魔ね……」
ルクスリアがフェイトに向けて火球を放つがそこに一つの影が割り込み火球を切り裂いた。
「大丈夫か?」
「うん……ありがとう」
火球を切り裂いたのは双剣のデバイスを持つ青色の髪の毛をしたフェイトと同年代の少年だった。
「僕がいることを忘れてもらっては困る ブレイズカノン」
「ふっ……」
俺はルクスリアに向けて放たれた砲撃を大剣で切り裂いた。
切り裂かれるとは思っていなかったのだろう「なっ!」と驚きの声を上げる黒いBJを纏った少年。それも、直ぐに持ち直す。
「くらえぇぇぇっ!!」
斧型のデバイスを持つ青年がバカ正直に突っ込んできた。
だが、それも……。
「横ががら空きだぞ」
「なっ!……ガァァァァァ」
好きだらけだった横からブリガンテの砲撃う受けて、両腕を吹き飛ばされる。その、大量に出血している傷口にラパンが魔法を使用する。
「クイックフィールド」
無くした両腕を包むように円形の膜が形成された瞬間に噴水の様に血が吹き出す。
そして、その転生者も海に落ちていった。
「そこまでだ!既にお前達は包囲している」
いつの間にか囲まれていた。大体人数は三十人前後で感じられる魔力はそこまで大きくない。
そこにモニターが現れる。モニターには緑色の髪をした女性が映っていた。
『時空管理局提督のリンディ・ハラオウンです。直ちに武装解除して此方の言うことに従ってください』
そう言うリンディに対してルクスリアはやれやれといった感じで頭を振るう。
「断るわ。私達はあなた方に用は無いの邪魔しないでくれないかしら……邪魔をすると言うのなら纏めて殺るわよ?」
『そう……クロノ執務官、彼女達の無力化を』
「了解しました、艦長。武装局員、総員対象の無力化を……攻撃開始」
回りを囲んでいる武装局員達から雨のごとくシューターや砲撃魔法が飛んでくる。
「ラパン……守りは任せるわ」
「お任せを ジャマーフィールド、そして、スピニングシールド」
シューターの動きがおかしくなり次々と他のシューターにぶつかっていき、砲撃魔法は螺旋回転するシールドによって散らされた。
その光景を見ていた局員達が「なっ!」と驚きの声
を上げる。ブリガンテがその僅かな隙をつく。
「スプラッシュバスター」
ブリガンテから放たれた拡散砲撃によって「グアッ」「ギャアッ」「グハッ」と叫びながら局員が吹き飛ばされていく。
そして、空いた包囲の穴に俺が突っ込み、更に大きく広げる。
大剣を振るい、局員のデバイスを切り裂いて無力化していく。放たれる魔法は全て切り払い、プロテクションを紙のように破って一人一人と海に落とす。
粗方、局員を海に落とすこ、ここに残っているのはクロノ、転生者三名、なのは、プレシア、フェイト、アルフ、アリシア、モニターに映っているリンディのみとなった。
他の転生者は皆逃げたらしい 。俺としてはそれでも構わない……どうせまた、どこかしらで出会うこ
とになるのだから。
「さて、今回はそろそろ帰らせてもらうわ。だから最後に名乗りだけ……」
「朽ちぬ大樹 ガルシア」
「時の奏者 ラパン」
「疫災の砲手 ブリガンテ」
「深淵の王 アルフォンス」
「そして、私が彼等を束ねる者 ルクスリア。皆様、以後お見知りおきを」
ルクスリアがお辞儀をしたところでガルシアが転移魔法を使用する。
そして、俺達はこの場から去っていった。
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無印編 10話 表舞台へ | ||
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ヴォルケンズ(全員)>>>プレシア≧シグナム≧ヴィータ>ザフィーラ>なのは、フェイト、転生者(強)、アルフ>シャマル、ユーノ>転生者(中)、一般武装局員>>転生者(弱)見たいな感じです。アリシアはまだランク外です (バロール) 転生者たち一人一人の強さってどれぐらいですかね(夜の魔王) |
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