真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #77
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〜 第77話 †黄天終わり、新たな戦乱の予感† 〜

 

 

黄巾の乱の首魁:張白(ちょうはく)が突如居なくなり

膨張した黄巾賊も豪族らの力により鎮圧され

一部の人間が散り散りになり大陸を揺るがした大規模な反乱は終結した

 

 

その騒動の中で力を特に漢王朝に魅せつけた者達が居た

 

 

名族と誉れ高き北の雄:袁紹(えんしょう)字は本初(ほんしょ)

彼女はその功績を認められ、冀州の渤海(ぼっかい)の太守に任命される

 

もう一人、袁紹と同じ袁家の生まれである

袁術(えんじゅつ)字は公路(こうろ)

彼女の配下の武将である孫策(そんさく)の活躍により

荊州(けいしゅう)にある南陽(なんよう)太守となる

 

 

名だたる群雄の中でも一際光を放つ者が居た

田舎の豪族であった曹操(そうそう)字は孟徳(もうとく)

彼女は陳留(ちんりゅう)一帯をもらった

 

 

そして・・・

流浪の身でありながら各諸侯にその名を刻んだ者

劉備(りゅうび)字は玄徳(げんとく)

彼女は功績は認められたが食料と金を与えられただけで

結局、確固たる地盤を得ることは叶わなかった

 

 

今回の騒乱により、中央政治の腐敗はさらに激化

各諸侯は地盤固めと今後訪れるであろう群雄割拠の時代の為力を蓄え始めた

 

そんな中で一人の人物が中央に呼ばれていた・・・

董卓(とうたく)字は仲穎(ちゅうえい)

素性を知る物はほとんど居ない、ただ涼州の豪族の一人ということ以外は

 

 

そして、俺は今・・・

 

 

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「何じゃこらあああああああああああああ!」

 

 

俺の叫びが山に木霊する

次の行動を起こす前に一旦雪華(せつか)さんが居る場所へ帰ったのだが

そこに転がる樽の山と料理を食い散らかしたゴミの山

それを俺に見つかり正座をする【お姉様】達と若い女性と子供

その光景を見つめる、司馬懿(しばい)とトウ艾(がい)の二人

 

 

「うん、白(はく)よおかえり。その前にゆっくりと話し合いをしんす」

 

 

ビクビクと耳と尻尾が震えてる雪華さん

その横で鳴らない口笛を吹いている張魯(ちょうろ)

その後ろには以前どっかで見た事がある【お姉さん】が二人

【お姉さん】の横でえぐえぐと涙を浮かべる幼女が一人

逆立てた黒髪に白のメッシュが入り、それなりに実力がありそうな短パンを履いた若い子が一人

 

 

「話し合いには俺も賛成だね、その前にそ・こ・のお客さん達について聞こうか?」

 

「こ、この人たちは魁花(かいふぁ:張魯真名)の知り合いでありんす」

 

「そ、そうなんだよあたしの古い知己なんだよ。だからこの人達は問題ないんだ!」

 

 

俺はお客さん達に顔を向ける

幼女がビクンと反応して【お姉さん】の一人の後ろに隠れる・・・うん、落ち着こう俺

幼女を怖がらしてどうすんだ・・・深呼吸をして漏れ出してた気を静める

 

 

「お客人、これは失礼した・・・自分は雪華の義息子(むすこ)の性は厳、名は白虎(はくこ)と言います

 仮面をつけているのは顔に醜い傷がある為、素顔を見せる事ができません

 大変失礼なのですが申し訳ない」

 

 

俺の名乗りに【お姉さん】二人が顔を見合わせて、小声で何か言ってる

着物を着た方の【お姉さん】が俺を見ながら声をかけてきた

 

 

「ふむ、小僧は儂達を覚えておらぬか・・・

 昔、一度鬼退治に来てやられてしまって、酒をもらった事があるんじゃが」

 

「な!?桔梗(ききょう:厳顔真名)様がこのような男に敗れたのですか?!」

 

 

薄青髪の簪を挿した妙齢の女性の言葉に黒髪に白のメッシュが入ったボーイッシュな子が反応した

 

 

「昔・・・ああ、武者修行してた厳顔さんですか?

