IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 彼思いの彼女ーHer of a he thought ー
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 とある日の昼休み。食堂で箒達と楯無とのほほん、そして虚は一緒に食事を取っていた。「一夏どこ行ったんだろうね?」

「弾君もいないし。」

「虚、あなた弾君のことを前に「五反田君」って呼んでいたわよね。どうして名前で呼ぶようになったのかな?」

「そ、それっは・・・・・」

「教えてください、虚先輩。」

「おねえちゃん、お〜しえて〜。」

 皆に迫られたとき放送が流れる。

『皆さんこんにちは。お昼の放送の時間です。今日は三回目のゲストとして――――』

『ど、どうも。用務員代行の五反田弾と。』

『親友の織斑一夏です。』

『今日はこのゲストでお迎えしま〜す。』

 

「まあこうししてやるのも三回目だな。」

「そうなのか?俺は初めてだぞ。」

「まあ前回は榊君を呼びましたしね。」

「お前はタイミング悪く食堂で仕事だったしな。」

「五反田君食堂で働いているんですか?」

「ええ、まあ。と言っても実家がやっているからなんですけどね。」

「でも料理おいしそうに作れそうですね。」

「いやいや、厳さんには敵わないって。あ、厳さんってのは弾のじいちゃんな。」

「へ〜。ではそろそろ人気の『お悩み遭難コーナー』。」

「遭難!?」

「このコーナーはリスナーの声に悩み、苦しみ、笑い転げるコーナーです。」

「解決しろよ、いい加減。」

「ていうかこれコーナーとして成り立っているのか?」

「では最初にゆるい人さんからのお悩みです。」

『流すな!!』

「用務員代行さんに彼女はいますかっと言う質問ですがどうですか、五反田さん。」

「そ、それは・・・・・その・・・・・」

「顔が赤くなってるぞ。」

「もしやこの学校にいるんですか〜。」

「そ、それは・・・・・言えん。」

『え〜〜〜〜〜〜〜〜。』

「『えー』じゃないよ。『えー』じゃ!」

「ここではいた方が楽になりますよ。」

「そうだぞ。」

「いやいやいや、流石にここではマズイ。それに・・・本人にも迷惑がかかっちまうし・・・・・」

「まあそういうことでしたらこの件は保留ということにしておきましょう。では一夏君はどうですか?」

「いない。」

「笑顔で言わないで下さい!なんか悲しいです。」

「でも嘘ついて何の得もないし・・」

「そういう問題じゃないぞ、一夏。」

「というか一夏君は唐変木過ぎるんですよ。」

「そうだぞ一夏。」

「そうなのか?」

『そうだよ!!』

「今なんか学園中で聞こえた気がするのは気のせいか?」

「それはありえるかもしれませんね。」

「というか、どうしてそうお前は彼女作ろうとしないんだ?」

「いや俺自体弱いしさ。」

「十二分に強いと思いますよ。」

「前に模擬戦を見たがすごいと思うぞ。」

「でも皆守りたいからもっと強くなりたいと思うんだ。」

「そんなに欲張らずに皆で分かち合ったらどうだ?」

「それはあってますね。織斑君は何でもかんでも背負い込みすぎるんですよ。」

「そうかな?」

「そうです。」

「この話はこのくらいにしてそろそろ次のヤツいこうぜ。」

「ですね。では次に今恋愛中さんからのお便りです。『彼と一緒にデート行こうと思うんですがどんなデートがいいでしょうか?』というお便りなんですけど・・・・・・これは難しいですな。」

「そうだな。男と女じゃイメージも違うしな。」

「まあ普通の女の子は遊園地でデートとかってのが定番ですね。」

「一夏はなんかあるか?」

「ん〜〜〜・・・・・・・公園とかかな。」

『は?』

「いや、公園でピクニック感覚でデートがいいと思うんだが。」

「あー、それはいいですね。現代においてピクニックはあまり聞かなくなったしね。」

「確かに。今は部屋で引き子守が多いな。」

「お弁当持っていくのも小学校以来になりますしね。」

「そういや一夏は伊御たちと一緒に言ったことあったよな。」

「ああ、今年の夏にな。」

「聞いたが榊が伊御の球喰らって倒れたって話だ。」

「だんな球喰らったら倒れるんですか!?」

「内から弾ける球を食らったら倒れます。」

「だからどんな球ですか!?」

「こんな球。」

 トンッ

 バココンッ

「ぐはっ!」

「内から弾けた!これなんですね。」

「そ・・・・・・・そこじゃないだろ・・・・・」

 

「なんだか楽しそうだな。」

「でもあのパンチは痛そうですね。」

「あいつどうやって伊御の技を真似したのかしら?」

「一夏だからって言うと納得するよね。」

「そうだな。」

「一夏君とああやってお話するのって私として難しい・・・・・・・」

「だーだんは面白いね〜。」

「なんで私は呼ばれないのかしら?」

「・・・・・・・・・デートはピクニック感覚でいんだね・・・・」

『!!』

「虚、もうそこまで・・・・・」

「羨ましい・・・・・」

「な、なんのことですか!?」

「さっき自分で口にしてたのに忘れているね。」

「・・・・・・・・はっ!」

『遅い!』

 

「では次のお便りです。『ウルトラマンってどうして戦うんでしょう?』というおたよりなんですけど・・・・・これは少し悩みますね。」

「そうだよな〜。俺も少し戦っているところを見たけど自分の命を捨てて戦う理由ってなんか守りたいからなのか?」

「多分そうだろうな。守ることが戦うってことにも繋がることだし。」

「お!いいこと言うじゃないか。」

「一夏君もウルトラマンみたいに皆を守りたいって思っているんですか?」

「まあそうだな。」

「でもあまり無茶すんなよ。悲しむ奴もいるんだし。」

「まあ肝に銘じておくよ。」

 

「おっと!そろそろ時間ですね。お二人さん、ありがとうございました。」

「俺は三回目だから慣れたわ。」

「俺は初めてだが結構面白かったぜ。」

「それでは最後に一夏君に締めてもらいましょう。」

「頑張れ、一夏。」

「またか・・・・・」

 一夏は少し考える。

「恋する君は、可愛いよ。」

「言葉がちげえ!」

「と〜いうわけでこれにて放送は終わりです。皆さん、先生からの睡眠妨害攻撃に注意してくださいね〜。それでは。」

 

 ある休日

「ねえ弾君、デートはピクニック感覚のにしない?」

「いいですけど・・・・・まさかあの投稿!」

「ふふふ、そうよ。」

 

説明
とある日の昼休み。一夏と弾は校内放送に出ていた。
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