イメージテキスト『ビルドゥングスロマン』 |
泣いたところで
思いは零れます
指のすきまから
それでもわたしは
手のひらに残ったそのわずかばかりの欠片を
大事に持っていようと思いました
失くさないと決めました
あるとき風が吹いて
失われてしまいました
あのわずかばかりの欠片
そして
わたしと空間が残されました
自分の場所が
わからなくなりました
急に
怖くなりました
しばらくすると風は止み
歩きだします
あの塔をはるかに望んで
説明 | ||
あなたがおとなになるときは ひとつそのてにあるものを |
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