 ってことはそちらの子供を連れた美人は黄忠さんです?」

 

「あらやだ、美人だなんて相変わらず口が上手いのね」

 

 

と頬に手をあてて、あらあらと笑みを浮かべる薄紫髪の女性

多分子供を産んだことによりさらに魅力が増したようだ

というか、あの時は目が見えなかったけどこの二人・・・色々と凶悪なモノ持っていますね

 

 

「その子は黄忠さんの子供だと分かるのですが、そちらの黒髪の子は?」

 

「おお、こいつは魏延(ぎえん)字は文長(ぶんちょう)じゃ

 儂の弟子をしている、まだまだ未熟者じゃよ」

 

「魏延だ」

 

 

ぶっきらぼうに答える魏延に苦笑いしながら

今度は黄忠の子供の方を見る

 

 

「ほ〜ら、璃々(りり)ご挨拶しなさい」

 

 

ゆっくりと母親の背中から顔を出しながら

 

 

「仮面のおじちゃん、璃々達に怒ってない?」

 

「ああ、怒ってないよ。俺も璃々ちゃんって呼んでいいかな?」

 

 

仮面のおじちゃんと言われた事にショックを受けるが、耐えるんだ俺!!

おずおずと俺の前に来て、ゆっくりと手を出しながら

 

 

「璃々です、おじちゃんよろしくおねがいします」

 

「うん、璃々ちゃんよろしくね」

 

 

握手をして、余ったほうの手で軽く頭を撫でてあげた

それが嬉しかったのか、エヘヘとハニカンでまた黄忠の後ろに隠れてしまった

 

 

「あらあら、璃々ったら恥ずかしがり屋さんなのね」

 

 

と黄忠は笑っていた

さて、こちらの客人の事は分かったからよしとして・・・

 

 

「雪華さん・・・魁花さん・・・?」

 

 

こっそりと逃げようとした二人に声をかける

 

 

「な、なんじゃ?」

「え〜っとな、なにかな〜?」

 

「雪華さんは俺がまた旅に出るまで、お酒禁止!」

 

「な、なんじゃと?!」

 

「魁花さんは、凰飛(おうふぇい:華陀真名)に報告しておきます」

 

「ちょ、ちょっとまって!これ以上弟子との触れ合い無くされたら・・・!!」

 

「い・い・で・す・ね?」

 

「「はい・・・」」

 

 

雪華さんは耳と尻尾が力なく垂れ

張魯はOTZといった形のまま暫く動かなかった

ハメの外し過ぎは駄目なのですよ・・・つーか俺が仕込んだお酒全部空になってるし!!

 

 

この後、俺についてきた司馬懿とトウ艾の紹介を済ませて

改めて、簡単な宴を開いて親睦を深めていった

 

この後久しぶりに手合わせという事で全員と戦ってみたが

厳顔が昔使っていた金棒は魏延が使っており、まさに力押しだけの戦法

黄忠はさらに弓の技に磨きがかかっており、俺ですらその腕に勝てるか難しかった

厳顔は特殊な連弩砲を使っており、非常に戦いにくかった

そんな感じで夜がふけて、皆が寝静まった頃

俺は悪寒を感じたので、逃げ出すように山の中に走りにいった

 

 

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あとがきっぽいもの〜

 

 

実はこれに絡ませる為に番外編を書いていたのでした

まぁこの後の展開には特に関わるわけでは多分無いです・・・

単純に雪華さんを出したかったのと、出してない子をちょろっと出したかっただけです!!

決して・・・決して!お姉さん達が好きだからというわけではありません!

 

この後は反連合話に行くつもりですが途中色々とはしょるかもしれません

特に中央の政治的な所とかなんとか

それなりに三国志はすきなのですが、そういうのははっきりいって興味がないからです・・・

 

こんな熟・・・ごふぁ!お姉様好きな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください

毎回の閲覧・支援・コメント感謝感謝です!
今回から新しい章の始まりです
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コメント
牛乳魔人さん>それは禁忌(タブー)に触れる事案です・・・無茶しちゃだめっすよ!!一応白ちゃんは26歳↑です、つまり。。。(返事が無いただの屍のようだ)(tokkey)
アイリン♂さん>ぎゃーっす!!言われて気づきましたありがとうございます!!(tokkey)
アルヤさん>確かに・・・冷静な白ちゃんが叫びをあげるほどひどい荒れ模様だと思ってもらえればw(tokkey)
観珪さん>お目付け役が居ないと暴走しちゃうお茶目さんですからっ 堅ママは忘れてたなんて・・・ごにょごにょ。。。(tokkey)
白ちゃんと紫苑達って同い年ぐらいだよね?白ちゃんて確か二十・・・(ドスドスドス(牛乳魔人)
劉備だけ字が書いてない・・・壁|ω・)チラ(アイリン♂)
白が驚きの叫びを上げてるのって始めてな気がする・・・・・・(アルヤ)
雪華さんも少しは自重しないと、一生お酒飲めなくなっちゃいますよww あとは堅ママがどうしているか……ですね(神余 雛)
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